ハリー・ポッターと留学生   作:原作なくして更新停止中

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終わらぬ……課題が終わらぬのだ……。むしろ、課題が切羽詰まってる方が、こっちの進みが早いという危機的状況。(自業自得)
書き始めた時とは違い、受験が終わっている現在では、課題からの現実逃避と徹夜テンションと寝ぼけ眼で執筆を繰り返す駄作ですが、今後もよろしくお願いしますm(_ _)m
……徹夜テンションなどの影響で、矛盾や既に書いた内容が前書きや後書き、場合によっては本編にすら出てくる可能性があります。もし見つけたらご報告頂けると嬉しいです。

前回の予告にあった深雪VSピーブズは、章的に収まりが悪い気がしたので、章の間に挟む予定の閑話へ移動します。閑話には、他にも色んな場面での他キャラ視点の寄せ集め、キャラ崩壊や時間の乱れを気にしない、謎の茶番なんかも投稿する予定です。というか、他キャラ視点以外は基本的に茶番回。場合によっては他キャラ視点すら茶番回。
要するに、閑話は(も?)ネタ。

原作キャラの口調、再現が難しい(´・ω・`)

ハロウィンを一気に終わらせたので、本編「も」ちょっと長め。後書きは、いつもの如く長いです。


ハロウィン

〜深雪side〜

 

ケルベロスっぽいナニカに会った次の日、ハリーとロンはかなり疲れてるみたいだった。いっぱい走ったもんね。私とハーマイオニーはシャワーを浴びて、リジェネ的な回復魔法を掛けた上でちゃんと寝たからそれほどでも無い。流石に、まだちょっと筋肉痛ではあるけどね。浴槽があればきっと完治してた。

ただ、2人は疲れてるはずなのに、なんだか変に機嫌が良くて、ちょっと気持ち悪い。

 

後で話したら、あれが素晴らしい冒険で、次の冒険が待ち遠しいとまで言ってた。あと、ハーマイオニーが注意してこなくなったのも嬉しいって。

ただ単に、禁止されてるのに夜出歩いて、危ないから禁止されてる部屋に入って、ギリシャな神話生物に会って、危うく食べられそうになるほど危なかったってだけなのにね。神話生物でも、クトゥルフな神話生物じゃなくて良かったって事くらいしかフォロー出来ないし。ギリシャ系でも、メドゥーサとかだったら多分詰んでた。サイズ的に、ドアから出れるし。

あの廊下がどう危険なのか、校長にはちゃんと言って欲しかったな。あの人、表現が雑なんだよ。うっかり部屋に入っただけで命に関わるとか、流石は英国面。

 

ハリーとロンは仕掛け扉の下に何があるか、凄く気にしてるみたいだけど、機密系の何かってとこだと思う。普通に校長室とかで良いと思うんだけど、金庫の代わりとかなのかな?って感じ。

……ファンタジーなんかだと、ああいうとこには聖剣とか禁魔導書とかアーティファクトとかのレアアイテムか、封印してある凄く危ないナニカがあるのが定番だけど、実際だとそんなモノは無いだろうし、学校の運営関係の方だろうね。あの犬?も校長とかには懐いてるのかもしれないし。

私の生活も、魔法を使ってる時点で十分ファンタジーだけど、それはそれ、これはこれだし。現実にはステータスとかスキルとか無いもん。

 

 

一週間くらい経ったら、また2人が悪目立ちしてた。凄く大きい、明らかに箒って分かる形の荷物が届いたの。1年が持つのは一応禁止されてるはずなんだけど、大丈夫なのかな?箒が好きな人が多いみたいだから、嫉妬してる人は確実に居るだろうに。

 

そう思ってたら、ハーマイオニーと大広間を出るとすぐに答えを知れた。どうも、マグゴナガル先生が規則を捻じ曲げたらしい。どうせ1年待てば良いだけなのに、特例を権力で押し通してまでチームの強化をしたがるなんて、どれだけクィディッチが好きなんだろ?というか、何故に食事中の大広間なんていう目立つ所に配達するんだろう……?

 

クィディッチって、広いコートで三次元的に動き回る所為で、かなり観戦しにくいスポーツだから、見てて何が楽しいか良く分かんないんだよね。ボールが多い所為で、どの選手を見てれば良いかも分かんない。視界分割系とか、俯瞰系の魔法を使ってまで見ないといけないし、プレイするのも大変だろうけど、慣れないと観戦すら出来ないとか、どう考えても初心者には向いてない。こんなにメジャーになる理由がさっぱり分からないよ。

 

クィディッチの評価はともかく、先に階段を登ってた2人に追いつく頃には、先生が遠くに行ったからか、2人は爆笑してた。(爆)って感じ。

 

「だって本当だもの。もしマルフォイがネビルの思い出し玉をかすめていなかったら、僕はチームには入れなかったし……」

 

「それじゃ、校則を破ってご褒美をもらったと思ってるのね」

 

おぉ、不快感が限界を超えてハーマイオニーが話しかけた。ちょっと恐いかも。

 

「あれっ、僕たちとは口をきかないんじゃなかったの?」

 

「そうだよ、いまさら変えないでよ。僕たちにとっちゃありがたいんだから」

 

……ハーマイオニーがしてたのって、大半が2人の為にもなる忠告ばっかりだったんだけど、この2人には分からないんだろうね。思いっきり煽ってきてる。イギリスに来る前に見たテレビでは、医学的に女性の方が男性より感情的な傾向があるって言ってたけど、この3人は真逆なんだね。男性陣、残念過ぎるよ……。一応、私も忠告だけしとこうかな。

 

「2人とも、そんな態度で社会に出たら苦労するよ?自分の気に入ってる人以外は受け入れないなんて、周りからどう思われるか分かってる?スリザリンの人達の事が差別主義みたいだから嫌いみたいだけど、私からしたら貴方達も一緒だよ?同族嫌悪で嫌い合ってるようにしか見えない。もうちょっと自重した方が良いよ。まぁ、私の事も気に入らないみたいだから、どうせこの話も否定するんだろうけどね」

 

その日、ハリーは授業に欠片も集中出来て無かった。もしかして、こうなるから1年には箒を禁止してたんじゃ無いかなぁ?

 

 

ハロウィンの朝、目が覚めると城中がかぼちゃの匂いでいっぱいになってた。流石にずっとコレは鬱陶しいから、対クィレル先生用の嗅覚麻痺の魔法で鈍らせる事にしよう。夕飯までに匂いに慣れたら、ただでさえあんまり美味しく無いのに、飽きて食べれなくなりそうだし。

 

……クィレル先生といえば、なんか凄く弱いのが取り憑いてるっぽいんだよね。一応、祓った方が良いか国の方にも聞いてみたけど、色んな人に確認を取らないといけないらしくて、取り敢えず保留になってるんだよね。臭いから早くなんとかしたいんだけど……。

 

 

今日は妖精の呪文の授業で、物を飛ばす練習をする事になった。

私はネビルと組んで、ハリーはシェーマスと組んだ。ハーマイオニーがロンと組む事になったのは、先生の正気を疑った。ロンは魔法が下手だけど、ネビルほどじゃないんだから、ハーマイオニーはネビルと組ませて教えてもらった方が楽だと思う。

私もそこそこ出来る方とは思われてるみたいだけど、ハーマイオニーの方が上だと思うし。それに、2人は凄く仲が悪いし。だからと言って、私もロンと組まされたくは無い。ハリーと末永くペアになればいいのに。

 

「さぁ、今まで練習してきたしなやかな手首の動かし方を思い出して。ビューン、ヒョイ、ですよ。いいですか、ビューン、ヒョイ。やってみましょう」

 

「ウィンガディアム・レヴィオーサ!」

 

早速ロンがやってるけど、凄く危ない。教えられた振り方を無視して杖をブンブン振り回してるだけだし、惜しいけど発音も間違えてる。あと、叫ぶ所為でうるさい。

 

「言い方が間違ってるわ。ウィン・ガー・ディアム・レヴィ・オー・サ。ガーと長くきれいに言わなくちゃ」

 

「そんなにご存知なら、君がやってみろよ!」

 

怒鳴らないで欲しい。凄くうるさい。でも、ハーマイオニーの指導はゆっくり区切って言ってくれるから凄く分かりやすい。多分、呪文の発音だけなら、英語の魔法薬がなくても私に理解出来そう。他の部分が分かんないから、呪文を教えて貰うっていう前提じゃないと無理だけどね。指導内容が伝わらないんじゃどうしようも無いもん。

ただ、同級生に、先生が言うような感じで教えられたら、プライドの塊なロンには腹が立つんだろうね……。

まぁ良いや、そろそろ私もやろう。周りを気にしてる場合じゃないや。今のところ浮かばせた人は居ないっぽいけど、割と出来る人は皆相手に教えてるんだろうね。

 

「「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」」

 

ハーマイオニーとタイミングが被った……。どっちもちゃんと浮いてるね。予習で覚えたとはいえ、忘れないようにたまに自主練習した甲斐があった。

 

「オーッ、よく出来ました!皆さん、見てください。グレンジャーさんとミユキさんがやりました!」

 

先生のテンションが高い……クラス中に言わないで欲しい。恥ずかしいよ。

 

……ネビルは、発音は間違えて無いけど、声が震えてる。緊張してるのか手も震えてる所為で、上手く杖を振れて無い。ブレっブレだよ。始めるまでにもガタガタしてるばっかりで時間かかってたし。某たけし城を再現できそう。魔法の練習する前にカウンセリングした方が良いんじゃないかな?

 

「ネビル、もうちょっと落ち着いてからにしたら?手が凄い震えてる。深呼吸して、手の震えが止まったらやってみると良いかもしれない。駄目なら、呪文無しで振り方だけ練習してみたらどうかな」

 

「う、うん。やってみる」

 

ネビルはこの時間では、結局成功出来なかった。豆腐メンタル過ぎるよぉ……。

 

 

授業が終わったら、ロンが荒ぶってた。反抗心でハーマイオニーのアドバイスを聞かないでいたからね。目の前で正しいやり方を見せたのに、気に入らないからってわざと間違ったやり方してたら、別の成功する方法を見つけない限り成功しないよ。お母さんの指導だったら、とうの昔に追い出されてる。

 

「だから、誰だってあいつには我慢出来ないんだ。まったく悪夢みたいなやつさ」

 

ロンのセリフのすぐあとに、ハリーにぶつかって行ったのはハーマイオニーかな?泣いてたっぽいし、暫くして落ち着いた頃に、声かけてみよう。タイミング的にロンのことっぽいから、どうとでもなりそうだし。

 

「今の、聞こえたみたい」

 

「それがどうした?誰も友達がいないってことはとっくに気がついているだろうさ。仲が良さそうに見える、あのチビな日本人とは傷の舐め合いでもしてるんだろ」

 

……今日はパーティ扱いらしいし、顔に紅葉でも付けてやればいいかな?よし、やろう。

 

「身体強化、腕力倍加、治癒速度低下付与……よし、準備完了。ロン、ちょっと良いかな?」

 

「ん?誰だい?なんだ、またお前か。僕は君に関わっていられるほど暇じゃなヘブッ!?」

 

「良い加減、その態度と口の悪さをなんとかしないと、その腐った舌引っこ抜くよ。ハーマイオニーは友達、私以外にもちゃんといるからね?私だって、ちゃんと友達は居るよ。人の事を調べもせずに馬鹿にするだけで、自分は向上心の欠片も無いとか、人としてどうかと思う。人を馬鹿にするなら、相手の本当に悪い点を指摘しつつ、その人より高い能力を持ってからにしないと、負け犬の遠吠えにしか聞こえないよ。あぁ、人を不快にさせるのと責任転嫁能力だけは誰よりも高いのかな?その責任転嫁も先生には通用してないけどね。悪夢みたいなやつっていうのは、貴方の事じゃない」

 

ふう、ちょっとスッキリした。ロン、尻もち付いて、顔を抑えて呆然としてる。ザマァ!ハリーは、なんか変な顔してる。文句を言いたいけど、納得出来るとこもあってなんて言えば良いか分からない感じかな?

あと、あっちで「羨ま……ゲフンゲフン、けしからん」とか、「あの目で踏んで欲しい」とか言ってる人達、やらないからね?

 

 

結局、その日の残りの授業にハーマイオニーは出なかった。何処に居るかパーバティに聞いたら、トイレで泣いてて、暫く1人にして欲しいって言ってたらしい。私も行かない方が良さそうだから、今まで通りに話せば良いかな。

夕飯、包んで持って帰っておこう。自作だから大した容量じゃないけど、空間魔法を付けたポーチに入れとけば冷めないし、寮に帰ったらゆっくり食べれるようにしてあげたい。今日の夕飯は特別らしいから、勿体無いもんね。……味の保証は出来ないけど。

 

大広間に行くと、コウモリやカボチャがいっぱい飛んでた。目がチカチカする。あと、コウモリが凄く邪魔。テーブルのすぐ近くを飛ぶとか、鬱陶しくて仕方ない。

 

席に着くと、入学式?と同じようにお皿の上に料理が出てきた。でも、それに誰かが手を付ける暇も無く、クィレル先生が駆け込んできた。

 

「トロールが……地下室に……お知らせしなくてはと思って」

 

えぇ……言うだけ言って、気絶した。闇の魔術に対する防衛術って、生き物も含んでるのに、なんで担当教員がトロールで気絶してるの?一生懸命走ってきたんだろうけど、消耗具合はそこまででも無さそうだから精神的な理由っぽいし、伝令したこと以外は役立たずって、教えるほどの能力あるの?そうでないなら、トロールの軍隊でも攻めてきたの?

 

こんな事を考えてたら先生が気絶してから数秒後、皆がパニックを起こした。あっ、これヤバイやつだって思ったら、ダンブルドア先生が叫んで静かにさせた。校長の貫禄、初めて感じたよ。入学式の時のは、残念な感じだったもん。

 

「監督生よ、すぐさま自分の寮の生徒を引率して帰るように」

 

……そういえば、ハーマイオニーってここに居ないけど、この事知らないよね?ヤバイ気がする。

 

「ねぇ、パーバティ、ハーマイオニーって何処のトイレに居るか知ってる?ここに居ないって事は、この事知らないんじゃないかな?」

 

うわ、パーバティの顔色が一気に悪くなった。

 

「……地下室のトイレよ。トロールも地下室に出たって言ってたし、かなりまずいと思う」

 

「じゃあ、パーバティはパーシーや先生にこの事を伝えて。私はハーマイオニーに知らせに行ってくる」

 

「分かった!気をつけてね!」

 

そう言うと、パーバティは走っていった。1人じゃ危ないとか、そういうのがあると思ったのに……焦ってるのかな?まぁいいや。急いで行かなきゃ。

 

 

トイレに着いた時には、まだトロールが居なかった。急いで中に入る。

 

「ハーマイオニー、居る?」

 

「この声、ミユキ?ごめんなさい、しばらく1人にして欲しいの」

 

「そうしてあげたいけど、今は無理!地下室にトロールが出たから、夕食は中止して皆で寮に避難してるの。パーバティが先生達に報告しに行ってる。私はハーマイオニーに伝えに来たの。急いで避難しよ?」

 

「トロール!?分かったわ、急ぎましょう。……何の臭い?」

 

朝に嗅覚を切ったまま、まだ戻してなかったから、臭いに気付かなかった。それで、ハーマイオニーの疑問に答えようと思って周りを見渡すと、出入り口の所に3、4メートルくらいはありそうな巨人が立っていた。ヤバイ。

 

「ハーマイオニー、トロールが入って来ちゃった……」

 

私の返事に反応して、ハーマイオニーが個室から飛び出してきた。そして、トロールを見て顔色を悪くした。しかも、何故か開いたままだった筈のドアが勢い良く閉まって、鍵まで掛かった。何が起きたのか疑問に思う前に、その向こうから、「やった!」という例の2人組の声がした。

 

「え?ちょっと、ハリー、ロン!?そこにいるの?鍵閉めるってどういうこと!?私達を殺す気!?」

 

「嘘だろ!?何でミユキがそこに居るんだよ!」

 

トロールから距離を取るように後退りつつ、お札を取り出しながら叫ぶと、向こうも叫びながらドアを開けた。それに反応したのか、トロールはドアの方に向かい始めたけれど、ハリーとロンが連携して、ロンがこっちに回り込んできた。今度はロンに釣られたのか、またこっちを向いた。

あんまり意味が無いというか、トイレの外に誘導してもらう方が嬉しいんだけど、その時間で魔法の用意が出来た。

 

「ロン!魔法を撃つから伏せて!」

 

「はぁ!?トロールにお前の弱い魔法が通用するわけ『四連、衝打』うわァ!?」

 

「あっ……」

 

いくらロンでも伏せるくらい出来ると思って、返事を待たずに撃った魔法の流れ弾?がロンの背中に直撃した。ロンは吹き飛んでトイレの壁に激突しちゃった。多分気絶してる。

4発の衝撃を与える魔法を、トロールの顔、胸にまっすぐ、左右の膝の裏に回り込んで、同時に当たるように撃った中の、右膝のやつだ。膝カックンと上半身への衝撃で転ばせるつもりだったんだけど……。上半身が大きいから、バランス崩しやすいと思ったんだよね。

幸い、残りのだけでも狙い通りというか、狙い以上の効果が出て、本当ならその隙に拘束魔法でも使って、その間に逃げようと思ったんだけど、後頭部を思いっきりぶつけたのか、トロールも気絶した。

その直後に、先生達が駆け付けた。ちょっと遅い。でも、この状況を見てマグゴナガル先生は凄く怒ったようで、鬼の形相になってて、けっこう怖い。その後ろでは、スネイプ先生がロンの所に駆け寄って、気絶してるだけな事を報告してる。ロンの報告と同時に、トロールの様子も確認してる。クィレル先生は……無能だ。スネイプ先生はロンを抱えて出て行った。多分医務室だね。

 

「いったい全体あなた方はどういうつもりなんですか。殺されなかったのは運が良かった。寮に居るべきあなた方がどうしてここにいるんですか?それと、なぜミスター・ウィーズリーとトロールが気絶しているのですか?ミス・グレンジャーとミス・オオトリの事情は伝言にきた生徒から既に聞いていますが、2人にもきちんと説明して頂きます」

 

早々に問題起こしちゃったなぁ……。今回は学校の警備に責任があるから、そこまで大変なことにはならないと思うけど、キッチリ説明しないとやばいかな?

 

「説明はしますが、私の主観なので、他の人からしたら違う事もあると思います。それと、少々長くなります。

元々仲が悪かったんですけど、今日の授業でロンがハーマイオニーへの理不尽な不満を持って、後で陰口を叩いてるのをハーマイオニーが聞いてしまって、このトイレで泣いてたんです。1人にして欲しいと他の子から聞いていたので、そっとしておこうと思ってたところ、トロールの報せが届きました。

ハーマイオニーはここにいるので、この事を知らない事に気付いて、パーバティに伝言を頼んで、私はハーマイオニーに報せに来ました。討伐できるかまでは、情報も経験も足りないので分からずとも、今回のように追い詰められない限り、動きの鈍い相手から逃げるだけなら十分可能ですので。

2人で外に出ようとしたところ、トロールが入ってきた上に、ハリーとロンが何故かドアを施錠したので、慌てて中にいる事を伝えると、再びドアが開きました。それに反応したトロールの隙を突いて、何故かロンがこちらに回り込んで来ました。

伏せるように伝え、それくらいは即座に反応出来ると買いかぶっていたので、返事を待たずに転ばせる目的で魔法を放ったところ、指示を聞かずに反論していたロンに魔法の一部が当たり、ロンは吹き飛びました。残りが当たったトロールが転び、そこに倒れたところで先生方が到着しました。以上です」

 

長々と喋って疲れた……。これで大丈夫かな?

 

「……ミス・グレンジャー、間違いありませんか?」

 

「……はい、ミユキが何を考えていたかは分からないですが、それ以外はその通りです」

 

「では、ミスター・ポッター、貴方は何故ここに?」

 

「……僕が、ハーマイオニーはトロールが入って来た事を知らない事に気付いて、ロンと一緒に女子トイレに向かったんです。たまたまトロールがドアの中に入って行くのを見かけて、鍵がついたままだから閉じ込められると思って、鍵をかけたんです。そしたら、中からミユキの声がして、ウッカリ女子トイレに閉じ込めた事に気付いて、慌てて助けに入りました。ロンの方は、その場で思いついた行動だと思います」

 

「なるほど、良くわかりました。ミス・グレンジャー、悩みがあったら周りに相談しなさい。1人で抱えないように。ミス・オオトリ、伝言を残した事は賢明でした。しかし、友達思いなのはけっこうですが、それで死んでは元も子もないです。ミスター・ポッター、行き過ぎた行動を諌めるのも友人の勤めです。その人のためになるのですから。ミスター・ウィーズリーには後ほど話をします。

先ほども言いましたが、あなた達は運が良かった。でも、大人の野生トロールと対決できる一年生はそういません。1人5点あげましょう。ただ、ミスター・ウィーズリーは、女性を傷付ける振る舞いから10点減点です。さぁ、怪我が無いなら寮へ戻りなさい。さっき中断したパーティの続きをしていますよ」

 

お説教で済んで良かった……。そんな安堵を感じつつ、3人で寮に戻って、とりあえずお風呂に入った。嗅覚を切ってたから分からないけど、トロールって相当臭いらしいから、においが残ったらヤダ。ハリーの方は知らない。でも、その後談話室の端っこの方で、3人でちょっと遅めの夕食を食べた。お菓子系だからか、いつもより美味しかった。

 

その日から、ハリーとそこそこ仲良しになれた。ロンは次の日には退院?してて、ハリーほどでは無いけど仲良くなった。でも、1番はハーマイオニーだね。

元の好感度が低かったのと、医務室送りになってたのが悪くて、男性陣との仲はそこまでではないんだよ。特に、ロンはそうだね。それでも、一応仲良しグループ的な感じにはなった。この調子でもっと友達増やしていきたいね。




深雪さんは、自分のレベルをそこそこ程度だと思ってますが、周りにはハーマイオニーと並ぶトップとして認識されてます。でも、周りはプライドが邪魔して色々と文句を言ってくるので、自己評価が低めになるという。流石に先生達はその辺に関しては平等なので、成績には何の影響もありません。
あと、「魔法は浪漫!」な思考の深雪さんの場合、ホグワーツ生徒の大半と違い、趣味が魔法なので、勉強として嫌々やってる生徒より圧倒的に効率が上。更に、勉強時間も多い。(うろ覚えなことわざ曰く)好きこそものの上手なれってやつ。
なお、ネビルがポンコツな理由は作者のイメージ。魔法薬の時とかに、スネイプ先生が居ない時なら成績が上がる辺り、絶対豆腐メンタルだろっていう所から。

運命という名の作者の気分により、ロン、またしても不幸。ハーマイオニーを泣かせたんだから仕方ないね。
あと、今回は何気にハリーとのBLルートを(嫌がらせで)内心で推す深雪さんの描写も突っ込んでみた。ロンをディスるのは仕様です。
罵倒されてる時には、無表情かつ、養豚場の豚を見るような蔑みの目で見られていた模様。
また、魔法の直撃や壁への衝突での怪我はともかく、小さい紅葉は、傷?の種類の所為(女性による制裁の一撃の跡)で、マダム・ポンフリーに頼んでも「反省しなさい」とだけ言われて治して貰えず、痛みこそ無いものの2日間残ったまま。顔を見た人は皆吹き出し、あるいは笑いを堪えて肩を震わせ、マルフォイにはネタにされるという屈辱を味わった模様。

原作仲良し3人組は、若干崩壊した模様。4人の仲良し度を表すと、深雪=ハーマイオニー>>>ハリー>>>>ロン(原作ではハーマイオニー=ハリー=ロン)やったね、ロンの恋愛フラグが立ちにくくなったよ!

治癒速度低下は、相手の傷の治りが遅くなるという呪いのようなモノ。身体強化は、捻りを加えつつ飛び上がり、本来なら届かない筈の顔面に全力の一撃を叩き込む為のモノ。イメージは回し蹴りのビンタバージョン。腕力倍加は文字通り、ビンタによる瞬間的な破壊力を、身体強化で上がっているのを更に向上させる為のモノ。強化は足し算、倍加は掛け算的な感じ。
これら全てを、ただ紅葉を付ける為だけに使うという、技術の無駄遣い。

ダンブルドアがパニックを鎮めるのは映画式。どう考えてもこっちの方が威厳っぽいのを感じられる。

深雪さんの解説シーンで話し方が内面と違うのは、こういった事も落ち着いて出来るように教えられてたのと、元々の性格のせい。

空間魔法を付与したモノは、時間が止まっているモノも多い。全ては「どうせ亜空間的なとこにしまうなら、時間もいじっちゃえ!」という発想をしたマッドのせい。
深雪が国に借りた鞄は、かなり広い業務用倉庫くらいの容量。物資の集積所とかのレベル。難易度はキチガイ級。
協定で留学生が買ったモノには関税がかからない為、国としても利点しか無いので予算もどんどん降りてくるから、悪戯グッズのようなしょうもないモノから、植物の種のような外来種的な意味での危険物、更には家具などのような大きな魔道具まで、色んなモノを買って帰るように、無駄に大きい。なお、外出できないから、帰る時にダイアゴン横丁に行ったりして買う予定。
深雪が作ったやつは、せいぜい大きめのスポーツバックくらいのモノ。一般的な(日本の)魔法使いなら、子供でも普通に作れる。14歳にもなって作れなかったら、むしろ恥ずかしいレベル。
もうちょい大きいのも作れたけど、どうせ教科書などを入れるくらいだったからこのサイズ。
イギリスのだと、検知不能拡大呪文(うろ覚え)だけど、そんなものは無い。検知不能にする→検知出来るようにする→以下ループ
検知不能とか、犯罪に使う以外思いつかない要素じゃないですかヤダー

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