では、本編をどうぞ。
古城達が木の影から船を見ていると、中から数十人の兵隊が降りてきた。
「おい、霊斗。メイガスクラフトは兵隊までいんのか?」
「いや、あれは
「達?霊斗以外にも誰かいるのか?」
「ん?ああ、俺が今回獅子王機関の任務で護衛して、後で沙矢華に引き継ぐ予定だった人物なんだが……」
「あら霊斗。わたくしの事を話しているのですか?」
「あー、まぁ説明だけ……ってどこから湧いた!?」
「ずっと一緒に居ましたよ?」
霊斗の説明の途中で乱入したのはラ・フォリアだった。
しかし、古城達は当然初対面なわけで。
(((誰……?)))
と、こんな感じで固まる。
だが、ラ・フォリアが霊斗にベタベタしているのを見て最初に動いたのはアスタルテだった(当然)。
「あの、あなたは何者ですか?あと私の霊斗さんに気安くサワラナイデクダサイ(怒)」
「あら、あなたが霊斗の血の伴侶でしたか」
「伴侶!?いや、俺とアスタルテはまだそんな――」
「はい。そうです」
「おぉいっ!?」
ラ・フォリアは頬笑むと次は古城の腕にくっついた。
「うおっ!?なんで俺なんだ!?」
「諦めろ、古城。ラ・フォリアはさっきお前のことタイプだって言ってたぞ」
「「え?」」
雪菜と古城の声が重なる。
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」
「綺麗にタイミングが揃ったな」
と、そんな話をしていると、砂浜にいた機械人形達が一斉に森の中へ入ってきた。
「霊斗!殺りなさい!」
「へーいへい。いくぞ!アスタルテ‼」
「はい‼」
霊斗とアスタルテが攻撃体制に入る。
「俺は?」
「足手まといだ」
「ひでぇな!」
「先輩、現実を見てください」
「姫柊まで!?」
と、霊斗とアスタルテが同時に眷獣を開放する。
「第五の真祖、
霊斗の体から放たれる濃密な魔力が、お馴染みの太陽神を形作っていく。
「降臨せよ!我が十二番目の眷獣''
霊斗が眷獣を召喚し終えると、隣には既にアスタルテの眷獣、''
そして、アマテラスが機械人形達を蹂躙していく。
それは見るものを圧倒する、破壊的でありながら神々しさを感じさせる攻撃だった。
また、アスタルテは古城や雪菜、ラ・フォリアに攻撃が来ないように結界を張っていた。
そう、この大威力の攻撃は、霊斗とアスタルテだからこそできる物なのだ。
数秒後。
霊斗とアスタルテの働きによって一時的に安全を確保したが、まだ増援が来ないとも限らない。
と、言うことで、一行は霊斗達の拠点に向かう事になった。
さて、あと一、二話で終われるかな?
ではまた、次回!