東京喰種 CINDERELLA GIRLS [完結]   作:瀬本製作所 小説部

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人とは違う私




私はある女の子たちと出会うんだ。



二人は私が何者かを知らずに話しかけてくれたんだ






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カネキSide

 

嘉納を逃してしまった、僕。

しばらく外に出ることなく、ベッドで横になっていた。

守るはずだった仲間を傷を与えてしまい、僕は家に篭っていた。

部屋にあった数ある本を目を通していたが、罪悪感があるせいか物語が頭に入らず、ただ本に書かれた字を見ていただけだった。

そんな状況だった僕だけど、ある一冊の本だけが楽しく読めた。

それは高槻作品の一つ”吊るしビトのマクガフィン”だ。

その本を読んでいたら、気がつけば頭の中にすんなりと物語が入っていた。

本を読んでいたら、ヒナミちゃんが僕の部屋にやって来た。

ヒナミちゃんが高槻泉のサイン会に行く提案を上げ、久しぶりに僕は外に出た。

いろんなことを抱え込んでこんで重くなっていた僕の心は、外に出たおかけか少し軽くなった気がした。

その後高槻泉のサイン会に行った後、ヒナミちゃんが久しぶりに図書館に行きたいと言ったため、

今僕たちは図書館に入って行った。

 

「図書館に着いたね!お兄ちゃん!」

 

「......」

 

「お兄ちゃん?」

 

「..あっ、そ、そうだね、ヒナミちゃん」

 

「?」

 

僕は物思いにふけてしまい、ヒナミちゃんに少し違和感を与えてしまった。

僕が物思いにふけてしまった理由は、つい先ほど僕の”かつての友人”とすれ違ったのだ。

その友人の名前は”本田未央”。

彼女は現在高校二年生で、アイドルと舞台女優をやっている。

未央ちゃんは僕とは正反対に明るくて社交的だが、僕と同じく小心者と言う一面があり共通点はあった。

以前はショートカットだったけど、今では少し髪が伸びて、前よりも大人っぽくなった。

彼女は僕とは違う、ますますと輝き続けるだろう。

 

「図書館に来るのって久しぶりだね」

 

「うんっ!だいぶ時間が空いちゃったけど、ここに来れてよかったよ!」

 

最近ヒナミちゃんは外に出ることがなかったから、とても嬉しそうにはしゃいでいた。

 

「あんまり離れないでね」

 

「はーい!!」

 

ヒナミちゃんはそういうと、僕の元から離れて行った。

以前よりは成長をしたから、”前のような出来事”に遭遇しないはず…

 

(...さてと)

 

僕は本棚にある一冊の本を手にし、椅子に座り読み始めた。

しばらく落ち着くことない日が続いていたため、自分の部屋にない本を読んで落ち着くもそうだけど、

僕の頭にある”嫌なこと”から背けたかった。

しばらく血の気のある日々を過ごしていたから、こうして静かに本を読むのは久しぶりに味わう。

 

 

 

 

僕はゆっくりと本の世界へと入って行った。

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーー

 

みりあSide

 

暑くジメジメとした外とは違い、クーラーが完備されて涼しい図書館。

夏休みの宿題を終わらすために、私たちは図書館にやってきた。

宿題を終わらために来たと言うけど、私はまず宿題に取り組まずに探検することにした。

宿題というものはどこか憂鬱に感じ、やらされていると感じ出させる。

学びは良いことなのに、なんで宿題と言う響きは良くないんだろう?

それで私は図書館の中を歩くことにした。

 

(どんな本があるのかな?)

 

図書館に機会はなく、今の私にとって図書館は未知の世界だ。

たくさんの知識が詰まった本があり、昔の人が書き残した本や今も生きている偉い人が書いた本、そしてどこかの頭のいい人が書いた本など私が知らない世界が広がっている。

私はアイドルという世界に入ったけれどまだ知らないことばかり。

そう考えてみると知らないことを知ることは嬉しいことだ。

 

(....?)

 

そんないろんな本を眺めていた、私。

私はぴたりと足を止め、あるものに目を止めた。

それは本ではなく、ある女の子にに目を向けていた。

 

(誰だろう...?)

 

その子は一人絵本を読んでいた。

小学生にしては少し年上で、莉嘉ちゃんと同じかもしれない。

 

(話掛けてみよう!)

 

私は心にそう呟き、その絵本を読んでいる子に声を掛けた。

 

「ねぇ!!何してるの?」

 

「っ!!」

 

するとその子は急に声をかけられたことにびっくりした。

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ヒナミSide

 

 

急に話しかけられた、私。

私は怖がっていた。

私に声を掛けてきたのは、私より年下の女の子。

目を丸くし、私を見ている。

まるで前のようだ。

再び同じ状況が起きるだなんて考えもしなかった。

それは私があんていくにいた時、トーカお姉ちゃんとお兄ちゃんと一緒に図書館に行ったんだ。

その後私は絵本を読んでいると男の子が横に座り、『字が読めないのか?』と言われてしまった。

私は喰種だから学校にはいけない。

行ったら自分が喰種だとばれてしまうかもしれない。

だから私はこうして本を読んで勉強をしている。

 

「........」

 

怖い。

一体どんなことを聞かれるのか。

今ちょうどお兄ちゃんがいなくて、私だけ。

今更だけど一人でいたことに後悔している。

 

「どうして絵本を読んでいるの?」

 

「…えっと」

 

「.....」

 

その女の子は私の答えを待っている。

私はどう答えればいいのかわからない。

もしかしたら以前出会った男のように字が読めないのかと言われるかもしれない。

ここで正直に言ったらまずい。

どう答えようと考えていると、

 

「面白いよね!!絵本を読むの!!」

 

「...え?」

 

するとその子は

 

「私まだ小学校6年生だけど、絵本を読むの好きだよ!!」

 

「そ、そうなんだ...」

 

その子は私が絵本を読むのをおかしいと思わず、はきはきとしていた

 

「私は読むの好きだけど、クラスのみんなは絵本を読む嫌がっているんだよね。別におもしろいのにな〜」

 

「...おもしろい?」

 

「うん!!だって絵があって、出てくるキャラクターもかわいいもん!!」

 

「...そうなんだね」

 

ふと気がつけば少しづつ緊張が和らいでいた。

強張っていた体も、いつの間にか力を入れてはなかった。

するとその子はあるものに気が付いた。

 

「その本ってなに?」

 

「その本?」

 

その子が指をさしたのは、私が持っていた本。

 

「"()るしビトのマクガフィン"...」

 

「つるしビトのマクガフィ…?」

 

「吊るしビトのマクガフィンだよ..」

 

その子は私が持っている本の名前を言えてなかった。

難しい言葉だから私も最初見たときは何の言葉なのかわからず、言えなかった。

 

「マクガフィンってなに?」

 

「マクガフィン?」

 

その子は目を丸くし、言葉の意味を知りたがっていた。

 

「マクガフィンは..この本に出てくる小道具の名前で...えっと、大泥棒が狙うお宝だったり、スパイが狙う秘密の書類とか」

 

「そうなんだ!!すごいね!!」

 

私は「そうかな…」と少し照れた。

今日お兄ちゃんにそのマクガフィンの意味を聞いたから答えることができた。

マクガフィンの意味を聞いてよかった。

 

「その本は面白いの?」

 

「….まだ読んでない」

 

「そうなんだ!!読んでいい?」

 

「いいけど...?」

 

その子はパラパラとページをめくる。

そもそも私は本に書かれた漢字や意味を調べるほうが多いため、あまり物語に目を通すことはない。

少し時間が経つとなんだか険しそうな顔をし始め、私に顔を向けた。

 

「難しい漢字ばかりだね!」

 

「そうかな?」

 

そう言うと私は本に目を通す。

お兄ちゃんの言う通りでこの本を書く作者さんは独特な表現を使い、難しい言葉ばかり使う。

でも私は本を読み始めた時よりは言葉の意味や漢字がわかるようになった。

私は吊るしビトのマクガフィンに書かれている感じや言葉をその子に教えた。

私がある程度わかるものを選んで説明したのだけど、勉強不足なのかわかる感じや言葉が少ない。

私はあまり答えられなかったけど.....でもその子は、

 

「すごーい!!!この難しい漢字が読めるんだ!!私はできないよ!!」

 

「そうかな....勉強すればできるよ...」

 

その子の目はとっても輝いていた。

多くは説明できなかったにも関わらず、私を褒めるようにハキハキしていたのだ。

でもその子をよく見たら、なんだか私みたい。

私はわからない漢字をいつもお兄ちゃんから教えてもらっている。

もしかしたら、お兄ちゃんに教えてもらっている私はこの子のようになっているかもしれない。

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーー

 

みりあSide

 

 

私はすごい子と出会ったんだ。

その子は私が知らない言葉や漢字を言えるのだ。

些細なことかもしれないけど、私は知らないことを知るこの子は本当にすごいと心から感じられる。

私はだんだんとその子に興味が湧き上がった。

 

「そういえば!!名前はなんて言うの?」

 

「..名前?」

 

「うん!!みりあ、知りたいな!!」

 

その子は私の言葉に少し困った様子だったけど、口を開いてくれた。

 

「私は..."ヒナミ"」

 

「"ヒナミちゃん"?いい名前だね!!ヒナミちゃんは何歳なの?」

 

「じゅ、14歳...」

 

「莉嘉ちゃんと同じだ!!」

 

「りかちゃん?」

 

「そう!ちょうど今、図書館にいるんだ!あ!莉嘉ちゃん!!」

 

「ん?なに?」

 

私はちょうど歩いていた莉嘉ちゃんを呼んで、ヒナミちゃんを紹介した。

 

「この子はヒナミちゃんだよ!!」

 

「ヒナミちゃん?」

 

「そう!ここで出会った子でいろんな難しい言葉や漢字がわかるんだ!!」

 

「そうなんだ!!すごいね!!」

 

「そんなにすごくないよ...」

 

 

しばらくするとヒナミちゃんは何かおぼつかない顔をした。

 

「名前...」

 

「ん?」

 

「名前は....?」

 

「...もしかして私たちのこと知らないの?」

 

「...うん」

 

「私たちテレビとか雑誌に出てるよ?」

 

「私...あんまりテレビ見ないし、雑誌も...」

 

「そっかー!!じゃあ、教えてあげる!!」

 

テレビや雑誌も見ていなかったら、仕方がない。

そして私はヒナミちゃんに自分の名前を言った。

 

「私は"赤城みりあ"だよ!」

 

「”みりあ”...?」

 

「そう!みりあ!!アイドルをやってるよ!!」

 

「アイ....ドル...?」

 

ヒナミちゃんは不思議そうな顔で言った。

 

「そう!アイドル!!ステージで歌ったり、テレビに出たりしてお仕事をしてるんだ!!」

 

「そうなんだ....」

 

「私は城ヶ崎莉嘉だよ☆みりあちゃんと同じくアイドルをしてるよ☆」

 

「莉嘉..ちゃん..?」

 

「そう!莉嘉だよ☆」

 

莉嘉ちゃんはそう言うとお決まりのポーズのピースをヒナミちゃんにした。

 

「二人はアイドルなんだ...仲良しなの?」

 

「うん!!ずっと仲良しだもんね!!」

 

「そうそう!!アタシたちズッ友だもん☆」

 

「...ズッ友?」

 

「ずっと友達の略だよ!!」

 

「そうなんだね....」

 

ヒナミちゃんがそう言うと何かに気が付いた様子を出し、なんだか"嬉しそうな顔"になった。

先ほどの顔とは違い、笑顔になっていた。

 

「そうそう、アタシたちは」

 

「ーーーヒナミちゃん」

 

「あ、お兄ちゃん!」

 

次の話題を出そうとしたその時、ヒナミちゃんの後ろに"白髪の男性"が現れた。

ヒナミちゃんはその人に振り向くと、笑顔でその人の元に行った。

その同時に私たちは口を閉ざしてしまった。

まるで流れが突然止まってしまった川のように。

しばらくするとヒナミちゃんを呼んだお兄さんが私と視線が合った瞬間、私たちの元に近づいた。

 

「ヒナミちゃんと遊んでくれてありがとう」

 

「ど、どういたしまして...」

 

「は、はい....」

 

私たちは先ほどテンションが高かったのだけど、その白髪のお兄さんに声を掛けられると、静まってしまった。

莉嘉ちゃんはどうして静かになったのかはわからないけど、私はそのお兄さんが誰かに似ているから静まった。

姿は違うのだけど、声と空気は"どこか"で味わったことのある。

私たちがそう言うとそのお兄さんは離れていき、図書館から去って行った。

ヒナミちゃんはそのお兄さんについていくように歩き始めた。

 

「...あ、ヒナミちゃん!!待って!!!」

 

私はヒナミちゃんを呼び、足を止めさせた。

ヒナミちゃんは私の声に反応し、振り向いた。

 

「また会えるよね?」

 

「......」

 

ヒナミちゃんはなぜか私の言葉に黙ってしまった。

その顔はどこか不安そうな顔で、先ほどの笑顔はどこか行ったかのように消えてしまった。

 

「また、みりあちゃんと莉嘉ちゃんに会えるかな.....?」

 

「うん!!また会ったら、ヒナミちゃんにわからない言葉とか教えてほしい!!」

 

「アタシもいっぱいお話をしたい!!」

 

私たちはヒナミちゃんにそう伝えた。

初めて会ったけれど、また会いたい。

一期一会と言う言葉があるけど、私はその言葉は好きじゃない。

だってもう二度と会えないと考えるとなんだか悲しくなるし、もったいない。

だから私はヒナミちゃんにもう一度会うと約束をする。

そしたらヒナミちゃんは少し手を握り、返事をしてくれた。

 

「うん...会えるよ!!」

 

「約束だよ!!」

 

「うん...!!」

 

ヒナミちゃんはそう言うと笑顔で返してくれた。

初め出会った時よりも比べ物にならないぐらいほどの笑顔で言葉を返してくれたんだ。

そしてヒナミちゃんは行ってしまった。

数十分と言う短い時間だったけど、私にとってはとても充実な時間だった。

あっという間に時間が進むのが早く感じちゃうぐらいにね。

もしまた会ったらどんなことしようかな?

次に会うまでなんだか待ち切れない。

そのぐらい私はヒナミちゃんのまた会いたい。

 

「そういえば、みりあちゃん」

 

「ん?」

 

すると莉嘉ちゃんがあることに私に伝えた。

 

「さっきのお兄さん、どこかで見たことなかった?」

 

「さっきの人?」

 

「うん、まるで去年出会った"お兄ちゃん"に似てなかった?」

 

「そうかな?黒髪のはずだったかけど...もしかして髪を染めたのかな?」

 

今思えば最近お兄ちゃんのことを耳にしない。

お兄ちゃんと言うのは卯月ちゃんの友達で、優しい男の人。

去年は会っていたけれど、今年は一度も会ってはいない。

 

(今はどうしているのかな...?)

 

しばらく聞いていないため、今はどうしているのかわからない。

 

「とりあえず、美嘉ちゃんに最近のお兄ちゃんのこと聞いてみない?」

 

「いいね!!じゃあ、お姉ちゃんの元に行こう!」

 

そう言った私たちは美嘉ちゃんの元に向かった。

 

 

 

 

今、"お兄ちゃん"はどうしているかな?

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーー

 

美嘉Side

 

 

(たく、どこに行ったのよ...)

 

ふと気が付いた時、二人はどこかに行ってしまった。

せっかく図書館にいるのに、まったく宿題を取り組んでいなかった。

やっぱりあんまり訪れない場所だから探検したくなったかもしれない。

 

「あっ!お姉ちゃん!!」

 

すると莉嘉の呼ぶ声を耳に入った。

その声がした方向に振り向くと、莉嘉とみりあちゃんが一緒にいたのだ。

 

「二人とも、どこに行ってたのよ。まったく...」

 

「ごめんね美嘉ちゃん...でもさっきすごい女の子と出会ったんだ!!」

 

「すごい女の子?」

 

「そう!!名前はヒナミちゃんって子だけど、わからない言葉や漢字を言えるんだよ!!」

 

「そうなんだね。そのヒナミちゃんはすごいね」

 

みりあちゃんは幼いところもあるけど、その純粋さがみりあちゃんの良いところでもあり、他の人に良いことを与えてくれる。アタシもそれで救われたことがあった。

 

「それじゃあ二人とも、勉強に戻」

 

「お姉ちゃん!!ついさっきお兄ちゃんに似ている人を見たんだよ!!」

 

「"お兄ちゃん"に似ている人?」

 

「うん!お兄ちゃんに似てる人」

 

お兄ちゃんとは一体誰だろうと二人に聞こうとしたら、

 

「美嘉ちゃん、ほらっ!!あそこにいるよ!!」

 

「あそこってーーーっ!」

 

みりあちゃんが指を指した先を見たアタシは、息を止めてしまった。

アタシは"白髪の男性"に見て驚いてしまったのだ。

 

「ん?どうしたの、美嘉ちゃん?」

 

「お姉ちゃん?」

 

二人はアタシの様子に変に感じたのか、頭を傾げた。

ああ、そうだった。

アタシは二人に伝えてないから驚かないんだ。

彼が今"行方不明"だと言うことを。

 

「....あ、ああ、ごめんね。ちょっと手洗いに行っていいかな?」

 

「え?い、いいよ?」

 

そう言うとアタシは歩き始めた。

アタシは二人に嘘をついた。

アタシは窓から見た彼を追いかけるのだ。

さっき外にいた白髪の人、間違いなく"あの人"。

行方不明のはずの彼がついさっきアタシの目に映ったのだ。

最後に出会った姿とは違っていたが、一瞬見た横顔は最後に見た時とは変わらない。

 

 

 

 

 

 

 

間違いなく"金木さん"だ。

 

 

 

 

 

 

アタシは図書館に出た瞬間、急いで走っていく。

サンダルを履いていたのだけど、アタシはそれを知ることなく走っていく。

いなくなってしまった人が再び現れるだなんてありえない。

 

「どこに行ったのよ....」

 

アタシは一人、そう呟いた。

くまなく探したが、結局会うことができなかった。

あっちが察したのか、それとも帰るのが早いのか探し出すことができなかった。

 

(確かにあの顔は.....)

 

確かにあの人は彼だ。

似ている人ではなく、本人。

 

(....最初金木さんもこんな感じだったのかな)

 

いつの間にかアタシの頭に彼のことが思い出す。

確か彼と出会ったのは駅だった。

彼は最初はそっくりさんではないかと疑っていたのだけど、再び会った時でやっとアタシだとわかった。

でも今では立場が変わってしまっているみたい。

 

 

「...なんでアタシたちの元に現れないの」

 

 

彼の前で言うように言った言葉。

 

 

 

今のアタシの願い。

 

 

 

 

再びアタシの前に現れてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心からそう願った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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