ハリー・ポッターと留学生 作:原作なくして更新停止中
大学1年の夏休みという、人生最大の長期休暇を活かして、出来るだけ沢山書いておこうという作戦。
今回、場面的な問題で短めです
〜深雪side〜
11月になってそこそこ寒くなってきたけど、イギリスはマイナスまで行かないから、まだマシな寒さだと思う。上着と手袋があれば十分だよ。スカートだから、足のガードにカイロ必須だけど。部屋の方は、石造りなせいでけっこう冷え込むのが欠点かな。暖房も暖炉しかなくてショボいし。
夏場は湿度低いし、気温も低いしで最高だったけど、冬場は微妙だね。こたつ無いし。虫が居ないから、どっちにしろ冬が1番好きなのは変わらないけどね。
天気の話はこんな感じだけど、最近はハリーがクィディッチのシーカーをやるって話が広まって、ハリーのストレスが大変みたい。しょっちゅう絡まれてるし。
その上、練習で忙しいみたいだけど、宿題は自分でやらないとね。夜になると、助けて欲しそうにこっちを見てるし、一回頼まれたけど筆跡でバレるだろうからって言って断ってる。……バレるよね?
ハーマイオニーは、冷え込んできてからは私に抱きついてて、ハリーには、もふもふするのに忙しいって言って手伝いを断ってた。確かにほとんど毎日、ハーマイオニーの膝の上で髪を梳かして貰ったり、抱きつかれたりしてるけど、もふもふとは違う気がする。
代わりにロンが手伝ってたけど、どっちも勉強嫌いだからか、宿題のサボり癖があって、ちょくちょく間に合わない事もあった。クィディッチチームの先輩は、普通に宿題を終わらせてるみたいだし、ハリーも頑張らないとね。
ハリーの試合前日に、私は魔法の練習をし易い所は無いか、ぼんやり散歩しながら考えてた。私は試合に関係無いからね。
今までは中庭か空き教室でやってたけど、大規模な魔法を使えないのは不便だった。爆発するのとか、雷を出す練習とかなんかは、音が大きくて迷惑だから自重してたんだよね。でも、理論だけじゃなくて実地でもやらないと上手く使えないし、ぶっつけ本番で使うのは良くないからね。
思いつかなかったから、8階の廊下で、中庭で式神の練習をするか、空き教室の使用許可を貰って、防音結界張って小さめの魔法の練習するか迷って、何回か行ったり来たりをしてたら、直前までは無かったドアが出てきてびっくりした。
試しに中を覗いたら、理想的な魔法の練習部屋があって、そこで久し振りに全力で魔法を使えて、スッキリしたよ。外に出ると、ドアが壁に同化するみたいに消えたから、妙なギミックで隠してある事が分かった。しばらくはこの部屋の出現条件を考えるのが優先かな。とりあえず、部屋が出てくる前の行動や条件をメモして、夕ご飯を食べに行こうっと。
夕ご飯の後、しばらくしてから、スネイプ先生の所に行く。新しい薬を貰うのと、怪我の治療が目的だ。先生の足、ケルベロス(仮)に噛まれたらしくて、呪い付きだったのか、治りにくいんだよね。呪いは強力では無いけど、解呪は一気にやるよりは、ゆっくりやる方が良いから、毎日通ってるの。今日の治療が最後で、明日の朝には治ってる予定。今日は、そのついでに薬も貰うことになってる。
「失礼します。スネイプ先生、治療と薬を貰いに来ました」
「ミユキか。頼むぞ」
スネイプ先生は、そう言うとガウンを膝までたくし上げた。傷が悪化しないように、お札が包帯みたいに巻いてあるから、それを剥がしていく。すると、怪我したばかりだけど、止血は出来たかのような傷が出てくる。解呪がメインだったから、傷そのものはまだけっこう大きい。傷の治りを遅くするタイプではなく、腐らせたりして悪化するタイプだったらもっと深刻だったから、そこは幸運だったのかな。
解呪用の新しいお札を貼って、念のため多めに魔力を込めると、呪いの気配が完全に消える。後は、回復力向上の魔法をかけて終わり。そう思ったら、スネイプ先生がいきなり叫んで、すごくびっくりした。
「ポッター!」
慌てて振り向くと、ハリーが立っていて、見てはいけないものを見たような顔をしてた。
「本を返してもらえたらと思って」
……この状況で、最初に言うのがそれって逆に凄いような気がする。
「出て行け、失せろ!」
先生がそう言うと、ものすごい勢いで走っていった。タイミング悪いにも程があるね。
「……えっと、治療の続きしても良いですか?」
「構わん。驚かせてすまんな」
「いえ、大丈夫です」
今度こそ、魔法をしっかりかけて、明日の朝にまだ治っていないようだったら連絡するように伝えて、帰り際に薬を貰って寮に帰った。
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〜ハリーside〜
昼間に没収された本を取りに、職員室に行くと、ミユキがスネイプの前で膝をついていた。ここ最近、毎晩寮を少しだけ抜け出していたけど、スネイプの所に来ていたのか。
「んっ、ふぅ……」
ミユキがそんな声とも息ともつかない音を漏らすと、スネイプがなんだか気持ち良さそうな顔をしていた。何をしているのかは、ミユキの身体の陰に隠れていて良く分からないけど、見てはいけないものを見たような気がして、ドアをそっと閉めようとした。
「ポッター!」
でも、スネイプに気付かれた。スネイプは怒りに歪んだ顔をしていた。
「本を返してもらえたらと思って」
とりあえず、本来の目的を伝えると、
「出て行け、失せろ!」
と、怒鳴られたから、減点される前に逃げ出して、皆に見てきた事を伝えたけれど、何をしていたのかは結局分からなかった。たまたま近くにいた上級生にも聞かれたみたいだけど、その人も何をしていたのかは分からなかったらしい。少し顔が赤かったけれど、風邪だろうか?
深雪さんは、冬場にマイナス以下になり、夏場に30度を超える地域に住んでたという設定。というか、作者がそういう地域に住んでるから、それ以外の地域の様子は良く分からん。
深雪さんは、寒さの耐性は高め。なお、暑いのは苦手。風通しの良い和室で猫の如く、ぐってりと伸びている事も多かった模様
ハーマイオニーのそこはかとない、ごちうさのココアっぽさ。作者の欲望(可愛いロリっ子をもふもふしたい)を代わりに満たしてもらってみました
スカートで冬場は辛い。作者は制服くらいでしかスカートは使わなかったけど、スカートでの冬場の寒さは異常。スカートの心許なさも異常。すねの半分よりちょっと短いくらいまであっても、風通しが良過ぎて落ち着かない。慣れてきても、強い風などで簡単にめくれるから心許ないのは変わらない。かといって、制服で足首とかまであると、動きにくい上に昭和の不良みたいだから出来ない。このジレンマ(´・ω・`)
早くも偶然に必要の部屋を発見。考え事しながらウロウロしてると、知らないうちに同じ場所を往復してる事、けっこうありますよね?作者はあります。
ハーマイオニーも、四六時中深雪さんに張り付いてる訳では無いのです
ハロウィンの夜に噛まれて、それが数日以上、早くても翌日な筈なのに、未だに血が流れる辺り、毒か呪いがあったんじゃないかな?呪いなら、深雪さんが気付いて治療しようとするだろうというイベント。
深雪さん(魔力を込める時の気合い的なものと、作業が終わった時のため息的なもので)「んっ、ふぅ」
スネイプ先生(解呪の魔法は、暖かいものに包まれる感じがして)気持ちいい
ハリーから見ると、角度的な問題で何をしてるのかさっぱり。年齢的にも、邪推する知識無し(多分。少なくとも、作者はそうだった)
上級生(前から出回ってる噂と、ハリーの細部を欠く説明、さらに邪推できる事を知り始めた年頃の思春期のため)「はわわわわ」
この結果、スネイプ先生及び深雪さん、さらなる風評被害発生。あと、足を怪我してるのに放火されるのは可哀想という理由で、試合の朝には完治