ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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昨日は投稿出来なくてすみませんでした!
今日は書きます!
ではどうぞ!


戦王の使者編Ⅷ

生徒会室。

浅葱が尋常ではない速度でパソコンを操作していく。

「……お前、本当に人間か?」

「失礼ね、人間よ。……っと。出たわよ、ナラクヴェーラの情報」

「ふむ……なかなか厄介な敵であるな。流石の我でも苦労しそうだ」

「霊斗、素が出てるぞ」

「おっと失礼。だが、今のままでは勝てないな……」

「勝つってあんた、これと戦うつもり?いくら吸血鬼と言っても無理があるわよ」

「う……それはそうだが……」

その時、廊下から足音がした。

「まずい!隠れろ!」

霊斗は咄嗟に浅葱と古城を机の下に押込み、自分は空間転移で別の部屋に隠れた。

「チッ、邪魔が入ったな。……お、もう出ていくか」

教師が部屋から出たのを確認し、生徒会室に戻った。

そこには、鼻血を出した古城がいた。

 

 

 

屋上。

「古城、大丈夫?」

「……ああ、なんとかな…」

「ったく、浅葱と密着して興奮するなんて古城は変態だなぁ」

「ほっとけ…」

ここで、浅葱から弁当を食べないかと提案。

二人は喜んで賛成した。

というわけで、浅葱が弁当を取りにいった。

「暑ぃな……」

「死んじまう……」

吸血鬼二人は日光に焼かれていた。

その時、古城は視界に何かが映ったことに気付いた。

が、遅かった。

「死になさい!暁古城‼」

煌坂紗矢華が剣を振りかざして落ちてきた。

「あぶねぇ!」

古城、ナイス回避。

「避けるんじゃないわよ!」

紗矢華の剣が横薙ぎに振るわれる。

「避けなきゃ死ぬだろうが!」

ヒュッ、ザクッ。

「「ん?ザクッ?」」

確かに古城は避けたはずだが……。

「い、痛ぇ……」

霊斗の脇腹に紗矢華の剣が刺さっていた。

「れ、霊斗!?大丈夫!?」

「紗矢華……君は僕に何か恨みでもあるのかい……?」

「霊斗、わざと大袈裟に痛がるなよ」

「あ、バレた?」

霊斗の傷はもう治っていた。

「霊斗……その回復力は一体…」

「ん?俺は吸血鬼だからな」

衝撃のカミングアウト。

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

「うるさい‼叫ぶな!」

「だって、そんなの一回も言わなかったじゃない!」

「お前なぁ、獅子王機関の養成所で俺は吸血鬼だとか言えるか?」

「確実に狩られるわね」

「だろ?」

「獅子王機関怖いな」

「話掛けないで!この変態真祖!」

「誰が変態だ!」

「うるさい!死になさい!」

「馬鹿おまっ、待て!グッ!?」

いきなりキレた紗矢華の剣が古城の腕を切りつける。

「ぐ…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

古城の眷獣が暴走し、周りに高周波の音と暴風を撒き散らす。

そこに、最悪のタイミングで浅葱が帰ってきた。

「古城!?まさか、その剣本物!?」

「だめだ!浅葱、来るな!」

「ぐっ、なにこれ……あぁぁぁぁぁ!」

そのまま、浅葱は気を失う。

「ぐっ、氷牙狼!」

「雪霞狼!」

二本の槍で、古城の魔力が消失する。

そこに降り立ったのは雪霞狼を構えた雪菜だった。

「雪菜‼助かった!」

「霊斗さん、お疲れ様です。……先輩」

「はい……」

「こんな所で眷獣を暴走させて、学校を破壊するつもりですか?」

「いや、あれはあそこの通り魔女が……」

「反省してください」

「はい……」

「紗矢華さん。私の任務を邪魔するのが紗矢華さんの目的ですか?」

「違うわよ!私はそこの変態に罰を与えようと……」

「反省してください」

「でも……」

「反省してください」

「はい……」

と、そこに足音。

「雪菜ちゃん!物凄い勢いで飛び出していったけど、大丈夫!?って、なんで屋上が壊れてるの!?浅葱ちゃんも居るし!?怪我してない!?」

「凪沙、落ち着け。浅葱は保険室に連れていこう。古城と紗矢華は屋上で正座。反省してろ」

「「はい……」」

「雪菜はアスタルテを呼んできてくれ。急患だってな」

「わかりました」

そこまで指示すると、霊斗は浅葱をおぶった。

 

 

 

 

 

保険室。

「メディカルチェック、終了しました。軽いショック症状と推測されます。健康面には問題ありませんが、一日は安静にしておくべきです」

「そうか。アスタルテ、ありがとな」

そう言って霊斗がアスタルテの頭を撫でてやると、アスタルテは嬉しそうな、表情になった。

最近、アスタルテが感情を豊かに表現するようになってきた。

と、急にアスタルテの表情が変わる。

「侵入者の気配を感知」

「まずい!まさか、黒死皇派!」

「目的地はこの部屋かと」

と、浅葱が目を覚ました。

「ん……なに?なにがあったの?」

「浅葱!起きたか!」

逃げろ、と言おうとしたが、遅かった。

ガラァッ!

保険室のドアが開き、獣人が二人と男が一人現れた。

「この中にアイバ・アサギはいるか」

「……私だけど、あんたらは?」

「私の名はクリストフ・ガルドシュだ。協力して貰いたいことがある」

「…させません。実行せよ、''薔薇の―」

「危ない!アスタルテ!伏せろ!」

次の瞬間、ガルドシュが拳銃を撃った。

一瞬で三発。

すべて命中した。

ただし、霊斗に。

「霊斗さん!?」

「ふん、最も強大な魔力の持ち主だったが、他愛ないな」

「くっ、霊斗をよくもやってくれたじゃない…」

「さて、ミスアイバ、我々に協力してもらおうか」

「わかったわ、ただし、そこの怯えている子―凪沙ちゃんは開放してあげて」

「ふむ、では代わりにそこの人工生命体の少女に来て貰おう」

「肯定。ただし、この人の治療を先にやらせてください」

「それくらいならいいだろう」

アスタルテは霊斗を治療し始める。

そして、治療を終わらせたあと、浅葱、雪菜、アスタルテは黒死皇派の人質となったのであった。




宣言通り、アスタルテは負傷しない回でした。
アスタルテにはかすり傷ひとつ付けねぇぞ!
また次回!

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