では、どーぞー♪
シリカ「どこに向かってるんですか?」
ハチマン「ん?ああ、47階層。」
前を歩く俺の後ろをついてくるシリカが不安げに訊ねてくる。
俺は振り向く事も歩みを止める事もせずに答えるとシリカから小さな悲鳴が上がる。そんなに驚く事か?
…つか、せめて振り向いてやれよとか思った奴に告ぐ。無理だから。ぼっちにはそんな事無理だから。察して。
シリカ「そ、そんな所まで行っても大丈夫なんですか!?」
ハチマン「まあ大丈夫だろ。」
シリカ「なんか軽いです!?」
あーもー。うるさい。
あ…こいつは俺のレベルとか知らんから無理もないか。ごめんな?心の中で謝っとくから許して?
ハチマン「とりあえず、サクサク行くぞ。時間が勿体ない。」
シリカ「は、はい!」
――――――――――
ハチマン「そんなこんなで47階層な訳だが。」
シリカ「着きましたね。」
ユイ「そうだねー♪」
ハチマン「何でユイがいるんだよ。」
いざ47階層に着いてみればユイが待ち構えており、絶句する俺を無視してシリカに自己紹介してトントン拍子で仲良くなりおったわ。びっくりだね。
ユイ「ヒッキーが小さな女の子連れて歩いてるから後を追ってきたんだし。」
ハチマン「いや、普通に声かけろよ。」
シリカ「ま、まあまぁ…。」
ユイと俺がいがみ合っている間でシリカが必死に仲裁をしてくれてる。ええ子やなぁ。
ハチマン「はぁ…とりあえずシリカの使い魔が先だ。」
ユイ「使い魔?」
シリカ「はい。私ビーストテイマーなんです。」
ユイ「びーすと、ていまー?」
ハチマン「ごめんな。こいつアホの子だから。」
ユイ「アホじゃないし!ヒッキーのバカ!!」
シリカ「あはは…。」
苦笑いするシリカが懇切丁寧にユイに説明をしているがクエスチョンマークが沢山浮かんでるのが見える。
ユイ「まあ、とりあえずその何とかの花を手に入れたらいいんだね?」
ハチマン「蘇生な。」
ユイ「そう、そせいの花だね。」
あかん。これ絶対に漢字に変換されずにひらがなだな。
ハチマン「とりあえず、だ。蘇生の花はこの丘の頂上にある。ほれ、行くぞ。」
シリカ「はい。」
ユイ「うん。」
――――――――――
シリカ「あ、ありましたー!」
ハチマン「おう。良かったな。」
丘の頂上にシリカと二人で登りそれを見つけた。
シリカは恐る恐る花を摘む。
シリカ「ちゃんと蘇生の花です!ありがとうございます!」
ハチマン「例なんかいらん。目的も果たしたし、あのアホの子を探すか。」
シリカ「あはは…すごい勢いで走って行きましたもんね。」
シリカとのやり取りをそこそこにこの思い出の丘が綺麗だと言って一人で何処かに行ってしまったユイを探す。
?「あんた達!」
ハチマン「あん?」
勝手に行動するユイに若干の苛立ちを覚えながら捜索を開始しようとするといきなり声をかけられそちらに振り返る。
するとそこにいたのは。
ユイ「ヒッキー!!」
?「あんた達この女を助けたければその花を寄越しな。」
知らない女に羽交い締めにされているユイがいたのだ。
…なにやってんだよ。
はい。今回も読んでいただきありがとうございました。
最近、艦これのも書きたくてうずうずしてるんですが既に二つ書いてるので流石にまずいかなーと思案してます。
もしかしたら書き始めるかもですねー。