ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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さあ、書くぞ!
では本編をどうぞ!


天使炎上編Ⅲ

彩海学園、廊下。

古城は手を洗っていた。

先程、浅葱の片付けを手伝っている最中に、美術部のものと思われる絵の具を触ってしまい、手が真緑になってしまったのだ。

「あー、くそ。これじゃあまるでシュレ○クみてーだな」

愚痴りながら洗い流して

「うし、落ちた」

「先輩、どうぞ」

「おう、サンキューな……って姫柊!?」

「なんですか?人を待たせておいて美術室でクラスメイトといちゃついていた暁先輩?」

「おおすげぇ、言葉の節々に滲み出る悪意で身体が引き裂かれるようだ……っていちゃついてねぇ!」

「そうですか、コスプレしてツーショットを撮っているのはいちゃついていないんですか」

「う……。そ、そうだ!姫柊!相談に乗ってくれ!」

「まったく、仕方の無い人ですね……。なんですか?」

「ああ、浅葱には俺の事を話してもいいか?って話なんだが」

「え……先輩、藍羽先輩に欲情してるんですか?」

「違うわ!そうじゃなくて、俺が第四真祖だって事をだな……」

「ああ、そっちですか」

「そっちも何も、それしかねぇよ!」

「まあ、藍羽先輩に話したら凪沙ちゃんに話が行く確率が跳ね上がりますよね」

「問題はそこなんだよなぁ……」

溜息をつき、窓の外を見る。

眼下に広がる校舎裏。

普段あまり人気の無い場所に一組の男女がいた。

男の方は見知らぬ男子生徒。

女の方は――暁凪沙だった。

「ん?凪沙?あいつなにやってんだ?」

「一緒にいるのは――同じクラスの高清水君ですね……」

「ふーん……」

「あ、高清水君が凪沙ちゃんに何か渡しましたね……手紙のようですね」

「んだとっ!?くそっ!野郎!」

古城は窓から飛び降りようとする。

因みに校舎四階である。

まあ、飛び降りたら凪沙に魔族だとばれる。

「ちょっ!?何してるんですか!?」

「離せぇ!俺にはあの男を消し去るという使命が!」

「落ち着いて下さい!ああ、もう!」

ドスッ

雪菜の腹パン炸裂。

「おうふっ……おぉぁぁぁぁぁぁぁ!?」

後から痛みが襲ってくるほどの速さらしい。

「まったく、自分がモテないのに妹がモテることに嫉妬しないでください!」

「ぐぉぉぉぉ……だからって何も本気の腹パンを炸裂させることねぇだろ……」

「本気で殺っていいんですか?」

なんだろう、この娘、真祖より強いんじゃね?

古城が真祖の強さを再確認し始めた所で凪沙と高清水はそれぞれ帰っていった。

 

 

 

 

 

 

無人島。

「む……我が可愛い妹に手を出そうとする悪魔の気配が」

ここでもシスコンが反応していた。

「霊君…それは第五真祖としてあるべき姿とはかけ離れているよ……」

「まったく、霊斗にも困ったものですね」

天音とラフォリアに責められて拗ねたような顔をする霊斗。

「お前達にはわからないんだ!この気持ち……が……」

反論しようとして、台詞の途中で倒れる霊斗。

「霊君!」

「霊斗!どうしました!?」

天音とラフォリアが駆け寄る。

すると、力無い霊斗の一言。

「血が足りねぇ……」

「「貧血か!」」

息ピッタリのツッコミ。

「鉄分ー。鉄分をくれぇ……」

挙げ句の果てには漂着物の鉄板をかじり始める始末。

「そっかー、貧血かー……寝てろ!」

ゴスッ

「ごはっ……」

天音の首チョップが入り、気を失う霊斗。

「これでよし……」

無人島はまた夜の闇に包まれてゆく。




さて、書き終わったぜ。
お気にいり、評価よろしくです!
ではまた次回!

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