かなり内容がおかしくなっているかもしれません。
古城がドアを開けると矢瀬が怪訝そうな表情で立っていた。
「おい古城、どうなってんだこのインターフォン?故障か?」
「いや、マンションの変圧器を交換してるんだと。それより、なにか用か?」
古城がそう聞くと、矢瀬は汗を拭いながら答える。
「ああ、面白い話があってな。それより、暑いし上がっていいか?」
「ああ、まぁ入れよ」
古城はそう言って矢瀬を迎え入れるとドアに鍵をかけた。
「ん?鍵なんてかけてどうしたんだ?」
「いや、なんとなくな。防犯対策だよ」
古城がそう言うと、矢瀬は不思議そうな表情をしながらもリビングへと向かっていった。
そして、矢瀬がリビングに入った瞬間だった。
「「「「ウェルカム」」」」
そこには悪魔がいた。
「くっそ……ひどい目に遭った……」
そう言ってソファに座り込む矢瀬に、アスタルテが水を差し出す。
「災難でしたね。お疲れ様です」
「全くだぜ…… 」
青白い顔をしながら矢瀬が水を飲み干すと、キッチンで皿を洗っている霊斗が聞く。
「ところで基樹。お前なんでこんな時間に来たんだ?」
「ああ、まだ話してなかったか」
そう言って矢瀬はポケットからなにかを取り出した。
「なんだそれ」
「聞いて驚くなよ?これはな……なんとあのブルエリの仮オープンの招待チケットだ!」
矢瀬の言葉に一番最初に食いついたのは凪沙だった。
「え!?ブルエリ!?今話題のブルーエリジアム!?」
「そうそう、そのブルエリ」
それを聞いて霊斗はテレビで見かけた情報を思い出す。
「なんだっけ、魔獣庭園だとか、プールだとかあるんだっけ?」
「ああ、なんとそこに二泊三日、タダで招待だぜ」
矢瀬がそう言うと、古城が怪訝そうな表情で言う。
「なんか胡散臭いな……またろくでもないことに巻き込まれそうなんだが」
そんな古城に向かって女性陣が反論する。
「なに言ってるの古城君!こんなチャンスもうないよ!?」
「そうですよ先輩!あのブルエリに行けるんですよ!?」
「古城さん、行きましょう」
「そ、そう言われてもな……なぁ、霊斗はどうおもう?」
古城が救いを求めるように霊斗に声をかける。
しかし、当の本人はというと。
「アスタルテの水着……ビキニ……いや、ワンピースタイプも捨てがたいか……ここは敢えてのスク水……」
妄想の世界に完全に入り込んでいた。
そんな霊斗を見て矢瀬がニヤニヤしながら言う。
「どうする?古城以外は乗り気みたいだけどな?」
「どうせ拒否権なんてないんだろ……」
「ま、そういうことだな。じゃあ人数分置いてくぜ」
そう言って矢瀬はチケットとパンフレットを置いて帰っていった。
「そう言えばこれっていつからなんだ?」
「確認してみますか」
そう言って雪菜がチケットを手に取る。
「これは……今週の土曜日ですね」
「土曜日か……」
そう言ってカレンダーを見る古城。
「って明日じゃねぇか!」
「で、何を企んでるのよ今度は」
『いやいや、企んでるとか人聞きの悪いこと言うなよ』
「事実でしょうが」
そう言って浅葱は目の前にチケットをかざす。
「しかもこれ明日からじゃない。いきなり言われても準備なんて出来ないわよ」
『その辺はこっちでなんとかしてやるよ。持ってくのなんて水着やらなんやらだろ』
「簡単に言ってくれるわねアンタ……」
頬をひきつらせながら浅葱は言う。
「まあいいわ、あたしもブルエリは興味あるしね」
『じゃ、そういうことで』
そう言って通話は切れた。
「はぁ……水着どうしよ」
そう呟いて浅葱はパソコンを立ち上げた。
すると、早速モグワイが話しかけてくる。
『よぉ嬢ちゃん、どうやらお悩みのようだな』
「うっさいわね。こっちも忙しいのよ」
『ケケッ、なんなら俺がアドバイスしてやろうか?』
そう言ってモグワイが様々なグラフなどを表示していく。
「ちょ、なによこれ!?」
『嬢ちゃんの体重やらなんやらの数値の移り変わりをグラフにしたもんだがな、これから現在のスリーサイズを予測してっと……』
モグワイがそう言って再び画面を切り替える。
『これが今の嬢ちゃんのスリーサイズだな。これを参考にして……』
「も、モグワイぃぃぃぃ!!」
浅葱の悲痛な叫びが家中に響き渡った。
どうでしたかね。
何かおかしいところ等あったらコメントで教えてくださるとありがたいです。
ではまた次回。