短編集   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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①の続きです。行ける所までぶっちぎろうと思います。

暖かい目で見守ってください。

今回は予約投稿実験です。


Fate/Apocrypha(黒の陣営 総入れ替え その②)

 聖杯戦争。色々種類があるが、参加するには英霊を召喚しなければならない。

 

 まあ召喚しないで乱入してくる魔術師もいるにはいるが今は置いておこう。

 

 英霊を召喚するには「聖遺物」を使う場合が多い。

 

 なぜか?簡単なことだ。誰が来るのかわからないからである。

 

 無しの場合自分の性格に近い英霊がくるのが一般的なのだが、その場合強いか弱いか完全に運しだいだ。さらにはまったく戦いをこなせないどころか、マスターに戦わせるある意味凄まじいのもいる。

 

 話が逸れた。だから聖遺物を使い、何を呼ぶのかを決めるのである。

 

 例えるなら、

 

「聖剣の鞘」、「蛇の抜け殻」、「肩かけ」、「黒ずんだ矢」、「血に染まった菩提樹の葉」、「首飾り」、「反逆者の枷」、「黒髭の財宝」、「錬金術師のフラスコ」

 

 これらを使えば、決まった英雄が呼べる。……たまにまったく違うのが来る場合もあるが。例えば、「アルトちゃん」を呼ぼうと聖剣の鞘が入っていた箱用意したら、「獅子心王」が来たみたいに。

 

 また話が逸れた。僕の悪い癖(笑)。話を戻そう。

 

 聖遺物を使って召喚するのは決まった英雄を呼べるが、それには欠点がある。

 

 性格が合わずに関係が破綻してしまうことがあるのである。

 

 例えば王様系の英雄に声高に命令したらどうなるか?

 

 王によっては許容するだろうし、中には不敬者と怒ってくるのもいるだろう。

 

 それで済めばいいのだが、中にはマスターを殺そうとするのもいるだろう。

 

 実例を挙げるなら、

 

 とある王様を召喚し、まったく会話しようとせず、()度しか話さず、戦闘に水を指し、完全に関係を破綻させた「目の死んだおっさん」

 

 すまないsじゃなかった、竜殺しを召喚し、真名が敵にバレるのを恐れるがあまり、しゃべらせず、会話せず、彼を自害に追い込んでしまった「メタボなおじさん」

 

 最強の英霊を召喚するも、最後に自害させる予定なのを見破られ、そのサーヴァントに見限られ、弟子に殺され、生前の行為すべてが裏目に出た「たれの人」

 

 上げればキリがない。では結局聖遺物有り無しどっちがいいのか?

 

 答えは私はこう答える。

 

 有りの方がいい。いいに決まってる。ただし相互理解はきちんとすること。

 

 もしくは、()を取る。

 

 はあ?間ァ?と思うかもしれない。

 

「間」とは何がくるかわからない聖遺物を使い英霊を呼ぶことだ。

 

 例えば、「ある船の木材の一部」、「城の破片」、「不滅の刃(ブラフマーストラ)の欠片」といった、何人かの英霊に縁のある聖遺物を使うことだ。

 

 そうすれば、何が来るのかある程度絞れる上に、自分にとって相性のいいのが来るだろう。

 

 ……まあ、たまにそれでも戦闘出来ないのが来ることはあるが、そのときは……まあそのときだ。

 

 今回の話は間を取った「彼」のお話も出てくる。

 

 では御覧あれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

$$$$$$

 

 深夜のトゥリファス。静まり返り、人っ子一人いない。

 

 そこにいるのは一組の主従。

 

 

 

 時計塔に雇われた魔術師である獅子劫界離。主な使用魔術はネクロマンシー。人や動物の死体から礼装を作り出し戦う。人の指で作った弾丸とか。

 

 「円卓の破片」で呼び出される「円卓の騎士の11()人」のうちの一人、反逆の騎士モードレット。クラスは()()()セイバー。性格に少し難はあるが、ステータスと宝具共に高水準のサーヴァントである。

 

 ちなみに「王」と「天然」の二人は「円卓」では呼べない。

 

 

 

 そんな彼らミレニア城塞攻略のために基点となる場所を探しているのである。

 

 そんなこんなで見渡せる建物に登ったのであるが、侵入者用の結界が発動し……

 

 

 

 

「何だコイツら、ゴーレムか?」

「ゴーレムにしちゃ、機械的だな。両手にマシンガン付けてる。ロボットだろうな」

 

 絶賛戦闘中である。いきなり襲撃を受けたのである。

 

 

 

 襲撃者は

 

 ハルバードで武装したホムンクルス

 

 両手にマシンガン付けたロボット

 

 前者は獅子劫が、後者はセイバーが相手取ったのである。

 

 

 

 結果はまあ言うまでもない。だが……

 

「セイバー、どうだった敵は?」

「結構手ごたえがあった。特に指揮してたデッカイ奴なんざ、十合近く持ったぞ」

「……」

「マスター?」

「一つわかったことがある」

「何だ?」

「おそらくむこうのサーヴァント、たぶんキャスターだと思うが、近代以降の英霊だろうな」

「そりゃあなあ。オレの時代にあんな敵いなかったぞ?蛮族にも似てないし」

「いたら怖えよ。それと…」

「?」

「もしかしたら、あのロボットもっと強くなるかもしれん」

「何だと?」

「ロボットってことはな、データを送れるんだ。だからおまえのデータが送られた可能性がある」

「大丈夫だマスター。あんな鉄クズに全力は出してない」

「ならいいがな。とりあえず引き上げるぞ」

「ああ。ん?」

 

 引き上げる二人。だが足を止めたセイバー。獅子劫も立ち止まる。

 

「どうした?」

「何かいる気がする」

「アサシンか?」

「わからない。嫌な感じがしただけだし、使い魔の類かも……」

「そうか。警戒頼む。お前だけが頼りだ」

「まかせとけ、マスター」

 

 今度こそ引き上げる二人。

 

 

 

 

 その姿が完全に見えなくなると……

 

「まさか、感づかれるとは。さすが円卓の騎士という奴か」

 

 声が響く。だがそこには誰もいない

 

「そろそろ戦いたいものだがなマスター。もう少し待て?またそれか?いつまで待てばよい。何?向こうからやってくる?近いうちに?そうか。ならば期待してよう」

 

 しばらくして、その声も止んだ。場には静寂が戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

$$$$$$

 

 ここはミレニア城塞内部。黒の陣営の本拠地である。そこでは黒の主従達が先ほどの戦闘映像を見ていた。まあ居ないものもいるが……

 

「さすが、セイバーだね♪」

「確かにな。ステータスも高い。固有スキルがわからんが」

「しょうがないしょうがない♪そういう宝具持ってるんだし。でも真名はわかってるし♪だよねセイバー?」

「もっきゅもっきゅ、ごくん。ああ、アレは我が愚息だな。あの兜の効果だ」

「倒せる?」

「愚問だな。息子に負ける親はいない」

「生前痛みわけだったような……?」

「黙れ、アレは私の勝ちだ」

 

 特に変わらない様子で会話する三人。ダーニック、黒斗、セイバー。それ以外はと言えば……

 

「(T_T)」

「どうしたんですかキャスター?」

「私の機械化歩兵があんな簡単に倒されるとは」

「簡単ではなかったじゃないですか。また改良して作ればいいでしょう?それがあなたなんですから」

「それもそうだな。ありがとうマスター。早速改造だ。次は三騎士を倒せるのを作ってやる」

「はい」

 

 こちらはキャスター主従。金銀コンビの片割れの銀の方とキャスターの大統王(元)。仲は良好だ。

 

「あーあ、退屈だな」

「しょうがないですよ、ランサー」

 

 そしてこっちはランサー主従。フィオレとランサー。車椅子と青タイツだ。こちらも仲は良好だ。……まあ、ランサー自体どんなマスターの言うことは聞く人格者だが。

 

「アーチャー、あなたはセイバーを倒せる?」

「倒せるじゃろうな。アレは騎乗スキルを持っているし、わしより古い英雄じゃし」

「あなた、強い敵にはとことん強いけど、相性悪い敵にはとことん弱いからね」

「しょうがなかろう」

 

こちらはアーチャー主従。金銀コンビの金と軍服のアーチャー。こちらも悪くはない。

 

で、それ以外はと言えば、ライダーは黙っているし、カウレスとゴルドは……

 

「カウレス」

「何?」

「バーサーカーはどうした?」

「相変わらず仕事中。たまに見に行くけど特にかわりない」

「しかしバーサーカーにやらせるとはなあ」

「しょうがないだろう。バーサーカーにしては会話はできるし、あの宝具あるし」

「それはそうだが……」

 

会話をしてる。この二人も自分のサーヴァントである、セイバーとバーサーカーとちゃんと話してる。……まあゴルドとセイバーは少しいざこざが起きたが解決してる。

 

ところでこの場にいないサーヴァントがいる。バーサーカーとアサシンだ。

 

なぜか?彼らはとある仕事をしているのだ。その仕事はとても重要な仕事だ。

 

それは、アサシンは偵察、バーサーカーは聖杯の防衛だ。

 

これは黒斗の発案だ。バーサーカーの「宝具」は防衛にも向いているからである。

 

コレには反対意見はあった。というよりマスターのうちフィオレ以外大反対したのだが……

 

『この城塞じゃあ、対軍はともかく、対国や対城、対星、対界ぶつけられたら、粉砕しちゃうよ♪そしたらどうするの?』

『そんなの持っているサーヴァントは少ないだろう』

『わからないよ♪ニコラ・テスラはEXランクの対城宝具持っているらしいし、意外なサーヴァントが持っているかも♪』

『何ィー?あのすっとんきょうめェー!』

『落ち着いてキャスター』

 

そんな一幕があり、結局ライダーの鶴の一声でバーサーカーに任せることになったのである

 

そして彼の性格も信頼されたのである。伝承とはまったく違う性格を

 

 

「そうだ、ランサー」

 

いきなり黒斗が声をかけた

 

「( -_・)?」

「やって欲しいことあるんだけどいい?」

「いいぜ、暇だしな。何すんだ?偵察か?」

「俺はどこぞの麻婆とは違うよ♪」

「じゃあ何だ?」

「そろそろ「ルーラー」召喚されたと思うんだ♪だよね、ダーニックさん♪」

「ああ、そのようだ」

「だからルーラーの勧誘をお願い♪」

「いいけどよ、俺以外でもいいんじゃないか、そんな任務」

「ダメなのさ。おそらく赤はルーラーを消そうとするから、その消そうとするサーヴァントを殺っちゃって♪それが本命♪」

「「「はあ!?」」」

 

マスターとサーヴァント達の声が響いた。ほとんど全員が唖然としてる。……まったく動じていないのもいるが。

 

「なぜ赤がルーラーを殺そうとする?」

「邪魔だから♪」

「おい!?」

「信じられないかもだけど、事実だよん♪ランサー?」

「他の奴らじゃダメなのか?」

「セイバーは赤の陣営に息子がいるからバレる。アーチャーとキャスター、アサシンはバレないように温存したい。大事な役割がある。条件に合うのがランサーだけだから。それにキミは全力で戦いたいんでしょ?」

「……おい、マスター」

「お願いします。ランサー。宝具開帳はあなたの判断に任せます」

「「「フィオレ!?」」」

「了解。戦えるならそれでいい」

「いってらっしゃい♪そうそうお土産は要らないよ」

「「「当たり前だ!!!!」」」

「それと、おそらく向こうは確実にルーラー殺すために、かなり格の高いサーヴァント来ると思うから注意してね♪」

「「「そっちだけ言え!!!!」」」

「…調子狂うな、まあいい、いってくる」

「ご武運をランサー」

「ついでに美味しい物よろしくね♪」

「「「いい加減にしろ!!この大馬鹿野郎!!」」」

「。・゜゜(ノД`)」

「(--、)ヾ(^^ )」

「……姉さんに泣きつくな抱きつくな!!それと姉さんも嬉しそうに甘やかすな!!調子に乗るぞコイツ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、これから黒の陣営いったいどうなる?




どうでしょうか今回の話。

気軽に感想どうぞ。

ちなみにこの小説だと黒のマスター何人かクビにしました。

ロシェとセレニケと豹馬ファンごめんなさい

でも、いるかな?そんな人。

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