ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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さあ、書くぞ。


戦王の使者編Ⅶ

学校。

到着するなり、霊斗、アスタルテ、天音、古城、雪菜は那月の部屋へと向かった。

ガチャ

「おはようございます、那月ちゃんって危ねぇ!?」

「朝から殺されたいようだな?霊斗……」

「すいませんでした。土下座でもなんでもするので許して下さい」

「ならば部屋の端で土下座していろ。で、他は何しに来たんだ?」

「南宮先生。黒死皇派について教えて下さい」

「ふむ、その名をどこで聞いた?」

「ヴァトラーだよ。知ってるだろ?あいつから聞いた」

「チッ、またあの蛇使いか……。だが、なぜ貴様らがその情報を知りたがる?」

「それが、ヴァトラーに挑発された霊斗が『俺が黒死皇派を潰す!キラッ』とか言ってな……」

「キラッ、は言ってないだろ!?」

「どちらにせよ、霊斗。お前の出る幕ではない。警察に任せろ」

「でも……」

「いいか、お前にはyesしか選択肢はない」

「さすがに酷い!?」

「わかったら教室に戻れ」

「はーい、失礼しましたー」

「ところでな、霊斗」

「……まだ何か?」

「黒死皇派はナラクヴェーラの制御コマンドを解析しようとしていたらしいぞ」

「ナラクヴェーラ……コマンド……。そうか!ありがとう那月ちゃん‼」

また言った。

しかし、那月は咎めることもなく、ただ紅茶を飲んだだけだった。

 

 

 

教室。

霊斗と古城、アスタルテが駆け込んできたかと思うと、浅葱の周りを囲んだ。(実際、アスタルテは霊斗にお姫様抱っこをされていて嬉しそうだったが。)

そして、古城が凄く爽やかな笑顔で

「お前の力を貸してくれ!」

……キャラが違う気がする。

「霊斗、こいつどうしたの?」

「浅葱を見て興奮してんだろ」

「そ、そう……///」

浅葱の顔が真っ赤になった。

隠し芸だろうか?

「いや、違うだろ」

「は?急にどうしたの?」

「すまん、なんでもない」

「で、力を貸してくれって、何をすればいいの?」

浅葱が訝しげに聞く。

霊斗は精一杯真面目な顔を作り

「ナラクヴェーラについて調べてほしい」

「ナラクヴェーラ?……わかったわ、調べてあげる。だからこんどキーストーンゲートのケーキバイキングに連れていってくれる?」

「ああ、古城が約束する」

「オッケー。……この時間帯に使えるパソコンは……」

「職員室」

「馬鹿じゃないの!?捕まるわよ!」

「じゃあ、生徒会室」

「そうね、あそこなら誰も使わないだろうし」

「決定だ。行こう」

生徒会室に向かう。

「そう言えば、あのドアロックはどうすんだ?」

「まあ、見てなさい」

そう言うと、浅葱はセキュリティシステムにケータイを当てる。

すると、あっという間にロックが解除された。

そして、部屋に入りパソコンを立ち上げた。

「早いな……」

「伊達に管理公社のバイトやってないわよ」

そう言うと浅葱は笑った。




さあ、次回はアスタルテ負傷しない回です。
ではまた次回!

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