ハリー・ポッターと留学生 作:原作なくして更新停止中
そして今回も短め。後半は会話文多め。
クィディッチの描写難しいんじゃー(´・ω・`)
だから、多少雑でも仕方ないよね?
〜深雪side〜
クィディッチ当日、ハリーは食欲が無いようだった。緊張してるんだろうけど、運動するんだからある程度は食べないとけっこうきついと思う。
あんまり興味が無いけど、皆試合を見に行くみたいだから、一応合わせて移動しておく。応援はうるさいだろうから、耳栓を用意して、観戦に必須の各種お札も持って行く。
寮の皆は、何故か「ポッターを大統領に」って旗を作ってた。恥ずかしくてプレイしにくくなりそうだね。ところで、イギリスって大統領制だっけ?王族と首相だった気がするんだけど……。まぁ、どっちでも良いか。
しばらくすると、選手が出てくる。審判の周りに集まり始めたから、そろそろお札も起動しよう。持ってきたお札に魔力を込めると、周りがゆっくりになって、視点も幾つか増えて、色んな角度から会場が見渡せる。
笛の音が響くと、いっせいに選手が飛び上がる。話には聞いてたけど、動きが遅いね。お札に込める魔力を減らして、体感時間の倍率を下げることで落ち着いて見れるけど、もどかしくない程度の速さになる。
「さて、クアッフルはたちまちグリフィンドールのアンジェリーナ・ジョンソンが取りました。なんて素晴らしいチェイサーでしょう。その上かなり魅力的であります」
「ジョーダン!」
「失礼しました、先生」
……実況は漫才も兼ねてるのかな?漫才風の実況はともかく、試合内容は中々のものではある。技術は散々練習してただけあるし、箒の性能が低いのは仕方ない。応援に熱が入ってるのは、私にはうるさくて大変だけど、本人達は楽しめてるから問題無し。耳栓持ってきて正解だね。
「ちょいと詰めてくれや」
ハグリッドが来て、皆で席を思いっきり詰める。それでもちょっと足りなくて、どうしようかと思ってたら、いつの間にかハーマイオニーの足の上に乗ってた。何を言っているのかわから(ry
……ネタはこれくらいにして、とにかくハーマイオニーに抱えられて観戦する事になった。重くないか聞いても、いつも通りの「大丈夫」って答えしか返ってこない。
しばらくすると、ハリーの様子がおかしくなった。教員席から、魔力が2種類出てる。呪いと、その効果を消す魔法。観客が横槍入れるのって、普通アウトだけど、イギリスだとどうなんだろ?周りの反応からして、多分駄目だとは思うけどね。けっこう距離があるから、誰がやってるかまでは分からないや。
そう思ったら、ハーマイオニーがハグリッドの双眼鏡で観客席を確認し始めたから、私は教員席を指差す。そしたら、ロンと少し話をした後、ハーマイオニーがあっという間に私を下ろして、走って行っちゃった。
少し経つと、教員席で人が慌ててるから、何かしらの騒ぎを起こして妨害したんだろうね。ハリーが姿勢を戻して普通に飛び始めたから。
最終的に、低空飛行しつつ、何故か箒の上に立ってスニッチを追いかけて、落ちたのか飛びついたのか良く分からないけど、スニッチを無事?に飲み込んで試合が終わった。150点とかいうクイズ番組の最終問題みたいな、謎の高得点なのが不思議だね。というか、飲み込むのってありなんだ……。
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〜三人称〜
試合が終わった後、大騒ぎしてる人達から逃げて、ハグリッドの小屋にハリー達は避難した。すると、
「スネイプだったんだよ。ハーマイオニーも僕も見たんだ。君の箒にブツブツ呪いをかけていた。ずっと君から目を離さずにね」
などとロンが言い出した。
それに対し、ハグリッドが
「バカな。なんでスネイプがそんなことをする必要があるんだ?」
と反論し、深雪も
「私もハグリッドと同感。スネイプ先生は良い人だよ?それに、教員席からは魔力が2種類出てたよ。誰が使ってたかまではわからなかったけど、呪いと、それを消すやつ。スネイプ先生はハリーを守ろうとしてたのかもしれない。他の先生の可能性もあるよ」
と返す。深雪はその内心では、
(報酬も出てるとはいえ、味はともかくとして、薬はしっかりしたのをくれるし、授業も分かりやすいし丁寧だもん。ちょっと皆に厳しいけど、魔法薬なんて危ない物を扱うんだから不思議じゃないよね?)
とも考えている。
2人が反論してきて分が悪いと考えたのか、話題を逸らすためにロンが質問をする。
「そういえば、ミユキ、昨日の晩、スネイプと何をやっていたんだい?普段もスネイプに何か貰っているみたいだし、それでスネイプの事を勘違いしてるんだよ」
「ロン、失礼な事を言うね。私は、スネイプ先生の足の治療をしてただけだよ?ハロウィンの夜、スネイプ先生が三頭犬に噛まれて、足に呪い付きの傷が出来てたから、次の日から毎晩通って少しずつ治してただけだもん。解呪はそこそこ得意なんだよ。
それに、スネイプ先生から貰ってるんじゃなくて、買ってるのは翻訳用の薬だよ。本当なら英語をろくに使えない筈の私がこんなに英語を上手く使えるのは、スネイプ先生のおかげなんだから(ドヤァ)」
そう言いつつ、珍しくハッキリとしたドヤ顔を、無い胸を張ってする深雪。ドヤ顔をしているが、薬の生産はスネイプの手柄である。ハリーはそこにはツッコミを入れずに、話を進める。
「……それ、三頭犬の裏をかこうとして噛まれたんだよ。何か知らないけど、あの犬が守ってるものをスネイプが盗ろうとしたんじゃないの?」
「待て、お前さん達なんでフラッフィーを知ってるんだ」
「フラッフィー?」
「そう、あいつの名前だ。去年パブで会ったギリシャ人のやつから買ったんだ。俺がダンブルドアに貸した。守るため……」
「何を?」
「もう、これ以上聞かんでくれ。重大秘密なんだ、これは」
「だけど、スネイプが盗もうとしたんだよ」
「バカな。スネイプはホグワーツの教師だ。そんなことするわけなかろう。おまえさん達は間違っとる!俺が断言する。俺はハリーの箒がなんであんな動きをしたのかはわからん。だがスネイプは生徒を殺そうとしたりはせん。4人ともよく聞け。おまえさんたちは関係のないことに首を突っ込んどる。危険だ。あの犬のことも、犬が守ってる物のことも忘れるんだ。あれはダンブルドア先生とニコラス・フラメルの……」
「あっ!ニコラス・フラメルって人が関係してるんだね!」
「……ニコラス・フラメルは有名だよ、ハグリッド。重大秘密って自分で言っといて、情報を漏らし過ぎだよ」
こうして、ハグリッドは短時間で、割と致命的な二度の情報漏洩をして、ハリーの暴走スイッチを入れ、深雪に呆れられることになった。そしてハグリッドは、自分に腹が立って仕方ないようだった。
ハグリッドを機密に関わらせてはいけないという教訓回。
応援は苦手。学校イベントで、弱い学校なのに強制的に野球応援に行かされた時には、周りがうるさいのと、近くの女性陣の尋常じゃない黄色い声で耳がおかしくなって、応援が終わった後も数時間はダメージが残りっぱなし。3回表くらいから、体調不良と思われるほどに応援そっちのけで座り込んで耳を塞いでた筈なのに(´・ω・`)
スネイプ先生、無言呪文得意なんだから、反対呪文も無言でやれば良かったのに。というか、周りの先生達も気付けよ。と思う
現代ファンタジーだと、かなりの数出てるフラメル氏。フランスの道の名前になるくらいなんだから、現代ファンタジー好きなら知ってる人の方が多い気がする。小説とか読まずに、勉強ばっかりしてるから探すのに苦労するんだよ、ハーマイオニー