いやー、もう今年も終わりですね!
と、いうわけで年末編書いていきます!
では本編をどうぞ。
霊斗の年末~未来編~
暁の帝国、暁霊斗宅。
そこでは、年末の大掃除が行われていた。
「霊斗さん!そっちの窓拭いてください!」
「おう!って、雑巾どこだ!?」
「あ、こっちで使ってました」
「1枚くれ」
「投げますよ~……それっ!」
「(べちっ)……なんか言うことないか?」
「……テヘッ(o≧▽゜)o」
「顔文字に悪意を感じる」
「悪意しかありません」
「やっぱりか……」
霊斗は溜息をついて窓を拭き始める。
「所で、美霊はどこに行ったんだ?」
「あの子は零菜ちゃんの所で年越すって出掛けていきましたよ」
「若いっていいなぁ……」
「あなたが言いますか」
「……まあ、何でも良いけどな」
そう言って霊斗は床に座り込んだ。
「あー、疲れた……」
「もう夕方ですか……そろそろかたづけて夕飯にしましょうか」
「じゃあ、俺が片付けとくよ」
「お願いします」
霊斗は掃除の道具を片付けてクローゼット(掃除用具専用)にしまう。
その後、洗濯機に雑巾を投げ込み、スイッチを入れると、リビングに戻った。
すると、アスタルテがカップ蕎麦を持ってキッチンから出てきた。
「カップ麺か」
「疲れてしまったので……」
「いや、たまには良いだろ」
そう言って霊斗は椅子に座る。
「そろそろ三分です」
「よし、いただきます」
「いただきます」
二人揃って蕎麦を食べる。
「あつっ……」
「おいしいです」
「そうか……にしても、もう一年も終わりか……」
「そうですね。早い気がします」
「そう言えば、何年か前の大晦日は凪沙から魔方陣の写真が来て、古城がパニクってたな」
「霊斗さんも人の事言えないと思いますけど……」
「……あ、明日はいろんな所に挨拶に行かないとな!特に那月ちゃんのとこ!」
「他の皆さんは古城さんの家に集まるそうです」
「そ、そうか!回る手間が省けていいな!」
「そうですね……ごちそうさまでした」
「ごっそーさん」
「では、片付けておきますね」
「おう、よろしく」
霊斗はソファーに座るとテレビをつける。
すると、笑ったら罰ゲームを受けるという番組がやっていた。
「この人達も大変ですよね、毎年」
「まあ、変わりに視聴率はそれなりにあるんじゃないか?」
「そうですね、ではチャンネル変えますね」
「ああ」
チャンネルを変えると、調度歌番組がはじまった所だった。
「今年はどっちが勝つんだろうな」
「私は白だと思います」
「なら俺は赤に入れておこう」
そんな会話をしながらテレビを見ていると、チャイムが鳴った。
「誰でしょう?」
「……俺が行く」
霊斗が玄関のドアを開けると、そこには矢瀬が立っていた。
「管理公社の上級理事が何のようだ?」
「そう邪険にすんなよ、大晦日のプレゼントだ」
矢瀬はそう言うと袋を渡してきた。
「なんだこれ……?」
「ちょっと高めの海老だぜ。嫁さんに料理してもらえよ」
「いいのか?」
「いいから持ってきたんだろ。じゃ、良いお年をな」
「ああ、そっちこそ」
霊斗はリビングに戻り、アスタルテに矢瀬が海老を持ってきた事を伝える。
「じゃあ明日は腕によりをかけて料理しますね」
「それは楽しみだな」
数時間後。
「……(うとうと)」
「アスタルテ、眠いのか?」
「っ!ね、眠くなんかないです!」
「そうか、無理すんなよ」
テレビの中ではすでにカウントダウンが始まろうとしていた。
『十秒前!』
今年もいろいろな事があった。
『九!』
でも、やっぱり
『八!』
最後は
『七!』
最後に願うのは
『六!』
隣で眠そうにしながらカウントダウンしている
『五!』
アスタルテと
『四!』
来年もまた
『三!』
一緒に
『二!』
ずっと一緒に
『一!』
今回はここまでです。
続きは明日ですね。
ではまた次回!