架空世界では俺の青春ラブコメは間違えない?   作:0ひじり0

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どうも、今回の話は2700文字ですので少し短いです。

では、どうぞ♪


Ep.7

ハチマン「さて、皆に話がある。」

 

宿屋の一室に俺を含めた六人が集まり、話を切り出す。

 

コマチ「どうしたの?かしこまって。」

 

ハチマン「先日キリトと町をぶらついてたらアルゴって言う奴に会ったんだ。」

 

イロハ「その人は女の子ですか?」

 

俺の言葉に一色が質問してくるが適当に返事をする。

 

ハチマン「女の情報屋だがそれは今は重要じゃない。そいつからの情報なんだがユキノンとハルノンの目撃されているらしい。」

 

ユイ「ユキノンとハルノンが!?どこで見たの!?」

 

最初はむくれてた一色だが話を進めると驚き、少し安堵の表情を見せる。由比ヶ浜に至っては目を見開き俺に駆け寄って問い詰めてくるが、俺は肩を掴んで抑えながら話を続ける。

 

ハチマン「最後まで話を聞け。」

 

ユイ「う、うん。」

 

ハチマン「とりあえず今わかっているのはフィールドで困ってたり、ピンチな奴を助けたりしているらしい。時間や場所はバラバラでわからない。」

 

コマチ「…そうなんだ。」

 

二人を知るメンバーは落ち込み、知らないものは悲しそうにする。

 

ハチマン「…でも、生きている。それがわかっただけでも俺は嬉しかった。いつか必ず会える。俺はそう思ってる。」

 

俺の言葉に皆顔をあげる。その顔はみるみる内に希望に満ちて皆は頷く。

 

ハチマン「だからアイツ等がいつ帰ってきても大丈夫な様に俺達も強くなるぞ。いいな?」

 

ユイ「うん!!」

 

イロハ「当たり前ですよ♪」

 

コマチ「コマチも頑張るよ!」

 

アスナ「二人はまだ知らないけど私も頑張るわ。」

 

キリト「ハチマンの仲間なら俺からしても仲間だ。」

 

それぞれが返事をする。良かった…これなら皆頑張れるだろう。誰一人てとして欠ける訳にはいかない。

 

その日俺達は皆でレベリングに出掛けて日が暮れるまで頑張り続けた。

 

 

――――――――――

 

翌日

 

女性陣side

 

まだ夜も明けきっていない程の朝早くからユイ・イロハ・コマチ・アスナは部屋の中央に集まり、密談をしていた。

 

コマチ「で?ズバリ皆さんはお兄ちゃんの事好きなんですか?」

 

単刀直入に問う小町の顔は輝いている。

 

ユイ「ええっ!?……そ、それは…その…//」

 

コマチ「あーユイは大丈夫です。わかりますから。」

 

ユイ「ひどい!?てか、え?わかるって、え?」

 

イロハ「まあ、ユイ先輩は分かりやすいですからねー。」

 

アスナ「それは…私もわかったかな。」

 

呆れ顔の一色に苦笑いのアスナ。

 

コマチ「わかってないのはお兄ちゃんだけでしょうね。全くゴミぃちゃんなんだから。」

 

やれやれと肩を竦める小町に対して一色がニヤニヤとしながら問いかける。

 

イロハ「そう言うコマチちゃんも先輩の事好きでしょ?」

 

コマチ「へ?そ、そそそんなわけないじゃないですか!!///」

 

アワアワ慌てる小町に由比ヶ浜とアスナが追い討ちをかける。

 

ユイ「あ、それはあたしも何となくわかったよ?」

 

アスナ「もう、この際白状しよ?」

 

コマチ「で、でも…小町は実の妹ですから…。」

 

そう言って悲しそうな顔をする小町を三人が抱き締める。

 

ユイ「仕方ないよ。好きになっちゃったんだから。それを抑えてたら辛いよ?」

 

イロハ「そうだよ。壁も多いし、法律上は認めてもらえなくとも二人が愛し合ってれば幸せになれる。きっとね。」

 

アスナ「私はハチマン君に出会って間もないけど、それでもわかるよ?コマチちゃんが本気なら彼はきっと本気で向かい合ってくれるよ。」

 

コマチ「皆さん…ありがとうございます…。こんな人たちに出会えてそれだけでコマチは幸せです…。」

 

小町は皆の言葉に涙を浮かべて抱き締め返す。

 

コマチ「…わかりました。コマチも頑張ります。これからはライバルですね♪」

 

ユイ「負けないからね!」

 

イロハ「先輩はわたしのにしてみますよ!」

 

アスナ「私は出遅れてるけど絶対に負けない!」

 

一人一人が決意をして笑い合う。

 

コマチ「それじゃあ、皆で宣言しませんか?」

 

小町の言葉に皆が頷く。

 

ユイ・イロハ・コマチ・アスナ「「「「私はハチマンが好き!!」」」」

 

言い終わると皆が笑い合った。四人はライバルだ。だから皆が対等と言う証を呼び捨てで呼び合うと言う決まりで露にした。

 

――――――――――

 

ハチマンside

 

キリトは今日は用事があるらしく朝早くに出ていっており、俺は一人でこれからの事を考えていた。

 

コンコン

 

ハチマン「空いてるぞ。」

 

扉がノックされて俺は入室を促す様に声をかける。

 

ユイ・イロハ・コマチ・アスナ「「「「お邪魔しまーす♪」」」」

 

ハチマン「うおっ!?」

 

扉が開くと四人が雪崩れ込んできた。え?どう言うこと??

 

コマチ「目標発見!!突撃ぃー!!!」

 

ユイ・イロハ・アスナ「「「おぉー!」」」

 

ハチマン「は?え、ちょっ、まっ。」

 

俺が制止するより早く四人がベッドに突っ込んでくる。俺に覆い被さる様にして身動きが取れなくなった。それに相まって女性特有の甘い匂いに頭がクラクラする。

 

イロハ「隊長!目標を捕獲しました!!」

 

コマチ「よろしい!」

 

ハチマン「お前ら、いい加減に、しろぉ!!」

 

俺は体に力を込めるが全くの意味をなさない。

 

ユイ「大変です!目標が暴れだしました!」

 

コマチ「構うな!押さえ込めぇい!!!」

 

ユイ・イロハ・アスナ「「「了解!!!」」」

 

俺の抵抗は四人が更にのし掛かり文字通り押さえ込められる。って、柔らかいし、いい匂いでヤバイ。八幡の八幡がぁ!!

 

アスナ「隊長!このままどうしますか?」

 

いやいや、皆キャラ変わり過ぎだろ!

 

コマチ「ふむ…。皆のもの!このまま寝るぞー!!」

 

ユイ・イロハ・アスナ「「「おぉー!!!」」」

 

そうして右腕に由比ヶ浜左腕にコマチ正面にイロハそうして上から俺の頭を抱き締めるようにしてアスナがそれぞれ寝始めてしまった。いや、意味がわからねぇんだけど!?

 

夕方になって起きた四人を床に正座させてみっちり二時間程お説教をした。

お説教の間皆が反省してる中でアスナの顔が赤かったのは気のせいのはずだ。

 

――――――――――

 

???side

 

ザシュッ。

 

目の前のモンスターが砕け散るのを見て私はただその消え行く結晶を見つめる。自分が生きるためとはいえこの感覚はなれないものね。

 

??「彼は元気かしら?」

 

???「心配かな?」

 

??「いえ、彼の事だからゴキブリみたいにしぶとく生きてるわ。」

 

ついきつく言ってしまうのは不器用な私の照れ隠しだ。

 

???「まあ、彼の周りには人が集まるからねー。あ、もしかしてこの世界で彼女ができてたりしてねー。」

 

バキィッ。

 

??「あら、何故木が折れたのかしら?」

 

腐ってたのかしら?危ないのだけれど。

 

???「あははー…無意識なんだ…。」

 

??「まあ、行きましょう。時間は有限なのよ?」

 

???「はーい♪」

 

彼とまた合流出来る時まで私は私で出来る事をしましょう。

 

???「あ、そっちじゃないよー。」

 

………知っていたわ。

 

私は五月蝿い彼女を連れてフィールドを進んでいった。




次回からは20階層以降に話が飛びます。
サチ達が登場しますので楽しみにしてください。

では、読んでいただきありがとうございました♪

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