ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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さあ、書くぞぉっ!


戦王の使者編Ⅸ

屋上。

紗矢華と古城は並んで正座していた。

「……これっていつまで正座してりゃいいんだろうな?」

「知らないわよ、雪菜と霊斗が帰ってくるまででしょ」

「……そうなるよなぁ……」

沈黙。

((すごく気不味い……!))

お互いに考えていることは一緒のようだ。

が、その時古城の顔が強張った。

古城が横を見ると、紗矢華も強張った表情をしていた。

「なあ、今の音って……」

「銃声ね。恐らく三発」

「くそっ!早く行かねぇと!」

「暁古城!あのワゴン車!」

下を見ると、校門から黒いワゴン車が走り去る所だった。

「煌坂!下りるぞ!」

「言われなくても分かってるわよ!」

二人は外階段を駆け下りる。

と、一階に着いたときに古城はある「臭い」を感じた。

発生源は保険室。

しかも、この臭いは……。

「血の臭い!」

「え!?どこから!?」

古城は保険室の窓から室内へと飛び込んだ。

そこには、腹部に包帯を巻いた霊斗が倒れていた。

「霊斗!?大丈夫か!」

「ああ……古城か……。すまない、浅葱と雪菜とアスタルテを拐われた……」

「黒死皇派か!」

「ああ。しかも、指導者のガルドシュ自ら出てきやがった……」

「分かった。俺達は姫柊達を追う」

「頼んだ。俺もある程度回復したら合流する」

「じゃあ、霊斗。後でな」

「任せたぜ……」

そこで霊斗は意識を失った。

「煌坂。来てくれるか?」

「雪菜の為だもの。物凄く不本意だけど、協力してあげる」

「ああ、助かる」

そして二人は外に向かって走り出した。

 

 

 

 

???

暗闇。

浅葱と雪菜、アスタルテは真っ暗な場所に居た。

「ここはどこでしょう……」

「うーん、距離的に港か、倉庫くらいじゃない?」

「アスタルテさん、分かりますか?」

「肯定。周りの構造から推測すると、船の中かと思われます」

「よく見えるわね……」

「私でもそんなに細かく見えませんよ……」

「お褒めに預かり光栄です」

と、部屋の扉が開く。

そこには、ガルドシュが居た。

「いやはや、こんなにも早くバレてしまうとはな。お察しの通り、ここは我々の船の中だ。脱出は不可能だと考えて貰いたい」

「で、あたしは何を手伝えば良いのかしら?」

「ナラクヴェーラの制御コマンドを解析してほしい」

「嫌だと言ったら?」

「その時はこの島を沈めるだけだ。既に起動コマンドは君が解析してくれたからな」

「……わかったわ。この貸し、高く付くわよ」

「パソコンはこの先の部屋に用意してある。自由に使ってくれたまえ」

浅葱は無言でガルドシュを睨むと、部屋に入って行った。




さあ、次回ナラクヴェーラ戦!
ではまた次回!

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