ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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ストライク・ザ・ブラッド最新刊読み終えて書いてます。
いやー、やっぱり面白いですね!
自分にもあんな文才があれば良いのに……。
とりあえず本編をどうぞ。


天使炎上編ⅩⅡ

無人島、古城side。

「……で、どうすんだ?」

「すみません……。私が気付いていれば……」

「いや、あんなビビってたら無理だろ」

「ビビってません!」

「説得力が皆無ですね」

「アスタルテさんまで!?」

……無人島に取り残されたというのに緊張感の無い三人である。

「だけど、救助が来なかったらここでサバイバル生活だろ?」

「そうなりますね」

「れっつ、サバイバル」

「サバイバルか……シャレになんねーな」

「ですね……」

「同意」

救助を呼ぶにも携帯は圏外だ。

だが

「…………」

「アスタルテ?どうした?」

「近くに霊斗さんの魔力を感じます」

「この島に居るのか?」

「はい、恐らく」

「これで少し希望が出てきましたね」

「そうだな。アスタルテ、霊斗の所まで連れていってくれ」

「わかりました。こっちです」

三人は森の方へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

無人島、霊斗side。

霊斗が砂浜でぼんやりしていると、絃神島の方から旧式プロペラ機が飛んできた。

「お、救助か?」

目を凝らして見ると本来四人乗りの機体に五人乗り込んでいる。

しかも、後部座席に居るのは

「あれは……古城、雪菜に……アスタルテ!?なんであいつまで!?」

それに、機体のロゴを見る限りはメイガスクラフトの社用機のようだ。

つまり―――

「罠にかかった……のか?」

見たところ、島の反対側に飛んでいったようだ。

「向かうにしても着くのは夜か……」

既に昼は過ぎている。

歩いて行くには遠すぎる。

結果、霊斗が出した答えは

「うん、夜に出発して明日の朝着く位でいいかな」

あの三人なら大丈夫だろう。

そう考えて、霊斗は砂浜に寝転び、

「…………すー、すー……」

夜に向けて体力の回復をし始めた(寝た)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古城side。

古城達がしばらく森の中を歩いていると何かの建物があった。

「なんだ?これ」

「これはトーチカですね」

「トーチカ?」

「戦争の時の要塞のようなものです。戦時中に使用されていたものでしょうか?」

「いえ、弾痕がまだ新しいです。恐らく1年以内に使用されたものと思われます」

「でも、使えそうだな。今日はここで野宿にするか?」

「そうですね、近くの木の葉を持ってくればベッドの変わりになりますし」

「海の幸も豊富」

と、いうわけで今日の宿泊地決定。

 

 

 

数分後、砂浜。

古城とアスタルテは夕食の調達に来ていた。

「じゃあ、アスタルテ頼む」

「はい。実行せよ(エクスキュート)薔薇の指先(ロドダクテュロス)''防護型(タイプ・ガード)''」

「よし!疾く在れ(きやがれ)!''獅子の黄金(レグルス・アウルム)''!」

アスタルテと古城が眷獣を召喚する。

そして、古城が眷獣の爪を海面に触れさせる――――。

「……っ!」

「うぉぁぁぁあ!?」

大量の電気により、海が爆発した。

しかも――

「…………なにやってるんですか?先輩」

「ひ、姫柊……」

雪菜は海水をもろに浴びてびしょ濡れだった。

しかし、雪菜は動じない。

「アスタルテさん、先輩、夕食の準備が出来ました」

「お、おう。ありがとな」

「美味しいご飯……!」

「アスタルテ!?走るの早いな!?」

そして古城が拠点に戻ると

「…………なんだこれ」

「椰子の実です」

「これは?」

「椰子の実の刺身です」

そのとき、古城とアスタルテは同じ事を考えた。

((あれ……?料理……?))

というか、魔族やらなんやらを切っている槍で食料を刻んでも良いのだろうか。

「……さて、食うか!」

「ご飯……!」

「頂きます」

三人は食事を始める。

と、古城が不意に口を開く。

「そういや、昔凪沙のままごとに付き合わされて腹壊したな……」

「なぜ今そのエピソードを?」

「椰子の実って美味しいですね」

呑気な三人はすぐ後ろにせまる戦いに気付いていなかった。

 




あー、眠い。
次回もお楽しみに!

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