もしもセイバーのマスターがソードアートオンラインに異世界転移したら?   作:雪希絵

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どうも皆様

薄めのコーヒーならなんとか飲めることに気がついた雪希絵です

ミルクと砂糖は必須ですが、前のようにドバドバ入れることはしなくてもどうにか飲めそうです

まだまだ苦手ですけれど……

それでは、ごゆっくりどうぞ!


不意打ち超展開

結局何度かセクハラし、最終的に紫色のエフェクトの拳を振り下ろされ、ようやくやめたころ。

 

アスナと立香は風呂から上がり、着替えてリビングに戻った。

 

アルトリアとマシュもささっと入浴を済ませ、リビングに戻って来た。

 

キリトはもはや烏の行水とも言える速度で入浴を終わらせた。

 

どうやら相当空腹らしい。

 

「ふぅ……いいお湯でした」

「ゆっくり出来ましたね」

「だよねー」

「私はゆっくりできなかったんだけどな……」

 

満足そうな三人を見て嘆息し、アスナが呟く。

 

とはいえ、その手は常に動いている。

 

大きな鍋からパスタを取り出し、それを盛り付けてソースをかける。

 

もちろん、アルトリアとキリトの分は大盛りである。

 

出来上がったのは、いくつかの香草を合わせたソースのパスタ。

 

それと、いくつかの付け合わせとスープだった。

 

「出来たよー。早速食べようか」

「待ってました!」

 

アスナが料理を運んでくると、キリトが即座に反応してそれを手伝う。

 

ちなみに、アルトリアはそのさらに前から、すでに席についていた。

 

(楽しみなのはわかるけど……早すぎる)

(相変わらずといえば、相変わらずですけれど……)

 

顔を見合わせて苦笑する、立香とマシュもそれに習って席につき、食事が始まった。

 

量はとんでもないが、味も大雑把なんてことはなかった。

 

良い茹で加減のパスタに、キノコなどの具材がいいアクセントになっている。

 

噛む度に香草の香りが鼻を抜け、食べる程に食欲をそそるほどだ。

 

例によって猛烈なペースで食事は進み、

 

「やはり……なかなかの強さですね……」

「さすがにこれでは……負けられないからな……」

 

案の定というかなんというか、アルトリアとキリトはやはり争っていた。

 

「たくさん作っておいて正解だったね」

「ナイス判断です、アスナさん」

「この二人は学習しないのかな?」

 

この先、この光景は定番になるんだろうと、三人は直感的に思ったのだった。

 

───────────────────────

 

翌日、五人は迷宮区にいた。

 

聞き込みに行こうにも、その辺にいる人に聖杯のことを話すわけにはいかないため、ある人物に調査をお願いしたのだ。

 

「まあ、あいつならいい情報を集めてくると思う。俺たちは、とりあえず迷宮区の攻略に集中しよう」

「んー……そうだね。そうしよっか」

 

キリトの意見に全員頷き、迷宮区深部に入っていった。

 

相変わらず多数のモンスターが闊歩しているが、探索するプレイヤーが増えたのか、数は昨日より多くなかった。

 

「数が少ないけど、油断は禁物だよ」

「あいあいさー。私戦って無いけどね」

「マスターは事情が事情です。仕方ありません」

「マスターのことは絶対に私が守りますね」

「俺も出来るだけ気をつけるよ」

「……何この頼もし過ぎる面々」

 

あはは……と、立香が笑いかけた時。

 

立香の耳が何かを捉えた。

 

微かに、本当に微かだが、確かに聞こえる。

 

「何これ……」

 

段々と近づいているわけでもない。

 

というか、先程から音量は変わらない。

 

「……笑い声?上から?」

 

声の正体と方向を当て、立香は上を流し見る。

 

直後、立香は叫んだ。

 

「危ないっ─────!!」

 

それを聞いた四人の反応は早かった。

 

武器を即座に構え、立香の見ていた方向、上を見る。

 

そこへ、人が降ってきた。

 

数は六人。

 

全員の目が、ギラギラと気味悪く輝いている。

 

「……!? くそっ、何でこんな時に……!」

 

そのプレイヤー達の手首を見たキリトが、旋律しながら怒声をあげる。

 

プレイヤー全員の手首に描かれていたのは、黒地に白い色で書かれたタトゥー。

 

棺桶と、それを抱くように伸びた腕に、気持ちの悪い笑顔。

 

「キリト。あの者達は?少なくとも、味方ではないようですが」

「……ああ、敵だ。言うなれば、このSAOのプレイヤー全てにとってな」

 

歯ぎしりし、キリトは続ける。

 

「奴らはギルド『ラフィン・コフィン』。史上最悪のPK集団、レッドギルドのメンバーだ……!」




実は今指を怪我していまして……今回少し短くなっています

来週までにはなんとか治しますので、お許しください

それでは、また来週お会いしましょう!

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