インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~ 作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス
どうも、おはこんばんにちは
前話の後書き補足を多分に含んでますので、補足だけでも読み返した方が理解しやすいかもです
一応戦闘回してますが会話多めです
視点:ティア
字数:約七千時
ではどうぞ
※ちなみに、ティアのタメ口は原典基準です
「は……ぁっ」
闇が揺蕩う中で、短く息を吐く。距離を取って一息入れる間も私の意識は眼前に立ちはだかる存在に集中している。
応じるように、あちらもまた、こちらに意識を向けてきていた。
「――――」
投げかけられる言葉は無い。
立ち姿は泰然としたまま。暗黒の剣、黄金の剣を持つ剣士は、静かな瞳で私を見つめていた。こちらの一挙手一投足を見逃さないための
その眼に敵意は無い。
闘志すらも朧気だ。
まるで、私ではない別の何かを見ているようで――――
「っ……!」
そこで、私は歯を食いしばった。
闇に侵食された細剣を構える。うっすらと刀身を覆う明滅する闇を見て、黒尽くめの剣士も再度構えを取る。
――闇に呑まれた空間にその姿が浮かんだ。
無数の石材、彷徨う魔物達と違い、彼が闇に侵される兆候はない。
それが何故なのか。その答えを、私は既に知っている。
闇に呑まれた後の事だ。
貸し与えられていた部屋から闇を介して移動し、彼の到着を待つ間、私は闇を介して様々な知識を取り込んでいた。
だからキリト達と私達がどう異なる存在であるかも知っている。
この城が、なんであったのか。城で何があったのか。
この力が何なのか。
そして――キリトがいったい、どう生きて来たのか。
仮想世界で起きた事象は全て把握している。
だから確信していた。
浮遊城に残り続けた強烈な闇の中核の存在を知ったから。その源が、いったい何であるかも知ったから。
だからこそ私は、キリトは味方してくれると思っていた。
理解してくれると思っていた。
――だが、それは叶わなかった。
理解はしてくれているのだろう。事実、言葉の上では私を否定はしていない。
けれどそれは私が求めていたものではない。
私が求めているのはただ一つ。私を拒絶しない人――これまで、私を守ってくれたキリトの存在だけなのだ。
私は、私を虐げ、拒絶する者が不要だ。
同時に彼を虐げ、拒絶する者も不要だ。
故に、誰にも邪魔されない世界を創ろうと、そう思ったのに……!
突き出した細剣を弾かれる。弾かれた勢いに逆らわず次撃を振るうも、それも弾かれた。
お返しとばかりに返す刃で黄金が迫る。
「く――――っ」
咄嗟に地を蹴り後退する。煌めく刃が毛先に掠ったのを見て、躱さなければ斬られていた事実を認識する。
彼が本気で立ちはだかっている事も、また――
「――随分余裕無さげだな、ティア」
距離を取り直した時、それまで無言を貫いていたキリトが話しかけてきた。私は息を整えつつそれに応じる。
「逆に、あなたは余裕そうだ」
「ホロウの……いや、デスゲームの
私が闇を介して世界と繋がり、様々な知識を得た事実は明言していないのだが、キリトの口調は確信めいていた。
その様が
プレミアと違い、今日まで碌に戦闘経験なぞ積まなかった身だが、今は闇を介して得た知識、経験でそれなりの技巧を使える身だ。時間を掛けるほど他者の技術がこの身に馴染む。
だが――このまま続けても、自分が勝てる未来を思い浮かべられない。
それでも、負けを認める訳にはいかない私は二刀の英雄を鋭く見据える。
「その余裕、必ず崩す」
「やれるものなら」
そう短く言葉を交わし、僅かな沈黙を挟んだ後、同時に地を蹴った。
――闇の中に光る姿が見える。
「――っ」
その眩さに目を眇めながら、幾度目か不明な剣戟を打ち込んだ。
振るう。突く。薙ぐ。払う。かち上げる。記録から得た戦闘技術を駆使し、細剣の長所たる速さを活かした剣戟を連続させる。
徐々に最適化されていくそれを、しかしキリトは悠然と捌き続ける。
有効打は一つも与えられていない。
こちらも現状無傷――だが、それが明らかに手加減されたものである事を私は識っている。
彼は私を斬ろうとしていないらしい。それが情故か、あるいは私に理解を示しているからなのか、それ以外かまでは私にも分からない。闇を介して分かるこの世界の全ての中で唯一干渉出来ない相手だからだ。
彼の過去は識った。それ故に組み上げた予想を、しかし彼は裏切った。
――なぜ、何がキリトを、突き動かしている……っ?!
当惑は収まらない。怒り、憎しみ、世界への絶望を今も抱いている事を彼は肯定した。それが幸せを求めるためだと彼は言った。
『見返す』などと、到底復讐の結論とは言い難いものを掲げている理由も分からない。
いや――実際は、分かっている事もある。
キリトが戦っているのは己のためではない。共に生き、戦ってきた仲間達のためだ。
ただ、それが復讐と両立可能だと言う経緯が分からないのだ。
キリトは復讐を、誰かに認められたいと思う事は誤りだと言った。復讐心を抱くキリトが言うのであればそれは真実なのだろう。
だが――それで、誰かのために戦うなどと。
そのような事があるのかと思った。
何より、その”誰か”の中に、私は入っていない事に愕然とさせられ――
――そこで、ビシリと意識に罅が入った。
「ぐ……っ!」
唐突な不意打ちに思わず足を止める。痛む頭を押さえ、僅かに俯く。
応酬が中断される。
しかし、キリトはこちらの大きな隙を敢えて見逃していた。斬ろうと思えばいつでも斬れる好機を看過したのだ。
それを良い事に、私はゆっくりと調子を整える。
「――
――そして、脳裏に刻まれた
闇を介し刻み込まれた世界の記録。生と死の狭間で生き抜いた
想起するのは剣の姫。
彼にとっての剣の師匠。記録上、剣技に於いては最高峰とされるその技を、私は己のものにする。
そこで握っていた剣の重みと感触が変化した。意識を浮上させて手元を見れば、細身の両刃直剣だった細剣が緩く湾曲した片刃の剣へと変わった。記録にある通りに再現されたそれはキリトが鍛えた名刀【都牟刈ノ太刀】だ。
「は……ぁああッ!」
再現を終えた後、すぐに私は地を蹴った。これまでよりも明らかに洗練された動作である事を自覚しながら長刀を振るう。鋭く、速く、そして重い剣戟を連続で。
当然だが、やはりキリトはこれも捌いていく。先ほどより回避は増えたが、押し切れる感触は微塵も無い。
そうだろうなと思いつつ、僅かに距離を取った私は長刀を正面に構えた。
「それは――」
片手剣の分類である故に本来不要とする両手持ちの構えを見て、初めてキリトが瞠目した。
「――――ッ!」
瞬間、私は強く地を蹴り、突進する。
同時、瞬時に黄金の剣を宙へ放り、漆黒の剣を両手で構えたキリトも同じように突進してくる。だが一瞬とは言え僅かに遅れた彼よりこちらの方が
そして両者が交わる瞬間、長刀を振るう。
合わせるように魔剣も振るわれた。
――
――
――
――
――
――
――
――
都合、八撃。
瞬く間に叩き込むその技を再現し、金属同士が衝突したけたたましい撃音が耳朶を震わせる。
結果、私は競り負けた。
彼は悠然と立ち上がり、私は失意に膝を屈していた。
「な、ぜ……」
一撃も私は受けていない。それはあちらもだ。
私からすれば訳が分からなかった。今の私が持ち得る限りの記録によれば、再現元のリーファはキリトを剣技では圧倒していた。その粋とも言える八連撃が、なぜ通用しなかったのか。
なぜ全て相殺されたのか。
「八刀一閃」
そこで、キリトが声を発した。俯けていた顔を上げれば、彼は魔剣を肩に担いでこちらを見つめていた。
「今の八連撃の技の名だよ。リーファが名付けたもの……だが、元を正せばその技を作り出したのも、剣技として確立させたのも俺だ。自分で作った技を見切れない訳がないだろう」
「……しかし、リーファの技として再現した以上勝てる筈……!」
――確かに、記録にある通り今の技はキリトから伝授されたものだった。
だが、使い手であるリーファはキリト以上の剣の腕。それを再現したのであれば自然と勝てると思っていた私にとってすれば驚き以外のなにものでも無い。
そう考えている私に、キリトは嘆息した。
「たしかに、同じ技でも使い手が異なれば威力も当然異なる。斬撃術では腕力、突進術では重量がものを言う。そういう意味では幾ら真似をしてもティアではリーファ以上の威力を出せない。どちらもリーファに劣っているからだ」
だから、その技は俺には通用しない、と彼は締め括った。
彼の言葉に私は何も返せなかった。如何に技術を真似ようと、体格やステータスに差がある以上技の結果にも差が生まれるのは当然。
私はキリトより僅かに背が高く、おそらく体重も勝っているが、勝っているのはそれらだけ。純粋なステータス差があるなら私の技がキリトに通用しないのもある意味必然なのだろう。
つまり、八方塞がりだ。
そうより大きな失意に襲われる。
「……そろそろ、頃合いか……」
するとキリトがポツリと何かを呟いた。あまりに小さな呟きだったので風で掻き消されてしまい、私は聞き取れなかった。
そこで私は自身から湧出していた”闇”が途絶えている事に気付くが、それを出し直すよりも早く、キリトの方が口を開いた。
「ところで、ティアは結局何をしたいんだ?」
「……なに……?」
その問いに、思わず意識を奪われる。今更何を、という当惑を無視して彼は更に問いを投げてくる。
「復讐するには『祈りを捧げる』という過程を踏めばいいと理解しているんだろう。なのにティアはすぐには実行せず、敢えて俺達の到着を待っていた。俺が復讐に走れば一も二もなく祈りを捧げ、世界を破滅させるが……そうしないなら何か理由があるんじゃないかと思ってな」
「……それ、は……」
言われ、沈思する。
復讐出来る力と機会を得て、なぜ私は真っ先に祈りを捧げなかったのか。この世界が崩壊したところでキリトが本当に死ぬわけでないと闇を通じて識った上で、なぜそんな無駄な行動を取ったのか。
言われてみて、確かに矛盾した事をしていると思った。
――耳を傾けるな
己の矛盾に気付くと同時、自分のものでないなにかの声が脳裏に木霊する。
ビシリとまた罅の入る感覚。
それを知る由もないキリトが言葉を続ける。
「本当は復讐よりもしたい事があるんじゃないか」
「ッ――――うるさい! 知ったように言うな!!!」
ズンッ、と空間が重くなった。
それは比喩ではない。私の
全てを呑み込まんとする闇がキリトを囲う。
淡い光に覆われた彼に効果は見られなかったがそれでも良かった。そもそもこの闇は私が意識的に動かす事は出来ても、湧出の可否に関しては無意識だ。能動的に消す事は出来ない。
いや――最早、消す必要も無い
この闇でキリトを侵蝕できてしまっても問題は無い。だから出し続けても問題は無いのだ。
それに、外からの侵蝕が無理なら、内から蝕んでしまえばいい話。
そう考えた私は次から次に武器を
ビシリと、また内側で罅割れた音が響いたが、それを無視して私は立ち上がった。
「私は――私の復讐を、必ず完遂する! それが私に課せられた、しなければならない使命だから――!」
そうだ。私は、使命を果たさなければならない。数多の同胞の願いを聞き遂げなければならない。
一つ間違っていれば私も殺されていた。キリトに救われたのは、運が良かったからでしかない。力を持っているのも偶然でしかない。
それでも、私には力がある。この世界で苦しむ同胞を救える力が。
ならそれを振るおう。
誰にも拒絶されない世界を。
誰も殺されない世界を。
誰も傷付かない、平和な世界を築くために――――
「語るに落ちたな」
その、一大決心でもある宣言を、キリトはそう批評した。
口調こそ呆れた物言いだが、その表情は真剣で――いや、それ以上にどこか憐れんでいるようにも見えた。そんな複雑な心情を露わにするキリトは続ける。
「やはりティア自身は復讐を望んでない。為さなければならない使命が復讐だなんて、そんなものは最早復讐じゃない」
「何を根拠に……!」
「経験則だ」
反射的なこちらの問いに、キリトは短く断言した。
思わず口を紡ぐ。その言葉に虚構が無いと、私は識っている。同時、彼の言葉には確固たる意志があり、反論出来る余地が介在していなかった。
そんな彼は視線を虚空へやった。遠い眼をしながら、口を開く。
「復讐は自身の内側の憎悪に従って行動するものだ。誰かに頼まれてするものでも、誰かの想いを背負ってするものでもない……ある種の、利己主義の極致なんだよ」
静かにそう言った彼は視線をこちらに向けてきた。
――先ほどまでよりも一層凪いだ瞳が私を射抜く。
「仮に義務付けられているとしても、ティアは、それを無視してここに居た。そこにティアの本心があるんじゃないのか。あるいは、それも使命感故か?」
そう言う彼の眼は、まっすぐだった。まっすぐ私を見ていた。
今は私自身を見ていると感じた。
「そ、れ……は……」
だから、言葉を返せなかった。
偽れない――――否、
そう思った時点で、私は、私の本心を初めて直視した。
怒りや怨み、憎しみはある。同胞達のそれに共感もする。理解もする。傷付けられたくないし、そんな世界を変えたいと思うのもまた本心だ。
だが、それ以上に――願いがある事が分かった。
”闇”を介して伝わってきたモノに覆われて気付けなかった。他者の感情や願いと混ざって分からなくなってしまっていただけだ。
本当は、私は……
「私は……キリト、と……――――」
少しずつ。ほんの少しずつ、心の奥底にある願いを口にしていき――
――――わたし達の願いを無碍にするの?
その最中、脳裏に響く声で遮られた。
ぁ、と小さな喉から出る。視界が少しずつ暗くなっていく。
――――ぼくたちの願いを、無視するの?
耳朶を震わせる声に脳裏に響く声が重なって聞こえづらくなっていく。
――――みんなの仇を、取ってくれないの?
”闇”が蠢く。
不満を訴えるように徐々に私の肢体を覆い始めた。慌てたようにキリトが闇を祓おうとするも、湧出する勢いの方が圧倒的で焼け石に水の様相だ。
――――その人も、冒険者だよ?
――――だから……敵だね?
――――殺そうよ
「ぁ、ぐぅ……っ!」
最後の一言が今までで一番響いた声だった。ズキリズキリと頭蓋が割れそうなほど痛む。”闇”を介した同胞達の怨嗟の大合唱がそれを加速させる。
目の前の男を殺せ、と言ってくる。
――体が動きそうになるのを必死に堪える。
必死に抑える私の呼吸は徐々に荒くなっていくが、それも気にする余裕がないほど、私の意識は追い詰められていく。
――――そして、脳裏に地獄が映し出された。
その情景は孤独なものだった。
かつてのように多くの冒険者に追われ、命を奪われそうになる日々が蘇る。
いや、蘇るという表現は誤りだ。この光景は祈りを捧げず、
だから、自ずと理解してしまう。
キリトはきっと私を傷付けないだろう。本当の意味で裏切りはしないだろう。
だが――それは、彼だけなのだ。
彼以外の冒険者が同じとは限らない。むしろ、私を殺そうとする者の方が圧倒的に多いだろう。
明確な安寧を得られるのは
――そう、理解させられた。
私達が生きるこの世界に、
「――それでも。私は、
痛みは既に消えていた。調子も元に戻った。だから私は、闇を纏いながらそう宣言した。
もう私に迷いはない。
キリトは優しい。出来ることなら共に居て欲しかった。
しかしそれが叶わないというなら是非もない。彼をも排除し、祈りを捧げ、全ての
「それを妨げるあなたは邪魔だ」
そう言って、手にしていた剣を突き付ける。
いつの間にか手にしていた細剣は両刃の大剣に様変わりしていた。なんとなく、さっきまでと視点や声音も違う気がしたが、それは目の前の剣士と比べれば些事だと気にしない事にする。
「私の
大きく咆えた後、私は全力で斬りかかった。
交差した黒と金の二振りと交わり、闇の中で
Q:ホロウのクラウド・ブレインを宿したにしては弱すぎない?
A:瞋恚で誤魔化してるだけで素のステータスはプレミア以下なので……
あとホロウの瞋恚に完全耐性を持ってるキリトが相手なせい
なによりティアの戦う目的が『キリトの傍にいたい』なのか『復讐』なのか『使命のため』なのかブレッブレなせい
一番相性の悪い相手に最悪なコンディションで挑んだようなもの。そんな状態で瞋恚の全力を出せる筈も無い
――まぁ、最後はコンディションを無理矢理調整されましたが()
Q:キリトはなんですぐ決着をつけようとしないの?
A:瞋恚に関して責任を感じているので穏便に済ませようとしていたから
リーファにされた経験を活かして言葉責めで本心を引き出そうとしていた
更にセブン、ホロウ、ヴァフスらのように曲がりなりにも自分の意志で世界崩壊を目指しているならともかく、ティアは明らかに違うので斬る理由も無かった
Q:ティアの本心って?
A:取り繕ってるけど、既に口にしてるゾ
復讐や使命だとかでごちゃごちゃしてるだけゾ
Q:ティアの最後の変化ってどんなの?
A:原典ゲームの大人ティア(ただし眼は紅、服も反転して黒基調)
DLC登場の大人ティアは、カーディナルの演算バグに接触して大人化。更に『孤独な未来の可能性』を見せられ続け、それを断ち切るべく一人旅をしていた
今話では『拒絶される未来』を否定するべく世界の浄化を決断した
尚、この未来を見せているのは”闇”=怨念の残骸
・”闇”
ティアが持つクラウド・ブレイン
ホロウ・キリトを蝕んだものと同一だが今回はティアが核に選ばれている
またSAO時代のプレイヤーだけでなくSA:OのNPCの怨念データも混ざっているため、思考誘導や洗脳、干渉度合いがホロウの時よりやや強い。しかし肝心の核たるAIがホロウより意志力に劣る(ホロウは攻撃的だったがティアは逃避的)
結果、影響力は核たるティアとその周囲に留まっている
・ティア〔オルタ〕
闇を介して過去を視たのでNPCの割に色々把握している
ただしALOゲームのデータは入っていなかったので知らない。つまり対ホロウ戦でのキリトの覚悟も知らない。だから復讐心がありながらも未来を望んでいるキリトの生き方が理解できずにいる
自身の変化を些事と放りだしているが、傍目から見れば大人化しているし、大剣を使うなど変化が激しいので全然些事じゃない
ちなみに大剣がチョイスされたのにも理由はある
・キリト
義姉の真似事をしていた英雄
ティアの内心を凡そ把握しており、かつての自分と同じ――要は使命を言い訳に未来を諦めている状態を見抜き、本心を引き出して穏便に解決しようとしていた。それ故の言葉責め
実は内心結構羞恥に駆られている()
では、次話でお会いしましょう