まずいシリアル食ったら死んだ。 —Muv-Luv—   作:アストラ9

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 どうも。作者です。

 今回から各員が使っている機体の説明を入れました。まあ、後書きに入れているのであまり参考にならないかもですが。

 それはそうと、やはり先人様の作品は素晴らしいですね。描写がもう、なんのって。皆さんもこの小説を閉じてすぐに読みに行ってください。

 それでは本編、どうぞ。


戦場

 

「よし、これで結構な数が減ったな。宇宙人も、警察も、な」

 

 東ドイツオーデル川東岸。

 

 今そこの一角では、たった一機の戦術機しか立つものは居なかった。

 

 その立っている者ものは無論、エーアストの駆るアンファングである。

 

 そのアンファングの周りには真っ二つに焼き裂かれた戦術機、チボラシュカや、大勢のBETAの死骸が転がって居た。

 

 何故こんな事になってしまったのだろうか。彼は考える。

 

 そして彼は一つの結論に辿り着く。そう、全てはあの依頼のせいだ。

 

 彼に届いた一つの依頼文。その中に書かれた一文、追加依頼という文が行けないのだ。あんなのを書かれれば誰でも……

 

「……なんてな。俺はただただ、依頼を遂行するのみだ」

 

 さーて、もう一丁! という掛け声とともに彼は突き進んでいく。

 

 その溢れんばかりの、大勢のBETAの中へ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は変わってオーデル川東岸西部。最終防衛ライン一歩手前の戦場。

 

 ここにも今、戦術機とは全く違う思想設計で作られた兵器が戦場を蹂躙していた。

 

 BETA相手にレーザー(パルス)で迎撃する黒い四脚機と、両手前腕に取り付けられた大型のマシンガンをぶっ放す黒い二脚機体。

 

 その2機を駆るパイロットの表情は、片方はなんとも思っていないように、片方は必死に負荷に耐えるように機体を操縦していた。

 

 レーザー兵器を使用する四脚兵器のパイロット、イングヒルトが呟いた。

 

「……っくぅ…! は、早い……!」

 

『大丈夫ですか、イングヒルトさん。目の前にいますよ?』

 

「…!」

 

 その忠告でイングヒルトは意識を現実に戻す。

 

 そして目の前を見るとそこには……自分に向かってくる突撃級がいた。

 

 自分を重症まで追いやった悲劇がフラッシュバックする。あの突撃級のせいで、自分は……!

 

 多少の恐怖を抱えながらも、彼女は即座にトリガーを引いた。

 

 ——カァオ!

 

 3点バーストをせずに圧縮射撃にて迎撃する。その結果射線上にて突進を仕掛けていた突撃級は、その圧倒的硬度を誇る甲羅を容易に貫通され、頭から蒸発させられてしまった。

 

 二脚型MTを駆るアディルから通信が入る。

 

『全く、本当に大丈夫ですか? イングヒルトさん。ここは戦場ですよ?』

 

「え、ええ……。分かってます。気を付けます」

 

『ホント、頑張ってくださいよ? この戦いでACが使えるかどうか、テストされているんですからね』

 

 そこで通信は途切れた。

 

 四脚型MTを走らせながら高速で動き回るアディルの機体を見やる。

 

 二脚型汎用MT「レイヴンマスカー」。彼の操縦する機体の大元をなす機体だ。

 

 そのMTをベースにACブースター、ACジェネレーター、MTFCSを取り付け、シャフターのミサイルとマシンガンを装備させた高汎用型MTだ。装甲とマシンガンの火力の低さを看過見れば、その性能はACにも匹敵する。

 

「(……と、エーアストさんが言っていたのを覚えてます)」

 

 心の中で、エーアストさんは何故そんな事まで出来るのだろう、と疑問に思いながらも、自分のMTのパルスライフルでBETAを迎撃していく。

 

 そもそもエーアストという人物は何者なのだろうか。

 

 現在の各国の主力である戦術機とは異なる思想設計で作られた機動兵器。これがACやMTだと彼は言っていた。

 

 でも、だとしたらこの兵器は一体何処で作られた物なのだろうか。

 

 現在各国は戦術機を強化していく方針で開発を進めている。当然、思想設計からして全く違う兵器を作ろうなんて思わない筈。

 

 それに彼の組織自体にも不透明な所が多い。

 

 戦術機やMTを保有できる程なのだから、かなりの資本があるという事はわかる。

 

 だが、その保有出来ている数も異常だ。戦術機は一機のみだが、このMTという兵器は私達が今使っている2機や、戦術機やアディルさんの機体に組み込まれた機体の他に、リディアさん用にMTを10機も用意している。

 

 安価だから普通だと彼は言っていたが、それでもホイホイ購入出来るようなものではない。弱くてもそれは機動兵器なのだから。

 

 思考している中、アラームが鳴り響く。どうやら(BETA)援軍のようだ。

 

「まあ、今はそのままでいいです、エーアストさん。いつか……いつか必ず話して貰いますからね!」

 

 その後アディルと突っ込んでいった彼女の表情は、非常に明るいものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東ドイツ近海、エーアスト達の現在の拠点であるAF(アームズフォート)『ギガベース』。

 

 今はここには、その広く暗い司令室の中で、一人目の前のコンピューターに向きあっている少女がいる。

 

 その少女の名は、『リヴィア・バート』。エーアストの部隊で唯一のオペレーターである。

 

 彼女は今はエーアスト達のことをオペレートしている……という訳ではない。

 

  今、彼女がコンピューターに向かってやっている事。それは……

 

「あぁー⁉︎ E(エネミー)1に急接近されている⁉︎ す、すぐに牽制しないと…⁉︎」

 

 それは、最安価MT「シャフター」の遠隔操作による戦場支援である。因みに同時操作数10機。

 

 その役割は、『東ドイツ陸軍が張っている最終防衛ラインの一歩手前で乱闘しているMT部隊の援護、彼らの防衛戦を抜かしたBETAの排除』だ。

 

 シャフターを10機遠隔操作し、BETAの軍勢の侵攻をギリギリまで減らす又は、止める事。コレが今現在彼女が行っている操作だ。

 

 シャフターは最安価MTである為、操作は意外と容易である。その為遠隔操作も比例して容易である。

 

 だが、それを10機同時となると話は変わっている。普通ならば、指が足りなくなるのだ。

 

 身近な例で上げれば、ラジコンを10機同時に操る、ようなものだろうか。

 

 そんな事を彼女は今、一人で行なっている。暗くただただだだっ広い室内で。その孤独感は、15の少女には相当なものであるという事は容易に想像できるだろう。

 

 ふと隣のコンピューターからアラームが鳴り響いた。どうやら通信のようだ。

 

 リヴィアは回線を開いた。

 

『お、繋がったか。今大丈夫か、リヴィ?』

 

 通信の相手は、エーアストだった。

 

「だ、大丈夫よ! そっ、それで何の用なの?」

 

『一体何を慌てているんだ? リヴィ』

 

「慌ててなんか居ないわよ!」

 

『……まあいい。そろそろこの辺のBETAが少なくなって来たと思ってな。次の戦闘エリアへのオペレートを頼みたいんだが……』

 

 エーアストはどうやら、オペレートを望んでいるらしい。

 

 リヴィアは知らず知らず胸の高鳴りが大きくなっていく。

 

「そ、そうなの? な、なら仕方ないわね、私がリードして上げるわ!」

 

『リードじゃなくて、オペレートだろ……?』

 

 そんなエーアストのつ呟きには目をくれずに、颯爽にオペレートシステムを起動、BETAが大量にいるエリアを選別し、颯爽とルートを構築していく。

 

 勿論、無人機の操作も忘れない。

 

「……出来たわ。今そっちに送るから」

 

 即席で作ったルート情報をエーアストの機体へと送信する。

 

 ……無事送信出来たようだ。

 

『ルート情報を確認。コレより支援に向かう。……頑張れよ、リヴィ』

 

 そこで通信は切れてしまった。

 

「……頑張れ、か。……それじゃああの人の期待通り、頑張っちゃいましょうか!」

 

 リヴィアは無人機の操作に戻った。心なしかその後の撃破率は高かくなったような気がしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東ドイツオーデル川東岸、東部。

 

 今ここには、秘密警察軍"シュタージ"の2個大隊が、戦場を駆け巡っていた。

 

 その中には人狼(ヴェアヴォルフ)大隊指揮官、ベアトリクス・ブレーメの姿もあった。

 

 彼女は戦場でBETAを打ち抜きながら、一人思っている事がある。自分達を襲った"黒い亡霊"の事である。

 

 奴を初確認した時、奴は自分達東ドイツ軍のことを無視してBETAを殲滅していったという。

 

 しかも無視するどころか、BETAに襲われ後少しで終わりだった戦術機を優先して助けていった、という報告もあった。

 

 それだけの活躍をしていた例の戦術機を、東ドイツの高官達は衛士として向かい入れようとしていた。まあ、当然の事だろう。単騎でアレだけの活躍をした衛士を国が逃がそうとする筈がない。

 

 だが、そこで"黒い亡霊"は牙を剥いた。

 

 自分達人狼大隊に対して強襲を掛け、見事勝利して見せたのだ。

 

 当然上層部の高官達は驚いた。何故だ、と。

 

 それは何故自分達に、という意味でもあったし、何故勝てなかったんだという意味でもあった。

 

 そしてその皺寄せは秘密警察軍"シュタージ"に来た。何故勝てなかった、何故捕獲出来なかったんだ、と。

 

 当然私達(ベアトリクス、アクスマン)はその責任を取らせられる事となった。上層部は当然のように言って見せた。その場にいながら……、と。

 

 だが実際に対峙し、敗北した(ベアトリクス)だからこそ言わせて貰おう。アレに乗っているのは人間ではない。

 

 私達の2倍近いスピードで動き回りながら狙撃銃で精確な射撃をする?

 

 そんな高速で動き回りながらスピードが衰える素ぶりすら見せない? 

 

 私達が撃つ突撃砲を全て避けきる?

 

「……ふざけるんじゃないわよ……あんなのにどう勝てっていうのよ!」

 

『…⁉︎ ど、どうしましたか? 大隊長殿?』

 

 通信から副官の驚いたような声が聞こえてきた。

 

 どうやら驚かせてしまったらしい。

 

「……いや、なんでもないわ」

 

『そ、そうですか……。あんまり気を張りつめないでくださいね』

 

 彼女との通信は切れてしまった。

 

「(……いけないわね。ここは戦場なのよ)」

 

 気持ちを切り替えて(BETA)を撃破する作業を再開する。

 

 最前列を列をなして突撃する突撃(デストロイヤー)級の後ろを跳躍ユニットを駆使して素早くとり、強度の薄い生身の部分を撃ち抜く。

 

 何百もの群をなして突っ込んでくる戦車(タンク)級に対して隊のメンバー全員で面圧射撃を開始する。

 

 その後ろを続く要撃(グラップラー)級に対しては隊のメンバーに120mm滑空砲で的確に迎撃するよう指示する事で対処する。

 

 そうして暫くの間BETAを迎撃している内に違和感を覚えた。BETAの数が異常に少ないのだ。

 

 前列であった突撃級に関しては何も思わなかった。通常通りに列をなして突っ込んできた。

 

 だが、問題はその後だ。後続のBETAの数が異常に少なかった。普段ならば軽く300はいる戦車級の数が今回は100強、要撃級なんて40いるかどうか……。

 

(……おかしい。一体何がどうなって…?)

 

『…ん? 何だ? 火柱……?』

 

「(……火柱、ですって?)」

 

 隊員の視線の先をなぞるように見やる。そこには今しがた自分達に向かっているBETAがいた。

 

 すぐに迎撃しようとするが、そこで異変に気付いた。BETAの半数が逆方向へと進んでいるのだ。

 

 そしてそこには隊員が言った通り、火柱のようなオレンジ色の細い何かがBETAを呑み込んでいた。

 

 呑み込まれたBETAは火炎放射器にでも掛けられたかのように焦げているのが見える。

 

「(何がどうなって……?)」

 

 ——そしてそこから黒い影が飛び出した。

 

『……!! だ、大隊長! アイツが……ギャァァァ!!!』

 

 そこまで言って副官の機体が爆発した。

 

 部隊に動揺が起こる中、爆発で起こった黒煙の中を凝視し続ける。

 

 そして……黒煙の中に一瞬だけ、赤い一線が見えた。

 

「……! か、各機今すぐ後退しろ!」

 

 恐怖心に駆られながらも部隊のメンバーを生かす事を優先し、指示を飛ばす。

 

 だが……その指示が行き届く前に、"奴"は動いた。

 

 目にも留まらぬスピードで、隊の一機へ近づいて……その腕を振るった。その腕からは、細長い火柱が立っていた。

 

『な、何だコイ…うぁぁぁあああ!!!』

 

 

 ——ドガァアン!!!

 

 

 一機墜ちた。しかもこの部隊の中では副官の次に強い腕利きが。

 

「っくそ! 死にたくない奴は退がれ! 奴を捕獲しようなんて考えるな!」

 

『『『……!! りょ、了解!!!』』』

 

 部隊に確かな動揺が走っていた。勿論、それは私も同じこと。

 

 機体を後退しながら、奴の機体を見る。

 

 黒くカラーリングされた二脚機体。右腕には四門に連結された突撃砲、左腕には細い火柱を発生させる棒状の何か。首元には所々焼け焦げた薄汚いマフラーのような布。

 

 そして、それを見ながら忌々しい奴の名を口にする。

 

「"黒い亡霊"……!!」

 

 これが、"黒い亡霊"とベアトリクス・ブレーメのセカンドコンタクトだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同場所同時刻、"シュタージ"が後退している姿を一人見つめている人物がいた。

 

「へえ、逃げるのか。てっきり向かって来るものだと思ってたんだがな……」

 

 無論、彼らを襲撃した"黒い亡霊"、つまりはエーアストの事である。

 

 リヴィアからルート情報を受け取った後、エーアストはその場に急行していた。少しでも多くのBETAを撃滅する為に。

 

 だが、そこで彼は見つけてしまったのだ。特別収入源(ボーナスターゲット)を。

 

 すぐさま強襲を掛けて殲滅しよう。そう考え込んだが、彼はその考えを抑え込んだ。

 

 奴らを全滅させるのは簡単だ。レーザーブレードで斬り刻んでも、四連突撃砲(携行型簡易オートキャノン)で蜂の巣にしてもいい。

 

 だが、その間にBETAに襲われたら? BETAの戦法など光線級以外は"近づいて殴る"程度の物だから避けるのは容易いのだが、彼奴らからすれば結構難しいらしい。結構な数がそれでやられているしな。

 

 そこで俺が奴らに強襲をかけている中で奴らが襲ってきたら?

 

 恐らくどちらも迎撃し合って共倒れになるだろう。つまりは収入が減る。コレは避けねばならない事象だろう。

 

 という訳で俺は此奴らの機体を2機撃破する前まではBETAを殲滅していた。後ろから仕掛けて、な。

 

 で、大体7、8割終わったからこっちの奴らの相手をしようと思っていたんだが……。

 

「ま、もういいかな。なんだか拍子抜けだ」

 

 相手のヤル気が無いようなので、俺も相手にはしない。

 

 あの部隊長はもう少し向かってくると踏んでいたけどな。なんだかんだ言って強そうだったし。

 

 まあ、狩り尽くしてもドイツの防御力が減るだけだし、ここら辺が潮時かな。

 

「それじゃ後は宇宙人にでも相手をして貰おうか。精々機体整備費位にはなってくれよ?」

 

 そして、ブースターと跳躍ユニットのアクセルを踏んで、四連突撃砲の照準をあわせる。

 

 俺はBETAの残党狩りを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
   —収支報告—

◯収入金額 成功報酬: 300000C
      特別加算: 105,322,000C(シュタージ機12機)(小型50000中型34000)

◯支出金額 弾薬清算: 3800
      機体修理: 0(修理なし)
      特別減算: 815,700(レイヴンマスカー・クアドルペッド・各種パーツ)

◯合計        105,683,900C



   —制限解除—

 ⚪︎ACパーツ

・頭部「EHD-GARD」

・コア「CR-C69U」

・腕部「EAN-SO」

・中量二脚「ZLN-XXO/TP」

・中量四脚「ZLF-A3/CARM」

・FCS「VREX-ST-2」

・マシンガン「MWG-MG/350」

・レーザーブレード「ELS-2772」

・レーザーブレード「EB-R500」

・レーダー「ZRS-554/BW」

・ミサイル「CWM-S40-1」

 ⚪︎MT・ノーマルAC・通常兵器

・逆関節型安価MT「ワイルドグース」

・逆関節型MT「エピオルニス」

・高機動可変型MT「ブルーオプスリー」

・高機動高火力型フロートMT「サイレントウォーカー」

・高火力型四脚「CR-MT98G」

・GA製ノーマル「GA03-SOLARWIND」



   —登場機体—


⚪︎改造戦術機「アンファング -第三改装型-」

 第三改装型は機体を中量二脚に換装する事で、汎用性の高い性能を発揮する事が出来る。空中でも地上でも、比較的マイルドな性能である。
 第二改装型での武器腕は取り外されて、今改装ではレイヴンマスカーの腕部が使用されている。
 ネクスト用のレーザーブレードを導入している為、普段よりも高い消費ENが目下の悩みではあるが、そこは脚部のEN伝達率を限界まで上げたり、ブースター関連を弱めたりする事で消費を抑えている。
 また、消費ENを抑える為に突撃砲の砲身を併合しており、重量を抑えると共に消費ENも更に抑える事に成功した。
 ブースターも以前の物より高性能な上位互換の物へと変更している為、効率が上昇している。
 ネクスト用レーザーブレードを主眼に置いている為消費ENに非常にピーキーな機体となっている。レーザーブレードを扱う以上、EN管理には気をつけたいものだ。
 パーツの変更点は以下の通りである。

・右腕部: 大型スナイパーキャノン→四連装突撃砲(携行型簡易オートキャノン)

・左前腕部: NONE→「EB-O305」

・脚部: 高機動四脚(MT)→レイヴンマスカー脚部

・ジェネレーター: 容量増加型MTジェネレーターx2→「GR-XR/SEED」x2
 
・ラジエータ: MTラジエータ→「RMR-SA44」

・ブースター: 「EBT-GE2100」→「EBT-V55」


⚪︎改造MT「クアドルペッド -INGver-」

 市販のクアドルペッドをエーアストがACパーツで改装したMT。通常のクアドルペッドとは段違いの性能を発揮する。
 脚部をMTの物からAC用の物へと換装し、機動力並びに防御力を強化。回路全体を見直す事でEN伝達率も上昇した。
 ブースターその他内装をMTの物からAC用の物に換装する事で大幅な機動性の上昇も図っている。
 また、唯一の武装であるパルスライフルは、コンデンサ増量や圧縮機構を取り入れる事で瞬時に威力を高めるバースト射撃が可能になった。
 機体カラーは、部隊カラーの黒。サブカラーにワインレッドを採用している。
 パーツの変更点は以下の通りである。

・脚部: 高機動四脚(MT)→「ELF-DEX-2F」

・ジェネレーター: 容量増加型MTジェネレーター→「GR-XR/SEED」x2
 
・ラジエータ: MTラジエータ→「RMR-SA44」

・ブースター: NONE→「EBT-GE2100」


⚪︎改造MT「レイヴンマスカー -APPver-」

 通常のレイヴンマスカーをエーアストがACパーツ、他のMTパーツを使用して強化させた高汎用型MT。MTでありながらブーストが使える事、マシンガン・レーザーブレードそれぞれのダブルトリガーが可能である事が強み。
 腕部の内部形状を変化させる事で片腕に2つの武装を搭載できるようにした。その代わりにどちらも制御が比較的甘く、防御力が激減するという欠点を備えるようになった。
 機体カラーは、部隊カラーの黒。サブカラーにワインレッドを採用している。
 パーツの変更点は以下の通りである。

・両腕前腕部: NONE→シャフターマシンガン

・左背中兵装: シャフターミサイル

・ジェネレーター: 通常型MTジェネレーター→「GR-XR/SEED」x2

・ラジエータ: 通常型ラジエーター→「RMR-SA44」

・ブースター: NONE→「EBT-GE2100」


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