もしもセイバーのマスターがソードアートオンラインに異世界転移したら?   作:雪希絵

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どうも皆様

突然ですが、皆様にお知らせがございます

わたくし雪希絵、このたびTwitterアカウントを作成しました

@yukie_yaesaka

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それでは、ごゆっくりどうぞ!


喧嘩売られた

翌日。

 

七十五層に至った攻略組の面々は早速攻略に乗り出した。

 

しかし、立香達はその限りではなかった。

 

「はあぁぁぁ?デュエルすることになったぁ?」

 

場所はエギルが店主を務める雑貨屋の二階。

 

立香、アルトリア、マシュ、エミヤ、そしてキリトとアスナがそこにいた。

 

ちなみに、店長のエギルはキリトによって一階に叩き落とされた。

 

店の外には、キリトから話を聞こうと集まったプレイヤー達が多数いた。

 

しかし、そんな外の大騒ぎも耳に入らない程、立香の声が部屋に満ちた。

 

「いや、その……成り行きで……」

「私は団長を説得しようとしたんだけど……」

「うんうん、アスナは悪くないからね。よしよし、よしよし」

「あの、大丈夫だから……立香ちゃん」

「なぁに?」

「そろそろ……離れて?」

 

現在、アスナは立香に後ろから抱き締められながら頬ずりされている。

 

「最近アスナ成分が足りてないからさ」

「ごめん、よく分からない……」

 

アスナは終始苦笑いであった。

 

「それで?何故そのような話になったんだ?」

 

話が進まないとばかりに、エミヤが切り出した。

 

「ああ。アスナが欲しいなら剣で奪えって……」

「それで、乗ってしまったんですね?」

「うん……」

 

恐る恐る、といった様子で頷くキリト。

 

「まあ、その状況なら私も乗るかもね」

「分かってくれるか、リツカ」

「良かったぁ……」

「……?」

 

首を傾げる立香は、

 

「実は、団長がリツカちゃんともデュエルしたいって言い出して……」

 

直後にポカンと口を開けたまま固まった。

 

───────────────────────

 

「どうしてこうなった……」

 

場所は変わってカルデア組の自宅。

 

立香はベッドの上でゴロゴロと転がり続けていた。

 

「どうしてこうなったぁぁぁぁぁぁ……」

「……荒れてますね。先輩」

「無理もありません。分かっていても挑発に乗ってしまったわけですし……」

「『君の拳では私の盾を破れない』だったか。拳に絶対の自信のあるマスターは無視出来ないだろうな」

 

立香の格闘技は李書文を初めとして、新宿のアサシンやマルタ達に教わったものだ。

 

その格闘技を『私の盾を破れない』と馬鹿にされて黙っている訳にはいかない。

 

無論、ヒースクリフも本気で言った訳ではないだろう。

 

(分かってるけど……分かってるけどぉ……!でも、みんなに教えて貰った格闘技で負けたくないんだよぉ……!)

 

ゴロゴロと転がりながら、立香はそう考えていた。

 

「はぁ、やるしかないかぁ」

「ですが、負けたら血盟騎士団に再び入団しなくてはいけないのでしょう?」

「まあね。そんなに不都合はないと思うけどね」

「たしかに。頼もしい味方であるのは間違いないな」

「装備も昔もらったものがありますからね」

 

起き上がった立香、アルトリア、エミヤは首を傾げて考え込む。

 

「なんか、負けてもいいような気が……」

「私も……」

「以下同文」

「あ、あの……」

 

そんなことを言う三人に、マシュが遠慮がちに声をかけた。

 

一斉に振り返る三人に若干驚きながら、続ける。

 

「……血盟騎士団に入ってパーティーを組むことになったら……聖杯の探索が難しくなるのでは?」

 

直後、ピタッと静止し、

 

「あかんやん!」

「失念していました」

「………しまった」

 

一斉にそう言った。

 

「……大丈夫なのかな、この子達」

「私にも分からないので助けてくださいドクター……」

 

どうしようどうしようと焦る立香達を見ながら、マシュとロマニはため息をついた。

 

そして、次の日。

 

決闘会場となった、アインクラッド第七十五層首都にある闘技場前にて。

 

「いらっしゃい、いらっしゃい!」

「観戦に冷えた飲み物はいかがー?」

「……なぁにこれぇ」

 

お祭り騒ぎの状況を見て、立香が放心状態になった。

 

「いつの間にこんな騒ぎに……」

「大方、こうして観客を集めればコルが集まると考えた者がいるのだろうな……」

「人を見世物にして!出演料とってやる!」

「そっちですかっ!?」

 

とはいえ、その場に留まっている訳にもいかず、血盟騎士団のメンバーの案内で控え室に向かう。

 

「……いいタイミング」

「ええ、特等席ですね」

「……ごくり」

 

目の前では、キリトとヒースクリフのデュエルが行われようとしていた。




お読み頂きありがとうございました!

今回ちょっと短めですね(^_^;

決闘直前まで書こうとしたら、短くなってしまいました

時間すぎて申し訳ございませんでした、また来週お会いしましょう

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