“冥府の炎王”コロナ・ティミル   作:冥府の炎王

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短いですが、次回は大会からなのできります。


第17話

 

 

 襲撃者はフェイトさんに任せて、私とイクスは家の中に入ります。

 

「『ただいま戻りました』」

 

 玄関に入り、靴を揃えて脱いでから下駄箱に仕舞います。すると奥の方からてててとセッテが走って、私に抱き着いてきます。

 

「お帰り、なさい」

「『ただいまです』」

「ご飯にする? お風呂にする? それとも……セッテ?」

 

 夫が帰ってきた台詞です。

 

「『お風呂で』」

 

 私とイクスが答えます。考える事は同じです。という事で、セッテをお姫様抱っこで持ち上げて、お風呂場へと運びます。我が家のお風呂場は元日本人である私が徹底的に力を入れました。広い檜のお風呂に露天風呂もあります。

 脱衣場に入った私はセッテの服を脱がしていきます。続いて私が脱いでいきます。セッテはその間にタオルや置いてある着替えを用意してくれます。

 

「ん、準備できた」

「では、行きましょう。早く身体を流したいですし」

『汗は掻いていませんが、砂や埃はかぶってますからね』

 

 浴場に入って身体を流します。このお風呂場が広いのは、近くの家にも通じているからです。高町家やナカジマ家にも通じています。各家の脱衣場から通じる感じです。

 

「コロナ、イクス、洗って」

「いいですよ」

『はい』

 

 セッテの身体を洗っていきます。スポンジも使わずに小さな手で全身を泡だらけにしていきます。少しえっちぃ感じで身体を洗ってから、頭を洗います。セッテは一生懸命に目を瞑っています。本当に可愛いです。桃色の髪の毛をしっかりと洗います。

 

「じゃあ、流しますよ」

「ん」

 

 お湯を流して、綺麗に泡を流していきます。直ぐに綺麗になっていきます。

 

「ん、交代」

「ですね」

 

 次はセッテが身体を洗ってくれます。子供の身体は感度がいいのか、こそばゆいです。綺麗に洗って貰っていると、フェイトさんが入ってきました。別の扉からはヴィヴィオがやってきます。今日はなのはさんが遅いみたいです。

 

「今日の食事は一緒ですよ~」

「というか、寝る時も潜り込んできていますよね」

「えへへ~」

『楽しくていいじゃないですか』

「それもそうですけどね」

「ほら、ヴィヴィオ。洗ってあげるからおいで」

「は~い」

 

 私達は檜風呂に入ります。セッテを膝の上に乗せて抱きしめながらゆっくりとします。残り二人も身体を洗い終わったのか、入ってきます。フェイトさんが私の横に座って、ヴィヴィオはフェイトさんの膝の上です。

 

「それで、あの人はどうなりましたか?」

「彼女はティアとスバルに渡しておいたから、大丈夫だと思うよ」

「そうですか。なら、問題ありませんね」

「どうしたんですか?」

「ちょっと女の子に襲われたんですよ。それをフェイトさんが撃退して、スバルさん達に預けただけですよ。何の問題もありません」

「なら、よかったよ。明日、大会は大丈夫なんだよね?」

「はい、大丈夫です」

「ねえ、やっぱりやめない? いくらなんでも魔法なしの年齢制限無し。しかも、総合格闘技大会なんて危ないよ」

「それこそ問題ありません。並大抵の敵では相手になりませんから」

「もう……」

 

 呆れられています。ですが、これはやめられません。私の目的の為ですから。まあ、どちらにしろ、晩御飯を食べてイメージトレーニングで調整してから寝るとしましょう。

 

 

 

 


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