毒舌提督の所為で相談室は暇無しです   作:NTK

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そこそこネタ有りです。
あと、気がついたら評価に色がついてました。ありがとうございます!


第十二話 お返し大作戦

さてと、ホワイトデー当日なわけだがどうやらあいつの計らいで今日は全員鎮守府内にいるらしい。

そうと決まれば早速渡しに行くとするか。

 

〜一航戦の場合〜

 

「これ、諸星さんがご自分で?」

 

「はい、そうです」

 

「なかなかお上手ですね」

 

「そうね、ありがたく頂いておくわ」

 

よかった、とりあえず問題はなさそうだな。…あれ?赤城さんのクッキーが無くなってる?

 

「あ、もう頂きました。美味しかったですよ」

 

「は、はぁ。どうも…」

 

そこそこ大きめのあのクッキー三枚を水無しで食べたの?あの一瞬で?流石一航戦、もといグンマーの空母、恐るべし…!

 

〜二・五航戦の場合〜

 

「え⁉︎これ本当に諸星さんが⁉︎すご〜い⁉︎」

 

「見て見て飛龍!鉢巻までちゃんと描いてあるよ!」

 

「なんか食べるのもったいないなぁ。ねぇ翔鶴姉?」

 

「でも、食べないと無駄になっちゃうわよ?」

 

良かった…こう言って貰えると作った甲斐があるな…。正直、出来すぎてドン引きされんじゃねぇか心配だったが、いらない心配だったみたいだ。

 

「あ、そういえば諸星さん。なんか提督さんもクッキーみんなに配ってるみたいだよ」

 

「あいつが?」

 

てっきりマシュマロかと思ったが、意外だな。

 

「なんか貰った子に聞いたんだけど、ヤバいって話してたけど、どうヤバいのか教えてもらえなかったから心配なのよね」

 

「あー、多分平気だと思うよ?まともなもん渡してあれば。それに、悔しいがあいつの料理の腕は俺より上だし」

 

「そうなの?ちょっと意外」

 

ほんと、あいつはオールラウンダーだからなぁ。そのうちどっかのスピードライダーみてぇに

おばあちゃんが言っていた…

とか言いそうで怖いな。

 

〜最上型四姉妹の場合〜

 

「本当そっくりだね〜。諸星さんは普通の絵とかも描けるの?」

 

「ええ。良ければ今度書きましょうか?」

 

「提督の焼いたクッキーも素晴らしかったですが、諸星さんのも可愛らしくていいですわね」

 

「それなんですが三隈さん、あいつが作ったクッキーはどう言ったもので?」

 

「提督のは本当に専門店で売っていそうな出来映えでしたわ。ね?もがみん?」

 

「そうだね。ボクももうちょっとちゃんとしたもの渡せば良かったかな」

 

なるほど、滅茶苦茶出来のいいやつ渡して向こうに罪悪感与えてるってわけか。相変わらず趣味の悪い奴だ。

 

「これは後日ティータイムに頂きましょう。諸星さんもその時お呼びしましょうか?」

 

「あ、じゃあお願いします」

 

〜ハイパーズの場合〜

 

「へぇ〜よく出来てるね〜」

 

「北上さん!一枚交換しましょう!」

 

「ん〜?いいけど、諸星さんこれ味一緒だよね?」

 

「まぁパウダー分は違いますがほぼ一緒ですね」

 

なんかクッキー受け取った大井さんがすっげぇニヤニヤしてるけど、普段の事を考えると何考えてるかわかる気がする。でも何故か身の危険を感じるから詳しく聞くのはやめておこう…。

 

〜潜水艦組の場合〜

 

「うぅ、クッキーが甘いよぅ…」

 

「ゴーヤちゃん、どうしたの?」

 

「さっき提督に激苦ゴーヤクッキー貰ってたのね…」

 

ああね。あいつそういう()()()はやるのね。

 

「あ!ろーちゃんがゆーちゃんだった時のクッキーもあるって!」

 

ゆーちゃん時代のは資料を見ながら作ってみたけど、ぶっちゃけ変わり過ぎじゃね?何があってこうなったのだろうか…。

 

〜秋雲の場合〜

 

「が、画力に負けた…」orz

 

「画力じゃなくて、味も見て欲しいんだけど…」

 

「ねぇ!今度原稿の手伝いに…」

 

「断る」

 

「えぇ⁉︎何で⁉︎」

 

誰だって危ない橋は渡りたくないからね…。

 

〜執務室にて〜

 

「おう、ジャックお疲れさん」

 

「あぁ。そういやお前、とんでもなく出来のいいやつ渡しだって?」

 

「まぁね♪みんなどんな反応したか聞く?てか、聞け」

 

「へいへい」

 

〜山城の場合〜

※ここから蓮也視点になります

 

「あ、あの…提督。これ…」

 

「ん?ホワイトデーのお返しだけど?」

 

「その、えっと…申し訳ございませんでした…。市販のものをあのような渡し方をして…」

 

「いや、怒ってないよ?お返しは三倍返しってよく言うじゃん?」

 

(いや、どうみてもこれは三倍どころじゃないですよね…?)

 

山城の目の前には超豪華に作られた五、六枚のクッキーがあった。

 

「あの、来年からはちゃんと作りますから…」

 

「あ、そう?ならお返しも比例しないとね〜♪」ニヤニヤ

 

「う…(不幸だわ…)」

 

----------------

 

「いやイジメかっ‼︎」

 

「そう?実際僕はそんな気にしてないし、部下にちゃんとしたもん渡すのも上司の務めでしょ?」

 

「はぁ、お前って奴は…他には?」

 

「えっとね…」

 

〜鬼怒の場合〜

 

「ん”に”ゃあ”あ”あ”⁉︎か、辛いっ⁉︎何これ⁉︎」

 

「(おおいい反応♪)何って、ロシアンチョコのお返しに全部あたりのロシアンクッキーだ」

 

「あぁやられた〜!諸星さんはちゃんとしたの渡してくれたのに〜!」

 

「ジャックはジャック、僕は僕だ」

 

----------------

 

「ちなみに何入れたんだ?」

 

「ブートジョロギアの粉」

 

「ガチなやつじゃねぇか‼︎えげつない事すんなお前⁉︎」

 

〜朝潮型の場合〜

 

「司令官…!私達の為にこのようなものを買って頂くなんて…!」

 

「いや違うよ朝潮。これ僕が自分で作ったやつだから」

 

「司令官が⁉︎…この朝潮、いつまでもついて行きます!」

 

「クッキーだけで大袈裟だな〜」

 

「別に、わざわざお返しなんて…」

 

「じゃあ要らないのミッチは?」

 

「要るわよ!ってか、ミッチって何よ⁉︎」

 

「いいじゃんいいじゃん♪ちなみにレーズンクッキーにしたから。ミッチだけに」

 

「だから、ミッチって何なのよ⁉︎」

 

----------------

 

「お前な…」

 

「あの場に龍鳳いりゃ完璧だったな〜」

 

「闇堕ちして黙ってろクズとか言いそうだからやめろ」

 

〜金剛型四姉妹の場合〜

 

「この紅茶クッキー、本当にテートクが?」

 

「何と無く挑戦してみた。味は妖精さんの折り紙付きだから心配要ねぇから」

 

「テートク…thank youデース‼︎」

 

「急に飛びつくんじゃねぇ!」

 

〜金剛、飛びつきを避けられソファにダイブ〜

 

「Oh⁉︎」

 

「お姉様⁉︎」

 

----------------

 

「避けるって…怪我しなかったのか?」

 

「大丈夫そうだったよ」

 

「ならいいが…。にしても、お前が紅茶クッキーなんてな」

 

「金剛のはついでだついで」

 

あ、そゆことね。ウォースパイトさんがメインなのね。

 

「それで?ウォースパイトさんには渡せたん?」

 

「ま、まぁな…」

 

〜ウォースパイトの場合〜

 

「アドミラル、これは?」

 

「ホワイトデーのクッキーです。貴女はその時居ませんでしたが、貴女にだけ渡さないのもあれでしたし、作ってみました」

 

「ありがとうございます。大切に食べますね」

 

----------------

 

(…彼女が望むなら、もう一度だけ作ってみようかな…)

 

「どうした蓮也?」

 

「いや、なんでもねぇ。あと、お前が来る前に青葉にみんなからどっちが良かったかアンケート取るよう伝えたから」

 

「青葉ちゃんに?」

 

「そ。あいつ、僕のお返し貰った時やけに嬉しそうだったな。甘いもん好きなんかね?」

 

(違う…違うぞ…!てか、なんでそんな考えになったし?)

 

ちなみに、アンケートの結果、五分五分だったそうだ。また、ウォースパイトは本当に大切に食べ、何日もかけて食べたのはここだけの話だ。




いかがでしょうか?
さて、次はどんな話を書きましょうかね。
ではまた次回まで。

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