インフィニット・オンライン ~孤高の剣士~ 作:黒ヶ谷・ユーリ・メリディエス
視点:キリト
字数:約八千
正直今話を入れる為だけに追体験の事を描写した感があります。
サブタイの『極点』は『物事の度合いが最も高まったところ』という意味があります。そういう意味では『特異点』と言ってもいいかもしれませんね。
――ちなみに『光』って、七色で構成されてるんですよね(あからさま)
ではどうぞ。
二〇二五年六月十五日、日曜日、午前五時。
「和人君!」
声が聞こえた。続けて、体を揺さぶられる感覚。
閉じていた瞼を開けば、視界いっぱいに同室者の少女・枳殻七色の顔が映し出された。
「……なんだ?」
随分胡乱げな声だな、と自分で思う問いに対し、肩を掴んでいた七色がもうっ、と息を吐いた。どこか呆れを滲ませた苦笑で見て来る。
「なんだ、じゃないわよ。座ったまま寝ると首とか腰とか辛い事になるからベッドで寝るようにって、あたしちょくちょく言ってるでしょ?」
「ん……あぁ、寝てたのか……」
どうやら座ったまま寝てしまっていたらしい。
首を動かせば、ぴしりと嫌な音が頸の骨から鳴り、肩甲帯全体にイヤな痛みが走った。痛みを我慢して時計に目を走らせる。時間は午前五時。机上には電源が付いたままのデスクトップ型PCと三面ディスプレイがあり、開かれているファイルは学校の課題と、メカトロニクスの試作プログラム。切りの良いところまでと進めている内に睡魔に負けて寝落ちてしまったようだ。
回転の鈍い頭で思考し、追体験の事を思い出す。追体験は夢の形で見ているので意識を眠りに落とさなければならない。そうと分かっていたのに寝落ちしていた事実に理解が遅れたのは、それだけ疲労が溜まっているという事だろう。
「和人君、ちょっと無理し過ぎなんじゃない?」
体の芯に疲れが溜まっていると七色も考えたのか、表情を心配げなそれに変え、そう聞いて来た。
「んむ……そのつもりは無いんだけど……」
《事変》の時みたいに無理を押して仕事や課題をしている訳ではない。休む時はしっかり休んでいるから、そんなに疲労を溜める事は無いと思っていた。
実際はそうではなかったようだが。
「まぁ、こういう疲れって自覚しにくいものだし、分からないのも仕方ないのかもね。あたしも研究とか論文書いてる時はよく寝落ちしてたものよ」
「……それでよくアイドルとして作詞作曲、パフォーマンスの練習と兼業出来てたな」
「あの頃はアイドルの仕事イコール研究だったから、ほぼ練習ばかりだったわよ。スメラギ君やチームメンバーが進めてくれてたから集中出来てたのもあるかな」
「ふぅん……」
そう朗らかに言う七色の表情に陰りは無い。別れの挨拶も残さずに立ち去った研究チームの人達に文句の一つや二つ言ってもバチは当たらないだろうが、その片鱗を見せない辺り、既に心の整理はついているらしい。
一ヵ月という時間はそう出来るだけの長さだったようだ。
あるいは、住良木という日本人の青年や、実の姉と母に邂逅出来た事で吹っ切れたのか。
なんにせよ引き摺る事無く過ごせているのは良い事だ。少しばかり元気過ぎて、その勢いに押されてしまう時があるけど、
――個人的に、そっちの方が助かるしな……
内心で、そっと思う。
何が楽しいのか、満面の笑みを浮かべて開いていた椅子に座り、両足をぶらぶらさせている少女は鼻歌を歌っている。
その様が、いまはこの上なく救いに思えた。
――追体験は、滅びに向かった歴史の学習。
ヴァベルが貯めに貯めたログの集大成であるそれは、原則として“ユイ”としての個人の記録と【無銘】のログデータの二つで構成されるため、登場人物は大抵似通ったものになる。SAOの頃からの戦友達、巻き込まれた義姉、弓使い、宿敵たる須郷達、リアルで言えば
その経緯を見て、《獣》に堕ちるか、あるいは自己を貫いてその身を散らすかの決断をあらゆる“おれ”は下して来た。その中で、復讐の道に走る決断に限り深い共感を得ている。護る者を全て喪えば同じ決断を俺は取る――その確信と、そこに至るまでの心情への共感があった。
その共感は、言い換えれば“憎しみ”だ。
他者との共感は自己の感情を確固たるものにし、より強固なものへと昇華する。苛立ちは怒りに、怒りは憤怒に、果てには憎悪へと
故に、数々の追体験を経た俺の“憎しみ”は、おそらく以前に較べてより強く、凶悪なものになっているだろう。今は親しい人の死を見て、最初はあった忌避感が薄れているのがその証拠。
追体験をする度に、自分の裡に潜む《廃棄孔》が強くなる自覚があった。
なにかの拍子に殺意が吹き出たら、反射的に【無銘】を使ってしまうかもしれない。そんな危惧を抱くほど。
――その危険な状態に、七色の存在が歯止めを掛けている。
七色はISに関わりはなく、
つまり別世界線の“おれ”も、七色に会うとすればSAO生還後、ALOにログインしている場合に限られる。それも須郷伸之の非道な研究が明るみになり、一万人近い死者がSAOに出ていながら、VRMMOそのものが存続していなければ成り立たない。
しかし、ヴァベルが見てきた世界線に於いて、絶対的な原則が幾つか存在していた。
SAOを生還するには“
SAOをクリアした時、生き残るのは“
SAOクリア後、VRMMOは原則として法規制され、使用、研究など一切が禁止される。
SAOクリアから約一年後、“
SAOクリアから約四年後の《星の戦い》は“
――他にも、幾つか共通している事は見られた。
上記のタイミングで条件を満たしていなければ――例えば、SAO最終戦時にリーファが居なくても、ユイが居なくても――その先、俺は必ず死んでいる。逆に言えば条件を満たせば大小の差異はあれど決定的な事象は必ず起きる。
SAOクリア時におよそ一万の死者が出て、そのせいでVRMMOが禁止になる事もまた同じ。少なくとも向こう十年以上は固く禁じられる技術扱いになっていた。
だからALOは《レクト・プログレス》倒産のまま立ち消え、従って七色もVRMMOの研究者として名を上げず、アメリカに滞在し続け、
――だからこそ、七色の存在は救いだった。
追体験の記憶に引き摺られ、堕ちそうになる昏い思考。そこに七色の声が、姿が割り込むだけで、一気に開ける。彼女との関係はこの世界を生きる
七色をここに送り込む事を企てた人達はそれを狙った訳ではないだろう。良くて楔になればと、そう考えていたくらいの筈だ。追体験の事はおろか、星の戦いの事も、ヴァベルの事も未だ誰にも話していない。俺の思考を知る由がない。
そんな偶然が重なって、今の自分は此処に在る。
“みんなとの繋がりが俺の力”と自分が口にした言葉は、思いも寄らぬところで自分自身に恩恵を授けているようだった。
「――ん? じっとあたしの顔を見て、どうかした?」
「……いや。随分と、楽しそうだなと」
見詰め過ぎたようで、怪訝な目を向けられた。
そっと視線を外して言い訳を返す。
「んー……あたし、楽しそうに見える?」
それからヘンな事を聞かれ、首を傾げた。楽しそうに見えたからそう言ったのに、そう見えたのかと問われれば疑問にも思う。
「ああ、見える」
「そっかそっか、見えちゃうかー」
にひひ、と深く笑む七色。
「……なんなんだ……?」
そのノリがよく分からなくて俺は困惑する。ほぼ同い年の筈だが、異性というだけでこんなにも変わるものなのだろうか。いや、異性は関係無いかもしれない。
昔からそうだが――他人が考えている事は、よくわからない。
*
二〇二五年六月十五日、日曜日、午前九時半。
平日は勿論、土曜日も午前中はみっちり授業カリキュラムが組まれているIS学園と生還者学校だが、日曜日は学生特権の完全休日。
部活に所属していればそれも潰れる事請け合いだが、どちらの学校も諸般の事情により県大会などには出場できないため、半ば同好会に近い様相を呈している。
通信教育制度を利用している俺と七色は当然ながらどの部活にも所属していない。出来ないと言った方が正しく、青春を謳歌する一要素を喪っている事を一部の人は嘆いているというが、メカトロニクスコースの研究時間やVRMMOのプレイ時間、俺個人としては訓練時間を捻出しやすいため、むしろ有難く思っている方だったりする。
――さて。
では、IS学園に正式在籍している女子生徒・更識楯無はと言えば――――どの部活に属していない、稀有な人物だったりする。
楯無がIS学園で持っている肩書きは《生徒会長》。読んで字の如く生徒たちの長として君臨している訳だが、その仕事は通常の生徒会長とは一線を画しており、対暗部用暗部当主としての権力、実力も駆使して学園の実権の一部を握る役職である。専用機を持っている事もあり有事の際には矢面に立ち、教師の指揮下のもと戦闘行為を行うため、生半な人材ではその役職に就けないし、仮に就いたとしても長くは持たない。
そのため、それを補佐するメンバーからなる《生徒会》の役員は、特例で部活に所属する事を免除されるらしい。余裕があれば興味がある部活に参加する事も奨励されているというが、少なくとも楯無はどこにも属していないという。
とは言え、それほど忙しく、且つ危険な役職の人間が、日曜だからと言って自由時間を持てるかと言えばそうとも言えない。運動部に所属する一般学生に較べれば遥かに融通が利くだろうが、一部とは言え学園の実権の一部を持つ以上は相応の仕事もあるらしい。そのため休みの日でも更識家邸宅に帰る事は中々無いという。
――それはいいのだ。
問題は――
「――なぁ、楯無、その仕事は此処でしてもいいのか? 一応俺も七色も部外者なんだが」
俺と七色が寝泊まりしている地下拘置所の一室に生徒会の仕事を持ち込み、作業をしているという事だった。
普段俺が使っているデスクを占領し、書類を広げ、内容を検分してからハンコを押していく蒼髪の生徒会長に、ベッドに腰掛けながらそう問い掛ける。
「しちゃダメなものなら持ってきてないから
「……あたしもいいの、それ」
「だって七色ちゃん、政府と裏取引してるでしょ? ならこっちの側だもの」
一瞬、奥側のベッドに腰掛けている七色に目を向け、意味深に口角を釣り上げた。楯無のその笑みを見て、七色が顔を顰める。コレをばらせば七色の裏取引もばらす――と、そう脅しを掛けているのだ。
互いに弱みを握っているからこそのこの応酬。軍配は、どうやら楯無に挙がったらしい。
そもそも内容を見なければどんな書類か――それが生徒会室外でしてはならないものかも――分からないからバラしようがないのだが……
「楯無も人が悪いな」
「えー? そこまで言う程の事かしら、これ。机を占領してるのだって、今日はもう和人君に机は使わせないって七色ちゃんが息巻いてたのを知ったからだし」
「……七色」
じろ、と横目で一つ年上の天才少女を見る。彼女は不敵な笑みを浮かべていた。
「だって和人君、まともに休めてないじゃない。座ったまま寝落ちとかよっぽど体が疲れてる証拠よ? 課題もさっき終わったんだし、メカトロの研究だってそんなに急いでる訳じゃないんだから余裕がある時にすればいいのよ。だからもう今日は休むこと! いいわね!」
びしっと指を突き付け、そう言い渡してくる七色。有無を言わせない気迫だ。テコでも意見を翻さない意思を感じる。
「……まだ朝の九時半なんだが」
「夜なべしてた和人君が悪いんですー。それに和人君のこと、直葉ちゃん達からもお願いされてるからね。無理し過ぎないよう見張ってって」
「むぅ……」
義姉達の事を引き合いに出され、俺は唸る事しか出来なかった。純粋に心配されている事が分かる以上なにも言えなくなってしまう。
「あー……その事なんだけど、実は今日の午後、和人君にしてもらう事があるの」
そこで、楯無が申し訳なさそうに割り込んできた。
きっ、と七色がキツい眼差しを向ける。
「それ、今日じゃないとダメなやつなの?」
「ダメなやつ。七色ちゃんは……あー、触りは聞いてたはずよね? 和人君に専用機が貸与される話」
「……ああ、アレね」
その話は、およそ一ヵ月前に新国立競技場の地下で鷹崎元帥達と話し合い、決められた内容の一つだった。主に束博士が主導しつつ、日本企業の製作と銘打って専用機を貸与する事で、間接的に日本政府の支援を受けられるようにするというもの。
その鍵となる専用機が出来たらしい。
「専用機……となると、やる事は
そして
この二つが終わると、機体は
「そそ、それをする為に和人君本人が来てくれないと困るのよねぇ」
クロエと簪から教わった事を反芻しながら言えば、楯無はくるりと椅子ごとこちらに回り、ぱんっと小気味良い音を立てて扇子を開いた。扇の部分には『御明察』と達筆な筆文字。アクア・ナノマシンの技術を使って墨の分子操作を行ったのだろう。
「え、なにその扇子。前見た時は何も書かれてなかった筈……どういう構造してるの……?」
「ふふ、企業秘密よ、七色ちゃん♪」
「ぐぬぬ……」
若干悔しげに唸る七色と、それを愉しげに眺める楯無。
どうやらいい反応を返す七色を格好の相手と定めたらしい。
「……はぁ、まあいいわ。でも完成してないのに最適化までするの? 二度手間じゃない?」
「のんのん、それがそうでもないのよねぇ。機体の性能が完成したら武装の調整も捗るってものなの。というか専用機ってそういうものだからね。忘れられがちだけど、専用機って試験機、つまりプロトタイプってヤツだから。専用機に《完成》の二文字は本来あり得ないの」
「まぁ、そうだな」
楯無の言葉に、俺も同意した。
物作りは基本的に終わりなき旅路だが、一定のゴールは存在する。しかし専用機にそれは無い。ゴールがあるのは精々汎用機。その汎用機のゴールを見出すために、専用機は種々様々な武装、改良を施されていくので、ずっと現役を張り続ける事になる。
刻一刻と変化を遂げていく専用機に操縦者も付いて行くのは中々の難業で、そうしてドロップアウトした優秀な操縦者は自身の国家の後進を育てる職に就くらしい。
だから一概にも専用機の変化は悪い事とも言えない。
俺がそうなったら目も当てられないから全力を注がなければならないけど。
つらい。
「ま、ホントに
「え、茅場晶彦博士も手伝うの?! あの人ってVRMMO担当じゃなかったっけ?!」
「SAOはデスゲームになったけど一先ず終わったから、前々から興味があったISに手を出して、いまはプログラミングに嵌ってるんですって。ちょくちょく束博士と和気藹々と話してるの見るわ」
「何やってるのあの人?!」
「……自由人だな……」
幼いころから夢見ていた《アインクラッド》はデスゲームとなってしまい、243名の死者が出たものの、一先ずは終わりを迎えた事で、茅場晶彦にとっての夢も終焉を迎えたのは間違いない。だから以前から交友があった束博士経由でISについて学んでいるのだろう。
それが単なる好奇心からか、次の仕事として見ているからか――あるいは、俺への
ただ、信頼する戦友が力を貸してくれる事実だけは確かで――
――君は私の敵だ、キリト君。
「――っ……」
脳裏に、“
須郷伸之に囚われ、洗脳され、敵になった男の声が聞こえる。真鍮の如き無機質な瞳がこちらを捉えている。白銀の十字剣と十字盾を携え、紅の甲冑を纏った騎士が、敵意を向けてきている。後ろに並ぶ戦友達。眼には殺意が籠っているが、表情はどこか空ろだ。
彼らを、彼女らを、
「――和人君?」
――“
意識が戻る。視覚に色が戻り、聴覚が音を取り戻した。
肩を掴まれ、体を揺さぶられているのが分かる。いつから居たのか、目の前には七色が立っていて、不安げに眉根を寄せていた。
「大丈夫?」
「……七色……あ、ぁ……大丈夫だ」
「……ほんとに? いきなり黙り込んだかと思えば
「……ほんとか?」
「うん。いまはもう戻ってるけどね」
目の色の事で引っ掛かりを覚え、問い返す。要領を得ない問い方だが意図は伝わったようで、彼女はしっかりと答えてくれた。
以前、女権団体に対して怒鳴った時の映像だと、俺の目は黒目赤瞳に変化していたらしい。
だが――さっきの俺は、黒目金瞳だったという。
黒目金瞳と言えば、【無銘】の負の第二形態しかあり得ない。シロや廃棄孔、ホロウの容姿、目の色も、元を正せば負の第二形態に影響されているものだ。
そしてあの形態は、【無銘】を埋め込まれた時に俺が抱いていた負の感情により、一足飛びに至った二次形態。
【無銘】を展開していないのにその片鱗が現れ始めているという事は……
――それだけ、俺の中の《廃棄孔》が強まっているのか……
追体験の弊害だ。かつては人格分裂によって無理矢理制御したというのに、これでは本末転倒である。
かと言って追体験を止める訳にもいかない。別世界線とは言え共通点が多々あるから参考にできる部分は大いにある。特に敵対している相手の戦術を学べたり、スパイを炙り出すのにはこれ以上ないアドバンテージだ。
……とは言え、暫くは控えるべきなのかもしれない。
「……専用機の調整が終わったら、もう今日はゆっくり休むよ」
無理を押し通し過ぎて《獣》に堕ちては本末転倒。死んでも死にきれないし、みんなにも申し訳が立たない。
もう今日は追体験もしない。
そう心に固く誓いながら、七色と楯無の二人とゆっくり時間まで過ごしていった。
・今話に於ける『極点』とは
別世界線と本世界線の差異=七色との交友
・世界線間に於ける『極点』
織斑秋十の存在の有無
桐ヶ谷和人の価値観の変動
・枳殻七色
今の和人にとっての光。
”別世界線の和人”と本世界線の和人の間に生まれた明確な相違点。ある種の特異点。VRMMOが廃れた別世界線に於いては大成できなかったが、本世界線では大成し、ALOにて和人達と出会った事で交流が生まれた。
その事実が和人を本世界線へと引き戻す楔になっている。
役回り的にはこの上なくヒロイン。この役目は、実は直葉達でも無理。というか直葉達が声を掛けると却って悪化するまである。
追体験の事は知らないので偶然に過ぎないが、この上ないファインプレー。
《千年の黄昏》でキリト達に『再ログインできない』事実を伝えたり、本作で存在そのものから和人の意識を引き戻す楔になったり、イイポジションを保守している天才少女。抜け目がない。
・更識楯無
一年次二ヵ月目にして学園在校生最強の座に君臨している日本代表候補筆頭生。専用機持ちなのでそれ系の知識は豊富だし、生徒会長な上に《楯無》なので学園上層部、政府上層部とのコネクションも分厚い。
その分、責任重大だし、ストレスも多い。
和人との団欒がもっぱらの癒し。
七色の移動で仕事が増えたので八つ当たり気味に弄りつつ、まともに対応している辺り、『好きな人の前では良い恰好しい』な乙女。
・桐ヶ谷和人
負の想念が強まっててかなり危ない状態な主人公。
まあ一週間ほど寝ても覚めても仲間殺しの悪夢を何百回と繰り返し見てたらそりゃあ精神病む。むしろトラウマ複数持ちでよく持った方。
だから無茶するんですがね(生活サイクルの乱れ)
七色の存在が心の清涼剤。
ノーマル状態で目の色が負の第二形態になったので今日は追体験を自重する方針の模様。
専用機が一先ず出来上がった(NEW!!)
・ヒースクリフ
どこかの世界の騎士。
洗脳されて敵に回った一人。
勿論キリト以外の全員が同じ状態に陥っている。
ユウキが我を取り戻さなかったら対峙していたかもしれない可能性の世界線。
人が考える事は、全て現実になり得るのだ。