仮面ライダープリスパーサ   作:taka@半魚人

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え~と、随分投稿が遅れてしまいました。
楽しみにしている方がいたらすいません。
それと今回は、?が多いです。
それでは、最後まで見てってください。



ステージ2「おじちゃんDOCTOR登場!」

前回のあらすじを簡潔にはなすとだな。

まず、【中野 アリス】とかいう女が

俺という天才に“ゲーマドライバー”と“ライダーガシャット”をくれて、

仮面ライダーになってバグスターを殺ったってとこだな。

 

 

「…くん?」

聞き覚えのある声がする。

「や…ぎくん。」

あ、もしかして呼ばれてる?

「安羅木くん!」

ハッと目が覚めると、そこには見覚えのない天井がある。

「安羅木くん。起きて、出勤の時間よ。」

声の主を探し、辺りをを見渡す。

「早く起きないと~。」

そこに居たのは、中野アリスだった。

「え?ここは?」

「えと、私の家だけど。」

  なぜ?何で俺が女の家に?

「あの後、貴方が急に倒れたから心配したんだからね。」

そういえば昨日、電脳救命センターで話した後の記憶が無い。

「寝ちゃってた。心配して損しちゃった。」

「で、今何時?」

「え?今は、8時半だけど。」

8時半か…8時半?あ、仕事。

「やっべぇじゃん!」

あぁ殺される。急がねぇと。

「よし!準備OK!」

「じゃあ行くわよ。」

そして俺たちは病院へ向かった。

 

~風見市総合病院~

「安羅木くん。こっちよ。」

「え?俺はこっちだけど。」

「貴方のことならCRが引き取ったわよ。」

引き取った?ホントにわけわからん。

俺たちはエレベーターに乗り、

電脳救命センターに向かう。

さっきCRって言ってたな。

 

「てか、何で俺の名前知ってるの?」

「そりゃあ、調べたから。」

うわ、まじか…。趣味悪!

「それに貴方、結構有名よ。」

「え?」

「悪い意味でね。」

えぇ、なんで?

なんで悪い方で有名なの?

良い方じゃなくて?

「色々なゲームセンターで看板まで立ってるのよ。」

ホントにそうか?俺は至って普通だけど。

 

そうこうしてる間に目的地に着いたようだ。

「とりあえず着いてきて、話があるの。」

話?話ってなんだ?

新作ゲームの話か?まぁ聞いてみるか。

「で、話ってのは?」

「うん。実は、風見市の西の方ある、」

西の方角というと墓地がたくさんあるな。

「えーと。そう、“多賀安診療所”という場所に…、」

多賀安?当て字かよ。ダサ!

ま、俺の名字も近い感じなんだけど。

「ちゃんと聞いてる?」

「はいはい。」

そういえばコイツ。人格はポッピーと全然違うよな。

ギャップを狙ってるのか?ww

 

「それでそこに、ゲーマーが居るって噂があるの。」

ゲーマーか。そんな簡単に見つかるわけねぇだろww。

あ、こういうのフラグって言うのかな?

「だから、そこに向かうの。わかった?」

「りょーかい。」

 

そして俺たちは、その診療所に向かった。

着いた。第一声が、

「古っ!」

はい!ここまでの道のりを飛ばしたね!

アリスがちょっと後ずさりして、

「入るの?」

なぜそんなことを訊く?

必要あるか?

「そりゃあ、まあね。」

「じゃあ私は待ってるから。」

は?何で?お前が連れてきたんだろ?

ハッと俺は気づく。

「もしかして、怖いのか?」

そういうとアリスは肩をビクッとさせて、

「そ、そんなわけないでしょう!」

明らかに動揺してる。

よし!ついに弱みを握ってやった。

 

でも怖いのが苦手だなんて、可愛い一面もあるんだな。

そして面白半分で言ってみる。

「一人で居るときの方が出やすいんだって。じゃあ行ってく…。」

と行こうとしたら、アリスに白衣の後ろの裾を掴まれた。

「ま、待って…。」

おい。そんな泣きそうな目で見るなよ。

「わかったよ。連いてこい。」

そして俺たちは診療所の中へ入っていった。

 

自動ドアじゃないのかよ。

そんなことを思いながらも中へ入る。

中は思ってたより綺麗だった。

「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。」

受付の女性が言ってくる。

「今日はどのようなご用件で?」

「あの、ここにゲームの得意な人は居ますか?」

なんだこの質問はww。

でも受付の人はわかったかのように、

「はい。農(みのり)さんですね。」

みのり?珍しい名前だな。

「その人に会わせてください。」

んだよ。もう元気かよ。

「はい。案内しますね。」

そして受付の人に連れられて、

みのりという人物の所まで行った。

「ここです。どうぞ中へ。」

と言われてドアの横にある名前を見た。

【大草 農】

(おおくさ みのり)

と書かれていた。

中へ入ると一人のご老人。

「何じゃ?何か用か?」

「貴方が農さんですか?」

「そうじゃが、それがどうしたんじゃ。」

まじか、老人だったのか。

「貴方はゲームが得意と聞いたんですが。」

「得意って程じゃないが、農業ゲームと育成ゲームをやっとる。」

ほう、そういうジャンルの人か。

てなるとアクションとかは苦手そうだな。

「戦闘系は好きではないんでね。」

「それでも良いんです。」

おいおい。もしかして、

その人を戦わせる気か?

このじいさんがライダーになるのかよ。

「久しぶりの客かと思えば何かの宗教団体か?」

いやいや、服見てわかれ。

どこから見ても医者だろ。

「勧誘という点ではかわりませんが。」

あ、ガチで戦わせるのかよ。

「貴方は、人類を救う唯一の逸材なの。」

直球すぎるだろー!バカかコイツ!

「き、君は何をいってるんだ?」

ホント何言ってんのこの人。

「しかも貴方の好きなゲームで!」

「ゲームか。良い響きじゃの。」

それなら闘ってくれるかな?

と返答を待っていたら。

「何?もうこんな時間か。」

どしたんだ?まだ午前の10時だぞ。

「いつも見とるニュースの時間じゃ。」

なんだ、そんなことか。

そしてニュースが始まった。

「おはようございます。」

こんなの毎日見てんのか。

「ただ今、新着のニュースが入りました。」

「これはとても信じがたいニュースです。」

「風見市の動物園で、」

脱走か?物騒だな。

 

「“怪物”が現れました。」

 

怪物だと!?もしかして!

「現場と中継がつながっています。」

そしてテレビの画面にはバグスターが映し出される。

「安羅木くん!」

「わかってる!」

急いで診察室を出ようとすると、

「どこへ行くんじゃ?」

「あの動物園です。」

「あれが私たちが闘うべき相手、バグスターです。」

俺たちは農さんを放っておき、

診療所を出て車へ向かう。

「よし行くぞ!」

そして俺たちは動物園へ向かった。

 

~多賀安診療所~

「行ってしまった。」

わしはしばらく呆然としていた。

ふと机に目をやると、

そこには黒いトランクケース。

手を伸ばし開けてみると中には、

「ベルト?となんだこれは。」

ピンクと緑の蛍光色でベルトのようなものと緑の何か。

 

「皆さん見てください!」

ふと声の方へ向くと、

「男女二人が怪物の元へと向かっています!」

ヘリコプターから映し出された男女は、

さっきの人たちだった。

「そうか、ホントに彼らはあの怪物と戦うのか。」

自分が見てるものが夢であればいいと思った。

すると、あの子の言葉を思い出す。

 

「貴方は人類を救う唯一の逸材なの。」

「しかも貴方の好きなゲームで!」

 

ゲーム…。そうか、ゲームじゃよ!

わしにはゲームがあるんじゃった!

 

トランクケースを閉めて、それを持ち診療所を飛び出す。

痛くなる腰を我慢しながら。

自分の家に行き、真っ先に行ったのは馬小屋。

「マーちゃん。一緒に行こうか。」

わしはマーちゃんに跨り、

わき腹を蹴ってやると走り出す。

 

~風見市動物園~

「着いたわよ!」

急いで車から降りる。

「ピェーッ!」

うわ!キモ!タコ?クラゲ?

小さい丸がいっぱい積まれて

クラゲみたいになってる。

「ぼさっとしてないで変身して!」

「うし!」

ゲーマドライバーを腰に巻き、

ガシャットを顔の横で押す。

『フォルティアクションZ!』

手を上に上げて、ガシャットを反転させ斜めにする。

「変身!」

さらにガシャットを振り下ろす!

『ガシャット!』

そして目の前にプレートが現れて

手を前に出し俺のキャラをセレクトする。

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?…アイム ア カメンライダー!』

俺はいつもの四頭身になった。

レベル1なのかな?

『ガシャコンバスター!』

よしきた!

俺はガシャコンバスターバトルアックスモードを持って

バグスターの方へ走る。

 

「うおぉー!」

ガシッ!とあっさり持ち上げられて

どんどん締め付けられる。

「ぐわぁ!」

レベルアップしなきゃ!

そう思い俺はバグスターの触手を跳ね退ける。

よし!レベルアップだ!

レバーを開こうと手を掛けると、

「ダメ!」

アリスが開こうとする手を掴む。

「何すんだよ!」

「まだレベルアップはだめなの!」

「レベルアップした方が効率いいだろ!」

思ったことを口にしたんだけども

「まずは患者の体からバグスターを分離しなくちゃいけないの。それを行うのがレベル1なの。」

ちっ、まじかよ。

まぁ武器もあるし余裕だろ。

と思った矢先にバグスターに吹っ飛ばされる。

結構な怪力にやられたため体が思うように動かない。

よく見たら胸のゲージが減ってる。

体力ゲージだったのか。

 

パカラッパカラッと馬の走る音が近づいてくる。

「ヒヒーン!」

馬が現れ、そこに乗っていたのは一人の老人。

「なんだ。あのジジイ!」

「あいたた。マーちゃんは速いのう。」

て、農さん!?何でこんなとこに!

農さんは馬から降りると

黒いトランクケースの中から

ゲーマドライバーと緑色のライダーガシャットを取り出した。

「解りやすい説明書じゃったわい。」

農さんは左手に持ってたゲーマドライバーを腰に巻き、

右手に持ってたライダーガシャットを前に出してボタンを押す。

 

『タガヤスアグリカル!』

 

アグリカルというと農ゲーか?

「変身!」

ガシャットを反転させ右手を戻し、

左手に持ち変え、少し上に上げて下ろす。

『ガシャット!』

俺の時と同じように周りにプレートが現れて

俺のキャラの隣をセレクトする。

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?…アイム ア カメンライダー!』

農さんはライダーに変身すると

緑色のライダーになった。

「若いもんにゃ負けんわ!」

農さんは走り、バグスターに殴りかかろうとしたとき、

グキっ!と大きな音がした。

農さんの腰にはデッカいHIT!の文字。

「あ、こ、腰が…。」

おいおい、患者救うのに自分が患者になってどうすんだよ。

まあいい、そろそろ体が回復してきたし。

「反撃といこうか!」

俺は立ち上がりガシャコンバスターのBボタンを三回押して

バグスターに攻撃する。

すると押した回数分バグスターにダメージが入って

バグスターは爆発して元の患者に戻った。

「富田さんじゃ!」

ん?誰?

「最近わしのとこへ来たんじゃが、ストレスだろうと帰してしまったんじゃ。」

そんな事があったのか。

とりあえず分離したしボス戦だ。

小っちゃいバグスターは一カ所に集まっていき、

人の形になっていく。

「あれはアグリカルのボス。盗賊の【マッシブ】じゃ。」

そんな名前なの?でも盗賊か手ごわそうだな。

「そんじゃレベルアップしますか。」

「そうこなくてはな。」

まず俺がレバーを開く。

『ガッチャーン!』

『レベルアップ!フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

続いて農さんがレバーを開きレベルアップする。

『ガッチャーン!』

『レベルアップ!タガヤス!ウエル!ソダツ!シュウカク!タ・ガ・ヤ・ス!アグリカル!』

 

俺たちはレベルアップすると

バグスターに立ち向かう!

「よし、バスターモードだ!」

『ジャ・キーン!』

ガシャコンバスターをバスターモードにすると、バグスターを斬っていく。

「なんだそんなもんか!」

そう言い、余裕の表情でバグスターも斬りかかってくるが、

なんとか避けつつ反撃する。

農さんは手に鍬のような物を持っている。

やはりABボタンはついている。

だが縦についていた。

農さんはコンクリートなんか物ともせず

鍬で地面を耕す…というより掘り、なんかの種を植えた。

どんどん育っていき、ハエ捕り草みたいになった。

「な、なんだ!ぐわっ!」

そしてバグスターを蔓で持ち上げて喰った。

外でHIT!の文字が立て続けに出てる。

ぺっと口から出されたバグスターは瀕死状態だった。

ハエ捕り草は朽ちていった。

 

「決めましょう!」

「そうじゃな!」

農さんは鍬のAボタンを押してシャベルにする。

『ザ・クーン!』

そしてシャベルで穴を掘りバグスターを落とす。

そこで俺はベルトからガシャットを抜き、フッと息を吹いてガシャコンバスターにはめこむ。

『ガシャット!キメワザ!』

ガシャコンバスターに気が溜まっていき、

『フォルティ!クリティカルフィニッシュ!』

俺はガシャコンバスターを下から上に振りあげて、

バグスターを上にふっ飛ばした。

 

『ガシュン!』

そして農さんはベルトのガシャットを抜き

ベルト横のスロットにセットする。

『ガシャット!』

ボタンを押して左足に気が溜まっていく。

「老人のプレイング、見せてやるわ!」

そしてもう一度ボタンを押す。

『タガヤス!クリティカルストライク!』

農さんは、落ちてくるバグスターに左足を大きく上に振り上げ蹴りを入れる。

「ぐわぁ!」

バグスターは爆発しパーフェクト!の文字が出て、

ゲームクリア音声が鳴る。

農さんの周りに色々なゲームロゴが現れ、

アグリカルの部分がゲームクリアになった。

 

~CR電脳救命センター~

「スゴイとこじゃのう。」

「農さん。これからも頑張りましょう。」

「あぁ、そうじゃな。」

この人と一緒にやっていくのか

やはりゲームは協力プレイだよな。

「俺の名前は安羅木 善人。よろしくお願いします。」

「あぁ、わしは大草 農。よろしく頼む。」

と話しているとアリスが入ってきた。

「あ、農さん。来てたんですね。」

「おぉ、邪魔しとるよ。」

「そういえば、まだ名乗ってなかったですね。」

「私は中野 アリスっていいます。よろしくお願いします。」

「よろしく頼むよ。」

「それじゃあ、これから三人で頑張りましょう。」

 

 

「やっと着いたわ。」

病院には一人の影。

「ここが風見市総合病院ね。CRはここにあるのね。」

 

see you next game…

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

「私、琴音 憐花といいます。」

「音ゲーの…ライダー!?」

「ホップステップ リズム!」

 

次回!「GAMEの音色に乗せて…」

で、ゲームスタート!

 




いかがでしたでしょうか。
原稿書いてる途中にアリス可愛いな~と思いながら書いてましたww。
うp主はマイペースなので次回も
投稿が遅れるかもしれないですが、頑張ります。
それでは、次回もお楽しみに!

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