ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。 作:生徒会長月光
因みにテルミはシスターを殺したと勘違いしています。
何故なら何回も同じ事象を繰り返してきたために今回も殺したと思い本当に死んだかを確かめなかったからです。
これが後に自分の首を締めることになるとも知らずに。そして祐希がこれからやるべきことを決めます。果たして祐希の行動は閉ざされた未来に風穴を開けることができるのか!?それでは閑話始まります。
閑話 襲撃の爪痕 立ち向かう希望の道筋
教会が襲撃されてから5日程経った。反転世界へ移動した俺はシスターとサクラの治療をしてサクラの方は2日前に目を覚まして、怪我も そこまで酷くはなかったが疲労が蓄積していたようなのでまだベットの上で休ませている。
サクラはジンとサヤを守れなかった事からもっと強くなろうと目を覚まして直ぐに修行しようとしていた。俺は休むのも修行のうちと言ったが本人は納得していない様子だったので、サクラに今の心持ちでは本当に守りたいものを守れないと言うと、
サ「私にはもう守るものなんて…………」
祐「まだラグナが生きている。だからこそ、ラグナをあいつが強くなるまで守ってやればいい。そのためにもまずは休まないといけない。」
と言うとサクラは頷いてくれた。そしてシスターなのだが、傷が深いのと治りが遅かったからなのか未だに目を覚ましていない。
さらに本当ならば致命傷になっていたであろう攻撃も俺の渡した指輪のお守りで防御していたお陰で、指輪は砕けてしまったがシスターは死なずに済んだ。
ちなみに指輪には2ndギアの概念のーー名は力を与えるを付与していて、諭命という命を守る最大の守りという意味を指輪に刻んでおいた。
しかしそれでも予断を許さない状況でありチリーンなどの回復技を使えるポケモンたちに側に居てもらっていて今はハピナスが看ている。
そして俺は今、反転世界に付いてきていたレイチェルのところに向かっていた。
何でも俺が反転世界の入り口を作ったときに、興味深そうなのとラグナに何をしたのかを説明させるために来たそうだ。
そうしてレイチェルのいる拓けた場所につくと、そこではソーナンスが紅茶とお菓子を作ってレイチェルやポケモンたちに配っている所であった。
レ「あら、漸く来たのね。貴方が中々来ないからソーナンスに通訳をしてもらってこの子たちと話していたのよ。」
祐「悪かった。今度何か手伝えることが有ったら無償でやるよ。」レ「そうね。それではいつか貴方に働いてもらうわ。それよりシスターの容態はどうなのかしら?」
祐「まだ目を覚ましていない。傷は治せたがそれでも時間が掛かりすぎたから結構予断を許さない状況だ。」
レ「そうわかったわ。なら本題に入りましょう。貴方はラグナに何をしたの?あの時、蒼の魔道書はラグナを一度拒絶したわ。
でも貴方の影から出てきた大剣が蒼の魔道書を一時的に停止させて担い手を見つけたと言い今度は大剣自体が融合を始めた。
その後に貴方が使った不思議な力でラグナを救った。私が思うにはあの不思議な力は治癒系の能力だと思うのだけれどもあの大剣は一体なにかしら?」
祐「そうだな。まずあの大剣は
V-Sw正式には<ヴァジュラ・ヴリトラ・ソード>っていって簡単にいうと、世界一つを構成していた概念核を搭載した概念核兵器だ。
その司っている概念は輪廻転生。破壊と再生を司っている。だからこそ蒼の魔道書が暴走し出したときに蒼の魔道書の吸収しようとしていた生命力を周りを活性化させる再生の力で防いで破壊の能力で一時的に機能を壊したんだ。
そして一番重要なのが概念核にはそれぞれ意志が宿っていて、概念核兵器を使うには概念核に認められる又は気に入られないといけない。
そして俺の影からラグナを見ていたであろうV-Swはなぜかは知らないがラグナを気に入り、助けたんだろう。しかし蒼の魔道書とV-Swが同時に融合をしはじめてしまったのでそこで俺はラグナの身体がその二つに耐えられるように身体そのものを作り変えた。
俺が使ったあれは治癒系の能力ではない。触れた範囲の物を作り変える力だラグナが蒼の魔道書に耐えられるように身体の構造を作り変え概念核兵器を使えるように作り変えて、傷もなかったかのように作り変えた。他にもブレイブルーの機能を弄ったりした」
レ「成る程ね。V-Swはラグナを気に入って死なせないためにしたと言うわけね。
それにしても作り変える能力ね。
凄い能力だけれども同時に恐ろしい能力ね。場合によっては相手を弱体化させたりもできることでしょう。」
祐「確かに出来なくもないんだがただ相手に触れなければならないから遠距離の相手には少し不利になるかもしれないな。」
レ「それはそうとこれから貴方はどうするの?これから時代が動き出そうとする中何を為すのかしらね?」
祐「そうだな。まずはラグナが目を覚ましてからだが概念核兵器の特性とそれを用いた戦闘技術も教えないといけない。あとは有るものをラグナに渡そうと考えている。そしていずれ来るであろう戦いに備えなければいけない。」
レ「そうね。でもまたやり直すかもしれないのよ。そんなことしても無意味なんじゃないかしら?」
祐「無意味なんかじゃないさ。可能性が0じゃなければそれは必ずしも起こるものだ。だからこそラグナやサクラたちを死なせないために幾ら準備をしても足らないぐらいだ。」
レ「そう。私にはわからないわ。いつも私は見ているだけなのだから。舞台の外から見ているしかないのよ。」
祐「そうか。だか人は必ず決断をしなければならないときがある。だからその決断だけは間違えないでくれよ。」
レ「覚えておくわ。ナゴ ギィ遊んでないでそろそろ帰るわよ。」
ギ「姫様もう少し、いさせて欲しいっす。このマフィン美味しくてもっと食べてたいっす。」
ナ「あんたさっきから食べてばかりじゃないの。さっさと姫様と帰るわよん。」レ「そうよ。ギィ食べてないで帰るわよ。」
ギ「姫様も食べたら良いじゃないっすか。それともこの間体重が増えたのを気にして。」
バシッ、ドゲシッ
「姫様痛いっす。」「な……何であたしまで」
レ「お黙り。つべこべ言わずに行くわよ。」
「「ハァーイ姫様。」」
レ「また会いましょう。祐希。今度のお茶会は貴方も招待するわ。それから紅茶とお菓子美味しかったわソーナンス。また機会が有ったらお願いするわ。」
ソ「いつでも僕は大丈夫だよ。」
レ「それではごきげんよう。」
ヒューゥゥゥゥンと薔薇の香りを残しながら転移していった。祐「ソーナンスそろそろラグナの様子を見に行こうと思う。その間シスターの容態を看ていて欲しい。」ソ「任せておいて。何か有ればライブキャスターで知らせるよ。」
祐「頼んだぜ。」そして俺は反転世界から教会の出入り口を暫く探して見つけるとそこに入ってラグナを看ているであろうスタークのところに向かった。この時シスターのそばで虹色の羽が僅かに光っていた。
そして教会跡地に着くとそこではスタークが何故か獣兵衛と戦っていた。祐「何で戦っているんだ?」
祐希サイドアウト
スタークサイド
時は遡り
あの教会襲撃からすでに5日経っているがまだラグナは目を覚ましていない。出血多量にそのあとの変なもの(後で聞くと魔道書だったようだ。)と祐希の持っていた武器が融合して更に祐希が卍解してラグナを治療(俺には改造というか作り変えているようにも見えたのだが)
したりと身体に負担が掛かったからまだ目を覚まさないと考えている。そして暫く俺はヤドランと寛ぎリリネットはヌメラと遊んだりしてガルーラがその様子を見て、飯を作っていると、
ス「あんた何者だ。教会に何か用でもあるのか?」
獣「俺は獣兵衛だ。ここにはシスターに会いに来たんだが一体何があったんだ!?」
ス「簡単に言えば襲撃されたんだよ。テルミって言う奴にな。ジンとサヤは奴に拐われてラグナは右腕を切断される重傷だったが
レイチェルって奴がラグナに何かを埋め込んでそれから祐希が治療したお陰か命に別状はない。そしてシスターは意識不明の重体、サクラは全治一ヶ月の怪我だ。今はここにはいない。」
獣「とりあえずラグナに埋め込んだのと言うのは何か特徴はないのか。」
ス「なんと言うか。獣みたいな気配が有って周りの生命を吸いとろうとしていたな。」
獣「それは蒼の魔道書だな。
昔にそれが核になっていた黒き獣を討ったときに教会に封じたのををレイチェルが解き放ったんだろう。所でシスターたちは今どこにいるんだ?」
ス「此処ではない世界とだけ言っておこう。下手に言うとまたシスターが狙われる可能性があると祐希が言っていた。」
獣「そうか。では俺もそろそろ行くとしよう。」
ス「まちな。あんたが考えていることに当ててやろうか。テルミの居場所を突き止めてジンとサヤを助けるために結構危ない橋を渡る気なんだろ。」
獣「そうだ。そうでもしないとジンとサヤを助けられない。」
ス「悪いが行かせられないな。今のあんたが行ったって、無駄死にすることになるぞ。」
獣「なら試してみるか?」
ス「戦うのはめんどくさいが…………仕方ないか。リリネットお前はラグナを観ていてくれ。」
リ「わかったよ。」
チャキッと俺は斬魄刀を抜き
スッ相手は二振りの小太刀を構える。
最初に獣兵衛が斬りかかって来たので、まずは斬魄刀で右の太刀を受け止める
もう一方の太刀はキン霊圧を右腕に集中させ受け止める。
まさか腕で防がれるとは思っていなかったようで、一瞬反応が遅れたので二振りとも弾き返して今度はこちらから斬りかかるがシュキィン
二振りの小太刀を交差させて受け止める。そこから鍔迫り合いになり、一度どちらとも距離を取りズォン
俺は
ス「驚いたな。今のを避けるとは。どうやらあんたの強さの認識を改めないと
いけないな。」
獣「避けられたのは運が良かったからだ。次は避けられないだろう。」
ス「ならどうする?」
獣「こうするのさ。」と二刀の小太刀を連結させて両方に刃のある剣に変化させてまた斬りかかって来た。
俺は斬魄刀で防ぐが身軽な体を生かしてそのまま流れるように受け流し連続で攻撃してきたので、
俺は斬魄刀を振るのと同時に腕に霊圧を集中させ斬魄刀で防ぎきれない部分を防いだりして俺も獣兵衛に反撃をして応戦してまた鍔迫り合いになったところで、隣の空間が歪んで祐希が出てきたのを俺ら二人が確認したと同時に、
祐「何で戦っているんだ」と聞いてきた。獣兵衛を何とか祐希が説得してくれるのを俺は期待することにした。
スタークサイドアウト
祐希サイド
祐「二人とも何で戦っていたんだ?」
ス「獣兵衛が死ぬ気でジンとサヤを探しにテルミを追おうとしてたから止めようとしたら戦いになったんだ。」
獣「祐希か止めないでくれ。俺がテルミを早々に殺していたらこんなことにはならなかったんだ。だからけじめとして奴を追わせてくれ。」
祐「ダメだ。今お前が行ってもテルミのことだ。それぐらい予想して罠を張っているかもしれない。だからこそ今は世界の様子を見なければいけない。」
獣「何を悠長なことを言っているんだ。今こうしている間にもジンとサヤがどんな目に合っているのかお前は心配じゃないのか!?」
祐「心配に決まっているじゃないか!!!だがジンとサヤは目的が有って連れ去られた。だからこそ命の保証はできていると思う。そもそも俺が教会から離れなければこんなことにはならなかったかもしれないんだ。後悔があるのはお前だけじゃないんだよ。」
そうして言い合うと暫く静寂がその場を支配した。このまま続くかと思った静寂は唐突に破られた。
ス「とりあえず二人とも頭は冷えたか?俺が言うのもなんだが、俺たちが此れからしなければいけない事を話し合った方が良いんじゃないか?」
祐「そうだな。悪いなスタークお陰で少し頭が冷えた。獣兵衛もすまないな。お前も辛いことだと思うが今は冷静にならないといけないことは解って欲しい。」
獣「イヤ此方こそ悪かったな。お前の気持ちを考えていなかった。すまない。」
ス「まぁこれからの方針としてはまずはラグナが目を覚ましてからの修行だな。俺らで分担させて修行させた方が良いと俺は思うんだがどうだろう。」
祐「そうだな。その方が幅広い範囲で色々教えられるし、模擬戦もワンパターン可しないで済むと思うが獣兵衛はどうだ?」
獣「俺もそれで良いと思う。あとは三人でどういった分担にするかだがこれはラグナが目を覚ましてからの方が良いと思う。」
祐「それじゃあ決まりだな。スタークも5日もラグナを任せて悪いな。もう暫く頼んでも良いか?」
ス「それぐらい御安いご用だ。」
獣「俺も暫く此処でラグナが目を覚ますのを待つことにする。」
「わかった。くれぐれも無茶だけはしないでくれよ。俺はまた反転世界に行く。シスターの容態もまだ安心できるものじゃないからな。」と話している間に反転世界世界の入口を作る。
祐「じゃあスターク、獣兵衛また何かあったら連絡を寄越す。それじゃあまた。」と俺は反転世界に入った。そうしてシスターの容態を診ながら薬を調合したりしているうちにまた5日経っていたようで、
少し休憩にしようと思ったときにスタークからライブキャスターを通して連絡が来た。ラグナが目を覚ましたと。 To be continued......
今回もこの作品を読んでいただきありがとうございます。皆さんが読んでくださっているお陰でUA3000を越えました。まだまだ文章構成など拙いですが楽しんで読んでもらえていると嬉しいです。
さて今回はラグナが目覚めるまで大人組が何をしているのかを書いてみました。
戦闘描写など作者の技量不足のため少しつまらなく感じてしまいそうですがこれからも精進していこうと思います。
そしてラグナと融合したV-Swはこれからラグナが出る度に意思疏通をしたりしていきどんどん力が解放されていく仕組みにしています。さらに後々にですがラグナにガイアメモリを渡す予定としています。
一応渡すメモリは仮面ライダーWの何かと境遇が似ている赤い人が使っているものです。次回はサクラの立ち直りとシスターの様子、ラグナの心情を中心にしていこうと思います。少しだけ次回への伏線が張ってあります。
次回もまた閑話を挟んでからフェイズシフト編へと移ろうと思います。今のところ過去編であるフェイズシフトへは祐希、サクラ、スターク&リリネット、ココノエが行く予定としています。それではまた次回も楽しく読んでもらえると