もしもセイバーのマスターがソードアートオンラインに異世界転移したら?   作:雪希絵

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どうも皆様

レポート書きすぎて腕が痛い雪希絵です

湿布貼って対処中です

今回かなり短いです!

すみません、時間がなくて……

その分、次回は読み応えある内容にできるようにするので、ご了承ください

それでは、今回もごゆっくり!


丸め込まれる主人公達

「ちょっとぉ……おーい」

「「…………」」

「ねぇねぇ、二人とも……?」

「「…………」」

「おーい、生きてるー?」

 

キリトとアスナの前で片手を振り、呼びかける立香。

 

しかし、反応せずにすっかり固まっている。

 

ため息をつき、少しの間待つことにした。

 

二人にも、姿はそのままでもせめて座るように言う。

 

そんなこんなで、この先どうするかを三人で相談し始めたころ。

 

「はっ!」

「遅い!」

 

ようやく元に戻った二人に、テーブルを叩きながら叫ぶ。

 

「一生そのままかと心配になったよ!」

「ご、ごめんね……」

「しょ、衝撃が凄すぎて……」

 

と言いつつ、キリトとアスナは納得もしていた。

 

デュエルで、そしてボス攻略戦でよくわかった。

 

アルトリアとマシュの、桁外れの強さを。

 

この世界の誰よりも、特別な力を持っている。

 

それら全てが、彼女らが傑物であることを、英雄であることを示している。

 

「そっか……。歴史上の偉人、つまりサーヴァントっていうものだから、あんなに強いんだね」

「そういうこと」

「サーヴァントっていうのは、マスターとはどういう関係にあるんだ?」

 

理解が進んで満足そうに頷く立香に、キリトが質問する。

 

「マスターはサーヴァントを支える存在だよ。サーヴァントを維持するための魔力を、マスターが供給してるの」

「厳密には、カルデアの召喚システムは少し違いますが。契約しているのは、やはりマスターということになりますね」

「だから、私と二人を引き離すと、大変なことになるよ?だからこれからも、ボス攻略戦に参加させてね?」

「なんだその脅し方。斬新だな」

 

思わず全員吹き出す一言に、場の空気は元通りの明るさに戻る。

 

「言われなくても、これからも一緒に頑張って欲しいと思ってたから大丈夫だよ」

「鬼の副団長が『これからも死ぬ気でこき使うからよろしく』ってさ」

「キ〜リ〜ト〜く〜ん〜?」

「じょ、冗談だよ、冗談……」

「二人本当に仲いいね……」

 

たはは、と笑いながらそう言う。

 

アルトリアとマシュも苦笑いである。

 

(もう付き合っちゃえばいいのに)

 

などと考えながら、立香は話を進める。

 

「他に何か聞きたいことある?」

「じゃあ、一つだけいい?」

「ん?なーに?」

 

立香が促すと、アスナは少し遠慮がちに続ける。

 

「あのね。リツカちゃん達がここに来たのって、何か目的があるんでしょ?」

「うん。そうだけど」

「それなら、もし良かったらそれに協力させてくれないかな?」

「───!」

 

予想外の提案に、三人は驚く。

 

今までの特異点でも、協力者は確かにいた。

 

しかし、それはあくまでもほとんどがサーヴァントであった。

 

そのため、まさか一般人であるアスナからそんな提案があるとは思わなかったのだ。

 

キリトの方を見ると、彼もうんうんと頷いている。

 

どうやら、キリトも協力してくれるらしい。

 

「……気持ちは嬉しいけど、大丈夫かな」

「お話としては有難いですけど、私達の目的には、常に危険が伴います」

「下手すれば、二人とも……命を落としかねませんよ?」

 

だが、それでもおいそれと肯定は出来ない。

 

二人はあくまでも一般人。

 

その上、このゲームは今デスゲームと化している。

 

立香達が普段特異点で行っている、周辺の調査でさえ、死ぬ可能性はある。

 

「でも、それは三人も一緒だろ?」

「いやでも、私達は慣れてるし……」

「この世界に慣れてるのは私たちの方だよ?」

「そ、それを言われますと……」

 

痛いところを突かれる。

 

この世界は謎が多い。

 

ゲームをクリアするためには、協力者の存在は不可欠だ。

 

それが、トップクラスの剣士であるなら、尚更のこと。

 

それから幾度も説得を受け、最終的には立香達が根負けする形で、協力を受けることになった。




お読みいただきありがとうございました!

また来週お会いしましょう!

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