ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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昨日はこれを書いてる途中で全文消えて萎えたので投稿できませんでした。
申し訳ない。
今日はちゃんと書くよ!
では、本編をどうぞ!


天使炎上編
天使炎上編Ⅰ


深夜、飛行船。

暁霊斗はこの船の護衛任務に就いていた。

だが、船は何者かに襲撃されていた。

「ったく、なんだってこんなときに敵が……」

霊斗は船内を一人の少女と走っていた。

後ろにいるのは獣人。

今はまだ逃げられているが、いずれ追い付かれてしまうだろう。

「そうだ!救命ポッド!」

霊斗は急に少女を抱き上げた。

「霊斗!?何をするのですか!?」

「悪い、しっかり掴まっていてくれ」

困惑する少女を気にすることもなく、霊斗は脚に力を込める。

「舌噛むなよ!」

次の瞬間、霊斗は爆発的な速度で走りだした。

吸血鬼の筋力を限界まで引き出し、さらに呪術によって強化。

そんな自殺行為が可能にする走り。

獣人ですら追い付けない速度で霊斗は救命ポッドに辿り着く。

「早く逃げろ!こっちは俺が何とかする!」

そう言って、霊斗はポッドを射出した。

一息吐いて、座り込む霊斗。

「やばいな……脚の筋肉が逝っちまってるな……」

しばらくの間、脚は使い物にならなそうだった。

だが、そんなことを言っている暇は無いようだ。

船上から、騎士団長の怒声が聞こえる。

おそらく、もう一人の襲撃者の相手をしているのだろう。

降臨せよ(こい)!''天照大神(アマテラス)''!」

霊斗は眷獣を召喚し、船上に転移する。

そこに居たのは女の吸血鬼だった。

「D種……か。あのホモの同類か……」

「は?ホモ?」

「ああ、気にしないでくれ。お前は知る間も無く死ぬ」

そう言って霊斗は眷獣に攻撃命令を出す。

灼熱の火球が女吸血鬼を襲う。

「チィッ!」

女はギリギリで回避する。

そこに戻ってきた獣人が女に声を掛ける。

「BB、奴はあそこの吸血鬼が逃がした」

「ハァ……面倒ねぇ……」

女は溜息をつきながら手に持った端末を操作する。

その画面に映った文字は

「降臨……?」

「そう。あんたの相手は私らじゃない」

その時、頭上を光が覆った。

そこで霊斗が見たものは―

「なんだ……こいつ……」

霊斗は本能的に危険を察知した。

自分の眷獣と同等、またはそれ以上の力。

ただし、力の源は真逆。

つまり、霊力で活動している。

霊斗は、そんな膨大な霊力を持った化物を一種類しか知らなかった。

「まさか、天使……なのか!?」

次の瞬間、船が爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

彩海学園。

一年B組の教室で古城達は話をしていた。

「はぁ?霊斗が昨日の夜から帰ってない?」

「はい。本人は朝には戻ると言っていたのですが、まだ帰ってきていないんです」

そう言ってアスタルテは俯いた。

「あいつのことだから、またひょっこり帰って来たりしてな」

古城はそんなアスタルテを元気付けようと、明るい声を出す。

「そうだといいのですが……」

チャイムに掻き消されて、アスタルテの呟きは誰にも聞こえない。

 

 

 

 

 

 

 

無人島。

霊斗は砂浜で寝ていた。

「ん……」

そして寝返りを打った。

が、飛び起きた。

「いっ……てぇぇぇぇぇぇぇ!」

脚を押さえてのたうち回る。

「あ、アスタルテ~、ヘルプ~」

しかし、治療をしてくれる彼女もこの無人島には居ない。

「帰りたい……」

叶わぬ願いを口にし、霊斗は寝転がった。

そして、また眠り始めた。

新たな災厄を予感しながら。




今回はここまでですかね。
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ではまた次回!

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