もしもセイバーのマスターがソードアートオンラインに異世界転移したら? 作:雪希絵
諸々の事情で投稿を怠っておりましたが、説明はひとまず置きまして
皆さん、本当にすみませんでした!
それと、待ってくださった皆さん、ありがとうございます!
今度の今度こそ、雪希絵復活です!
罵詈雑言もなんでも受けます
また改めて、よろしくお願いします
「「「「け、け、け、結婚するーーーー!?」」」」
場所はリズベット武具店、鍛冶場。
メンバーは立香、アルトリア、マシュ、エミヤ、キリト、アスナ、リズベットだ。
叫んだのは立香とアスナ、キリトを除いた他の四人。
普段冷静沈着なエミヤでさえ、目を見開いている。
「ちょ、ちょっと待って!あ、あんた達、いつもの間に付き合ってたのよ……!?」
リズベットが慌てふためきながらそう言う。
「いや、付き合ってはいないんだけど……」
「そのまま結婚……的な?」
「はぁぁぁぁぁぁ!?何よそれ!もっと慎重にならなくていいの!?お母さん心配よっ!」
「ちょーいちょい。落ち着きなよリズ。もはや何キャラなのさ」
リズベットは頭を抱えて喚き散らし、アルトリアとエミヤは何やら談義を、マシュに至っては固まっている。
もはや冷静な人物はどこにいるやら、正しくカオスな光景だった。
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「そっか。そんなことがね……」
「クラディールさん……悪い人だとは思わなかったのですが……」
一旦落ち着き、リズベットが入れたコーヒーを啜る。
「人間なんてそんなものでしょ」
不意に、立香がそう言う。
「悪い心がない人なんかいないし、片側だけ見ただけじゃその人の全部なんて分からない。クラディールや、ラフコフの場合は、それが道理から外れるほど酷かっただけ。程度は違えど、誰にだってそういうところはあるんだよ」
「正論だな。このSAOで過ごして2年、自分のものも他人のものも、そういうものを死ぬほど見て来た」
「うん……私も。直接ぶつけられたことだって少なくない」
「そっ。だから、そんなに気にしなくていいの。クラディールはそういうやつだった。キリトとアスナはそれを切り抜けた。それだけだよ」
椅子にユラユラと揺れながら、なんでもない事のように呟く。
(素直じゃないな、マスターは。励ますならちゃんと言えば良いものを)
そう思い、エミヤはフッと笑う。
形や過程はどうあれ、二人は人を殺したのだ。
そうしなければキリトとアスナが殺されていただろうし、確実な正解ではないかもしれないが、間違ったことではない。
だが、それでも心は苛まれる。
初めてだろうがそうでなかろうが、正常な人間なら確実に蝕まれる。
『人を殺した感触は一生消えない』という人もいる程だ。
立香は二人がそれに飲み込まれないか気にしているのだ。
何となく察したのか、キリトとアスナは微笑んだ。
どうやら心配はいらないようだ。
「それじゃあ、もうそろそろ行くよ。これから血盟騎士団に行かないといけないし」
「退団申請?」
「そんな大袈裟じゃないよ。ただ、少し疲れちゃって……。しばらくお休みを貰いたいだけ」
「なるほど、分かりました。二人が居ない分は、私たちが攻略しましょう。安心して、二人きりで過ごしてください」
「そーそー、存分にイチャイチャしなさーい」
「イチャッ……!ちょ、リツカちゃん!」
「えーーーー?私何も間違ったこと言ってないよーーーー?」
「ちょっと!あんた達!人の店で騒がないの!」
「やれやれ……結局こうなるのか……」
「エミヤさん、達観してコーヒーを啜らないでください!あぁ、どうすれば……!」
このメンバーが集まると結局こうなる。
ただ、なんだかんだ、彼らはこの雰囲気が好きだったりするのだから、それで良いのだろう。
その後、休暇報告を終えた後、ささやかなお祝いパーティーをした。
記念撮影をして、それを全員に配って、その場はお開きとなった。
キリトとアスナは、第二十二層にあるログハウスに引っ越すそうだ。
翌朝。
「さて、行きますか」
キリトとアスナを除き、立香達は拠点を発った。
「いよいよ、お二人も夫婦ですか。なんだか、私達も嬉しいですね」
「長く見守って来ましたからね。マスター曰くとうの昔に両思いだったそうですし、こうなったのも納得でしょう」
「今頃昼も夜もなくイチャイチャしてるんじゃない?ぐふふ、羨ましいねぇ」
「マスター。二人の幸せを喜んでいるのは分かるが、せめて『ぐふふ』はやめたまえ」
「オカンか!」
「これに関してはオカンは関係ないだろう!?」
いつも通り雑談しながらの道中。
微笑みながら、はたまたニマニマとしながら、時折苦笑いする者もいながら、迷宮区へと向かう。
「おや、あの飲み物……可愛らしいですね」
「あ、ほんとですね。装飾が綺麗です」
「結婚祝いに丁度いいかもしれないな。一本買っていこう」
「結婚祝い渡すのはいいけどさー。タイミング大事だよね。真っ最中とかだったらあまりにも気まず……」
「わー!わー!わー!先輩!それ以上はダメです!」
「普通にお昼頃に行けば大丈夫だろう?……恐らくは」
「いやー、わかんないよ?お若い二人のことだからひょっとしたら……」
「普通に事前に連絡すれば良いのでは?」
道行く人の視線などなんのその。
普段は愉快に、いざと言う時は真面目に。
マイペースなのがカルデア組だ。
しかし、彼女達はまだ知らない。
この後に待ち受けるのは、今までの特異点と比較しても。
おおよそトップクラスの化け物だということを。
もうすっかり年の瀬ですね……
えーっと、こうしてギリギリ投稿出来たのですけれども
明日も正規の更新日ですし、続けて投稿したいと思っております
最後までお読み頂きありがとうございました、これからもどうぞお付き合いください
よろしくお願い致します
それでは、また明日!お会いしましょう!