ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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さて、書きますか。
本編をどうぞ。


天使炎上編Ⅳ

深夜一時。古城の部屋。

「眠れねぇ……」

古城は眠りに着けずにいた。

原因は吸血鬼の体質と、凪沙の件である。

すると、古城の携帯が着信音を奏でる。

「はい、もしもし……」

『も、もしもし!?暁古城!?』

「なんだ、煌坂か……。悪いけど、今そういう気分じゃないんだ。切るぞ」

『ちょ……!?ま、待ちなさいよ!』

「なんだよ……なんか急ぎの用事でもあんのか?」

『それはないけど……』

「じゃあいいだろ?」

相変わらず鈍い古城である。

『なんでそんなに切りたがるのよ……まさか、私の雪菜に何かしたんじゃないでしょうね……!?』

「大丈夫だ、それは無い」

『じゃあ何よ……?』

「いや、うちの妹がな……クラスの男子に告白されててな……」

『まさか、殺ったの……?』

考えがぶっ飛びすぎて付いていけない。

「……は?」

『そいつを殺したんでしょ?でも、眷獣で消し去るのは殺りすぎじゃない?オーバーキルよ?』

「殺さねぇよ!なんでそんなことに眷獣を使わなきゃなんねーんだよ!?つーか、学校が消滅するわ!」

『ああ、そう。わかったわ。あなた、シス――過保護じゃない?』

「お前だけには過保護とか言われたくない。しかも今シスコンって言いかけただろ」

心の中で俺はシスコンじゃない、と三回唱えて話題を変える。

「で、今日は何の用だ?」

『その、今週末からまた絃神市に行くから、あなたがどうしてもって言うなら会ってあげようといいと思って……』

「ふーん、ってことはまた仕事か……」

『そうね、あなたとは違って仕事してるのよ』

「仕事かぁ……。なら、俺達と会ってる暇なんてないよな……。姫柊にも会いたいだろうに、大変だな」

『え、あ……う、そうよ!もういいわよ!死になさい馬鹿‼(プツッ)』

やっぱり古城は鈍かった。

通話の切れた携帯を見て溜息。

そのまま眠りについた。

 

 

 

 

 

 

無人島。深夜。

霊斗は船の音で目を覚ました。

「助けか?」

しかし、停泊した船から降りてきたのは機械人形(オートマタ)だった。

「くそっ!敵か!」

霊斗は近くにあったトーチカに逃げ込む。

因みに二人も起きていたようで、すぐにトーチカに入ってきた。

「仕方ねぇな……殺るか」

「霊君、私じゃなくていいの?」

「ああ。新しい奴も慣れておかないとな」

そういって、トーチカを飛び出す霊斗。

「第五の真祖、亡霊の吸血鬼(ロストブラッド)の魂を宿し者、暁霊斗が汝を天界より喚び起こす!」

形造るのは、闇を纏った男。

「降臨せよ!十一番目の眷獣!''月夜見尊(ツクヨミ)''!」

それは夜を司る神。

すなわち、星をも司る。

「''夜神流星群''!」

霊斗の声と供に、無数の星が降ってくる。

それらは寸分の狙いも違わずに機械人形に命中する。

一瞬で敵は壊滅した。

「さて、片付いたぞ」

「霊斗、ご苦労様です」

「霊君やっるー!それに、私の弟君もお疲れ様!」

『ありがとう姉さん。あまりご主人様に迷惑をかけないでね』

そういって、ツクヨミは消えた。

「さて、寝るか」

いつになったら無人島から脱出できるのだろうか……。




二体目の眷獣が出ました。
残り十体もお楽しみに。
お気にいり、評価よろしくです!
ではまた次回!

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