短編集   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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この作品は特に原作である仮面タイダーゴーストを知っている方推奨です。

後、FGOを終章までクリアした方推奨です。

知らない方はBackをおすすめします。

それと色々なネタも出てきます。

全部わかるかな?


仮面ライダープルート Fate/Lunatic Rider Order(Fate/Grand Order × 仮面ライダー)

「早速だけど君は二度目の死を迎えた。わかる?」

「そうですか……、運がなかったか、俺」

 

 突然だが自分はある日突然死んだ。……おそらく寝ている間に心臓麻痺だかで。えっ、なんでわかるかだって?だってねえ、眠って朝起きたら全く別の()()に転生してたんだもの。しかも型月。

 まあ自分は魔術師の家に生まれたけど、優秀な後継者である兄はいるし、そのスペアである姉も中々優秀でどこぞに嫁入りするらしい。……確か時計塔の一級講師の家だかに。そして自分はスペアのスペアである。なので結構気楽だった。才能はないので、婿入りの予定もなかった。このまま気楽に生きればいいなと思いながら。

 

ところが何の因果かカルデアにきてしまった。しかもマスター候補の一人として。

レ/フ……じゃなかったレフ教授のテロで爆死するのはなあ。もし生き延びたとしても……

 

特異点Fの黒き騎士王と黒化英雄。

第一特異点の竜の魔女と悪竜。

第二特異点の魔神柱と破壊の大王

第三特異点の大英雄と魔神柱

第四特異点の星の開拓者と嵐の王

第五特異点の狂王と女王

第六特異点の獅子王と円卓の騎士

第七特異点の人類悪と女神達

終局特異点のソロモン72柱と魔神王

イベントでの強敵達

 

 ダメだ。勝てる気がしない。欠片も感じない。さてどうしよう。

 

1,爆破を避けて生き残り、特異点で人理修復する。

2,死を受け入れる。来世は幸せであることを神様に祈っておく。

3,爆破をある程度避けて、冷凍されてぐだ男だかぐだ子だか藤丸立香だかリヨぐだ子が人理修復してくれるのを待つ。

 

 さて……、

 1,は却下。当たり前だ。勝てるわけないし。多分自分ガチャ運ないから、☆5は引けないだろう。絶対に。

 2,はダメ。死を受け入れるのは何か違う。折角の人生だし、自殺はダメって立川在住のロン毛が言っていた……ような気がする。

 3,なら一番楽な気がする。死ぬ危険もあるが、……まあそれは1,と2,でも変わらないし、ただ歩いていただけの人間が落ちてきた鉄骨に挟まれて死んだという例だってある。

 

 よし、3,にしよう!死んだらその時は来世を祈ろう。

 とりあえず爆破に備え、防御よりの礼装を買っておいた。値段は……車が買えるくらいとだけ言っておく。コツコツ貯めたへそくりが全て消し飛んだ(泣)

 他にも必要そうな物を鞄に詰めて、カルデアに向かったのである。

 

 そして、案の定テロが起こり、自分の意識は途切れ……、気が付くと白い世界にいた。そこで、白い女の人―――Yと名乗った神っぽい人―――に出会ったのである。

 そして、冒頭に戻る。

 

「驚いてないね。もしかして予想済みかい?」

「ええまあ。死んだら死んだでしょうがないなと思ってたから。博打でしたし。でも……あの礼装効かなかったのかな?」

「無かったら、木端微塵だったね♪」

「効果はあったんだ!?」

 

 ……でも俺確かオルガマリー所長から結構離れていたような?だから生存率上がったと思ったんだけどな。

 

「ああそれね。あのレフとかいう人が念には念を入れてあちこちに爆弾しかけたからね♪確実にマスター候補をブチ殺したかったんだろうね。ちなみに君以外は跡形もなく消えたよ。人理修復後関係者別の意味で死ぬんじゃないかな?」

 

 明らかになった衝撃の真実。……効果あったんだ。よかった?いや死んでるからよくなかった?でも……

 

「えっ、確か爆弾って所長の傍にあったものだけじゃ?」

「ん?()()とは“この世界”違うからね」

 

……どういう意味だ?

 

「さて、ここからが本題だ。君を生き返らせてあげる」

「……何が望みだ?」

「やって欲しいことがあるんだ。君には人理修復の手伝いをして欲しい」

「ぐだ男だかぐだ子だか藤丸立香だかリヨぐだ子に任せればいいんじゃないの?」

「アッハッハッハ。リヨぐだ子がいるなら君には頼まないよ」

 

 そりゃあ、あれ拳一つでサーヴァント殴り殺すは、黒幕締め上げるは、サーヴァント生み出すは滅茶苦茶だからな。

 

「いいかい、君は本来の人理修復の道行を知ってるだろう。でも“この世界”での人理修復は“いくらか”違う。特異点自体は変わらないけど、難易度が違う」

「どれくらい?」

「HARDがLUNATICになるぐらい。GMD……ぐだーずmust dieだね♪」

「糞ゲーか!?しかも両方いるのかよ……」

 

 ……おいおい、人理焼却待ったなし!?

 

「だから、ちょっと実験を兼ねて君に人理修復して欲しいのさ」

 

 ……何か不穏なワード来たぞ。実験?

 

「ああそうさ。はいコレ上げる」

 

 一つ目のオバケのような形をしたベルトが腰に現れた。コレって……ゴーストドライバー?

 

「それと、これも」

 

 錆色の目玉型のアイテムが渡された。眼魂だなコレ、まさか……

 

「後これも、持ってけドロボー!」

 

 様々な色の眼魂が渡される。しかも15個揃っている。

 

「俺に仮面ライダーになれと!?」

「うん♪これねえ、試しで作ったんだけど、使う機会がなくてね(笑)」

「おい!?」

「大丈夫。使えるはずだよ」

 

 ならいいけど、でも、英雄眼魂って何人か被っていたような……、武蔵とかエジソンとかビリーとか信長とか

 

「ああ、それは平気。被らないように作ったから。いやあ大変だったよ。被らないで対応する英雄選ぶの」

「自分で使えばよかったんじゃないのか?」

「私じゃ使えないから……、それと英雄眼魂はその英雄が君を認めないと使用できないからね」

 

 フーディーニや三蔵法師かよ。そんなところ再現しなくても。

 

「武器は?」

()はガンガンセイバーとハンドとキャッチャーとだけだよ」

「……何か気になる言い方だな。強化形態は?」

「あるよ♪でもまだ使えないからね。もし君が英雄と心をつないだら、ガジェットや強化アイテムはあげるから楽しみにしていてね」

「そうか」

「じゃあ、頑張ってね!いってらっしゃい!」

「ちょっと待った?」

「何?」

「欲しい物があるんだけど」

「何?闘魂も深淵も無限も究極も大罪も友情も()はあげられないよ?」

「違う違う。気になる言い方だな……いやくれるなら欲しいけど、別の物が欲しい」

「何?」

 

 欲しい物を述べる。これがあれば……どこぞの人(?)の真似をしなくて済む。する気はないというか無理だけど。

 

「なるほど。そういうことか……。まあ、それぐらいなら……はい、どうぞ」

「ああ、ありがとう」

「じゃあ、いってらっしゃい!」

 

 ……視界が光に包まれた。

 

 

 

 目を覚ますと土蔵にいた。ここって確か……

 

「衛宮邸だな。ここからスタートか……」

 

 持ち物を確認する。

 鞄の中には、入れていた保存食に水、薬品、そして眼魂とロックビークル状態のバイク

 何で!?。

 さらに紙切れが入っていた。そこには……

 

『“私”の事は出してもいいよー。まあクライアントとでもしといて。私からの情報とでも言えば多分サーヴァントの情報や眼魂については誤魔化せるでしょ?後、ゴーストのアイテムじゃないものがあって戸惑ってると思うけど、こっちの方が持ち運びやすいでしょ?』

 

 以外に世話焼きだな!神様!

 そして、衛宮邸を出た。そこには……

 

「■■■■■■‼」

 

 人骨がいた。

 剣や弓や槍を構えた骨がいた。

 さらに心なしか白い骨ではなく、黒い骨で、体つきが一回り大きく、ごつい武器を構えた人骨までいる。

 スケルトンとスケルトンキングというやつだ。

 

「イベントだったら、嬉しかったんだけどな……」

 

 凶骨取り放題だったのに。

 

「じゃあ、試運転と行こうか」

 

 腰に手をやる。ベルトが出現した。

 眼魂をベルトに装填し、右のレバーを引いた。

 

♪/ アーイ!バッチリミテー!バッチリミテー!

 

「変……身!」

 

♪/ カイガン!プルート!

♪/ ゴートゥーヘル!覚悟!オーバー・ザ・ゴースト!

 

 姿が変わる。

さらに錆色をしたパーカーが飛び出し、スケルトンを蹴散らす。そして、パーカーが背中から憑依した。

 姿は一言でいうなら、ダークゴーストに近い。だが角が5本あるし、色も錆色と黒だ。

 

「プルート……冥王だっけ。後、こういう時なんて言うだっけ?確か……」

 

1,命燃やすぜ!

2,俺の生き様、見せてやる!

3,心の叫びを聞け!

 

 うーん、何か俺には合わないような……?

 

「えーっと、他は……」

 

 スケルトンの攻撃を捌きながら考える。

 

1,さあ、おまえの罪を数えろ!

2,さあ、ショータイムだ!

3,ここからが俺のステージだ!

 

 うーん。合わないなー。どうしよう。

 ガンガンハンドとガンガンキャッチャーで二丁拳銃にして、スケルトンを砕きながら考える。……それにしても結構効くのね。さすが。

 

1,ヒャッハー、汚物は消毒だ―!

2,勝つのは俺だ!

3,滅尽滅相!

 

 もっと違う気がする。特にジャンル自体。

 ガンガンセイバーを使ってみる。スケルトンをブレードで斬り、二刀流で切り裂き、薙刀で潰し斬り、ガンで撃ち砕く。

 

1,ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!

2,イッツショータイム!

3,絶望がおまえのゴールだ!

 

 何か違う。

 スケルトンも減ってきた。そろそろ決めないと。……二重の意味で。

 

「……ん?そういえば……」

 

 数少ない親友の言葉を思い出す。

 

『何かをやるときはやっぱり派手にいかなきゃね』

 

 派手に……派手に……

 そうだ!

 

「さあ、派手に行こう」

 

 これでいいかな?

 似たようなこと誰かが言ったような?

 まあいいや。

 残りはスケルトンキングだけ。

 ならば“アレ”を試そう。最後の一体だし。

 ベルトのレバーを引いて押し込む

 

♪/ ダイカイガン!プルート!オメガドライブ!

 

 背後に浮かぶ紋章のエネルギーを纏い飛び蹴りを打つ。ライダーキックというやつだ。

 

「ハア!」

 

 飛び蹴りはスケルトンキングを砕いた。そのまま爆発する。

 

「ふぃー」

 

 変身を解除した。

 

♪/ オヤスミー!

 

「さて、とりあえず生き残りと合流しますか」

 

 一瞬バイクを出そうかと思ったが、やめておく。

 徒歩で行こう。破壊の大王じゃないけど。

 

「さーて、鯖は何がいるかな?」

 

 本来であれば、あの7騎かステイナイトの7騎だろうが、何か違う予感がする。

 まあ、成り行き任せで行こう。

 

 彼は知らない。

 この地で召喚された英霊が7騎どころか、その倍以上いて大戦状態になっていることを。

 さらに、黒い騎士王や大英雄に比肩するサーヴァントが何騎も召喚されていることを。

 冬木にある聖杯が”一つ”ではないことを

 さあ彼の旅路は一体どうなる?

 




どうでしたか?

ちなみに15のオリジナル英雄眼魂は決めていますが、もしもいい案があるなら、どうぞ感想欄へお書きください。採用するかもしれません。

ただし条件があります。

①オリジナルであること。
②ちゃんとガンマイザーに対応していること
③音声はあってもなくてもいいですが、ない場合は私が考えますので、文句言わないこと。
④採用されなくても文句は言わないこと。

以上4点守ってください。

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