ストライク・ザ・ブラッド~幻の第五真祖~   作:緋月霊斗

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さあ、書くか。


戦王の使者編Ⅵ

翌朝。

古城の部屋。

「古城君!起きて!遅刻しちゃうよ!」

凪沙の声が響き渡る。

「…あと三十分……」

「もう!遅刻しても知らないからね!」

凪沙が出ていく気配がする。

古城、二度寝開始。

 

 

 

 

同時刻、霊斗の部屋。

「霊斗さん、起床を要請します」

「……あと半日待ってくれ……くかー……」

霊斗が二度寝をし始めた瞬間―

バチン!

「おごぉっ!?」

霊斗が部屋の外に飛んでいく。

「起きてください。さもなくば……」

「起きた‼起きたから!眷獣を戻せ!」

霊斗が叫ぶとアスタルテの眷獣が消える。

「おはようございます。いい朝ですね」

「俺は最悪だ」

霊斗が呟くと、アスタルテが無表情にこちらを見つめてくる。

「……なんだよ」

「私に起こされたのは最悪でしたか?」

「いや、アスタルテに起こされたことじゃなくて、起こし方がな…」

「謝罪します。メンゴ」

「天音の影響か?」

「ネットで見ました。男性は女子に可愛くされるのが好きなんですよね?」

「TPOを弁えろ‼」

アスタルテは微笑むと、言った。

「冗談です。早く支度をして行きましょう」

「そうだな」

その後、古城の部屋の前を通ると、なにやら聞き覚えのある声が聞こえた。

「なあ、凪沙。浅葱がきてんのか?」

「そう!古城君を起こしてくれるんだって!」

「ふーん、そうか……」

霊斗は曖昧な返事をし、古城の部屋の扉を少し開く。

そこでは、浅葱が古城に馬乗りになり、話をしている。

(……リア充め……)

霊斗は心の中で、呪詛を送る。

すると、古城の上から降りようとした浅葱がとある「物体」に触れる。

さらに、疑問に思ったのか、「それ」を掴んだ。

そして、古城に文句を言いながら殴り掛かる。

古城がそれを止めようとし―

結果、浅葱を床に押し倒した。

その瞬間

「(ガチャッ!)古城‼何してやがる!この変態!」

「霊斗!?見てたのか!?」

「霊斗……あんた……どこから見てたの?」

「ん。えっと、確か浅葱が古城に馬乗りになって、話をしてた所かな?」

「大分最初の方じゃないの!?」

「最悪だぁぁぁぁぁ!」

「全くこのリア充どもめハヤクシネ」

「霊斗が昨晩の殺人鬼の様に!?」

「リア充じゃないし!」

「なぁぁンでお前らはリア充しテんのにオれはリア充になれないんだぁぁぁ!」

「「霊斗が壊れた!?」」

「ぐぉぉぉ!がふっ!?」

咆哮していた霊斗が急に倒れる。

その背後には、アスタルテが背中から眷獣を召喚し、立っていた。

恐らく、霊斗を殴ったのだろう。

眷獣の拳には、真新しい血がべっとりとついていた。

「無事ですか、古城さん、ミス藍羽」

「ありがとう、アスタルテ。助かった」

「そういえば、アスタルテさんも眷獣が使えるのよね……」

「私は霊斗さんを連れて一足先に登校します。それでは」

「おう。また後でな」

「じゃ、あたしも一緒にいこうかしら。その方が安心だしね」

「そうか……。なあ、浅葱。お前、結局何しに来たんだ?」

「んー、姫柊さんがいれば宣戦布告しようと思ってたんだけど、居ないみたいだし……宣言かしら」

「はぁ?どういうことだ?」

「わかんなくていいのよ。じゃ、後でね」

そう言って、浅葱は部屋を後にした。

その後、古城は雪菜に説教されるのだが、どうでもいいので、割愛。

霊斗、アスタルテ、浅葱は学校へと、向かった。




今回は、ここまでですかね。
明日、学校で漢検なんですけど、勉強しなくて大丈夫かな……。
では、また次回!

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