短編集   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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FGO(第一部)完結記念

連載しようか悩み中のお試し投稿

どちらも原作知っていることを推奨


タイトル未定(Fate/Grand Order × 魔法科高校の劣等生) 入学編

 2095年の四月。

 ここは東京都の八王子にある国立魔法大学付属第一高等学校法科高校。通称第一高校。

 ちなみに第一ということは他にもあるのかと聞いてくる人がいるかもしれないので、こう答えよう。第一から第九まで日本全国に存在する。

 今日はそんな第一高校の入学式。

 入学する生徒の中にとある兄妹がいた。

 司波達也と司波深雪である。

 この仲良し(の領域を超えている)兄妹であるが、この二人、成績(特に実技の差)により、兄は劣等生(原作知っている方は「どこが?」ということ間違いない)で二科生、妹は優等生で一科生ということになっており、妹は入学式で答辞を述べることになっていた。

 ……妹としては兄が答辞を述べて欲しかったのだろうが。

 まあ多少の言い争いがあったものの、取り合えず妹を納得させた兄は妹と別れ、式が始まるまで時間を潰そうと、座れる場所を探していたのだが……

 

「……」

 

 達也は無言になっていた。

 座れる場所は見つけたのだが、そこには先客がいた。

 いたというか本を枕にベンチに寝っ転がってぐっすりと眠っていた。

 

 髪の毛はウニ頭。この時代では珍しく眼鏡をかけている。

 服装は第一高校の制服である緑を基調としたまだ新品でパリっとした制服に、八枚花弁のエンブレムがある。どうやら一科生のようだ。

 だがそんなことはどうでもよかった。

 

 この男何かがおかしかった。

 一見すると隙だらけで眠っているのに全く隙がない……というよりは、まるでそこに見えない誰かがいて彼を守っているようだった。

 数々の修羅場を潜り抜けてきた達也には分かった。

 この男何かヤバイと。

 

「ふあ……」

 

 その男が目を覚ました。

 その瞳はまるで海の色だった。

 

「あっ、すみませんね。ベンチ占領してしまっていて……」

「いや……、俺も今来たばかりだ」

「そうですか……、ならよかった」

 

 その少年が微笑んだ。

 邪気のない笑みだった。

 

「俺は藤丸立香といいます。クラスは1-Aです」

「俺は司波達也。クラスは1-Eだ。よろしく」

 

 握手をする二人。そのまま達也が立香の隣に座る。

 達也は端末の書籍サイトを読み始め、立香は枕代わりにしていた本(三大叙事詩のイリアスとあった)を読み始めた。

 

「おや、妹さんも入学しているのですね」

「ああ、俺には過ぎた妹だけどな」

「謙遜はよくありませんよ。あなたも中々だと思いますよ?」

 

 たまに世間話をしていた二人だが、ふと人の気配に気づく。

 

「新入生ですね?開場の時間ですよ。」

 

 そちらを向くと、一人の少女が立っていた。

 制服にエンブレム。そして、腕輪型のCAD(術式補助演算機。ようするに魔法の発動を助けるもの)をを左手に巻いている。おそらく中々の地位なのだろう。生徒会所属とか。

 

「すいません。今すぐ向かいます」

「関心ですね。スクリーン型と紙媒体ですか」

「仮想型は読書に不向きなので」

「紙の方が好きなので。枕にもなりますし」

「読書ですか。ますます関心ですね。でも枕扱いは関心しませんよ?ああ、申し遅れました。私は七草真由美です。生徒会長です」

「自分は司波達也です」

「私は藤丸立香です」

「まああなた達が」

 

 どうやら自分達のことが知られているらしい。

 上級生に目をつけられるのは困るのだが。

 

「司波君は入試七教科平均100点満点中98点で、魔法理論と魔法工学が満点。藤丸君は理論と工学も含めた全教科が90点以上。すごいわ。お姉さん論理は結構得意だけれど、真似しろと言われても無理だもの」

「そろそろ時間なので失礼します」

 

 話が長くなりそうと感じた達也が横を通りすぎていく。

 

「えっ、ちょっと」

 

 と呼び止めようとしたものの、さすがに時間が迫っているのか追いかけはしない。

 

「藤丸君は……、っていない?いつの間に!?」

 

 いつの間にか達也に追いついている。さっきまでここにいたのに。

 

「よかったのですか?彼女は話たがっていましたよ?」

「初日から遅刻はな。それにしてもいつの間に追いついた?」

「今さっきですよ。気配を消すのは得意なので」

「そうか」

 

 話している内に講堂についた。

 講堂は前半分は一科生、下半分は二科生に分かれている。

 ここで一旦お別れだ。

 

「ではまた。今度ゆっくり話しましょう」

「こちらこそよろしく頼む」

 

 別れる二人。これが司波達也と藤丸立香のファーストコンタクトである。

 

「どうしたさっきから黙り込んで……、えっ、あの男から血の匂いがする?戦闘に慣れている?わかっているよ。アイツたぶん神話の中に放り込んでもきっとやっていけると思う。それにたぶん対軍以上の何か隠し玉があるだろう。まあでも敵対しなけりゃいい。したら?その時はその時」

 

 突如誰かと話始めた立香。だがそこには誰もいない。一体誰と話しているのだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず書いてみました。

続きは気が向いたら書きます。

ちなみにネタバレですがこのぐだお、魔改造してます。

それとサーヴァントも何体かいます。

メンバーは一応決めてます。

後、口調と眼鏡に違和感あるかもですが、ちゃんと理由があるので悪しからず。

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