ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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何となく昨日の続きで書きたかったので。
今回はGEネタがあります。
専門用語とかは……まぁ、気にしないでください。
では本編をどうぞ。


暁霊斗は彼女とゲームがしたい

霊斗はアスタルテと並んで食器を片付けている。

「で、アスタルテは何のゲームやりたいんだ?」

「あの、普段霊斗さんがやっている……ごっどなんちゃらってやつをやりたいです」

「ああ、GEね」

GEとはゴッドイーターの略称。

数年前にP〇Pにて発売。

今でも新作が出ていて、そろそろスマホアプリでも出るはずだ。

因みに霊斗はP〇VよりもP〇P勢のため、最近のポータブル用はやっていない。

「あれはやりこみ要素が強いからなぁ……」

「そうなんですか?」

「そうだな……簡単な所から行くと、全アラガミソロクリアだろ」

「普通の人でも頑張ればできそうですね」

「あとは、全武器全服コンプだろ」

「簡……単?」

「あとは、全ミッションソロsssクリアとか」

「なかなか大変そうですね」

「あとは……」

「まだあるんですか!?」

「ああ、あとは全アイテム武器服を最大数まで作るとか」

「ま、まぁ私はアマチュアでいいです」

「そうか?なら普通にストーリーだけやるか」

「はい……あ、でも私、ゲーム器を持ってないです」

「じゃあ、買いに行くか」

「お願いします」

霊斗は最後の食器を片付けると、自室に戻り財布を持ち、玄関に向かう。

「早く行きましょう」

やけに嬉しそうなアスタルテに引っ張られるようにして家を出る。

「あ、そうだ。ついでに携帯ショップに寄っていいか?」

「はい」

というわけで、携帯ショップに向かう。

「何か買うんですか?」

「お前の携帯買わないと連絡に困るだろ」

「え……買ってくれるんですか?」

「だってお前、自分で払えるのか?」

霊斗の問いに首を横に振るアスタルテ。

霊斗は溜息をつき、携帯を見る。

「で、どれにする?」

「……あ、これがいいです!」

「オーケー、待ってろ」

霊斗はカウンターに向かい、必要な手続きをする。

そして商品を受け取り、アスタルテの所に戻る。

「ほらよ」

「ありがとうございます」

アスタルテは携帯を起動し、霊斗を見る。

「なんだよ?」

「あの、霊斗さんの番号とアドレス……」

「ああ、貸してみ」

霊斗はアスタルテの携帯を受けとると、慣れた手つきで番号とアドレスを入力していく。

「はいよ」

「ありがとうございます!……送ってみますね」

霊斗が待っていると、携帯が振動する。

「お、来たか」

携帯の画面を表示する。

『霊斗さん、大好きです(^з^)-☆』

「早くも使いこなし過ぎだろ!?顔文字!?なに!?流行ってんの!?」

「???」

「あ、はい。もういいや」

霊斗は諦めたように歩き出す。

そして一言。

「……俺もだよ」

「!?!?」

霊斗の不意討ちに戸惑い、顔を真っ赤にするアスタルテ。

「い、行くぞ!」

「はい……///」

そのまま二人で中古のゲームショップに行く。

「うーん、まずは本体だよな」

霊斗は中古本体のコーナーに向かう。

「あったあった……どれにする?」

「えっと……あ、この青いのがいいです」

「オッケー。じゃ、ソフト取ってくるからここで待ってろ」

「はい」

霊斗は中古ソフトのコーナーに向かう。

「うーん、入門なら2からやるべきか……いや、時系列を重視してバーストからやるか……」

悩んだ末、両方買うことにした。

霊斗がアスタルテの所に戻ると、見知らぬ男が二人でアスタルテを囲んでいる。

見た感じではナンパのようだ。

「はぁ……」

霊斗は溜息をつきながらアスタルテに近寄る。

「だからさ、お嬢ちゃん。オニイサンが買ってあげるから」

「いりません」

「ほら、さっきまで物欲しそうにしてたじゃん」

「ですからいらないと……」

「おい、オッサン共」

「あ?なんだよこのガキ」

「俺ら、今取り込み中だからさぁ、あとにしてくんない?」

「黙れ。今すぐ消えろ。死にたくなきゃな」

霊斗が底冷えのする声色でそう言うと、男達は青ざめた顔ですごすごと帰っていった。

「大丈夫だったか?」

「はい。霊斗さん、ありがとうございました」

「いいよ、早く買って帰ろうぜ」

霊斗は商品を購入し、店を出る。

そして近道のために裏路地に入る。

すると背後から汚い声がした。

「あ、アニキ!あのガキです!」

霊斗が振り替えると、先のナンパ男達が屈強な男を連れて戻ってきた。

「おうおう、テメェか?うちのヤツらを脅したのはぁ?」

「いや、脅したというより忠告だが?」

「あぁ?嘗めた口きいてんじゃねえぞクソガキ」

どうやら霊斗の発言が気にさわったらしい。

キレるポイントがわからない。

「とりあえずよぉ……そこまでツラ貸せや」

「ああ……アスタルテ、先に帰っててくれ」

「はい。程々にしてくださいね?」

「わかったよ」

霊斗はアスタルテに荷物を預けると、男達についていく。

向かったのは倉庫街だった。

「さて、クソガキ、覚悟はできてんのか?」

「ふぁ……さっさとしてくれ。もうじき昼メシの時間だから早く帰りたい」

霊斗が気だるげにそう言うと、一人が殴りかかってくる。

「なめやがってぇ!」

しかし、霊斗は少し横にずれて攻撃をかわす。

「テメェッ!」

すると、もう一人が加勢してくる。

が、霊斗は全ての攻撃をかわす。

まるで、未来を読んでいるかのように。

「クソッ!」

男達が悪態を着きながらナイフを取り出す。

「くたばれぇぇぇ!」

「死ねぇ!」

「よっ、ほっ」

霊斗はナイフをよけ、そのまま二人のナイフを蹴り折る。

「「なっ!?」」

男達の顔が恐怖にひきつる。

「なぁ、テメェら。暁霊斗って名に聞き覚えは?」

「暁霊斗?……確か、本土の関西地方で、いろいろなヤクザやら暴走族やらを潰して回った''不良キラー''の暁霊斗か!?」

「そうだ。で、俺の名前も暁霊斗っていうんだが……」

「ひっ!」

霊斗が男達を見ると、男達は涙目で土下座する。

「「「申し訳ございませんでしたぁっ!」」」

「いいから、悪さも程々にしとけよ」

霊斗はそう告げて自宅に空間転移する。

「ただいまー」

霊斗がリビングに行くと、凪沙が出迎える。

「おっかえりー!もうお昼できてるよ!」

「おう、すぐ行く」

霊斗は洗面所で手を洗い、うがいをしてリビングに戻る。

そこでは、三人ぶんの炒飯が湯気をあげていた。

「あれ?古城の分は?」

「古城君は雪菜ちゃんと買い物に行ったよ」

「そうか……アスタルテ、飯食ったらゲームすっか」

「はい!」

アスタルテは嬉しそうに首肯く。

「凪沙もそんな風に優しくしてくれる彼氏がほしぃよ」

凪沙がなにか言っているが、気にしない。

とりあえず基本の操作からかな、などと考えながら霊斗は食事を再開した。




次回からゲームパートに入ります。
そうしたらその次に本編に戻ります。
ではまた次回!

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