ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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書くヨー。


天使炎上編Ⅶ

古城と雪菜、夏音は生徒玄関から校門に向かって歩いていた。

しかし

『あれ、暁じゃね?』

『ほんとだ!野郎っ、中等部の聖女と美少女転校生を侍らせてやがる!』

『くそっ!なんであいつだけがあんなにモテるんだ!?』

そういう作品なので、諦めるんだ。

『『『ちくしょー!』』』

そんな声を背中にうけながら、三人は教会の跡地に来た。

夏音がドアを開けると、雪菜が歓声を上げた。

「わぁ!先輩!見てください!猫ですよ、猫!」

「へー、これ全部叶瀬さんが育ててるのか?」

「はい。捨てられているのを見て、放って置けませんでした」

そう言って頬笑む夏音に古城は

「そうか。そういう所、本当にシスターさんみたいだよな」

「でも、いつまでこの子達の面倒を見られるかわかりませんから……」

「ああ、だから皆に引き取って貰おうとしたのか」

「はい」

「だったら俺も協力するぜ。クラスの連中に声かけてみるわ」

「本当ですか!ありがとうございます!」

「はは、自分の事のように喜ぶんだな……うん、叶瀬さんはきっといいシスターさんになれると思う」

「ありがとうございます……その言葉だけで充分でした……」

そう言った夏音の一瞬の暗い表情には誰も気付けなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

無人島、夜。

「霊斗、ちょっといいですか?」

「ん、ラフォリアか。どうした?」

天音も月人も寝静まった時、ラフォリアが霊斗に声を掛けた。

「あの、少々付いてきて欲しいのですが……」

「んー、まぁいいけど」

霊斗はラフォリアに連れられて森の奥へと向かった。

 

 

 

森林、奥地。

そこには湖があった。

「どうしたんだ?こんな所まで来て」

「それは……(プチ、プチ)」

「おいこらぁ!?なに脱いでんだよ!?」

「(バサッ)なにって、水浴びをするためですけど(プチ、プチ)」

霊斗は必死に目を反らす。

「まて!いったんストップ!そこでYシャツまで脱がれたらいろいろと終わってしまう!」

「どうしてですか?(バサッ)」

「だぁぁ!馬鹿!脱ぐなぁ!」

「だって、脱がないと水浴びできませんよ?(カチャ、スルッ)」

「あぁぁぁ!馬鹿!こいつ本当に馬鹿!スカートまで脱ぎやがったぁ!」

急いで物陰に隠れる霊斗。

「霊斗?わたくしの護衛はどうするのですか?」

「ここの岩影にいるから!終わったら呼んでくれ!」

「仕方ありませんね、わかりました」

ラフォリアが湖に入っていく気配を感じてやっと脱力する霊斗。

「はぁ、疲れた(ブシャァッ!)おうふっ!」

脱力と共に久しぶりの出血。

「勘弁してくれ……」

鼻血を拭い、そう呟く霊斗だった。




お知らせです!これから大分不定期になります!
ちょっと忙しい日々が続きますので。
なるべく書くようにはしますのでこれからもお願いします!
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詳しくは活動報告で出しますので。
ではまた次回!

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