biohazard cordname”NT”   作:ナッツガン

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 サラザールの執拗な攻撃を回避し続けるベルトウェイ。
 そして、エイダとの再会を果たす。


再会

 アシェリーがレオンと再会すると、彼らは奥の大きなドアを開けて先に進んだ。

 俺はその姿を見届けると、奥に進んで行く。

 窓の外から出て行くと、フックショットで遠くに移動した。

「ここから先はレオンに任せるか…」

 遠くに見える城を目指して進んで行く。

 フックショットを使いながら、城の最深部に進んで行く。

「サラザールもこの先に移動したか…だったら…」

 城の中を調べて行くと、通信機から声が聞こえてくる。

「楽しんでくれているかな…」

「なんだ…チビか…」

「貴様!!口のきき方に気を付けてもらおう!!」

「貴様如きが考える事ぐらい分かるさ…」

「殺してやるからな!!」

「頑張ってくれよ…期待しないで待っているよ…」

 そう言うと、通信機は突然切れてしまった。

 通信機を切れると、俺は本棚を調べることにした。

 本棚を調べていると、中にはプラーガについての資料を見つけた。

「プラーガにも色々な種類があるんだな…」

 本を棚に戻して調べていると、窓からレオンを見つけた。

「まだこんなところにしたのか!?」

 窓から見えるレオンは走りながら城の奥に進んで行く。

 俺はその様子を見ていると、ドアから何人もの男が入ってくる。

「…暇人だな」

 ナイフとハンドガンを構えると、戦闘態勢を整える。

 ハンマーをこちらに投げてくるのを、回避すると一気に距離を潰した。

 首をナイフで切りながら、部屋から出て行く。

 廊下に出ると走りながら、大きな部屋に出てきた。

「囲まれたか…」

 前のドアと後ろのドアから何人もの男達が入ってくる。

 完全に囲まれた形になってしまった。

 どうやらこれがサラザールの考えらしい、つまらない策を思い付く男だ。

「全く…この程度で…」

 武器を構えると、男達が襲い掛かってくる。

 マシンピストルを二丁構えると、迎撃した。

 しかし、男達は怯む事は無い、俺の攻撃を受けながらも襲い掛かってくる。

 攻撃を回避しながら、攻撃を加えて行く。

「少しは戦略的な事は考えないのかね…」

 一方的に襲い掛かってくるだけで、何かを考えているとは思えない。

 武器も相変わらず旧時代の武器を使っている。

「武器ぐらいは新しくしないのかね…」

 ショットガンを構えると、頭めがけて引き金を引いた。

 頭が吹っ飛ぶと、俺はその後ろにいた奴の首を切り裂いた。

 何人も倒しているのに、一向に数が減らない。

「自分の部下をなんだと思っているのかね…」

 倒しても沸いて出てくるため、俺は窓からフックショットを使って離れる。

 城の橋から双眼鏡を使ってみていると、アシェリーが連れ去られている所を発見した。

「また捕まったのか?」

 呆れていると近くにレオンが居る事に気づいた。

 どうやらアシェリーを追っているようだ。

 俺はそこから移動すると、走りながらレオンを追って行った。

「この先に移動したか…なるべく会いたくないし…」

 レオンとの距離を取りつつ、レオンの様子を窺っている。

 俺が歩きながら進んで行くと、後ろから何やらの気配を感じた。

「また…お前か」

 後ろには例のチェーンソーを持った大男が立っていた。

 恐ろしい表情で、俺を睨みつけていた。

「なんども、何度も追ってくるな…暇人」

 そう言うと、大男は恐ろしい速さで走ってくる。

 俺の目の前でチェーンソーを俺の首目掛けて切りつけてきた。

「その恐ろしいチェーンソーを収めてくれないか!!」

 叫びながら一旦距離を取ると、走りながら俺はショットガンを構えた。

 足目掛けてショットガンの引き金を引くと、大男は足をぐらつかせる。

「このまま押し切るか!!」

 チェーンソーの攻撃を避けながら、足にショットガンを撃っていく。

 少しずつ足がぐらついて行く。

 どうやら効いているようで、先ほどから走るスピードが落ちている。

「グアーーーーー!!」

 大きな雄たけびを上げると、チェーンソーを持って突っ込んできた。

 俺はフックショットで避けると、大男は一気に崖下に落ちていった。

「ようやく…」

 崖の下を見ながら、先に進んで行く。

 下水道のような場所に出ると、道なりに進んで行く。

 さらに奥のドアを開けると、道の途中でレオンを見かけた。

「こんなところで何をしているんだ?」

 するとレオンはサラザールの側近の一人から逃げていた。

 レオンはそのまま走って行くと、エレベーターの中に逃げて行った。

 レオンがエレベーターを使って移動するのを見た後、側近の元に移動する。

「この先には行かせないぜ…」

 黙っていた側近が俺に向かって歩いている。

 俺はナイフを構えていると、戦闘態勢を整えた。

「お前が行くのは…あの世だ!!」

 走って行くと、足で側近の頭に蹴りつけた。

 側近が吹き飛ぶ事は無い、俺の足を持って投げようとする。

 俺は側近の手にナイフを刺して、側近から脱出する。

 一旦距離を取ると、またしても走って行く。

「ここで終わりにしてやるよ!!」

 ナイフを使って側近の体に何度も切りつけて行く。

 側近の攻撃を受けると、再び距離が開いてしまう。

 側近は俺に向かって走って行く、俺は腕で側近の攻撃を防ぐ。

 メキメキ

 側近の拳が俺のガードに当たると、俺の腕から骨が折れるような音が聞こえてきた。

「さすがに痛いな…でもこの程度なら」

 腕の骨折は既に回復している事を確認すると、俺は側近目掛けて走って行く。

 側近の攻撃を回避すると、俺は近くにあったボンベを取り外した。

「これで!!」

 ボンベから冷気が側近を襲うと、側近の体が徐々に固まって行く。

 俺は体が完全に固まるのを確認すると、走って蹴りつけた。

 何度も何度も殴り、蹴りつけると、ようやく体がばらばらになる。

「これで終わったな…」

 俺はその場を移動すると、炭鉱のような場所に出た。

 炭鉱の中を移動していると、今度は村人が襲ってくる。

「何度もご苦労なこったな…」

 ハンドガンを構えると、1人1人倒していく。

 倒しながら先に進んで行くと、通信機からまたしてもあの声が聞こえてくる。

「どうです?楽しんでもらえましたか?」

「ああ…後お前の側近を倒したけど…」

「なんですって!?」

「まあ…お前が差し向けた者だし…別にいいよな…」

「どうやらあなたにはもっと恐ろしいものを用意しなければならないようですね!!!」

 そう言うとまたしても通信機を切られた。

 ため息を吐くと、炭鉱の道を進んで行く。

「しかし、これだけの施設をよくもまあ…」

 道を進みながら少し関心してしまう。

 大きなドアを開けると、次は溶岩が溢れる場所に出た。

 レオンが戦った様子が垣間見れる。

 その場を過ぎて移動していると、目の前の大きなドアを開けて先に進んだ。

 すると大きな空間出ると、そこは洞窟のような場所だった。

「城の次は、洞窟か…」

 目の前に何匹もの虫が俺の周りを飛んでいる。

 どうやらここがプラーガを封印していた場所の様だ。

 虫に向かってハンドガンを構えると、撃ちながら走って行く。

「飛ぶなんて卑怯だぞ!!」

 走っても、飛んでいる為先に回られる。

 ハンドガンで迎撃をしても、中々死なない。

 坂道を登ったり降りたりしていると、一番奥で上に上る場所を見つけた。

 フックショットを使って移動していると、今度は遺跡のような場所に出る。

「この先に進んだのか?」

 遺跡の中を進んで行くと、目の前にレオンが見えてきた。

 レオンはドアにモニュメントをはめると、先にすすんだ。

 俺も先に進んで行くと、後ろから人の気配を感じた。

「エイダか?」

「あら、気づいていたのかしら?」

「まあな…さっきからついて来ていただろ?」

 振り向くとそこにはエイダが俺に向かって微笑んでいた。

 俺はそんなエイダの姿を確認している。

「私が上げたフックショットは気に入ってくれた?」

「まあな…それよりなんの様だ?」

「仕事よ…あなたこそどうしてここに?」

「俺も仕事だ、大統領とオブライエンからのな」

「大変ね…人気者は」

 どこか不敵な微笑みを浮かべると、エイダは歩き出した。

「少し歩きながら移動しましょうか?」

「別にいいけど」

 俺も後に続きながら歩いていると、エイダが語り出した。

「あなたと一緒に歩くのも久しぶりね?」

「ああ、あの時はお世話になったな」

「お互い様よ…」

 遺跡のような場所を横目に見ていると、レオンが消えたドアの前に来ていた。

「お互いのやることに口を出さない約束よね?」

「ああ、お前のやることは信用しているつもりだ…」

「ありがと」

 ドアを開けると、巨大な人形がレオンを追いかけていた。

「なんだ?何があったんだ?」

「さあ?でも、楽しそうよ」

「俺はごめんだな…」

 人形が走って行く姿を見ていると、俺達は先に進むことにした。

「人形が落ちたぞ…」

「あらあら」

「全く…もう少しましな罠を考えられないのかね…」

「サラザールの事?」

「ああ…あのチビの事だ」

 壊れたドアと通ると、壊れた橋をフックショットを使って移動した。

 向こう側に移動すると、俺は次の大きなドアを開けた。

 ドアの先は大きな塔になっており、上の方で銃声が聞こえてくる。

「エイダ!」

「何?」

「先に行け!」

 俺が後ろを見ると、再びチェーンソーを持った大男が立ち塞がった。

「これをあげるわ!」

 エイダが投げた物を確認すると、それは鍵だった。

「これは?」

「後で分かるわ」

 そう言うとエイダはフックショットを使って、外に消えて行った。

 俺はチェーンソー大男に向かってショットガンを構えると、引き金を引いた。

 俺の銃撃を受けながら走ってくる大男の攻撃を回避すると、俺は走りながら塔の上へ移動した。

 そして一番上へ移動すると、チェーンソー大男を引き寄せた。

「ここからなら…」

 タイミング良く回避すると、大男は塔の上から落ちていった。

 その様子を見届けると、俺は先に進んだ。




 道なりに進んで行くと、港のような場所に出た。
「この先に…」
 遠くには大きな島が見えてくる。
 近くにボートが停泊していた。
「これがプレゼントか?」
 ボートに乗って鍵を差し込むと、ボートを起動した。
「行くか…」
 ボートに乗って島に移動していく。

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