インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~   作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス

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 どうも、おはこんばんにちは、黒ヶ谷です

視点:七色

字数:約七千

 ではどうぞ。




Chapter0:地獄の呼び声 3

 

 

 二〇二五年七月十日金曜日、十四時三十分。

 IS学園地下、和人・七色居室用留置所。

 

 

『緊急速報です! 現在、アメリカ合衆国カリフォルニア州を中心に暴動が発生中! 保安官、警察など治安維持組織は連隊を組み、暴徒の鎮圧を行っています!』

 

 英語の中継動画を見て、顔を顰める。

 サラダスティックを一本摘まみ、ポリ、と齧る。

 

「……カリフォルニア州って、和人君たちが行ったトコじゃない」

 

 どういうタイミングだ、と内心で吐き捨てる。

 本当は自分も行きたかったが、行ったところで邪魔にしかならないと分かっていたので惜しみながらも彼らを見送った後、メディアの報道がどうなっているかをPCで確認しているところだった。昨今はテレビ局だけでなく動画サイトで生中継放送をしているアカウントも数多くあるから思った以上に大変だ。無論、その分だけやり甲斐もある。

 普段と異なるのは、他国のメディアも数多く確認している事だろう。普段は日本を中心にし、他国は取り上げても一つや二つだが、いまはその倍以上。一つのモニターでは収まらないので同居人の三枚ディスプレイを借りて作業をしていた。

 彼らが向かったのはカリフォルニア州サクラメント郡。IT産業を中心に様々な分野で発展を遂げ、公共事業にも着手しているため治安も比較的良い場所に彼の義父は単身赴任していた。

 同時に【白式】のコアの反応もサクラメントから発せられていた。貴重な男性操縦者との繋がりもコアの所有権も日本の優位点なので何が何でも取り返せという指令が楯無に下り、《亡国機業》のIS無効化電波の影響を受けない和人、クロエ、ラウラが義父の帰国護衛に就く事で実行に移したのが事の顛末。

 それを悟られないよう各メディアには隠しているが、いつまで隠し通せるかの確認が必要だから私がそれを担っていた。

 

 そんな中、アメリカ時間にして九日午後九時過ぎ――米国は日本より一四時間遅い時差がある――の報道が引っかかった。

 

 アメリカでは矢鱈とデモ活動や抗議活動が盛んなので暴動も新鮮ではない。しかしよもや、大きな問題を聞いた覚えがないサクラメントで起きるとは、あまりにタイミングが良過ぎて色々と勘繰ってしまいそうだ。

 彼らがアメリカに飛んだ方法も正式な手順を取っている。

 無国籍扱いの和人は、国際IS委員会会長・篠ノ之束によって《ダリル・ケイシー》関連のアメリカ側の落ち度を突かれ、秋十奪還などの話が正式に通ったため、ビザとパスポートを発行されている。当然だがそれは秘密裡であり、国営メディアにも一切報道されていない。

 世界はいま和人達が学園にいると思い込んでいる。秋十誘拐についてはダリル関係で知られたが、『アメリカに飛ぶ』という情報は広めていないからだ。《亡国機業》に奇襲を仕掛けるためである。

 同時に、先手を打つ形で和人達が襲われれば、彼らがアメリカに飛ぶと知っている日本政府、アメリカ政府、国際IS委員会のいずれかに《亡国機業》の息が掛かったスパイがいると確信付ける証拠になる。組織で言えば広範囲に思うが、この話を知っているのは本当に幹部と言える人――恐らく両手未満――に限られる。そこから和人側の人間を除けば、片手でも足りる程度だろう。

 この指示は和人が下したものだ。出来れば先手を打てるよう知らされる相手を限定しているが、だからこそスパイを特定しやすいという側面もある。

 大々的な支援を受けられないのはキツいと思うが、まぁ、彼らなら大丈夫だろうと安心していた。

 

「でも……流石に暴徒は、ねぇ」

 

 仮にこの暴動が《亡国機業》側の手段だとすれば非常に狡猾と言えよう。

 先の計画は、いずれも《亡国機業》のメンバーが直接彼らを襲う場合に限った話だ。場所によっては民間人を巻き込みかねないが、しかし彼らは敵ではない。敵は目の前にいる状況を想定していた。

 だが――今のカリフォルニアで起きている暴動は、全てが真逆。

 《亡国機業》の手段かも解らない。敵は目の前におらず、立ちはだかるのは無辜の民。

 民間人を手に掛ければ彼らの名声は地に堕ちる。悪に加担した訳でない以上、擁護されるのは常に被害者側だ。それを危惧し、和人達も躊躇う筈だ。

 それがただの偶然であったならいい。企業に対するデモ活動などに遭遇したのなら、和人達が襲われる謂われはない。過剰防衛にならない程度であれば自衛しても罪に問われない。

 だが、最悪なのはそれが《亡国機業》の手であった場合。《亡国機業》に情報が行き渡っていて、且つ直接対峙出来ないパターンが最悪だ。

 

「無関係だといいんだけど……」

 

 そう唸って、サラダスティックをもう一本食む。

 そもそもの話、サクラメントで起きている暴動は発端がなにか分からない。

 これでも数十億ドルを稼げる程度には株式投資のため市場調査や経営の状態を日々確認している。あたしが株を購入すると決めるのはそれなりに長く安定した経営の企業が中心で、幾つかはサクラメントに本部を置く企業の株も買っている。デモ活動であれば前兆として企業の経営不振などを一度でも聞いている筈だが、あの辺の企業でそういう話は聞いた覚えがなかった。

 株価の履歴を見ても、順調であると見て取れる。

 

「……えっ?」

 

 ――と、推移に目を移した時、あたしは愕然とした。

 見た事ないくらいの急落下を描いていたのだ。

 

「は……え、ちょ、なっ?」

 

 困惑いっぱいになりながら、まさかと思って複数の株価推移の情報サイトを見るが、アメリカに本部を置く企業の株価は何れも暴落し始めている。今の所最高値から5%減くらいだが、あまりにスパンが短い。

 危険を感じ取ったあたしは慌てて所持している株を売り払った。逆指値注文――指定値以下まで下がったら損切りのため自動で売却する指値注文――をしていたが、そこまで待っていたら確実に損益が広がるので手動で株を売却していく。

 少しして、推移を更に下回る株価の急落下がグラフに刻まれた。あたしは思わず深く安堵の息を吐く。

 

「あっぶな……あと数分気付かなかったら大損だったわね……」

 

 殆どの株は購入した時より高い値を示していたので、結果的に利益は出ている。数字で見れば数十万ドル。日本円で数百万円と考えればかなりの儲けだ。

 とは言え普段の株のやり取りに比べればまだ少ない方。

 それに問題は利益の平均以下という点ではない。株価の下がり方があまりに急すぎる。

 株式というのは企業に対する客観的評価でもあり、なにか不祥事があれば暴落し、高く評価されるものがあれば株を買われるという形が通常だ。株に対して支払われた資金が企業を支える資源となり、それで企業が躍進し、得た利益の幾ばくかが返還されるのが株式の簡単なシステム。つまりさっき売り払った株の企業は、以前はかなり安定していた事を意味する。

 それがなぜいきなり大暴落したのか。

 企業の運営が厳しい経営的理由か、株を持っていた方の民間的感情かのどちらかだろう。暴動のタイミングを考えると後者の可能性が高い気がするが……

 

 

 

 ――そこで、思考を割り込むように破裂音がスピーカーから聞こえた。

 

 

 

『あ、ああっ! 発砲です、ついに警察が発砲しました!』

 

 生中継していた日本人アナウンサーが錯乱しながら報道を続ける。カメラが発砲音のする方に向けられた。バリケードを破り、侵入してきた暴徒が発砲を続ける警官の一人につかみかかり――喉元に噛みつく。

 ぶしゃぁっ、と赤黒い液体が宙に飛び散った。

 

「……な」

 

 あまりにショッキングな映像に固まる。

 カメラマンも動揺しているのか画面が僅かにブレるが、それでも中継は止まらない。放送局のスタッフも動揺して指示を忘れてしまっているのだろう。

 いま起きている事は、ノンフィクションなのだ。

 つまりカメラ越しに見える景観は、文字通り人に噛まれ、首から血を噴き出した……

 

『ひっ、な、いや……! 来ないで!』

 

 警官が一人、二人と組み付かれ、噛まれて息絶えていく。そして暴徒の狙いがアナウンサーへと向いた。徐々に距離を詰められる。カメラも一緒に後退するが――

 

 横から、アー、と低い唸り声。

 

『い、いやぁぁぁあああああああッ?!』

 

 アナウンサーとカメラマンの意識外からの声。女性の甲高い悲鳴が上がった。

 

 

 

『させるかぁッ!!!』

 

 

 

 その悲鳴を遮るように、気迫の籠った日本語が割り込んだ。数発の発砲音。ドサッ、と重い物が倒れる音がした。

 

「……いまの声、まさか」

 

 マジか、タイミング良過ぎだろうと唖然とする。

 

『無事かあんたら?! ”奴ら”に噛まれてないな?!』

『え、あなた……解放の英雄……? な、なんでここに……』

『桐ヶ谷和人だ! あと此処にいるのは仕事だ、この状況は想定外だがな! ――――三人とも、ここに生存者二人! そっちは?!』

『東はダメよ、みんなやられてる! バリケードがある上に”奴ら”ばっかり!』

『南もダメです! 意識はありますが、既に全員噛まれてます!』

『北側に人影なし、逃げるならここから行けるぞ! 目的地まで少し回り道になるがな!』

『上出来だラウラ、そのまま経路を保持! 残る二人はこっちの二人の護衛だ! あとクロエは銃を持ってなかったな、俺はレーザーブレードを使うからコレを使え、リロードは済んでる!』

『え、でもそれだと近接武装だけに……!』

『レーザーブレードなら”奴ら”も一撃で倒せるからそっちの方が都合がいい! ――――ほらあんたら、何時まで座り込んでるつもりだ? 早く立って走れ! こんなトコで死にたくないだろう!』

『『は、はいぃッ!』』

 

 予想通り、和人達のようだった。彼らも暴徒――いや、人を喰らう”奴ら”に襲われ、逃げていたのだろう。その進路上にカメラマン達がいたから助けた訳だ。自身の危ない状況なのに人助けをしっかりする辺りが《英雄》と呼ばれる所以だろう。

 彼に急かされたカメラマンとアナウンサーが立ち上がり、楯無とクロエに挟まれる形で移動を始める。

 

「って、カメラ担いだままなの?」

『ねぇ、カメラ捨てたらどうなの?』

 

 あたしのツッコミと楯無のツッコミが重なった。思った事は同じらしい。多分、誰もが思う事だろうけど。

 

『い、いえ、私が生きている間はせめて、ありのままをカメラに収めたいのです!』

『テレビ局が止めてたら意味無いと思うわよ。それに、死んだら元も子もないじゃない。それを捨てた方が体力も温存しやすいから捨てる事をお勧めするわ』

『だとしても、避難所などから中継すれば実情を知ってもらえます』

『あのね……』

 

 カメラマンとアナウンサーは、命拾いした上でもまだ撮影を続けるらしい。流石に放送局も動いていると思うが、放送がテレビでなく公式ホームページの枠で行われているためか続行する方針らしく、未だに中断される様子が無い。彼らが固辞しているのは、もしかしたら上からの命令があるのかもしれない。

 とは言え、命を守るために戦う側からすれば堪ったものではない。護衛対象が足を引っ張って、それに足並みを揃えなければならないのだ。生存率を上げるために苦言を呈するのは当然と言える。

 事実、画面に映る楯無の顔が苛立ちのそれだ。

 隠すつもりがないのか、隠そうとしても滲み出てしまっているのか。

 

『――好きにさせればいい』

 

 淡々とした和人の声が割り込んだ。

 彼は特に反対している訳ではないようだ。

 

『和人君? でもそれは……』

『するしないはその人自身が決める事だ。強制はできない……まぁ、常時中継していると、常に俺の位置を把握されるのは困りものだが』

『『え?』』

 

 アナウンサー達の戸惑いの声が重なる。

 カメラに映った少年は、何を言っているのか、と澄まし顔だ。

 

『秋十が攫われたのは間違いなく男性操縦者だから。なら、俺がいる場所を狙ってくるのは必然。だから情報を伏せた状態でアメリカに来たんだが、中継に映った以上《亡国機業(ファントム・タスク)》にも知られるのは時間の問題だ』

『わ、私達は悪くありませんよ?!』

『誰も責めてない。あの状況で誰が責められる。俺達だってこんな状況、流石に予想外だ』

 

 自己保身に走った女性アナウンサーに、楯無やクロエ、ラウラが僅かに振り返ったが、彼女らが何かを口にするよりも先に和人が言った。やはり口調は淡々としている。

 

『と、というか、まさかこの状況は、その《亡国機業》の仕業なんですか?!』

『確証はない。関連性もぜんぜん無い。ただこの辺にアジトがあるっていう予測があるだけだ、だから無力化されないISを持つ俺達が派遣された』

『え……えぇっ?!』

「え、それ、言っちゃっていいの……?」

 

 和人の暴露に私の方が困惑した。

 実際《亡国機業》も世界を股に掛ける訳だからニュースチェックはしているだろう。この報道を見て、撤退しようとするかもしれない。それを知った上で暴露するって、彼にもなにか考えがあるのだろうか?

 ……彼の傾向を考えると、あまり良いとは思えない。

 

『みんな、このまままっすぐ行けば目的地だ!』

 

 先頭を突き進んでいたラウラが路地を走る面々に告げる。彼女が指し示す先には幾つも屹立するホテルの影。

 

『あれは、ホテル? まさか立て籠もるんですか? そんな事せずISを使って逃げればいいじゃないですか!』

『救出ヘリが来るまで耐える必要もあるし、生き残りも集める。いずれにせよそれなりの広さがある拠点が必要だ』

 

 それと、とカメラ内の少年が言葉を区切る。

 

『楯無達はホテル内の安全確保と避難者の護衛に務めてくれ。日本のとは言え、国家代表候補なら一般人がリーダーになるより反感は買いにくいだろう』

『ちょっと待って。和人君はどうするの?』

 

 楯無の食い気味の問い。

 丁度道路に出たところで全員が立ち止まった。和人だけが、ラウラの指示したホテル側とは違う方に進む。

 

『俺は別行動だ。アメリカにいると知られた以上、俺の動向は逐一監視されるだろう。一緒に行動していたら《亡国機業》に襲われるリスクを無関係な人に負わせる事になる。それに奴らと同時に相手なんてしてられない。楯無じゃなくて俺が行く方が安全面でベターだ。俺の護衛なら【森羅の守護者(カウンター・カウンター・ガーディアン)】がいるしな』

『安全面で言われると反対できないじゃないの……!』

 

 ぐぎぎ、と歯噛みする楯無。

 

『私は賛同しかねます。せめて私かラウラを伴った方が……』

『いや、二人は生身だ。だが【森羅の守護者】は機械の体、奴らにならない。その特性を考えればこれがベターなんだ』

『……ちなみに、ベストは?』

『安全な場所で俺も休みつつ、フルダイブで【森羅の守護者】のようにアバターを操って救助活動する事だな。通信妨害を受けると使えなくなるのが難点だ』

 

 まぁ、もう出来ないが、と彼は自嘲の笑みを浮かべる。

 

『じゃ、そういう事だ。例の所で落ち合おう』

 

 口の端を吊り上げた彼は、軽く手を振って踵を返し、そのまま走り去る。

 走る内に現代若者風のシャツとズボンが黒革のロングコート、四肢と胴を守る黒鉄の鎧、黒服の上下、鋲付きブーツへと変化していく。どうやら【黒椿】を展開したようだ。そのまま建物の屋上に大きく跳躍し、そのまま見えなくなった。

 

『い、いいんですか。行かせてしまって……?』

 

 女性の静かな問い。

 

『――あなた達が、中継を続けるって言ったからよ』

 

 それに、楯無が顔を向けた。目つきを鋭く睨むように。

 

『今も中継を続けてるから、和人君は自分の安全を諦めた。そうすればあなた達も私達も安全性が増すから……!』

『で、ですが、彼は私達を責めてないって……』

『和人君が言ったのは助けた時に中継に映った事に関してよ。中継を続ける事には、敢えて何も言ってなかったわ。あなた達が後ろめたく思わないようにという配慮なんでしょうけどね』

 

 女性が愕然とする。考えようによっては自分達の我儘が、一人の子供を危険な場所に追いやったも同じ。それを中継した以上、自身が責められるのは目に見えている。

 楯無は、責めるように言う。

 彼は赦しても、自分は赦さない――そんな眼をしていた。

 

『……ホテルに行くわよ。和人君のためにも、休める場所を確保しておかないといけないもの』

 

 口を噤んだ女性から視線を外し、踵を返した彼女はホテル側へ歩き始めた。少しずつその体が光に包まれ、水のヴェールを纏った装甲を展開する。長大な三叉の槍を振るった。

 

『先に突撃するわ。ラウラちゃん達は、警戒しながらついてきてね』

 

 キリリと怜悧な面持ちで楯無が言う。二人の返事が重なって返された後、彼女はそのまま低空飛行でホテルの影へと向かった。

 

 






 バイオで別行動は基本だよネ!(吐血)

 中継されてる事を意識して『義父』の事や『どこのホテルか』を徹底的に言及していないと気付いた人はどれくらいいるかな?

 【森羅の守護者】で誰が来るかも言わない辺りに和人の全力ぶりが滲み出ている……

 ちなみに和人が中継する事に言及しなかったのは、自分一人で行く=楯無達を置いていく口実になるからだったりする() 確かに中継続行を否定しなかったけど、その理由は二人を尊重したのではなく、楯無達を危険な場所に連れて行かないためというミスリード()

 そこに気付けてない楯無さんはまだまだですね。


・中継アナウンサー&カメラマン
 今話の犠牲者。
 ゾンビ物に付きものな公的電波の犠牲者にならずに済んだが、楯無、ラウラ、クロエからのヘイトを買った模様。三人を置いていくための理由にされたと気付いていないが、我を通したのは二人が先だから是非もないネ(邪笑)


・更識楯無
 和人思考検定三級。
 まだまだですね、と直葉に言われるレベル。普段ならまだしも異常事態、緊張状態で思考があまり回っていないので、和人の思考を読めなかった。
 まあ和人が言葉足らずなのが悪い。
 ちなみに直葉、木綿季、(アルゴ)、ユイ、ヴァベル、束、茅場は一級レベル。


・クロエ・クロニクル
 和人思考検定二級。
 和人の過去、思想を把握してるのでかなり正確な先読みが出来る。なので中継に関して特に突っ込んでいない。


・ラウラ・クロニクル
 和人思考検定三級。
 和人の過去、思想を把握してるが、付き合いが短いので手探りなところがある。しかし女として惚れた部分より普段の軍人としての気質が先行しているため中継に関して反対しなかった理由に勘付いた。


・桐ヶ谷和人
 ソロ時代が長すぎたせいで単独行動もなんのそのな主人公。
 感情論より効率、合理性を求める面倒なタイプ(失礼)
 言葉足らずなところがあるが、中継されてる状況と本人たちに絶対反対されるという予想から、アナウンサー達を利用して単独行動に持ち込んだ策士。最優先は楯無や義父達の安全なので割と容赦がない。
 普通の会話ではアナウンサー達を尊重しているようで、その実ほぼしてないのが成長の証か。


 では、次話にてお会いしましょう。


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