インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 本日二話目なんじゃよ
(/・ω・)/ソイッ!

 視点:PoH(ヴァサゴ)

 字数:約六千

 ではどうぞ。




Chapter1:無間の剣士 2

 

 

 協定世界時、カリフォルニア州サンディエゴ時間《二〇二五年 七月九日 午後十四時三〇分》

 米国カリフォルニア州サンディエゴ市《グロージェン・ディフェンス・システムズ》本社ビル地下駐車場。

 

 

「ハッ、随分とゴツいな。戦争にでも行く気かよ」

 

 昼にも関わらず静かな地下駐車場に自分の声が反響する。

 俺の眼前には分厚い装甲車が駐車している。外からでも『上』の指示で既に数多くの物資が詰め込まれている様子が見て取れた。惜しみなく物資を放出するという事は、翻せばマジでヤバい案件に向かう事を意味している。複数台で向かうのがそれに拍車を掛けている。

 (ジョ)(ーク)の一つや二つ吐きたくなるというものだ。

 まぁ、《民間軍事会社》に所属する以上、命の危機は避けて通れないものなのだが。イヤなら足を洗って表で生きろという話だ。

 それが出来ないからこんなトコロまで堕ちた訳だが……

 

「こっちに来た案件(コト)がコトだからな。これでも足りないくらいかもしれん」

 

 俺の悪態に、今日もただならぬ空ろさを滲ませる白人男性・ガブリエルが涼しげに応える。戦争の方がまだ気楽かもな、と軽口まで叩く始末だ。

 ヒュゥ、と俺は口笛を吹いた。

 

「そんなデケェ事なのか。珍しいじゃねぇか、車って事は国内だろ? この辺で紛争とかあったか?」

「任務地はサクラメント」

「サクラメントだぁ? オイオイ、ますます分からねぇぞ。あんなトコに何があるってんだ」

 

 行先を知り、俺は疑問でいっぱいになった。今の表情は渋面になっている事だろう。

 サクラメントと言えば世界を股に掛ける多国籍企業《製薬会社スペクトル》が牛耳る産業都市だ。スペクトルの隆盛を機に近年IT産業を中心に栄え、数多くのインフラ整備が進んだ事は周知の事実。アメリカの先進都市に名を連ねている場所という事は、実態はともあれ、表向きは治安がいいという事を意味する。

 そんな場所に戦争の方が楽なレベルの戦場があるとは、流石に理解に苦しんだ。

 暗殺などならライフル一丁渡され、自費で行動し、任務を達成する動き方になる。だがここまでの大所帯となると相当なヤマだ。

 ますます今回の仕事に興味をそそられた。

 

「それは……まぁ、全員が集まってから話そう」

「そうかい」

 

 他の連中に先んじ、内容を知ろうと思ったがダメらしい。まあ俺が正社員である事、ガブリエルが重役である事を知られないよう気を遣わなければならないため、その辺は徹底しておくべきなのだろう。

 一応この男は作戦最高指揮官の地位にあるため、ガブリエルを通して依頼内容を知らされるのは何らおかしな事ではない。だが一個人を贔屓すると痛くない腹を探られ、面倒な事になりかねない。ここにいる連中も一応は契約社員だから下手に殺せないのだ。任務中であれば不慮の事故を装って『作戦中死亡(KIA)』として処理出来るので特に問題無いが。

 とは言え、問題無いにしても厄介なのは確かなので、俺はそれ以上追及せず、持参した各種武装の最終点検をする事にした。

 俺の武装はそこまで多くない。というのも、徒歩が主流となる戦闘では最低限の火器、弾薬で進まなければ重量で余計に体力を消耗してしまい、いざという時に動けなくなる恐れがあるからだ。

 大振りのコンバットナイフを予備含めて二本。一本は左前胸、もう一本は右大腿に装着する。

 用意した火器はFNハースタル社が開発したオートマチック・ハンドガン【FN Five-seveN】、アサルトライフルも同社が開発した【FN SCAR】の二つ。ベルギーに本社を置くFN社のモデルはややクセのあるものが多く、敬遠する者も少なくないが、俺はむしろそのクセが気に入ってしまった酔狂な少数派だ。SCARは色々とモデルや対応弾種の豊富さなど覚える事が多いが、使いこなせばそれ一つで多くの状況に対応出来る優れものである。

 ちなみに、SCARは『FN Special operations forces Combat Assault Rifle』の略称で、和訳すると特殊部隊用戦闘アサルトライフルとなる。元々はアメリカ特殊作戦軍向けに開発されたそうだ。現在もアメリカ軍が主に採用している訳だが、ベルギー軍やフランス軍なども二〇二〇年前後に数千丁採用する動きがあったので、別にアメリカにしか需要が無い訳ではない。その客観的評価からもSCARの機能性は高いと言えるだろう。

 無論、用意は武器だけではない。応急処置用の小型救急スプレーや包帯の他、火器に合う二種類の弾薬も予備のマガジンに込め、バックパックに分けて入れている。

 装備だけで軽く十キロ以上あるから地味に重い。これに加えて支給物資もあると考えると、体力配分にはより気を払わなければすぐバテてしまうだろう。

 

「ISを使えりゃ楽なんだがなぁ……」

 

 以前《亡国機業》に依頼され、無人機のフルダイブ操作試験に付き合った時との落差に思わず呟く。肉体的疲労が無いのもそうだが、拡張領域(パススロット)で不要な武装を携行しなくて良い点が一番いい。

 IS技術の研究院は、拡張領域だけでいいからその機能だけの装備を開発してくれないだろうか。

 望みがあるとすれば最近自衛用武装の試験を行っているという“アイツ”くらいだが、日本政府と天災がバックにいる以上、アメリカに流れて来るのは何時になるか分からない。下手すれば“アイツ”専用という事でいつまでも来ない可能性すらある。ISは宇宙航行を目的としたパワードスーツでそちらに方針転換し始めているから軍事転用するのは難しくなってきている。アラスカ条約の穴を突く形で機体の研究・開発をしているとはいえ、他国の技術を取り込むとなると相当長引く上に、俺が把握するだけでも日本とロシア、中国と香港、そしてアメリカとイスラエルの間でしか技術提供は実現しなかった筈だ。

 日米間の関係も《ダリル・ケイシー》の件で冷え込みそうなので、やはり希望は薄いと見るべきだろう。

 内心タラタラと未練を零している間に、今回の作戦に参加するらしきメンバーが集まり始めた。合計で二十人ほど。ちょっとした小隊規模だ。

 それで全員だったらしく、軍用車両の前に陣取ったガブリエルが手を叩き、注意を集めた。

 

「――さて、集まったな。今回下された任務について説明する。有体に言えば、急襲だ」

 

 率直に目的――護衛、急襲、奪取など――を口にした後、冷徹な面持ちのまま任務を告げられる。

 行先はサクラメント。そして急襲場所は、なんとサクラメントを牛耳る製薬会社だった。

 

「お、おいおい、リーダー。スペクトルが目的地だって? 上は俺達に、世界的な犯罪者になれって言って来てるのかよ? 冗談キツいぜ」

 

 黒肌巨漢の傭兵が疑問の声を上げる。声音には警戒と苛立ちが滲んでいたが、それも仕方ないだろう、いくら捨て駒にされる可能性も覚悟の上とは言えこうもあからさまに『犯罪者になれ』という内容の指令を下されれば怒りの一つも湧こうというものだ。

 だが――ガブリエルが参加する時点で、それはないと俺は確信している。

 なにせあの男は《グロージェン・ディフェンス・システムズ》の重役会員だ。どれだけの人間が死んで欲しいと思っているかは不明だが、身分と顔を公にしている以上、上も滅多な判断は下せない。それにあいつも正社員だから非正規雇用の連中と違って拒否権がある。参加しているという事は、他に目的があるのだ。

 

「いいや、そうではない。むしろ世界的な犯罪者なのはスペクトルの方さ」

「な、なんだって?」

「依頼人によれば、ここ数ヵ月間世界を賑わすテロ組織《亡国機業》のアジトがスペクトルの地下にあるらしい」

「ま、マジかよ……いったいどこからそんな……あ、いや、なんでもない。詮索はやめとくぜ。命が惜しい」

「賢明な判断だ」

 

 ふ、と感情を感じさせない笑みに口を歪めたガブリエルは、巨漢から視線を外した。こちらを見据え、続ける。

 

「我々に与えられたミッションはサクラメントに本社を構えるスペクトル・ビルから、ある薬品を回収する事だ。薬品の名称は【K-Virus】。極めて感染力が高いウィルスを奪取し、ここへ持ち帰る事が任務となる」

「へぇ、ウィルスか。映画よろしくゾンビが出てきたりしてな!」

 

 白人の男が陽気に言い、それがウケたか傭兵達が笑声を上げる。

 だが、俺は笑わなかった。

 いや、笑えなかった。

 

 ――オイオイ、兄弟(ブロ)……お前、マジかよ

 

 冗談でも薄く笑みを浮かべるガブリエルが、いっさい笑みを作っていなかった。白人傭兵の冗談をまったくそうと思っていない。

 ウィルスだとか物騒な単語が出てきたし、それ一つの為に戦争よろしくの軍用車両に支給物資の数々。

 

 ――……キリトよ、俺、もうお前に会えねぇかもなァ

 

 海を越えた遥か彼方の島国に居るだろう少年へと思いを馳せる。

 せめてもう一回くらい生身で殺し合いたかったと未練を溜息と共に吐き出した。

 

 ――そして、その予感は現実となった。

 

      *

 

 協定世界時、カリフォルニア州サクラメント時間《二〇二五年 七月九日 午後二一時三〇分》

 米国カリフォルニア州サクラメント市《製薬会社スペクトル》本社ビル地下研究所。

 

 

 手早く侵入し、エレベーターを動かすカードキーを使って地下へ侵入したスペクトル(アサ)(ルト)チームは、最初の二十人から残り四名まで数を減らしていた。

 

「クソッ! まさかマジのゾンビアクションになるなんて冗談キツいぞ……!」

 

 荒く呼吸を繰り返す傭兵が悪態を吐いた。

 道中で弾をバラ撒いたせいで残弾も少なく、バックパックも空のものが増えている。総重量としてはかなり軽くなっているのに息が乱れているのは精神的なストレスだ。現状に対する圧迫感がそうさせている。

 

「静かにしろ。悟られたら終わりだ」

 

 リーダーのガブリエルがピシャリと注意する。その眼は部屋の外側に向けられ続けており、警戒を絶やしていない。俺達が立て籠っているレストルームの出入り口にオートマチック・ハンドガン【ベレッタM9A1】を向けている。

 

兄弟(ブロ)、あとどんだけ弾残ってる」

「残りマガジン三本といま入れてるもので五十発前後、メインの方は残りマガジン五本と入っているマガジンで一六〇発前後だ。そういうお前はどうなんだ、ヴァサゴ」

「俺も似たようなモンだ。残りのマガジンはファイブセブンが二本、スカーが五本ってトコだ」

 

 ガブリエルのメイン武器は短機関銃【ベレッタ ARX160】は通常マガジン一本に30発入る。バヨネット用の銃剣も装備済みだから弾切れを起こしても槍代わりに使える。ARX160は100発入りドラムマガジンに対応しており、最初はガブリエルもそれを使っていたが、既に100発分は使い切った。

 M9A1のマガジン一本は15発入る。俺のファイブセブンは20発入るから、残弾総数はどっちも似たような状態だ。他の二人は俺達より三割ほど少ないようだった。

 どれだけ鉛玉を叩き込んでも死なないタフさに苛立ってガンガン撃ちまくるからそうなるんだ、と内心で毒づく。文句を口にしたところで口論になるだけだ。

 

「チッ、あいつらの弾を回収出来りゃよかったんだがな……」

「無理をするとこちらがやられるからな。しなくて得策だ」

「だな……しっかしよ兄弟(ブロ)、これからどうする。流石に退却する事を進言するぜ、俺は」

 

 命あっての物種だ。

 普通任務失敗すれば尻尾切りされて帰る場所を喪う。それどころか機密を知ったとして命まで狙われかねない。まあそれは非正規雇用の場合なので、他の生き残り二人を『処理』すれば俺とガブリエルはなんとかなるだろう。これといって成果は無いが、“グール”共の特性を報告すれば減俸と謹慎程度で済む筈だ。

 それだけだと流石に弱いから、この研究所でだけ手に入る資料を一部だけでも持って帰りたいところだが……

 

 ――その時、俺の耳に異質な音が聞こえた。

 

 キュィィン、とモーターが回り始めたような甲高い音だ。それが馴染み深い音と重なって聞こえ、とうとう俺も限界かと頭を振る。

 

「……なんだ、この音は?」

 

 幻聴だと思っていた俺の思考を遮ったのは、ガブリエルの怪訝そうな声だった。生き残りの二人も同じように周囲を警戒し始めている。どうやら幻聴なんかではなく、本当に聞こえるものらしい。

 

 

 

『せぁああああッ!!!』

 

 

 

 直後、薄暗い部屋の静けさを突き破る少女の声が響き、何かが壁にぶつかる轟音がそれに続いた。

 

「マジかよ……おい、マジかよ」

 

 口から震える声が漏れた。

 あの音。

 あの声。

 あの気配。

 

()()()()、【()()()()()()()

 

 これまで英語で話していた俺が、思わず日本語で呟いてしまうほどの驚愕だった。生き残りの二人は日本語が分からなかったようで訝し気に見て来るだけだが、ガブリエルは日本語を履修済みで、意味を理解したらしい。流石に驚きで眼を瞠っている。

 

『ぬおおッ!』

『オリャアアッ!』

 

 驚きで固まる中、少女に続いて男の声が聞こえて来る。それもやはり覚えがあるものだ。まだまだ声は続く。やはりいずれも覚えがある。覚えしか無い。

 

「……どういう事だ。彼らは一般人だと聞いているが」

「俺だって驚いてるぜ。あいつら、マジでなんでここに居やがるんだ……?」

 

 ガブリエルの問いに、俺は驚愕で思考を埋め尽くされているせいで碌な答えを返せなかった。

 だが、それは当然だ。

 むしろおかしいのはあっちの方だ。

 あいつらは“アイツ”を除けばただの一般人の筈だ。リアルで戦う力なんて持っていない非力なガキでしかない。精々が仮想世界でイキるばかりの東亜人だ。

 なのに何故こんな場所にいる。

 

 というより何故、ソードスキル発動の音がすんだ――――?!

 

 仮想世界から飛び出てきたとでも言うのかと、これは現実かと、疑問と困惑のまま頬を抓る。痛い。つまりいま起きている事は現実の事だ。いやでも理解させられる。

 そして、バン、と扉が開いた。

 四人一斉に各々火器を構え、いつでも発砲できる態勢を取る。勿論動けるようある程度の距離を取る事も忘れない。

 

「む? 君達は……」

 

 一番に乗り込んできたのは、十字の剣と盾を持つ深紅の騎士だった。

 

「……オイオイ、マジでリアルに出てきてんじゃねぇか」

「その声……まさか君は、PoHか……?」

 

 流石に驚いたようで、冷静な印象で固まっていた騎士が瞠目する。

 その背後から人影が一つ。

 間髪を入れずガブリエルが発砲した。

 

「わっと」

 

 ――だが、音速で迫る弾丸は、呆気なく弾かれた。

 

 鉛の弾は黒い刀身に阻まれ、軌道が逸れて壁に着弾。それをした張本人の紫紺の剣士・【絶剣】ユウキが警戒心を露わにして剣を構えた。薄暗い闇の中でも紅い瞳が爛々と光り、こちらに狙いを定める。

 ジリ、と傭兵の誰かが後退する。

 無理もない。いま向けられている敵意は、かなりの死線を潜っていないと耐えられないものだ。どうやら【絶剣】はデスゲームに居た頃から吹っ切れ、更に成長したらしい。

 

「くく……ホント、ますますイイ女になったな、【絶剣】」

 

 容姿も徐々に女らしくツキがよくなっているが、中身はもっとよくなっている。もっと歳が上ならそういう目でも見ていた可能性はある。女性不信、嫌悪を持つ俺がだ。この女に好意を向けられている“アイツ”が、ほんの少し羨ましく思えた。

 

「PoH……!」

 

 剣士の敵意が俺に定まる。

 息が苦しくなるほどの圧迫感。どうやら俺は、緊張しているらしい。日和った島国で育った十代の子供の敵意――いや、もはや殺気だ。第五層での初遭遇時よりも遥かに濃厚で重い殺気が心地よく感じる。

 そうしていると、ゾロゾロと後続が入って来る。

 最後に“アイツ”が入り、扉を閉めた。

 こちらを向き、見据えて来る。無論警戒はされているが。

 

「久し振りだな、ヴァサゴ」

「ククッ。こんなトコで会えるなんて嬉しいぜ、キリト」

 

 刺激が足りず燻っていた心が熱くなる感覚を覚えながら、俺は歓喜のままにキリトを出迎えた。

 

 







 やっぱゾンビウィルス物にはウィルスやワクチンを奪い取りに向かう第三組織の存在がスパイス的に不可欠だよネ!!!(傍迷惑)



・ヴァサゴ・カザルス
 キリトとの殺し愛が生き甲斐な狂人。
 原作ではVRワールドでの戦闘専門だったが、本作ではバリッバリのリアル武闘派。本作直葉もリアル・バーチャル共に武闘派な辺り、キリトの師匠枠はやはり強者でなければ務まらない。
 バイオシリーズよろしくウィルス奪取のために乗り込んだが、やはりシリーズの特殊部隊よろしく壊滅の危機に遭う。
 そこで和人と出会えたのは不幸中の幸いと言えよう。
 ちなみに【森羅の守護者】の事は知っているが、ヒースクリフが出て来るのは知らなかったし、ソードスキルに関しては『なんでここで聞こえるんだよ』という意味合いで疑問に思っている。別に知らなかったわけではない。

 ユウキに対して好意的で、殺意で返されてもへこたれず、むしろ興奮するまである変態チックさが際立つが、要は『殺し愛』さえ出来れば誰でもいい。
 過去の女性不信、嫌悪の経緯から、ヴァサゴは生涯異性との恋愛は出来ない可能性すらある。

 愛銃はハンドガン【FN Five-seveN】とアサルトライフル【FN SCAR】。
 銃の趣味が和人と同じなのは偶然か。


・ガブリエル・ミラー
 スペクトル急襲チームのリーダー。
 部隊メンバーにはヴァサゴを除いて正規社員且つ重役である事を秘匿している。それでも戦場に来るのは、魂の輝きを求めるが故。
 《SAO事件》、《クラウド・ブレイン事変》やその後の対ホロウ戦から和人、キリカの魂に興味津々。
 和人とはIS学園で名刺交換を済ませている間柄。
 まさか戦場で顔を合わせる事になるとは予想外で口を挟めないでいる。

 ちなみにユウキに発砲したのは純粋に”グール(奴ら)”だと思ったから。この時点ではヒースクリフが機械の体とは知らないので不可抗力である。

 愛銃はハンドガン【ベレッタM9A1】とアサルトライフル【ベレッタARX160】。
 原作では対物ライフル【バレットXM500】が登場したが、流石に屋内では重すぎる上に射程的に合致しないので今回は不採用となった。


・紺野木綿季
 神に頼る事をやめ、自らの手で未来を切り開き、愛を守ると誓った剣士。
 デスティニー2主人公と同じ意志を持つ(自分達の力で歴史を刻める、もう神は要らないんだ!)
 素で銃弾を弾いた。光剣を持たせたら予測戦無しで《弾丸斬り》とかやってのけそうな覚醒具合。和人への愛の為なら悪にも染まるレベルで吹っ切れたのでPoHを悦ばせる程の殺意を出せる。


・桐ヶ谷和人
 《攻略組》の実質的リーダー。
 PoHに殺し愛を所望され、ガブリエルにはその魂の輝きを求められるほど男女問わず魅了し、嵌った人間を余さず狂愛悪に叩き落とす罪()な狂人。
 本人からすれば風評被害もいいところである。

 前回は《亡国機業》にPoHが就いてた状態だったので警戒心マックス。いきなり殺しに掛からないのは情報収集のためである(鉄則)


 では、次話にてお会いしましょう。


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