ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。 作:生徒会長月光
そして今回あのキャラが登場します。気になる方は是非とも本編をお楽しみください。それでは第9話始まります。
俺は今教会を出てある場所に久しぶりに来ていた。
前に観光しに行って以来訪れていなかったワダツミにである。そこである人物に会う約束をしている。
4年前に立ち寄った団子屋に行くとそこにはあの時と同じく団子を食べている、現帝でありワダツミの城主のテンジョウがいた。
「久しぶりだなテンジョウ少し老けたか?」
「そういう其方は逆に若返ったか?」と軽い挨拶をすると本題に入る。
「どういうわけで俺を呼んだんだ?」
「実は其方に頼みたいことがある。もしこの先妾がが死ぬことになったら、ワダツミの民達をを守ってほしいのだ。」
「どういうことだ。まるで自分が死ぬみたいなことを言い出すなんて。」
「実は近々妾たちは他の階層都市と連合を組んで、統制機構から独立しようと思っている。一応妾は話し合いで解り合えれば良いと思っている。
だが統制機構など様々な組織は好機とみて新しい術式を試そうと戦争を仕掛けると思う。
最近の統制機構は多くの術式と魔道書を蓄えていたりと最近おかしいからやりかねないと思う。
妾も死ぬ気はないが、奴等は暗殺という手段を使うかもしれない。妾が死んだあともパングやカグラがいるかもしれないが、それでも救える命は少ないと思う。妾は民を愛している。だからこそ救える命を救いたいんだ。
あの時の其方は争いなんてないほうが良いと言っていた。そして力の意味を正しく理解している。だからこそ其方にしか頼めないんだ。妾に其方の力を貸してくれ。頼む!!!」と頭を下げた。
それを見た俺は
「あんたの覚悟確かに見せてもらった。約束しよう。もしあんたが死んだときはあんたの代わりにワダツミの民
そして連合を組んだ他の階層都市の民もできるだけ守ることを誓おう。頭を上げてくれ。」
「ありがとう。あともう一つ見て欲しいものがあるから妾の城に来てくれないか。」
「あぁわかった。」
こうして俺はテンジョウの城に向かうことになったので、
テンジョウについて行くことにしたのだがその途中子供たちが集まったり、お年寄りなど、テンジョウを慕うものたちが話しに来て、そうして城に着いたのが、団子屋を出てから1時間経った頃だった。
「普通に団子屋から城に行くなら10分も掛からないと聞いていたんだがな。」
「済まぬな。まぁ気を取り直して、其方に見てもらいたいのはこれのことなんだ。」と部屋の隅に置いてあったデカイ釘を見せてきた。
「このデカイ釘がどうしたんだ?」
「実はこれはアークエネミーでのう。名を鳳翼 烈天上という。妾が調べた限りだと、どうやら魔素を断つ能力があるようで、
言ってしまえば、アンチアークエネミーとも言えるものだ。
それからもう一つはこの城の地下に封じてある。」
封じてある?それほどに危険なものなのかと俺は思った。
そうして地下に続く階段を降りて行くとそこには、さらにデカイ釘イヤ、楔のようなものが存在していた。
「テンジョウこれは何なんだ?」
「これは櫛灘の楔(クシナダのくさび)」
「古い文献には魔素に干渉して魔素の動きを一時的に止めることができるとあった。これを境界に向けてこれを打ち込めば世界中の魔素を止めることができる。
起動キーがさっき見せた鳳翼 烈天上だ。
序でに言うとこのままだとこれは起動しない。
クシナダの楔に特殊な人間の魂がセットされないと効力を発揮しないと書かれていた。
だが鳳翼 烈天上とセットで使えば、普通の人間の魂で作動するらしい」
魂だと?それだと誰かを犠牲にしなければいけないがまさか!?
「テンジョウお前自分が死んだらさっきの烈天上に自分の魂を込める気じゃないよな?」と聞くと
「あぁそのつもりである。多分だが妾は生き残れないと思う。実は夢を見たんだ。代々帝になるものは予知夢を見ることがあるらしくてな、
そのときの妾は誰かはわからないが統制機構の奴に殺される所だった。ならば死ぬのなら、この命最期まで燃やそうと思っている。」
「だがそれをやったらテンジョウお前の魂が境界をずっとさまようことになるんだぞ!!」
「それで民を守ることができるのならば、この命惜しくはない!!!!」と言いはなった。
俺はその気迫とも言える決意に
「わかった。それで俺はどうすれば良いんだ?」
「妾はこのクシナダの楔を境界の、狭間と呼ばれる場所のこの空間に封印することにしている。
肝心の居場所は俺の信用できる奴に託すことにしている。だがもしそれが伝わらなかったら、お主がクシナダの楔を起動させてくれ。鳳翼 烈天上は妾の弟子に託す予定だ。祐希頼んだぞ。」
テンジョウがそう言い俺は了承した。このあと、ワダツミでも上手い蕎麦屋に行きテンジョウと蕎麦を食べた。そして俺はワダツミを出た。
これがテンジョウとの今生の別れになるとはこの時の俺は思ってもいなかった。
祐希サイドアウト
サクラサイド
今日は祐希さんは人と会う予定があるようで教会の方には居ません。なので、今日はラグナの鍛練に付き合っています。
とはいっても、筋トレや素振りだけですので私はただ見ているだけの状態になっています。一通り鍛練が終わったのを見計らって私はタオルを渡します。「ありがとう。姐さん」とラグナは言います。
何故かラグナから私は姐さんと呼ばれている何でなのか聞いても何となくと言われてしまいます。まぁ呼び方はどうでも良いので今は置いておきましょう。
「なぁ姐さん、祐希はこれで強くなれるって言ってたけどこんな地味なことで本当に強くなれるのか?」とラグナは言った。
確かに今ラグナがやっているのは筋トレや素振りといった地味で面白くないことなのかもしれない。
それでも「確かに地味で退屈なのかもしれないけど、まず基礎ができてないと、必ず将来的に困ることになるのよ。
私も祐希さんに色々教えてもらったとき、ラグナみたいに地味なこともやったわ。
でもそれをやったからこういうことも出来るようになったわ。」私は遠くの木に向かってナイフを素早く振る。
すると木には何かで斬ったような痕がついていた。
「姐さん一体何をしたんだ?」
「今のはナイフを素早く振る事によってその振ったときの風圧で遠くにカマイタチをおこしたの。これをやるには腕の力と素早く振るために足腰の力も必要になってくるわ。
ラグナが今やってる地味な筋トレをやり続けて身に付いたわ。だからねラグナ不安なこととかあったら祐希さんに直接言った方が良いわよ。」
「ありがとう。姐さん俺、頑張るよ。」と言い教会に戻った。
ジンサイド
唐突だが、僕は今最大のピンチに立たされている。
それは今サヤが料理を作ろうとしているからだ。
僕は止めようとしたのだが、光の写っていない目で、
「サクラ姉様に作ろうとしてるのに、ジン兄様はジャマヲスルノ?」と言われてしまい止めることができなくなってしまった。
このままではサクラさんがサヤの料理の餌食になってしまう。とりあえず一旦落ち着き、考えを最大限に働かせる。
どうすれば、被害が出ないようにするかではなく、今サヤの料理を改良できる人に頼んで何とかしてもらうしかない。
だがそんな人がいるのか?祐希さんは料理の味は良いが、見た目があれだからダメだ。シスターは今町に出て買い物している。
兄さんは鍛練に行ってる。サクラさんなら行けそうだが、僕が呼んだとサヤにバレたらとてつもない目に合いそうだ
どうすれば良いんだ!!?
と考えていると扉が開いて、ソーナンスが入ってきた。
「サヤは今何やっているんだい?」と聞かれたので、
サクラさんに料理を作っていることを言ったらソーナンスがサヤの前まで行った。今行ったら危ないですよという前にソーナンスは話しかけていた。
「やぁサヤ。その料理は誰に作ってるんだい?」と聞いた。
「サクラネェサマニ、ヒゴロノカンシャヲコメテツクッテルノ。ソーナンスモワタシノジャマヲスルノ?」
「邪魔なんてとんでもない。でもサクラの好きな味とか知ってるから、一緒に作らないかなと思ってね。」
「ホントウニ?ウソジャナイヨネ」
「勿論だよ。」と言うと
「わかった。一緒に作ろう。」とさっきまでの雰囲気と一転していつも通りのサヤに戻っていた。
こうしてソーナンスのおかげでサヤの料理をそのままサクラさんに食べさせずに済んだ。
この後サクラさんにサヤが作ったのを持っていくととても美味しかったようで、サクラさんに誉めてもらって頭を撫でてもらっているサヤを目撃した。
あの時のサヤの豹変をソーナンスに後で聞いてみたところ
「世の中知らない方が幸せなこともある。」と教えてはくれなかった。これ以来サヤがサクラさんと一緒に過ごすのを邪魔しないようにした。
ジンサイドアウト
シスターサイド
ラグナたちと祐希さん、サクラちゃんが来てから早いものでもう1年半になる。
以前までは、この教会で一人で暮らしていたけど、今は鮮やかになった。
ラグナはジンとサヤを守ろうといつも無茶をするので見てるこっちもハラハラするけど、何事にも真っ直ぐ向き合ってる。
祐希さんの修行にも懸命についていってて祐希さんも感心していた。
ジンは手先が器用で、いつも私やサクラちゃんの手伝いをしてくれて祐希さんに色々修行をつけてもらっているらしい。
祐希さんの手伝いでポケモンの毛繕いもしていて祐希さんは俺より上手いかもしれないと誉めていた。
サヤは二人のお兄さんよりも私とサクラちゃんの手伝いをしてくれている。ラグナとジンの二人とも仲良く遊んでいてポケモンたちとも上手くコミュニケーションを取れていて、色々な子達からなつかれている。
ただ心配なのは時々サクラちゃんを見る目が何て言うか、怖いようなそれでいて誰にも渡さないっていうオーラが出ている。
サクラちゃん本人は気付いてないみたいだけど祐希さんとソーナンスと私は時々暴走するサヤを止めたりしている。
まぁそれだけサクラちゃんが好きなんだろうと私は思っているからあまり心配はしていない。
今私は町に出て久しぶりに買い物をしている。
前は町から食料を届けてもらっていたけど、祐希さんたちが来てからは祐希さんが町に買い出しに行ってくれていて助かっている。
たまには私も行こうと思い町までの道のりを行きは祐希さんに送ってもらって町に来た。教会にはサクラちゃんがいるから何かあっても大丈夫だと思う。
勿論一人ではなく付き添いとして祐希さんからポケモンを渡された。
そのポケモンとは
「シスター。あとは何を買うの?」と私の隣にいる女の子がテレパシーというもので頭の中に話しかけてくる。
この女の子はラティアスというポケモンで何でも光の屈折で人の姿に見せていると祐希さんに聞いた。
「えぇあとはそのお店で、砂糖を買えば終わりよ。」
「ハーイ」
とお店に入り砂糖を探すとちょうど最後の一袋のようでお店の端にあったので、
私が取ろうと手を伸ばすと他の方から伸びてきた手とぶつかった。
「すいません。大丈夫ですか?」と聞くと
「あぁ。こちらこそ済まない ってもしかしてシスターか?どうしてこんなところに?」
とそちらに顔を向けるとそこにはブカブカの帽子を頭にのせた私の姉と獣兵衛さんの子供であるココノエの姿があった。
「あらココノエじゃない!久しぶりね。元気にしてた?ちゃんとご飯とか食べてる?」と聞くと
「あぁしっかり元気でやってるよ。今日は研究も一段落したから息抜きに、少しお菓子を作ろうと思ったんだが、生憎砂糖がなくてな。
この町の砂糖は一番美味しくお菓子を作ることができるからわざわざ遠出したのだが、最後の一袋ならシスターに譲るさ。」と言う。
「それならココノエ。教会に来てくれたら砂糖を分けられるわ。」
「イヤ、さすがにそこまでしてもらうのは」と言うと帽子の中から小さい何かが飛び出してきて、「マネネー」と可愛らしく挨拶してきた。
「こら、マネネ町の中では帽子の中にいろと言ったろ。」と慌てているココノエだが
「あら、可愛い子ね。もしかしてこの子ポケモン?」とシスターは言う。
「シスター、ポケモンのこと知ってたのか?」
「えぇ昔から知ってるわよ。とりあえずここから出ましょう。」とココノエが驚いていたので
私はとりあえず砂糖を買って、町の外れの森までココノエを連れてきた。そして「
それじゃあラティアスお願いね。」と言うとラティアスは少女の姿から本来の姿へと戻った。
そうしてラティアスが変化した姿を見たココノエとマネネは、
「まさかポケモンが人になれたというのか!?しかし一体どうやって。」とココノエが呟いている最中、
マネネはラティアスに挨拶していて、ラティアスもマネネに目線を合わせて、挨拶していた。
「ほらココノエ考えるのは後ででもできるんだから今は教会に戻りましょ。」
とココノエの背中を押してシスターはラティアスに乗って次にココノエもシスターの後ろに乗る。
マネネはココノエが抱き抱えているそうしてラティアスは全員乗ったのを確認すると教会に向かって大空に飛び出した。
大空を飛んだことのないココノエとマネネは空から見た大地の姿を見た。そこには地上を覆うように魔素が拡がっている光景が見えた。
その中でも教会のある場所は透き通ったような感じで他のところと大違いだと思った。
「ところでココノエはもしかして祐希さんと知り合いなの?」
「シスターは祐希を知っているのか?」
今は私の教会に結構な頻度で来てることを言うと、
「シスターは祐希がどんな味が好きか知ってるか」と唐突にココノエが聞いてきた。
「どうして私にそんなことを聞くの?」
「実は祐希に研究の手伝いをしてもらっていてそのお礼をしようと思って」とココノエが顔を赤くして言っているので、
「もしかして、祐希さんのこと好きになったの?」と試しに聞いたところ、
「そ、そそそんなことはないぞ。日頃から私に気を使って、身の回りのことや体調を気にしてくれていたりして私を助けてくれている祐希を好きになるだなんて」と取り乱して自分が墓穴を掘っていることに気付かないココノエの様子を見て
「あらあら、ようやくココノエにも春が来たのね。良かったわ。祐希さんなら安心してココノエを任せられるわ。」と私が言うと照れているのか
「だから祐希とはまだそういう関係じゃないんだ。」
「フフフフッまだっていうことはいつかは恋仲になりたいってことでしょう。」
「うっ そ、それはできればそうなりたいんだが今いちそういうことに関しては私も何も知らないからどうすれば良いのかわからないんだ。」と言うので、
「なら私が協力するわ。モタモタしてると誰かに盗られちゃうわよ。」と言うと
「それは困る。頼むシスター私に祐希をどうやったら振り向いてくれるのか一緒に考えてくれ。」
「えぇ可愛い姪の頼みですもの。喜んで手を貸すわ。」と話している内に教会に到着した。
そしてラティアスはまた人の姿になって
荷物を運んでくれた。そして外でいつも通り、訓練しているラグナとそれを見ているサクラちゃんを見つけたので近くまで行き声をかける。
「ただいま、ラグナは今日も訓練頑張って偉いわね。」と言うと、
「あぁシスターか、おかえり。まぁ修行は頑張って付いて行ってるよ。
祐希は一緒じゃないのか?」
「祐希さんなら私を送ったあと用事があるって言ってそのままリザードンに乗って行っちゃったわ。夕方過ぎに帰るとは言ってたわ。」
「そうか。ところでそっちの奴はなんなんだ?」
「そっちの奴とは失礼だな小僧
私はお前より年上だぞ。年上を敬うことも知らないのか?」
「うるせぇな。そんなもん知らねぇよ。」とラグナが言うがここでサクラちゃんが
「お久しぶりです。ココノエ博士今日はどうされたんですか?」と言ったのを聞いたラグナは
「姐さんの知り合いなのか?」
「私の知り合いと言うよりも祐希さんが知り合ってその流れで私も知り合ったのよ。この人はココノエさん、結構偉い博士で祐希さんと共同で研究とかしてるのよ。」
「へぇ。祐希はこいつと仕事してるのか。祐希って仕事の時とかどんな感じなんだ?俺が修行付けて貰ってるときは結構真面目だけと時々ふざけておれがひどい目に合うんだよ。そんでもっていつも決まって」
「研究の時も大体そんな感じだな。私もふざけたときの行いでひどい目にあった。それが」
「「あいつが料理を作って大体俺(私)が実験台になる時だ。」」
と言うと二人は顔を見合わせて、がっしりと握手をした。
「そうだよな。祐希の奴自分で考えた料理を俺たちで大丈夫か実験するんだぜ。」
「私も最初、研究終わりで疲れていたときに作って貰ったが味は良いんだがその見た目が悪すぎるのと変にアレンジをしたりして更に見た目が悪くなっていったりして、どうやったらそこまで見た目を悪くできるのかわからん。」
「それに俺が修行のノルマをクリアできないとその創作料理を食べさせるって感じだ。」
「そうか。それは大変だな。困ったら私でよければ相談に乗ろう。改めて私はココノエだ。お前名前は何て言うんだ?」
「ラグナだ。宜しく。ココノエ」といつの間にか仲良くなっていた。
そしてそんな二人をおいて私はキッチンへと向かい夕御飯を作ろうと向かったけれど、そこでは
「いい感じだよ。サヤあとは焦げ付かないように良くかき混ぜたら出来上がりだよ。」
「ありがとソーナンス。」とキッチンでソーナンスとサヤがどうやらカレーを作っていた。
その側でジンは手伝いで食器を洗っていた。ただいまと言うと三人とも振り返りおかえりと言った。
「シスター今日はカレーでも良いかな?僕が手伝ったとはいえサヤが作ってくれたんだ。」とソーナンスが言いサヤが、
頑張ったんだよと言っているので、頑張ったのねとサヤを誉めた。そしてラグナたちが話しているのを見ていたサクラちゃんがキッチンへと来たのを見たサヤが、
サクラちゃんに「おかえり。サクラ姉様。見てみて、今日はソーナンスに手伝ってもらって、カレー作ったんだよ。」と言うと
サクラちゃんが「凄いわサヤ良く頑張ったのね。偉い偉い」とサクラちゃんがサヤの頭を撫でていた。
サヤは気持ち良さそうに、くすぐったいよ。姉様と言っていたけど、その顔はもっと撫でてと言っているようであった。
そしてその後に、ラグナとココノエもきて折角だからココノエも夕御飯を食べていくように言うと、
最初は断っていたが一緒にいたマネネが引き留めたので、最終的にはココノエも食べていくことになった。
その後に祐希さんも帰ってきたけれどなぜか服がボロボロになっていて怪我をしているかと思ったらどこも怪我をしておらず本人も何でもないと言っていたので大丈夫だと思う。
そうして私たちは夕御飯を食べた。結構な大人数で食べたのでとても鮮やかな食事になりラグナはココノエとまだしゃべっていてココノエも満更じゃないようで、時々普段の祐希さんについて聞いてたりもしていた。
サヤはマネネとサクラちゃんと一緒に
食べていて、気が合うようで、仲良くなっていてサクラちゃんにベッタリと甘えていた。
ジンは祐希さんに今日あったことを言ったり、訓練中に疑問に思ったことを聞いたりして祐希さんもそれに答えながら話をしていた。
昔の静けさが嘘のようにとても鮮やかな食事になったけど、今の暮らしに私は満足している。出来ることならこんな暮らしが続けば良いのにと私は願わずにはいられなかった。
この約2年後その願いがむしくも砕け散ってしまうとは今の私には想像できなかった。
シスターサイドアウト
祐希サイド
俺は今、純粋に驚いている。
それは目の前で傷だらけで倒れている二人の男女が生前の漫画に出てくる、キャラだったからだ。
あれは俺がテンジョウと別れて、階層都市の下層の方を歩いていたとき、魔素に侵された獣たちが何かに群がっているのが見えたのでとりあえず、久しぶりに術式を使い物理的に獣達を消した。
俺の術式の属性は雷で術式で雷を纏い攻撃しただけである。(要するにナルトの雷影のような感じだ。)こうジュッと焼けたような音がした。
そうして群がっていたものに目を向けると見たことのある姿であったわけだ。とりあえず、二人を反転世界の中に連れていき治療をする。
その時にハピナスとチリーンにも協力をしてもらって何とか二人とも助けることが出来た。しかしなぜこの世界にいたのかわからず俺は二人が起きるまで待つことにした。
祐希サイドアウト
????サイド
「ここは一体。確か俺は斬られて!!!!傷口がないそれに少しばかりか霊圧も回復している。
どういうことだ?そうだ。あいつはどこに!?」と思っていると横からスピーと聞こえそちらに向くとそこにはあいつが寝ていた。
ひとまず俺は安心したのでここがどこか探ろうと体を起こすと
「目が覚めたようだな。身体の具合はどうだ?」と言うのが聞こえたので、そちらを向くと、そこには白い羽織を着た男が立っていた。
「あんたが治してくれたのか?」
「あぁあとそこの二匹も手伝ってくれた。あの二匹がいなかったらヤバかったよ。礼はそっちに言ってくれ。」と言ったので、
俺は「見ず知らずの俺たちを助けてくれて済まない。ありがとう。」と言うとその二匹は頭を下げていた。
そして俺は少しでも自分達の状況を知るため男に話しかけた。
「悪いんだがここは一体どこなんだ?俺たちは確か空座町ってところにいたはずなんだが?」と言うと男は、
「ここは第8階層都市のワダツミの下層に当たる場所さ。」と男の言った場所に覚えがなく混乱していると、
「俺からも聞いて言いか?何であんたらがここにいるんだ?
第1十刃(プリメーラエスパーダ)
スターク。」
「なぜ俺らを知っている!?まさかあんた死神の仲間か?」
「イヤ違う。だがあんたらの現状を多分良く知ってる者と言えるな。俺は出雲祐希。祐希と呼んでくれ。
簡単に言うとここはあんたらのいた世界ではない。ようするに異世界と言ったところかな。こっちに来た原因があるはずなんだが、何か心当たりはないか?」
「んなこと言われてもな。俺は斬られて地面に落下してたし意識も朦朧としててあんまり覚えて…………イヤそう言えば落ちるとき何か黒膣(ガルガンダ)に似た裂け目が見えたような気がする。」
「多分それは空間の裂け目だったんだろう。あんたらの戦いで空間の一部耐えられずに空間が裂けてこちらの世界に繋がったんだと思う。」と祐希は言う。
「なぁあんたは俺たちの戦いの後のことを知っているか?出来れば藍染様がどうなったのか気になるんだが?」
「俺の知ってる限りの話では
祐希説明中
「成る程。藍染様は負けたと言うことか。」
「それでスタークあんたこれからどうするんだ?」
「そうだな。面倒くせぇけどこれから生きていくしかないだろうな。」
「そこで俺から提案があるんだが、どうだろう。俺と一緒に来る気はないか?」
「何でだ?あんたは強そうに見える。あんたなら一人でも大丈夫なんじゃないのか?」
「イヤ俺一人じゃできることなんてたかが知れている。これからこの世界は大変になっていく。だからこそ一人でも多くの仲間が俺には必要なんだ。
だからこそ言わせてもらう。俺にお前たちの力を貸してくれ。そして共に行こうスターク。
その言葉と共に俺に手を差し出してくる祐希俺を必要と言ってくれた奴に興味が湧いた俺はその手を取った。
こうして俺、第1刃スタークとリリネットは祐希の仲間となった。後にスターク達の孤独を埋めてくれる者達のお陰で徐々に馴染んでいくことになるのは先のことである。
????改めスタークサイドアウト
祐希サイド
俺はスターク達にしばらく傷の治療のために反転世界にいてもらうことにした。そうして反転世界から戻るともう夕方になっていたので急いで教会に戻るとそこにはココノエがいた。
何故いるのかを聞くとシスター連れてきたからだというのがわかった。前回の出来事の性でまだちゃんとココノエの顔を正面に見れなかった俺は食事中ジンに話しかけられるまで、呆然としていた。
そして食事の片付けをして少し涼もうと外に出た。辺り一面綺麗な夜空が広がっている中俺は考えていた。これから訪れるだろう未来を思っていると隣に誰かが座った気配がしたのでそちらを見るとココノエがいた。
「どうしたんだ祐希?何か考え事でもしていたのか?」と心配するココノエに
「今の生活が平和でこの平和がいつまで続くかを考えていた。」と言うと、
「そうか。でも未来なんて誰にもわからないものだ。大事なのは明日をどう生きるかなんじゃないかと思うぞ。」と言った。
その言葉で色々考えていた俺は少しスッキリした。
「ありがとうココノエ少し気が楽になった。そうだな難しく考えず明日を生きていくしかないよな。」と言うと
ココノエが「スッキリしたようで何よりだ。所で日頃のお礼と思ってクッキーを作ってみたんだ。」と言い手に持っていたであろうそれを渡してきた。
「そんな礼なんて要らないっていうのにまぁありがたく頂こう」と一口食べるとサクッとした歯応えと絶妙な甘さが口に広がった。
「うまいな。ありがとうココノエクッキー旨かった。」と笑顔で言うと、
ココノエが顔を赤くして「そうか。失敗してなくて良かった。」と言った。その後二人で世間話をして教会に戻るとシスターがココノエの分の布団を用意していた。
俺の横に。
空いてるところが祐希さんの横しかないから宜しくねと言われた。何でさと思いつつ、ココノエの方に向くと、顔が赤いまま俯いていたが決心したのか、布団に入っていった。俺もそうして布団に入る。
そうして30分ほど経っても俺は眠れずにいた。理由はココノエの寝顔が可愛すぎて眠れず心臓が煩いくらいに鳴っているのがわかった。
思えばいつも研究では助けられ、日常の中でも相談に乗ってもらったりとしているし寝顔も可愛いし今日のクッキー旨かったしなと思った。
いつかこの思いを告げたいと密かに思いながら俺は眠りについた。
翌日起きてみるとココノエに抱きついていた自分がいた。とりあえず離れようとしたのだがココノエが離してくれず、
そして遅いと思って起こしに来た子供達に見られ暫くからかわれるようになるのは余談である。
今回も読んでくださった読者の皆様ありがとうございます。さて今回はテンジョウとの話し合いとスタークとの邂逅となりました。
本来は後の戦争でクシナダの楔は発見されますがこの時点でテンジョウが所持していることにしました。テンジョウとの約束は後にとても重要なフラグになっています。
そして口調が少し変かもしれませんがそこは気にしないでいただけると助かります。そしてスタークとリリネットの参戦。
これは前から入れようと考えていました。サヤは今回は軽いヤンデレの片鱗を出しているのをジンは感じ取りました。
これからジンはしっかりヤンデレサヤに遭遇しないよう頑張れるかしっかり描写していきたいです。そして感想などありましたら気軽にお願いします。それでは次回投稿早めに出来るように頑張ります。