ワン娘と俺氏と紫キャベ娘   作:もちもちもっちもち

14 / 17
日記14

 ♂月♀日

 

 悲報:バナ男じゃなくバナ娘だった件について。

 

 切れたシャンプーを詰め替えようと浴室に突撃した結果発覚した新事実。

 決め手はなにかって?

 ついてなかったんだよなにがって(これ以降はバナ娘の名誉のため削除

 無駄に洗練された無駄のない無駄な動きでデュエルディスクの検索機能を開く俺氏。

 とある項目を閲覧した後、俺は一つの真実に辿り着いた。

 

 ――へぇ、オレっ娘って結構多いんだな。

 

 などというどうでもいいコメントなどでは決してない。

 バナ男がバナ娘で、付いてると思ってたものが付いてなくて。

 そんな感じでグルグルと思考は堂々巡り。

 俺はまたもや無駄に洗練された無駄のない無駄な動きで浴室から退室するのだった。

 

 直後、浴室から可愛らしい悲鳴を耳にした俺は、バナ男じゃなくバナ娘なんだと改めて実感。

 その後顔を合わせた夕食が死ぬほど気まずい空気だったのは言うまでもなかった。

 

 

 

 

 ◆  ◇  ◆  ◇

 

 

 

 

 

 XY月Z日

 

 困った時こそ頼れる大人に相談だ!

 という訳で、俺氏はピエロおじさんに電話で人生相談をすることにした。

 

 事情を話し終えた後、それは大変でしたね、と真っ先に慰められた。

 ピエロおじさんのあまりの優しさに全俺氏が涙することに。

 勲章おじさんの武骨な感じとはまた別、親身な話術を前に気付けば全てを曝け出していたぜ。

 そして、ピエロおじさんからの返答は、実にシンプルだった。

 

 ――まずは謝罪から。全てはそこから始まるのですよ。

 

 ひーひっひ、と電話越しに聞こえる声が、その時は遠く聞こえたのが今でも記憶に新しい。

 そうだよ、俺ってば自分がどうすればいいのかばっかりで、バナ娘の気持ちは全然だった。

 今回の一件、一番傷付いているのは誰だ?

 そんなの、考えるまでもないことだろうが。

 こんなんじゃクロノス先生に顔向けなんてできない。

 紫キャベ娘やワン娘、トマ娘やユズ娘にだってそれは同じことなんじゃないのか。

 

 バナ娘は俺の教え子ではない。

 でも、居場所のなかった俺に、孤児院という新しい居場所を与えてくれた恩人なんだ。

 男じゃない? ――それがどうしたっていうんだ。

 恩人であり、デュエル友達であり、同じ釜の飯を分け合った家族。

 それ以上でもそれ以下でもない、重要なのはそこなのではないのか。

 無言の俺に、ピエロのおじさんはただ笑うだけ。

 でも、そこに心配の色が微塵も滲んでいなかったのは、俺がもう大丈夫だと信じているから。

 ははっ、やっぱりピエロおじさんってばマジできる大人。

 勲章おじさんといい、こういう大人になりたいって心底思うぜ。

 

 ピエロおじさんにお礼を述べ、本日の人生相談は終了。

 この手の相談事は慣れっこですからって、そう言えばピエロおじさんってば何者なんだろう?

 身形からしてどこぞの企業のお偉いさんってとこなんだろうけど。

 とはいえ、人様のプライベートを詮索するのはあまり褒められた行為ではない。

 改めてお礼の言葉を述べて、俺はデュエルディスクの通信機能を切るのだった。

 

 

 

 

 

 ◆  ◇  ◆  ◇

 

 

 

 

 

 Z月YX日

 

 バナ娘に避けられまくっている件について。

 

 ピエロおじさんとの電話相談を経て、取り敢えずまずは謝罪からだと意気込み俺氏。

 だが、そんな俺の試みは最初の一歩を踏み出す前から頓挫することに。

 近付けば赤面して逃亡、声を掛ければ赤面して逃亡、デュエルを挑めば赤面して逃亡。

 いやどないせいっちゅうねん。

 アレですか、顔も見たくない声も聴きたくないと。

 そんなにも俺ってば嫌われてしまったというのか。

 

 そんな俺達の空気に充てられてか、どこかギクシャクしている孤児院。

 孤児院のチビッ子達には訳を聞かれ、先生には心配され。

 俺ってばマジ情けない。

 さりとて現状を打破する突破口は見つからず、俺はデッキ弄りを行うのだった。

 アニメ次元とでも呼べばいいのか、現実世界からトリップした俺を支えてくれた戦友達。

 こうしていると不思議と落ち着いて、そのうち良案でも浮かぶんじゃないかとちょっち期待。

 

 まあ良案なんて微塵も浮かんではこなかったんだけどね!

 とはいえ、最近焦り気味だった気持ちが一端リセットされた感じ。

 そこで俺氏、ふとデッキケースに眠る予備のカード達のチラリ。

 GX主人公が闇墜ちした悪しきカードとされている、原作では忌み嫌われていたカード群。

 リアルタイムで視聴した身としてはマジかっけぇ! くらいしか思っていなかったり。

 それでも、こうして予備のカードしてデュエルに使用していなかった、そんなカード達。

 でも、これってある意味では良い機会なのかもしれない。

 此処は遊戯王の世界で、カードとはデュエリストの象徴。

 リアリストたる俺としてはそんな馬鹿なと一笑に付すだろうが、今は藁にも縋りたい気持ち。

 デッキを新調することで、新しい俺として再スタートを切れるのではなかろうか。

 そんな気持ちから、悪しきHERO達へと手を伸ばした時だった。

 

 

 ――ダメェ!?

 

 

 そんな声の後、何故か俺氏の腕を抱き留め阻止するリン娘。

 何事!? とビックリ仰天な俺氏を尻目に、リン娘は嫌々と首を振るばかり。

 取り敢えずリン娘のしたいようにさせ、漸くして落ち着いた彼女に俺は問うた。

 だが、返って来た答えは、全く予期せぬものだった。

 

 

 ――そのカード達……その、物凄く嫌な感じがして……。

 

 

 キョトンとした後、心配性なリン娘の頭に片手をぽんっ。

 そして、もう片方の手を予備のカード達に伸ばし手に取る。

 次の瞬間、血相を変えるリン娘に、俺は笑って大丈夫だと答えた。

 たかがカード、されど遊戯王の世界では命よりも大事なカード。

 俺にとって、カードとは異世界で右も左も分からなかった俺を支えてくれた大切な存在なのだ。

 まして、デッキケースに入っているカード達は、俺が唯一現実世界から持ち込んだ思い出の品。

 だからだろうか、こいつ等が嫌われると、まるで俺も嫌われているみたいな気持ちになるのは。

 善のHEROと悪のHERO、でも俺にとってはどちらも大好きなHEROに変わりはないから。

 

 だから、できれば嫌わないで欲しい。

 そして、できれば好きになって欲しい。

 

 ポンポンっと、何度も、あやすように。

 そんな俺の気持ちが実を結んだのか、リン娘は元のリン娘に戻ってくれた。

 なんかぽーっと仄かに紅潮した顔で俺氏を上目遣い。

 おいおいなんだよそんなに見詰められると俺ってば照れちまうぜい。

 そんな桃色空気を払拭するべく、俺氏はかつてユズ娘にもやった奥の手を行使することに。

 

 即ち、ハグである。

 

 いやー、ワン娘もだけど、何故こうも彼女達は俺の父性とも呼ぶべきものを刺激するのかしら。

 顔も似れば、行動も似るのか。

 突然の俺氏の抱擁に、ハリセンではなくビンタで応えるリン娘。

 距離を取りうーっと威嚇する様は、ユズ娘ではなくワン娘を彷彿とさせる。

 だからだろうか、頑張らなくちゃって、そう思った。

 かつての教え子達に情けないところばかり見せていては、教育者失格。

 クロノス先生のような立派な先生になどなれる訳もないのだから。

 

 ごめん、そしてありがとう。――お陰でなんとかなりそうだ。

 そう呟く俺に、リン娘はぷいっとそっぽを向いてぼそっと呟く。

 あなたが暗いと皆も暗くなるから、だから早く元気になって――。

 

 

 

 

 

 ◆  ◇  ◆  ◇

 

 

 

 

 

 XYZ月ZYX日

 

 警察に連行された。

 

 

 

 

 

 ◆  ◇  ◆  ◇

 

 

 

 

 

 VW月XYZ日

 

 曰く、デュエリスト・クラッシャー逮捕の功労者ってことでお礼がしたいんだとか。

 そうならそうとちゃんと言ってよ俺ってば辞世の句とか考えそうになったじゃん。

 

 突然孤児院に押しかけて来たかと思えば、問答無用で俺氏を連行って。

 これって絶対俺誤解されてるよね、孤児院の子達とかご近所さんとか。

 お礼とかいいから孤児院に帰して欲しい、そして誤解を払拭せねば。

 そんな俺の切なる訴えを笑顔で却下したのは、胡散臭さ満点な年寄り連中で。

 行政評議会とか、あの俺社会科系はあんま得意じゃないので難しいこととか無理っス。

 

 暖簾に腕押しとはこのことか。

 とにかく俺の訴えは悉くスルーされ、いい加減に俺氏も我慢の限界。

 デュエリストとしての身体能力で強行突破という案も浮かぶが、前科付きは色々と不味い。

 ならばと、年寄り連中の押し付けがましい礼とやらを貰ってさっさと退散するに限る。

 今俺が望んでいるものと言えば、それは間違いなくバナ娘との関係修復。

 しかし、それは俺自身の手で解決しなければならない問題だ。

 よって、次点はデュエルエナジーの確保で、つまりは強いデュエリストと戦いたい。

 そんな俺氏の願いに、年寄り連中のリーダー格っぽい白髪の爺がニッコリ。

 

 ――シティで一番強いデュエリストと戦わせてあげます。

 

 後から思えば、連中が望む答えを俺が言ったからなのだと思う、そんな笑顔だった。

 

 

 

 

 

 ◆  ◇  ◆  ◇

 

 

 

 

 

 XYZ月VW日

 

 物事を記憶する方法は数あるが、俺は根っからの書いて覚える派だ。

 融合次元へトリップした当初も、最初に起こした行動が日記。

 今更だが、どうやら俺は文字を起こすという行動が結構好きらしい。

 とまぁ、このような話題を出すのかというと、これには深い訳があって。

 

 

 フォーチュンカップの前夜祭で行うエキシビションマッチでチャンピオンとデュエルします。

 

 

 OK、一端落ち着こうか俺氏。

 まずはフォーチュンカップ、これについておさらいだ。

 とはいえ、これについてはバナ娘やリン娘から散々聞かされているので今更ではある。

 シティには大小様々なデュエル大会があるが、中でも二つ、規模が桁違いに異なるものがある。

 一つは、バナ娘やユズ娘が憧れるチャンピオンが王座に座るフレンドシップカップ。

 そして、もう一つが此度催されるフォーチュンカップだ。

 なんでも、かつてのチャンピオンが訳あって王座の地位を退位。

 それによって空位になった王座を巡ってというのが、今回の大会の目的なんだとか。

 シティのデュエリストなら誰もが憧れる、この街における二大大会の片割れ。

 それに、偶然とはいえ参加しちゃう俺の場違い感よ。

 絶対に出るんだ! と意気込んでいたガキンチョ二人に申し訳ない気分満載だぜい。

 

 そして、エキシビションマッチについてだが。

 本来ならフォーチュンカップの王者が務めるのだが、生憎と彼は不在。

 よって、フレンドシップカップ王者のチャンピオンが代役を務め、その相手が俺という訳。

 思うんだけど、これって挑戦者をチャンピオンが圧勝し、王者の威光を云々のアレだと思うの。

 これってお礼じゃなくてただの見せしめじゃね? と思ったのは一度だけではない。

 まあ良いんだけどね、お偉いさん方の思惑とか別にどうでもいいし。

 デュエルエナジーという目的もあるが、それを抜きにしてもワクワクが止まりません。

 だってチャンピオンとデュエルだぜ? 

 憧れの存在とデュエルする、こんなシチュエーションで高揚しないデュエリストなどいません。

 胸を借りるつもりで全力で当たる所存ですと、俺は昨日まで張り切っていた。

 

 だが、しかし――。

 

 デュエル開始前にチャンピオンとのマイクパフォーマンスをお願いしますって。

 あの会場の運営スタッフさん、そういう大事なことは前もって伝えといてくれません?

 ヤバいよ、只でさえここ最近今日という日が待ちきれなくて全然寝れてないのに。

 お陰で日記帳が口上を暗記するための書き取り帳みたいな感じになっている件について。

 前のページとか半端ない書き込み量でページが真っ黒クロスケなり。

 本来なら日記を書く余裕もないのだが、それだけ緊張してるってことで。

 

 噛んだらどうしよう。

 緊張のし過ぎで変な声とか出たりしないよね?

 というか、緊張のあまり覚えたこと直前で全部吹っ飛んだらどないすんねん。

 

 俺とて、過去におじさまの代役でアクションデュエル王座決定戦に出場した身。

 だがしかし、アレは前口上なんぞ無いに等しかった。

 口調は事務的で、口にしたのは最低限の状況説明だけ。

 他は全て素足ちゃんに丸投げで、後はデュエルに集中すればいいだけだった。

 こうして日記に書いてみると明らかになる素足ちゃんの出鱈目さと俺の不甲斐なさよ。

 

 しかもだ、これから行われるのはライディングデュエルなるものだとか。

 ルールは簡単、バイクに乗ってデュエルをする、ただそれだけ。

 ――危ないって! 降りてデュエルした方がいいって!

 そんな俺の扱く真っ当な意見は当然のように受け入れられる訳もなく。

 でも待て、思い返せばアクションデュエルも結構危ないような気も。

 実体化したモンスターに乗るとか、ある意味バイクに乗るよりも危険じゃね?

 加えて、妨害やアクション魔法、トラップなど多種多様なギミックなどなど。

 対して、バイクに乗るといっても、操縦はオートパイロットでどうとでもなるという。

 

 ――アレ? ライディングデュエルの方がシンプルで安全じゃね? そう思うのって俺だけ? 

 

 もうね、こうなったらなるようになるしかない。

 それにほら、俺ってば本番に強い漢だし? つかデュエリストだし?

 うん、デュエリストってことで色々となんとかなりそうに思えてきました。

 頑張るぞい! と闘志を燃やす俺氏に、ちょうどいいタイミングで声を掛けるスタッフさん。

 というか君メチャ若いね、バナ娘やリン娘と同い年くらいじゃね?

 名前を聞けば、遊戯王ファンならば誰もが浮かぶ有名フレーズが脳裏にリフレイン。

 一人思い出し笑いをする俺氏は前方不注意で、床にマイデッキをぶちまけることに。

 

 うわはずっ、マジ恥ずかしい、恥かちいよー!

 急ぎ掻き集める俺を手伝うこの子マジ良い子、トムの勝ちでーす! は伊達じゃないぜ。

 そんな風に内心思いながらもカードを集めきり、俺氏ほっと一息。

 だが、前を見遣れば、トムは一枚のカードを持ち、カードと俺とを何度も見比べる。

 対し、俺氏はデュエリストとしてのカード透視能力を用い、トムの持つカードをサーチ。

 結果、二十代先生のデッキに何故入っているのか理解不能なカード筆頭のアレだと判明した。

 確かにマイデッキとのシナジー皆無なんだけどね。 

 アニメでの活躍は散々だったから、だからこそ活躍させたいという想いが俺にはあって――

 

 

 ――レベルも攻撃力も効果も弱い……こんな雑魚カードをどうしてデッキに入れてるんですか?

 

 

 純粋に疑問でしかない、トムの問いかけに悪意はなかった。

 だからこそ、俺は何も言わなかった。

 この世に使えないカードなんてない。

 それを証明するにはデュエルしかないと、無言でその場を後にするのだった。

 

 

 ――あれ、マイクパフォーマンスで言うセリフってどんな感じだったっけ?

 

 

 

 

 

 ◆  ◇  ◆  ◇

 

 

 

 

 

「デュエルはエンターテインメントでなければならない!」

 

 

 スポットライトが照らす先。

 世界に一つしか存在しないDホイール≪ホイール・オブ・フォーチュン≫に跨り。

 チャンピオンは観客に向かって高々に叫んだ。

 

 

「最初から全力で掛かっていたら一瞬だ!」

 

 

 チャンピオンの言葉に偽りはない。

 圧倒的な力で並居る敵を蹂躙し、そこが最初からあるべき場所であるかのように玉座に座る。

 孤高にして絶対、それはまさしく王者の風格。

 そんなチャンピオンの誕生に、シティが、世界が湧いたのだ。

 

 

「故に、己のピンチを演出し、鮮やかな反撃を持って、観客のカタルシスを掴む!」

 

 

 だが、そんなチャンピオンの瞳にあるのは憂いだった。

 王者であるが故に、強過ぎるが故に、孤高であるが故に、だからこそ足りないものがあった。

 共に研鑽を詰み、高め合い、高みへと昇るために必要不可欠な存在。 

 即ち、ライバルであり理解者。

 ある者は自分を利用しようと媚び諂い、ある者は裏切者だと敵愾心を剥き出しにされる日々。

 得た地位は現状を停滞させ、それが苛立ちへと繋がっていくという悪循環に。

 

 

「皆に宣言しよう! 今夜、奴を倒すターン数は――」

 

「おい」

 

 

 こんなものじゃ満足できない。

 そんな想いを抱いている時だった。

 

 

 

「デュエルしろよ」

 

 

 

 彼が、目の前に現れたのは。

 

 

「……貴様、は」

 

 

 その時初めて、チャンピオンは対戦者である彼の顔を見た。

 見覚えのある顔だった。

 子供達の保護者を名乗り、ペコペコと頭を下げる、己の意志を持たぬ弱者。

 今まで無言だったのも会場の雰囲気に呑まれたのだと、そう思われても仕方がないのに。

 だが、目の前の彼はどうだ。

 不遜な眼差しで、威風堂々とチャンピオンを見据える、その絶対的なまでの強者の佇まい。

 それを証明するかのように、あれだけ煩かった観客の歓声や雑言は静まり返る。

 無意識のうちに浮かんだ笑みは、歓喜だった。

 

 

「面白い……面白いぞ挑戦者! 言葉は無粋! デュエルで語れと! それが貴様の答えか!」

 

 

 滾る、滾る、滾る。

 呼応するように、デッキに眠る魂のカードが熱き咆哮を迸らせた。

 

 

「デュエルとは相手との対話! 貴様の魂の叫び、此度のデュエルでぶつけてこい!」

 

 

 ならばこそ、応えなければ。

 久方ぶりに対峙する、己が全力をぶつけるに足るデュエリストに。

 天を貫かんと掲げた指先は、そのための決意表明。

 絶対に負けない、絶対に引かない、絶対に勝つ。

 そのための宣言を、今ここに。

 

 

 

「クイーンは一人! この私だ!」

 

 

 

 フォーチュンカップの前夜祭。

 最強女王と無名のデュエリストとのエキシビションマッチが、開幕した。

 

 

 

 

 




シンクロ次元にこういう奴がいたら良かったのにという作者の妄想でも本作は成り立っています。

アークファイブ最新話で明かされた衝撃の真実。
零羅きゅんは男の子なのか、男の娘なのか、女の子なのか、TSさせるべきなのかそうでないのか。
長髪な零羅に衝撃を受けたのは作者だけではない筈だと思いたい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。