biohazard cordname”NT”   作:ナッツガン

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 ロックフォード島でウイルスの情報を探す、エイダとベルトウェイ。
 そしてついに…


影への道

 階段を上がると俺は右側のドアを開けた。

「この奥に向かうか…」

 ドアを開けると真直ぐな通路を進んで行く。

奥のドアを開けようとすると、そこには鍵がかかっていて進めないようになっていた。

「鍵がかかっているな…」

 そう呟いているとエイダが後ろから俺に向かって話しかけてきた。

「私に任せて」

 そう言うとエイダは窓から飛び出していった。

 数分が過ぎるとエイダが窓から帰ってきた、片手に鍵を持った状態で。

「その鍵は?」

 そう聞くとエイダはドアに向かって歩き出しながら俺の質問に答えた。

「ここの鍵よ…」

 ガチャ

 そんな音と共にドアの鍵が開いた。エイダは奥に向かって進み始めた。

「そんな鍵どうやって手に入れた?」

「企業秘密よ」

 そう言うエイダの顔は微笑んでいた、俺はエイダについていくと奥のドアから銃撃音が聞こえた。

「行くぞ」

「ええ」

 二人で奥に進んで行くとそこではクレアが俺が先ほど倒したBOWがクレアを襲っていた。

「助けるか…」

 そう悩んでいると奥のガラスから先ほどのカメラに映っていた男が出てきた。

 BOWが死ぬと男はゴールドルガーをクレアの持っていたマシンガンと交換していた。

 しかし、マシンガンは弾が入っていないようでクレアに向かって抗議をしていた。

「弾が入っていないようね…」

「みたいだな…」

 話を聞いているといつの間にかクレアは男の上に立ち弾を取ると男に渡した。

「彼女も中々やるわね…」

「さすがクレア…」

 男が奥に進んで行くとクレアは戦闘があった場所で待っていた。

「どうする?」

 俺はエイダに聞いてみたがエイダは立ち上がり俺に向かって答えを呟いた。

「彼女がゴールドルガーを手に入れた理由はおそらくはドアの奥に行きたいからでしょうね」

 そう言いながらエイダは立ち上がりドアから引き返していった。

「だったら彼女に奥に進んでもらいましょう…」

 俺も後に着いて行くとエイダは次の目標に向かって歩き始めた。

「それでこれからどうする?」

 そう聞くとエイダは進みながら俺の質問に答えた。

「まずはウイルスの事を調べましょうか…」

 そう言うと俺達はこの施設から出ることにした。

 

 施設を出るとエイダは来た方とは別の方向に向かって進み始めた。

「この先は刑務所になっているはずよ…」

 そう言いながら俺とエイダは階段を下りていた。

「その刑務所に何か用か?」

 階段を下りていくと、視界に大きな橋が見えてきた。

「別に、要は無いわよ…」

 橋は大きな炎で包まれており、中心で車らしき物がぶつかり合っていた。

「じゃあ何で?」

 橋の中心に向かって歩き始めた、するとエイダは中心で歩きを止めて俺の方に向いた。

「一つ聞いてもいい?」

「なんでも聞けばいいだろ」

 そう言うと俺はクレアいるであろう場所を見つめながらエイダの方に耳を傾けた。

「あなたは自分の運命を呪っている?」

「突然だな…」

 そう言いながら俺はエイダの質問を聞いていた。

「あなたはアンブレラのせいで人生を大きく変えられた…」

 俺はその言葉でラクーンシティの事、死んだ者の事を思い出していた。

「あなたはもう私のようにしか生きられない、裏で生きていくしかない」

「だろうな…」

 俺はエイダの方に向くとエイダに先ほどの質問の答えに答えた。

「恨んでいると言えばその通りだろう…」

 エイダは真直ぐ俺の方に向かって見つめた。

「だからこそ俺達のような人間を出さない戦いをすることを決めた…」

「だからこそ、俺とお前は大切な者の為に戦うんだろ…」

 エイダは何かを思い出しているようで俺の言うことに黙って聞いていた。

「それが俺が戦う理由だし、クレアを巻き込みたくない理由だ」

「あなたは私に似ているわね…」

 エイダは俺の方から向きを炎に変えて黙り込んだ。

「お前は恨んでいるのか?」

「別に…」

 そう言われると俺は黙り込んだ。

「このまま待ちましょう…」

「いいだろう」

 俺はエイダと共にクレアが出てくるのを待った。

 

「そろそろだな…」

「ええ…」

 そう言いながら俺達はもう一度階段を上がって行った。

「先ほどの男は何者だ?」

「私が知っているとでも?」

 そう言うと俺はエイダに聞く事をやめて歩きを進めた。

 ある程度進むと俺達はまたしても公邸の場所まで出てきた。

「この先に家があるんだな?」

「ええ…」

 そう言うと俺達は奥に向かって進み始めた。

 先ほどの部屋に入るとドアは開いており、奥に進めるようになっていた。

「この先か?」

 俺は左にある通路を指差すとエイダに聞いてみた。

「ええ、そのはずよ…」

 通路から外に出ると橋が架かっており奥に進めるようになっていた。

 橋を進んでいると大きな家の前に来ていた、すると奥からクレアが出てくるので俺とエイダは瓦礫の中に隠れた。

 クレアは俺達に気付かれてないようで奥に進んで行った。

「気づかれなかったようね」

 そう言いながら俺とエイダはそのまま進んで行く、家の中に入るとそこはコウモリを何匹も飛び交ってきた。

「うるさくしなければ襲ってこないわ…」

 静かに進んで行くと階段を進んで行くと一番上のドアを開ける。

「この先がアルフレッドの部屋か…」

「そのはずよ…」

 そう言いながら俺はアルフレッドの部屋に入って行った。

「何かおかしくないか?」

「というと?」

 俺は上を見る、するとエイダも何かを感ずいたように上を見る。

「隠れて」

 その声と共に俺達は窓の下に隠れた、窓から隠れて確認するとそこにはアルフレッドがドアから出て行った。

「アルフレッドか…」

「そうみたいね…」

 俺は立ち上がり中を散策すると俺は不意に隠しドアを見つけて、隣のアレクシアの部屋に入って行った。

「これがアレクシアの部屋だな…」

 そう言いながら俺は中を探索していた、する棚の奥から一つの日記が出てきた。

「これは…日記?」

 そう言いながら俺は中を見てみるとそこには、アレクシアが南極を拠点に活動していたことが書かれていた。

「南極に何かありそうね」

「だな…」

 その日記を俺はもう一度棚に戻すと俺はエイダの方に向いた。

「これでこの屋敷には用事は無いな?」

 そう言うとエイダも俺の意見に賛同してくれた。

「そのようね…」

 そう言いながら俺は屋敷を後にしようと外に出るとそこには、クレアが再び上ってきていた。

「隠れるぞ!

 そう言うと俺とエイダは再び瓦礫の中に隠れた。

 クレアは再び中に入って行った、俺はそれを確認すると公邸に急いだ。

「しかしなんで南極なんだろうな?」

 そう聞くとエイダは俺の方を見ずに答えた。

「私は知らないわよ…」

 そう言いながら俺はエイダの前を守るように歩いた。

「この後はどうする?」

 俺は後ろにいるエイダに話かけると、すぐにエイダは返答をしてくれた。

「まずは飛行機の奪取ね、その後南極に向かう」

 俺は公邸の中に入り一階を目指して歩きを進める。

「それにしてもアルフレッドには会えなかったな…」

 そう呟くとエイダはその言葉に対して返答をしてくれた。

「会いたかったの?」

「会ったらこんな面倒な事をしなくても、アルフレッドに聞けたろ?」

 そう言うとエイダは考えていると、俺に向かって話の続きを話始めた。

「確かにそうね…」

 そう言うと俺達は外に出る、再び俺達は飛行場に向かって歩きはじめる。

「来た道を戻るのか?」

「そうなるわね…」

 そう言いながら俺は階段を下りていく。

「しかし、本当に奇妙な所だったな…」

「私は結構楽しめたけど…」

 そう言うエイダの表情は本当に楽しそうだった。

 階段を下りて通気口に入ると俺達は飛行場に向かって歩きを進めた。

 進んで行くとついに目的の飛行機の前まで来た。

「これで脱出するか?」

「そうしましょう」

 俺達は飛行機の前に降りると、気になった事が有ったのでエイダに聞いてみた。

「聞くんだが、飛行機を操縦できるのか?」

 そう聞くとエイダは振り向いて微笑みながら答えた。

「任せて…」

 その言葉を信じて俺は飛行機の掃除を開始した。

 

 少しすると俺は飛行機の掃除は終わりそのまま中で操縦を始めた。

「飛ぶわよ!席に着いて!」

 そう言われると俺はエイダの隣の席に着いた。

 飛行機が飛んでいくと、俺はクレア達の飛行機の方を見た。

「クレア達も脱出するところだな」

 そう呟くと突然大きな音とサイレンが鳴った。

「後ろで異常事態よ!」

「俺が見てくる!エイダは操縦に集中してくれ!」

 そう言いながら俺は後ろのカタパルトに急いだ。

 カタパルトに来るとそこには大きな男が入り込んでいた。

「誰だ?人間か?」

 そう呟くと後ろから声がした。

「タイラント…」

 後ろに振り向くとそこにはエイダがいた、俺はエイダに向かって叫んだ。

「操縦は!?」

 そう叫ぶとエイダはハンドガンを構えながら、俺に向かって言った。

「自動操縦になっているわ!それより!」

 そう言うと俺はタイラントの方を向いて戦闘態勢になった。

 タイラントは恐ろしい速さで襲いかかってきた。

 俺はタイラントの攻撃を蹴りで受け止め、そのまま吹き飛ばした。

「何か無いか?」

 すると俺はカタパルトの発射装置を発見した。

 エイダが黙って頷くと俺はエイダの意思を感じ取り、走ってタイラントに攻撃を仕掛けた。

「クソッタレが!!」

 しかし攻撃は当たったがタイラントは全く動じない、俺はそのまま吹き飛ばされた。

「ぐっ!」

 タイラントを少しでも弱らせなければ、そう考えるが正攻法ではびくともしない。

 エイダもハンドガンで交戦するが完全にこちらが不利だ。

「無いか?何か!」

 そう考えている時視界に何かが映った。

「あれは武器箱か!?」

 俺は走って箱に向かうと中にはいくつもの武器が並べてあった。

「これを使えば!」

 そう言った瞬間後ろからの攻撃を察知した。俺は振り向きざまに手榴弾をばらまいた。

「ベルトウェイ!」

 俺はタイラントの攻撃でカタパルトの端で摑まる形になっていた。

 するとタイラントが爆発の中から俺に向かって歩いてきた。

「どうする!?」

 作戦を考えていると大きな声が響いた。

「避けて!」

 俺は横にずれるとタイラントはコンテナの落下に巻き込まれて転落した。

「大丈夫?」

 そう言うエイダの手を俺は掴んだ。




「助かったよ…」
 そう言うと彼女は振り向かないで俺に告げた。
「仲間なら当然よ…」
「操縦は?」
 そう聞いてみるとエイダは振り向かないで言った。
「自動で南極に向かっているわ」

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