もしもセイバーのマスターがソードアートオンラインに異世界転移したら? 作:雪希絵
魔法のリンゴカードを買ったためにお財布の中身が寂しい雪希絵です
しかし後悔はしていません
さて、今回のお話ですが
一気に話が飛びます!申し訳ありません!
情報が無かったので、結構カットしてしまいました
想像で書いても良かったのですが、そうなると凄い時間がかかってしまうので、残念ながら辞めました
全て私の文章力と想像力のなさ故です申し訳ありません
それでも宜しければ、ごゆっくりどうぞ!
後日からも、彼女達の奮闘は続いた。
マッピングを手早く進めると、続くボス戦にも最前線で参加。
最後はキリトが見事にトドメを刺し、犠牲者ゼロでボス戦は終了。
続く五十二層から五十六層もクリアされ、SAO攻略は立香達の活躍により、大きく進んでいた。
さらに、念願のホームも購入出来た。
街の中ではなかなかに大きい方で、一人ずつの部屋も獲得し、意外と快適な暮らしをしている。
「………………………」
「ま、マスター……」
そんな拠点となった家の中にて。
立香はふくれっ面だった。
家の中にはカルデアのメンバーである立香、アルトリア、マシュ、エミヤだけだ。
ここが拠点というのもあるが、アスナやキリトとは既にパーティーを解消し、時折協力してもらう形で活動しているのだ。
「朝から頬を膨らませて。どうしたんだマスター」
完成した朝食を運び込み、エミヤがそう言う。
マシュはその手伝い中である。
「もどかしい」
「え?」
「もどかしいのー!あの二人がぁー!」
「またそれか……。前も言っていたな……」
少し前にも同じことを言っていたことを思い出し、エミヤがため息をつく。
「そうなのですか?アーチャー」
「ああ。王様ゲームの後に」
「「王様ゲーム……」」
どうやら二人は思い出しくないことを思い出したらしい。
若干カタカタと震えている。
「それで、何故またそんなことを言い出したんだ?マシュ、コショウを取って貰えないか」
「はい。どうぞ、エミヤさん」
仕上げにコショウを振りかけ、朝ごはんが完成した。
「いただきます」
全員でそう言い、食事を開始する。
「どうしたもこうしたもないよ。あの二人、あれからほとんど会ってすらいないんだよ!?」
「たしかにそうですね。お二人共、ボス攻略会議の時に顔を合わせるだけというか……」
「アスナも少し雰囲気が変わりましたね。なんだか、攻略に躍起になっているというか」
「…………」
女性陣が口々にそう言う中、エミヤは口を閉ざす。
実は、エミヤはキリトからたまに相談を受けていたのだ。
その際に、キリトはこう言っていた。
『また昔のアスナに戻ってしまった気がする』と。
つまり、どうやら過去のアスナは、攻略に必死になっている今の状態と同じで、キリトはそれを心配しているのだ。
(噂では、アスナは『攻略の鬼』とも呼ばれている様だが……。その状態になってしまった理由は、間違いなくパーティーの解散が理由だろうな)
パーティーの解散は、キリトから切り出した。
自分はソロプレイヤーだから一人の方が気楽なんだ、と言って。
立香達も随分SAOに慣れていたため、特に反対はしなかった。
思えば、その頃からアスナの雰囲気が変わった気がするのだった。
「絶対両想いなのに、全然告白もしないし……」
「そうは言うがマスター。別に焦ることもないんじゃないか?」
エミヤの一言に、立香の手が止まる。
「……焦るよ」
ポツリと呟き、パンを齧りながら続ける。
「例え死なないで攻略出来たとしても、二人はここで離ればなれになるんだよ?私達だってそう。いつまでも、一緒にいられるわけじゃないんだから……」
悲しそうにそう言う。
「……そうですね。いつかは、私達もカルデアに帰るわけですから」
「そう考えると……寂しい、ですね」
空気の沈む朝食。
そこへ、
「んお?」
立香がメッセージを受信した。
「んー。どれどれ。って、アスナから?すごいタイミング……」
言いながらメッセージを開封し、読み上げる。
「えーっと、『リツカちゃん。もし時間あったら、合わせたい人がいるから、連絡してくれないかな?待ってるね』か……」
読み上げると、リツカは口元に手を当てて考え込む。
「どうしたんですか?先輩」
「……いや、ちょっとね」
真剣な様子に、マシュが息を呑む。
「……美少女からの『待ってるね』って、なんか良くない?」
「……そうですか」
結局そんなことをかと肩を落とすマシュ。
アルトリアとエミヤも苦笑いである。
「さて返信っと。『おけ!d(ゝω・´○)』。これでよし」
「マスター、メッセージ使い慣れしてますね……」
「まあ、携帯やパソコンとそこまで変わらないから」
返信を待つ間に食事を済ませ、立香達は家を出た。
集合場所はアインクラッド第五十五層『グランザム』。
場所は、アスナが副団長を務めるギルド『血盟騎士団』の本部だ。
「………高っ」
「大きいですね……」
「総面積で考えると、私達の家数個分はありそうだな」
通称『鉄の都』とも呼ばれるグランザムには、いくつか塔が建ち並んでいる。
その中でも一際大きな塔、それが血盟騎士団本部だった。
「いらっしゃい、四人とも。私に着いてきて」
挨拶もそこそこに、アスナが中へ案内する。
「昔は、もっと小さな家が本拠地だったんだけどね。ギルドが大きくなってから、ここに変わったんだ。殺風景だから、あんまり好きじゃないんだけどね……」
長い階段を上りながら、寂しそうにそう言うアスナ。
「まあ、なんか冷たそうだよね」
「呑気ですね、マスター……」
立香は至ってマイペースだが。
いくつもの扉を通り過ぎ、現実なら相当疲れているであろう高さまで登った頃、五人は重厚な鉄扉の前に来た。
「開けるよ」
アスナはその扉に手をかけ、一気に開く。
「団長。四人が到着しました」
そう言い、立香達を中に促す。
「……ご苦労だった、アスナ君」
椅子に座り、アスナを労ったのは、血盟騎士団団長の『ヒースクリフ』だ。
「こうして話すのは、五十層のボス攻略以来かな?リツカ君」
「そうですね。ちょっと久しぶりです」
思わず敬語になるほど、ヒースクリフには迫力があった。
「君たちを呼んで貰ったのは、他でもない。君たちに相談があるんだ」
立ち上がり、片手を立香達の方に伸ばして、ヒースクリフは続ける。
「我が血盟騎士団に、入る気はないかな?」
お読み頂きありがとうございました!
いやぁー、本当に話が飛びましたね本当にすみません……
しかも、いくつか設定的に間違いも見つけたので、近いうちに修正作業が出来たらと思います
それでは、また来週お会いしましょう!