インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 どうも、おはこんばんにちは

 IS側だと鈴ちゃんが動かしやすいと感じる今日この頃。『裏』が絡まないと更識家は書き辛いんじゃ……()

視点:鈴

字数:約六千

 ではどうぞ




幕間之物語:中華編 ~新タナ交流、古キ交流~

 

 

 とりあえず納得のいくまで燃費調整をしたあたしは、実際の稼働データを取るためにアリーナへと移動した。ラウラはまだ調整をするというので格納庫で別れている。

 ピットに到着し、【甲龍】を纏ってアリーナへ飛び出す。

 そこで、アリーナに先客がいる事に気付いた。

 

「どうだ、センサーの処理速度は? 違和感はないか?」

 

 まず気付いたのは黒ずくめの少年だった。真夏のクソ暑いこの時期でも一貫して黒コートを纏うことをやめないのは、繊維を介してエネルギーを送り込み、バリアを張っているから……という話を思い出す。そんな超技術の塊を着ている人間はそういない。

 資料で見た時は白髪金瞳だったが、《亡国事変》を経て黒髪黒瞳に戻った少年の視線は、【打鉄】に酷似した機体を纏う青髪赤目の少女に固定されている。

 彼の手元には展開されたホログラフィック・キーボードがあり、眼前には何枚ものホロウィンドウが浮かんでいるから、どうやら機体の調整を手伝っているようだ。

 青髪の少女、という特徴から日本の次期代表として名高い更識楯無かとも思った。

 しかし、資料で見た容貌とそこそこの相違がある事に気づく。利発そうな顔写真と違い、実際に見た顔はどこか内気な印象を受けた。

 そもそも更識楯無には【海神の淑女(エーギル・レイディ)】という第三世代機初の二次移行に成功した専用機がある。訓練機の【打鉄】とそこそこ違いがある機体も恐らく専用機だから、同一人物とは考え難いと結論を出した。

 ならば、あの少女はいったい何者なのか……

 

「――ん?」

 

 ずっと滞空していると、調整に集中していた少年がこちらに気付き、顔を向けてきた。遅れて【打鉄】に似た機体を纏う少女もこちらに気付く。

 

「ごめん、覗き見をするつもりじゃなかったのよ。【甲龍】の稼働データを取るために、ね」

「そ、そうなんだ……」

 

 下降し、ゆっくり近付きながら釈明する。

 青髪の少女はややたじろいだように言葉を詰まらせていた。別に敵意だとか向けていないのだからそう動揺されるとどうしたものかとこちらも悩んでしまうのだが。

 とりあえず、自己紹介すれば少しは変わるか、と思考を切り替える。

 

「知ってるかもだけど、自己紹介しとくわ。あたしは中国代表候補生筆頭、凰鈴音よ」

「《BIA》特別顧問の桐ヶ谷和人だ」

「に、日本代表候補の、更識簪です……」

 

 自信なさげに名乗った少女、簪。

 彼女の肩書きを聞いて、その様子の理由をなんとなく察した。

 候補生達にとって『筆頭』と名乗れる事は一種のステータスである。次期代表と最も見込まれている者。専用機を貸与される可能性を最も持つ者。数十、あるいは百を超える者達との熾烈な競争を勝ち抜き、頂点に立った者にのみ許される立場だ。

 およそ『筆頭』の地位に立った者が敢えてそう名乗らないのは、話す相手が同じ候補筆頭である場合か、その誇示が却って品位を貶める公式の場であるか。

 逆に言えば、『筆頭』と名乗れる場であれば率先して名乗り、また名乗り返す事が競争になる。

 それをしなかったという事は……

 

「あんた、次席?」

「っ……」

 

 そう切り込んだ途端、苦虫を嚙み潰したように簪の表情が歪んだ。どうやら当たりらしい。

 

「なるほど。道理で《亡国事変》の時に見てない訳だわ」

 

 つい最近知った事だが、《亡国事変》で援軍のためにサクラメントへ向かった候補生達は、ほぼ例外なく筆頭候補ばかりになっていた。あの事態の最中でも国の上層部は面子を気にしていたのである。

 おそらく現地で活動していた人物に、日本代表候補筆頭がいたからだろう。

 そのせいか、日本からの援軍は元代表候補筆頭だった。

 現役を退いて教鞭を振るっていた教師の出動に誰もが首を傾げたものだ。とは言え、射撃部門の《ヴァルキリー》の地位にあった実力は伊達ではなく、オズウェル・クリーチャー討伐作戦ではその能力と経験を大いに発揮し、改めて『(ジャ)(パン)やべぇ』の認識を植え付けられたのだが。

 

「それ、専用機? 【打鉄】に似てるけど……委員会のデータベースには無かったような……」

 

 まさか束博士の差し金? と視線で少年に問う。日本の代表候補生に博士が専用機を与えている事実を世界が知れば、我が国もとこぞって集るに違いない。そんな事はしてないよね、と信じる問いかけだった。

 彼は苦笑し、後ろ暗い事じゃない、と応じた。

 

「【打鉄弐式】と言う。ベースは【打鉄】で、そこに手を加えた第三世代機だよ。データベースに無かったのは完成したのが数日前だったからだ」

「うっそ?!」

 

 事の成り行きを見守りつつ、調整の手を止めない和人の補足を聞き、あたしは心底驚愕した。

 第三世代機。

 今や全世界がその開発で熾烈な競争を繰り広げている中、殆どの国は自分たちがテーマに掲げたコンセプトの達成に集中し、それ以外の事に手が付かない状況だ。《イメージ・インターフェース》の開発はもちろん、それを操る操縦者の方も適合者がなかなかいないためである。

 中国はその操縦者を選ぶ欠点を解消するべく、全体的に燃費を良くし、また【龍咆】の発動シークエンスも簡便化された。子供向けアニメで空気砲が存在する事がイメージ定着の鍵だったのは関係者だけが知る話だ。しかしそれでも威力、有効範囲などの性能、制御に関する問題は多い。操縦者の技量で左右される問題を解決しようと躍起になっている、それが中国の現状だ。

 

 だが――そんな中で、日本は二機目の開発に着手していた!

 

 一機目の【霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)】改め、【海神の淑女】は水を原子レベルから操作するアクア・ナノマシンの技術を売りにしていた。それが第三世代機としてのコンセプト。恐らくは、『原子レベルで攻防を自在にする技術』。

 それが完成したと見込み、二つ目に取りかかった。

 それが機体として既に形になっている。一つ目ですら未だ四苦八苦している世界の先を日本は二歩も三歩も進んでいるという事。【海神の淑女】が二次移行した時から計画は始まっていただろうから、二か月半で形にした事になる。恐るべき開発速度だ。

 ISが発明される以前から日本の職人は凝り性だとか、丁寧な仕事ぶりが評価されていたが、その一端を感じ取った気がする。

 ――それはそれとして。

 

「なるほどね。更識さんがあの時居なかったのって、専用機がまだ出来てなかったからなんだ」

 

 それなら仕方ない、とあたしは納得顔で頷く。

 妙には思っていた。他が筆頭候補で専用機持ちばかりなのに、どうして日本は元代表候補で、多少カスタマイズしているとは言え訓練機で来ているのか、と。むざむざ外交でマウントを取られるネタを提供する必要はないだろうと。

 その理由がこの出るに出られない事情だった訳だ。

 世界でISを所有している人間はそう多くない。国際IS委員会加盟国の代表、代表候補筆頭が大半で、各国家で数人というのが通常。

 467個もコアがあるのにそれだけ少ないのは、専用機以外のコアは訓練機、あるいは研究用のテスト機体として運用されているから。個人所有の専用機で振られているコアは総数の二割にも届くまい。つまり殆どの国が専用機持ちは代表と筆頭候補の二人である。

 しかし日本はそこから抜け出した。和人やラウラ達を除き、公式の日本所属で既に織斑千冬、更識楯無、更識簪の三人が専用機を所有する事になる。

 これは国防的に、また外交で大きなアドバンテージになるだろう。

 日本の技術者、研究者、恐るべし。

 

「あの……」

 

 そこで、更識簪におずおずと声を掛けられる。

 

「私の事、簪でいい。苗字だと姉と混ざるから……」

「あ、そう? じゃああたしの事も鈴でいいわ。よろしくね、簪」

「うん」

 

 お願いを快諾すると、ほんの少しだけ簪の顔に笑みが浮かんだ。それを見てこっちも笑みを浮かべる。

 

「あたし、来年にIS学園に入る予定なんだけど、簪は?」

「あ、うん……私も、入る予定」

「そっか。じゃ、同い年の同学年って事ね。お互い国は違うけど仲良く出来たらいいわね」

「うん」

 

 簪が控え目に頷く。

 掴みはオッケーと見ていいだろう。控え目な性格のようだし、少しずつ交流を深めていけばいい。和人に機体の調整を任せている事から女尊男卑思想でない点もポイントが高い。

 仲良く出来そうだと笑い、あたしは話を切り上げ、稼働データの取得に意識を切り替えた。

 

 

 一時間後。

 リスト化した機動による燃費効率データを取得し、未熟な機動訓練も一通りこなしたあたしは、休憩のためにピットに戻っていた。【甲龍】にエネルギー補給をする傍ら、自分もベンチに座って水分補給と休息を取る。

 

「あー……まだふわふわするわぁ……」

 

 じゅー、とエナジーゼリーパックを吸い切り、離した口から漏れ出る疲労の声。マニュアル操作でする上に重力、慣性などにも意識を向け、更に機体の制御もこなさなければならないから脳が疲弊していた。

 程よい疲れが感覚をマヒさせている。

 いま全力疾走すれば足を縺れさせ転倒すること間違いなしだ。

 短期間で専用機を手に入れた弊害とでも言おうか。長い時間をかけて操縦時、特有の感覚に馴染んでいく筈が、その過程を数段飛ばしでしていたせいで高速機動はどうにも慣れない。空中で加速した時の慣性、重力の感覚も気持ち悪さがまだ残る。

 有り体に言えば、酔っていた。

 ISを纏っている間は操縦者保護機能によってその影響を無視できた。だから問題は、展開を解除した時の揺り戻し。

 勘違いされがちだが、あの機能は麻酔のようなもの。体の方はキッチリダメージを受けているのである。

 

「うー……きっつい」

 

 俯き、両膝に肘をつき、組んだ手で額を支える。

 

「――キツいなら横になればいいだろうに」

「うっきゃぁ?!」

 

 あまりに唐突だった。

 驚きで悲鳴を上げながら顔を持ち上げる。ピットの入口の方に、やや呆れた面持ちの和人が立っていた。いったいいつの間にと目を白黒させるが言葉が出てこない。

 

「随分疲れてるようだな」

 

 別に足音は消してなかったんだが、と苦笑しながらこちらに近付いてくる。

 ベンチの端の方に寄ると、ありがとう、と少し距離を離して隣に腰を下ろした。どうやらあたしに何か用があるらしい。

 

「えっと……あたしに、何か用?」

「んむ、単刀直入だな」

「まどろっこしいのは嫌いなの、あたし」

 

 竹を割ったような性格、とは悪友が評した好意的な取り方だ。悪く言えばざっくばらん、らしい。

 それにカラカラと笑みを浮かべた少年は、違いないと言った。

 

「じゃあ用件から。用事は三つ」

「多いわね」

 

 そんなに接点無い筈なんだが、と警戒を見せる。

 

「そんなに警戒しなくていい。どれも……まぁ、個人的なお礼だ。”ありがとう”って言いたかった」

「ありがとう……?」

 

 ふと、一つだけ心当たりが浮かぶが、もう覚えていまいとそれを否定する。残り二つに関してはまったく心当たりが無かった。訝しく思うのも仕方ないだろう。

 そんなあたしの様子を見て微笑んだ和人は、まず、と口火を切る。

 

「あの《亡国事変》の時、俺が生きるために快く協力してくれた事に対する”ありがとう”だ」

「……それは、まぁ、候補生に下った指令だったし、お礼を言われるほどでも……」

 

 既に国を通じて公式なお礼の言葉は渡されている。こちらも仕事として行った訳だし、今更言われるほどではないと思った。

 

「だから、個人的なお礼だ」

 

 しかし、そこを見透かしていたらしい少年がそう強調してくる。

 そこで意図を察した。彼は公式のお礼だけでなく、こうして面と向かって個人でお礼を言いに来ているのだと。

 

「……律儀なものね。まさかと思うけど、援軍に向かった人全員にお礼しに回ってるの?」

「接触できる機会があれば、な。最近までサクラメントの復興やVR関係の仕事で時間が取れなくて、随分遅くなった。そこは申し訳ない」

「あたしはそんなの気にしないわ」

「そっか。それは、有難い」

 

 柔和に微笑んだ和人は、あたしの内心を見透かしている気がした。顔が熱くなるのを感じ、視線を逸らす。

 

「それで、二つ目は?」

「簪と仲良くしてくれて、”ありがとう”」

 

 二つ目の用件を聞いて、顔を顰める。

 なんだ、その保護者のかくやの理由は。どういう意味だ、と含ませながら視線を少年に戻す。

 

「簪は……まぁ、筆頭が姉の楯無だからな。色々とあるらしい」

「あぁ……そういう事ね……」

 

 言わんとする事をすぐに理解できて、道理でと納得もした。

 彼女が苗字で呼ばれたがらなかった理由の大半はきっとそこにあるのだろう。そうして彼女を比較し、貶めた人間が多かったから、友と呼べる人間も少なかったのだ。

 その苦しみを彼は知っている。

 彼は一時期、更識家に世話になっていた。その時に交流を結んだ相手だからこそ気に掛けていたのだ。

 

「そんなつもりは一切なかったんだけどね」

「だからこそ、だと思う。まあ簪も独特な感性を持ってるから付き合ってあげてほしい」

「……あんた、まるで兄みたいな事言うわね。あたし達より三つは下の筈なんだけど」

「こういう事に年齢は関係ないよ、きっと」

 

 ふっ、とどこか達観した笑みを浮かべながら和人はそう言った。

 なんとも言えない気持ちになりながら、最後は、と促す。

 

「……その前に」

 

 そこで、彼は言葉を切って立ち上がった。どうしたのかと思っているあたしを他所に、彼は真正面に移動してくる。

 彼の目の高さは、ベンチに座っているあたしと同じ高さにある。

 ――その体格は、記憶にあるままだ。

 怪我と泥、乾いた血の痕で汚れていた肌も健康的な白さを保っている。暗く澱んでいた瞳は、キラキラと眩しい光を湛えている。両手を胸の前で合わせ、祈るように、願うように立つ姿は少女のようだ。

 姿かたちは変わらない。

 けれど、少年は確かに変化していた。

 

 

 

「覚えていますか。三年前、横浜の路地裏で出会った時の事」

 

 

 

 そして、かつての事に触れられる。

 ――驚愕。

 目を瞠る。

 まさか、そんな、と。驚きで頭の中が真っ白になった。表情を取り繕うなんてまったく出来ず、生の感情がそのまま表に出る。

 それが、何よりの答え。

 少年が、にこりと微笑んだ。

 

「良かった。覚えてて、くれた」

 

 震える声で、雫を滲ませ、ただ良かったと少年は歓喜する。

 

「……それは、こっちのセリフよ。まさか覚えてるなんて……」

 

 本心からの思いだった。

 日々虚ろになっていく中であたしとの些細な出来事なんて忘却されているものだと考えていた。そうだろうと割り切っていたし、そうなっても仕方ない環境だったのだ。

 それなのに、まさか覚えていたなんて。

 そんなあたしに、当然、と和人が笑みを深くした。

 

「全部で五度、怪我の手当てをしてくれた。その恩は忘れてない」

「恩だなんて……あたしはただ、放っておけなかっただけよ。そこまで大した事……」

「大した事ある。それが、どれだけ俺にとって救いだったか……あの日の事、ずっとお礼を言いたかったんだ」

 

 ポロ、と大粒の雫が頬を伝っていく。

 それでも、彼は笑った。

 

 ――少年は、確かに変化していた。

 

 傷だらけの体は健康的になり、虚ろな心は溌溂さを得た。

 それを証明するように、流れる涙は、喜びのそれになっていた。

 お礼を口にしながら少年が泣きじゃくる。そこにいるのは大人も顔負けの剣士ではなく、年相応の人に飢えた子供そのもの。

 静かに嗚咽を漏らす子供をあやすいい方法が浮かばずなかったあたしは彼の頭を撫でた。

 嗚咽が酷くなって更に困ったのは、別の話である。

 

 






・和人と鈴の関係
 約三年前、鈴(小五)は箒と入れ替わりで織斑秋十、一夏が通う小学校に転入。周囲で買い物をしている時に路地裏で怪我だらけの一夏を発見し、手当てをした事が何度かあった
 当時、手当てをするだけでも鈴が迫害リストに追加されかねなかったので、それを危惧した一夏が接触を断とうとする
 しかし見て見ぬふりが出来なかった鈴が裏で何度かこっそり手当て
 和人の三つ目のお礼には、これが含まれている
 ちなみに鈴と同じことをした人は複数人居るらしい


Q:それだけで『救われた』と思ったのは過剰では?
A:それまで篠ノ之家の母親(料理の師)など隠れた味方はいたが、鈴転入時に篠ノ之家は離散しているため、事実上味方ゼロだった
 しかし鈴が裏で手当てをするなど行動した事で味方が出来た
 当時の一夏が自殺をしなかった楔は、自身を心配してくれる人が身近にいるためだった
 そうこうしている間に誘拐された訳だが――
 SAO時代でも幾度か思い返されているように、和人の中では大きな救いになっていたのは確かである

 ちなみに鈴が忘れていたら「なんでもない」と取り繕った和人が後で一人になった時に虚ろな目で泣いていたかもしれないとかなんとか


・更識簪
 日本代表候補次席
 筆頭が姉で、幾度となく比較されてきたため苗字呼びや比較が大嫌い。最近は少しずつ歩み寄ろうとしているようなので過剰反応しなくなったが、それでも苦手意識は強い
 鈴はそこに勘付きつつ、一夏/和人の事もあって敢えて触れなかったため簪に信用された
 この子チョロ過ぎやしませんかね?


・凰鈴音
 中国代表候補筆頭
 帰国から二か月ほどで専用機を貸与されるほどの努力型の天才。機体の調整含めオールラウンドにこなすが、高速機動など細かな作業が苦手な他、地に足についてないせいで酔いやすい欠点がある
 良く言えば竹を割ったような、悪く言えばざっくばらんな性格。何事も自分に正直なので人の好き嫌いもハッキリしている
 世話焼きなのは相変わらず
 ただ泣く子供の前だとどうにも無力

 実は一度も和人の名前を口に出していない


 では、次話にてお会いしましょう


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