更新がない間もお気に入り登録やご感想ありがとうございました!
原作であるone pieceや艦これもキャラクターも増えてきたのでますます面白くなってきましたね!
大和さんたちを見ている私のもとへ、一人の艦娘がまた近づいてきた。
「あなたが新しく来た艦娘ね」
話しかけてきたのは、私と同じくらいの背丈の駆逐艦の子だった。
「はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!」
「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負けません。速きこと、島風の如し、です!」
話しかけてきたのはさっき大和さんから聞いた私と同じく少し前に転任してきた、島風ちゃんだった。それよりも気になるのは島風ちゃんの後ろにいる連装砲ちゃんだ。
「島風ちゃん、その連装砲ちゃん何かおかしくないですか?」
「なんでー?どこか私の連装砲ちゃんおかしいかな?」
明らかにおかしいのだ、普通は艦娘の装備である連装砲ちゃんには表情はあるにしろ話すことはない、しかしこの連装砲ちゃんは普通の装備でないことがすぐに分かった。
「島風ー、駆けっこしようよー」
しゃべるのだ、この連装砲ちゃんたちは。
うん、いいよー!と島風ちゃんは疑問に抱いている私を置いて連装砲ちゃんと走りに出かけてしまった。
「あの連装砲ちゃんのこと気になりますか?」
と声をかけてくれたのはこの鎮守府で海軍本部との通信をしている大淀さんだ。
「はい、初めて話す連装砲ちゃんを見ましたので、驚きました!あの連装砲ちゃんはこの鎮守府だけのものなのですか?」
と尋ねると大淀さんは丁寧に教えてくれた。
「いいえ、あの連装砲ちゃんは前の島風ちゃんがいた鎮守府にいたときの提督から頂いた装備でこの鎮守府でも彼女一人しか話す装備は持っていませんよ。」
「前にいた島風ちゃんがいた鎮守府にそんなすごい装備を作る職人さんがいるのですね!」
「うーん、そうじゃなくて連装砲ちゃんが話せるのは職人さんの力じゃなくて前の提督のお蔭なのですよ」
提督のお蔭?確かに提督が装備を自ら作るというのは珍しいことではない。より戦果を挙げるためには自ら進んで装備を開発するという話は聞いたことがある。ただ不思議に思ったのは職人さんの力ではないという点だ。私は大淀さんに、『前の提督がご自身で作られたのですか?』と聞いたら
「いいえ、作ったのではなく連装砲ちゃんに与えたのです、島風ちゃんがいた鎮守府の提督が自分の魂の一部を」
訳が分からなかった、魂を与える?何を言っているのかさっぱりだった。もしかしたら大淀さんもお酒で頭がおかしくなっているのでないだろうか。
「失礼ではありますが、大淀さんは酔っているのではないですか?魂を与えるというのは不可能だと思います!」
大淀さんはくすくすと笑うと
「そうね、いきなりこんな話しても私が酔っているだけと思われて信じられないわよね。けどその提督が悪魔の実を食べた提督だって言ったらこの話を信じていただけますか?」
悪魔の実、聞いたことはあるけど見たことはない。食べると泳げなくなってしまうが不思議な力を得られると聞いたことがある。まさか島風ちゃんがいた鎮守府の提督が食べたとは思わなかった。
「そう言われると信憑性がありますね..その提督のお名前は何というのですか?」
そう聞くと大淀さんは一呼吸おいて
「お名前はシャーロット・リンリン、通称ビックマムと呼ばれている方です。お父様と同じように悪魔の実の一つであるソルソルの実を食べた元帥殿です」
最後まで見ていただきありがとうございました!
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