もしもセイバーのマスターがソードアートオンラインに異世界転移したら?   作:雪希絵

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どうも皆様

魔法少女リリカルなのはの映画を観て大興奮していた雪希絵です

久しぶりにゲームを引っ張り出してきて、ずっとプレイしていました

時間が出来たら、リリカルなのはの小説も書いてみたいですね

さて、やってきました更新日

タイトルから皆様ご察しでしょうが、件の彼が無双してくれますよ

それでは、ごゆっくりどうぞ!


無限の剣製

「マスター、少しいいだろうか」

「ほえ?」

 

無事に召喚も終わり、カルデアとの情報交換も終えたので、六人は帰路についた。

 

その途中、エミヤが立香を呼び止めた。

 

「どしたの?エミヤ」

「ここの戦闘スタイルに慣れておきたい。セイバーの話では、少々特別だそうじゃないか」

「んー……。まあ、それもそうだね。ごめん、二人とも。少しだけ寄り道していってもいい?」

「もちろん、構わないよ」

「新しい英雄さんがどれくらい強いのかも気になるし」

 

キリトとアスナの許可も出たので、もう少し迷宮区内部を探索することになった。

 

しばらくそこら中を歩き回っていると、

 

「……みーつけた」

 

立香がモンスターを発見した。

 

「5体、ですかね」

「ちょうどいいね。一人一体で」

「あれ、六人いるけど……」

 

アスナが首を傾げる。

 

今のメンバーは、立香、アルトリア、マシュ、エミヤ、キリト、アスナの六人。

 

一人一体には、一人分多い。

 

「ああ。私は戦わないよ」

「あんなに強いのにか?リツカ」

 

さも当然のように言う立香に、アルトリアとマシュは頷く。

 

どうやら、二人は既に納得済みのようだ。

 

「私の格闘技……八極拳は、あくまで対人戦闘が専門だしね。もちろん、モンスター相手でも必要があるなら戦うけど。それだと効率が悪いから、出来るだけみんなに任せたいかな」

「八極拳は極近距離の間合いで戦うことが主な戦法です。武器以下の間合いでしか戦えないことを考えると、安全とは言えませんし」

 

立香の説明にアルトリアが補足し、全員納得する。

 

「そういうことなら、無理しない方がいいな。じゃあ、こうしよう。敵の数が俺たち以上の時と、大型の敵が出てきた時は、リツカも戦ってくれ」

「でも、武器がないから、無理はしちゃダメだよ?」

「OK。それでいこうか」

 

方針も固まり、六人は改めてモンスターを見る。

 

今までもよく見てきた、半魚人型のモンスターだった。

 

「……よし、やるぞ」

 

立香が一歩下がると、キリトが背中から武器を抜く。

 

他全員も武器を取ると、それぞれ自由に構える。

 

そんな中、エミヤも自身の最も愛用する獲物『干将莫耶』を手に取る。

 

「──────嘘だろ」

 

エミヤの二刀を見ると、キリトが信じられないとばかりに絶句する。

 

「どうした、キリト。私の武器がそんなに珍しいか」

「……ああ。すまない、エミヤ……だったよな?後で話がある」

「構わないが、二人の方がいいのか?」

「出来れば」

「承知した。ひとまず、敵を倒すことにしよう」

 

そう言い、エミヤが足を踏み込み……姿が掻き消える。

 

気がつけば、エミヤは既にモンスターの背後に回っていた。

 

「ギギィ!」

 

かなり遅れて気がついたモンスターが、エミヤに向かって三つ又の槍を突き出す。

 

容易くそれを弾き、エミヤはもう片方の剣を一閃。

 

若草色のライトエフェクトを纏い、エミヤの剣がモンスターを切り裂く。

 

「ほう……。これがソードスキルというものか」

 

呟き、エミヤは双剣を消して、別の武器を投影する。

 

呼び出したのは、槍。

 

見事な動きでそれを構え、横薙ぎに振るう。

 

頭部を捉え、モンスターが絶叫する。

 

手元に引き戻し、目にも留まらぬ速度で突き出す。

 

黄色のライトエフェクトを帯び、ソードスキルが発動。

 

その切っ先は吸い込まれるようにモンスターの胸中央に直撃。

 

いとも容易く、その体を貫通した。

 

「ギ……ギ……」

「……こんなものか。鍛錬が足りんな」

 

槍をふり抜き、消去。

 

同時に、モンスターは耳障りな音を上げて爆発四散した。

 

「……武器を切り替えられるなんて……すごい」

「よくよく考えると、エミヤってこの世界だとチートな気がする」

 

驚くアスナに、立香が同意する。

 

「ねえ、リツカちゃん。あれも魔術なの?」

「そうだよー。投影魔術っていってね。詳しくはエミヤに聞いた方がいいかな?」

「うん、聞きたい!」

「面白い話ではないが……そう言うなら話そう」

 

無事に戦闘が終わり、全員揃って迷宮区の外に向かう。

 

途中、キリトがエミヤに再び話しかけた。

 

「……今日、食事が終わったら、広場の方に来てくれ」

「場所は?」

「街の中央だ。夜になると、人通りが減る所がある。広場まで来てくれれば、案内しよう」

「承知した」

「バレないようにしろよ?」

「隠密行動は弓兵の基本だ」

 

こうして、キリトとエミヤは、男性陣だけでの話し合いをすることになった。




お読みいただきありがとうございました!

次回はこの小説でも数少ない男性陣の二人が語り合うことになります

どんな内容になるかはお楽しみにです!

また、最近減ってきたので、そろそろサービスカットを入れたいと思案中です

どうなるかはまだ未定ですが!

それでは、また来週お会いしましょう!

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