biohazard cordname”NT”   作:ナッツガン

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 レオンの救出の為に別れたベルトウェイ
 彼の前に村長が現れる


チェーンソー

 村の奥を進んで行くと、工場跡らしい場所に出た。

「この先か…」

 そう言って工場跡を進んで行くと、奥で村長に会ってしまった。

「侵入者か…殺せ!!」

 村長の掛け声と共に周りの人間が、一斉に襲い掛かってきた。

 俺はハンドガンを構えて戦うと、常に村長を見ている。

「…なるほど…ただの侵入者ではなさそうだな」

 村長はそう言うと、俺に向かって歩き始めた。

 ハンドガンで攻撃してみるが、ハンドガンの攻撃が通用しない。

 どうやらあいつにハンドガンが通用しないようだ…

「どうした?その銃は使わないのか?」

「ああ、誰かさんに通用しないからな…」

 拳での戦う態勢を作ると、相手の顔面に拳を叩きつけた。

 村長は遠くに飛ばされ、俺は走って追撃する。

 すると穴の向こうから村長が走ってくる、俺は村長の攻撃をジャンプして避ける。

 ジャンプした態勢から蹴りを食らわせると、またしても村長は吹き飛んだ。

「なるほど…貴様…人間じゃないな?」

「人間を捨てた覚えはない…お前ほどではない…」

 すると俺の隣から大きな巨体がタックルを仕掛けてきた。

 俺が後ろに思いっきりジャンプすると、それは俺より少し大きかった。

「お前に任せる…」

 その巨体が俺の体に向かって拳を振り回してくる。

 俺はそれを避けると、顔面に蹴りを叩きつける。

「しつこいぞ!!何度も何度も!!!」

 そうしていると、巨体は近くの崖の下に落ちていった。

「今の内に逃げられたか…」

 そうしていると奥の方で村人が慌ただしくしていた。

「レオンが逃げ出したか…」

 ここにいても仕方が無いし、レオンが逃げ出せたのなら俺が助ける事もない。

 工場跡から俺は移動することにした。

 

 村長の家らしい場所まで来ると、俺は森の中から確認していた。

 すると中でエイダを見つけると、工場跡からレオンが現れる。

 少しすると、エイダはレオンを助ける為に、村長に捕まってしまう。

「助けるのもいいが…すこしは考えてからしてほしいね…」

 俺はエイダが連れて行かれた方に移動し始めた。

 村の中を移動していると、俺は再び村長の前に現れた。

「そいつを離してもらおうか…」

「また貴様か…相手をしてやれ…」

 俺の前に多くの村人が集まる、村長はその隙に数人の村人を連れて奥に消えた。

 どうやらこいつらはすでに自分の意思がないようだ。

「哀れだな…自分で考える事も出来ないなんて…」

 ハンドガンとナイフで戦闘態勢を取ると、俺は村人を殲滅することにした。

 ナイフで首を切り落としながら、ハンドガンで頭を撃ち殺す。

 それでも村人は恐れずにかかってくる。

「これだけやっても、こいつらは退かなんだな…」

 どう考えても普通の人間じゃない事は明らかだ、しかしウイルスではない。

 これが何なのかを先に調べる方が先決だろう。

 村人を倒すと、完全にエイダを見失ってしまった。

「先にジルと合流するか…」

 そう言うと俺は教会を目指して歩き始めた。

 

 教会の近くに行くと、ジルから報告を受けた。

『私は別ルートで調べてみるわ!』

「分かった!俺は教会を調べてみる!」

 そう言うと通信機を切る、教会の近くにある物陰から窺っている。

 そうしているとレオンが教会の中に入って行く。

「その中に大統領の娘が隠されているか…」

 外で教会の様子を窺っていると、教会の周りに多くの村人が集まってきた。

 どうやらレオン達をここから逃がす気が無いようだ…

「先ほど置いておいた、荷車を使ってくれればいいがな…」

 教会とは別の出口からレオンが出てくる。

 レオンが荷車を撃つと村人の多くが巻き込まれていった。

 レオン達が逃げ込むと、俺は村人の前に立ち塞がった。

「ここから先は行かせないぜ…」

 武器を構えて村人に向かって引き金を引きながら距離を取る。

 ある程度戦うと俺はその場から引き下がった。

 

 また村の中心に戻ると、村長が消えた方に移動した。

 先に進んで行くと、橋の奥の小屋で村人が囲んでいた。

「レオンはあそこにいるようだな…」

 とことんついてない男の様だなと思いながらも俺は戦う準備をしている。

 橋の近くに行って見ると、多くの村人が家を囲んでいる。

 俺が後ろから彼らを攻撃すると、彼らの一部がこちらを向いた。

「少しでも俺が引き受けられれば…」

 そう思いながらも、俺は村人をナイフと銃で倒していく。

 しかし、何人も倒しても何人も這い上がってくる。

「何人いるんだ…」

 無限にいるかのように湧いてくると、不意に村人が何処かへ消えて行った。

「これでは勝てないと踏んだか…」

 物陰から様子を窺っていると、家の中から1人の男が出てくる。

 そしてその男に接触したのはエイダだった。

「あの二人はグルだったか…」

 おそらくはあの男はエイダの協力者だろうと推測できた。

 少し話していると、男はエイダから離れて行く。

 エイダが闇の中に消えていくと、家の中からレオンが出てくる。

「なんというか…本当についてない男だな…」

 レオン達が左の方に入って行くと、俺は逆の右方面に入って行く。

 中を入って行くと、またしても何人もの村人が襲ってきた。

「あんたらも暇なのか?自分の家の家事でもしてればいいものを…」

 ハンドガンで交戦しながら奥に進んで行くと、囲まれた空間に出た。

 そして奥の方から二体のチェーンソー女が現れる。

「よくもまあ…一人の男を殺すのに…」

 おそらくはレオンを殺す為に用意したのは明白なのだが…

 1人の男を殺すのにたいした量のようにも感じた。

 チェーンソー女が揃ってチェーンソーを振り下ろしてくると、俺はフックショットで二階に逃げた。

「こんな狭い空間で、そんな物を振り回すか?」

 少しぐらい周りの事を考えて行動するべきではないだろうか…

 少なくとも、周りの仲間のことぐらいは配慮するべきだ。

 女が揃って上に上ってくると俺はその内の一人に襲い掛かった。

「こんなところで振り回すな!!」

 女の首目掛けて蹴りを入れると、女はチェーンソーを手放して吹き飛んだ。

 俺はチェーンソーを持つと、そのまま女目掛けて投げつけた。

 血が吹き飛ぶ嫌な音と光景が広がると、後ろからもう一人の女が襲ってくる。

「あれを見た後にかかってくるとは…お前…Mか?」

 チェーンソーを振り下ろす女の足を払うと、女はそのまま地面に倒れ込んだ。

 俺がチェーンソーと鍵を奪うと、チェーンソーの方は女の頭に突き刺した。

「そう言う俺は…Sか?」

 チェーンソー女を二人倒すと、俺は鍵を持っていない方の女に近づいた。

 女の服を探っていると、ルビーが出てくる。

「高く売れるかな?」

 呟きながらも俺は、後ろから襲ってくる男の首根っこを掴んで地面に叩きつけた。

「これが欲しいのか?…だったらくれてやる!!」

 男の顔面が陥没するほどに拳を叩きつけると、俺はルビーを放置してその場を去った。

 鍵を使って奥に進んで行くと、更に大きな場所に出た。

 奥のドアを目指して進んで行くと、またしてもここの村人が群がってきた。

「相当暇人か…死にたがりの様だな…」

 今度はハンドガンではなく、マシンピストルとナイフを構えると村人に攻撃を行った。

 頭を吹き飛ばしながら進んで行くと、男の1人が頭から寄生虫のようなものを出した。

「あれが、正体か…」

 おそらくは寄生虫で間違いはないだろう…

 ここの全員がこれに寄生されていると、考えると辻褄が合う。

「こんなものをどこから…」

 マシンピストルを撃っていくと、ようやく男はその場に倒れ込んだ。

 村人を全滅させると、奥のドアから先に進んだ。

 ドアを開けた時、奥の方にレオンを見た。

「あっちに何の用だ?」

 レオンが消えた先に移動していると、そこはゴンドラ乗り場だった。

 ゴンドラに乗って移動していると、何個か先にレオンを発見した。

 レオンは襲ってくる村人を倒しながら進んで行く。

「これの方が楽でいいんだけどな…」

 ゴンドラから降りると、レオン達が消えた方に進んで行く。

 階段を降りて行き、一本道を進んで行くとまたしても大きな家が見えてきた。

「この先にあの村長がいそうだな…」

 フックショットで中に入って行くと、家の屋根からレオンの戦闘の様子を見ていた。

 レオンの冷静な対処のおかげか、村長はあっという間に倒された。

 レオンは村長の義眼を拾うと、家を後にした。

 俺が下の降りて村長に近寄る。

「冷静さを欠いたな…一人の男すら殺せないとは…」

 見下ろしていると後ろの壁からチェーンソーの嫌な音が聞こえてくる。

 後ろを向くと、工場跡で会った大男が二枚刃のチェーンソーを持って現れた。

「それはどちらからの…贈り物で?」

 明らかに俺を狙った行動をしている。

 おそらく、こいつらのリーダーに俺の存在が知られたのだろう。

 適当に振り回して襲い掛かってくると、俺は急いで距離を取った。

「だから!そんな物を振り回すな!!」

 銃火器で交戦するが、全く歯が立たない。

 少しずつ逃げて行くと、階段の所に出た。

「ここなら…」

 男を引き寄せると、男はチェーンソーを振り回しながら崖にいる俺目掛けて走ってきた。

 タイミングよく引き寄せると、俺はフックショットで上に逃げる。

 男はバランスを崩したまま、崖下に転落した。

「しつこし相手だったな…」

 崖下を見ながら階段を進んで行くと、俺はゴンドラに乗り込んで先に進んだ。

 

 同じ場所に戻ると、奥のドアが開いていた。

「この先に進んだか…」

 ドアを開けると、そこには多くの村人が一斉に俺を見た。

 一瞬ゾックとした感覚を覚えると、一斉に襲いかかってきた。

「だろうとは思ったけどな…」

 後ろのドアから何かが突っ込んでくる音が聞こえる。

 俺は思いっきり高くジャンプすると、車が一台突っ込んできた。

 車の上に乗ると俺は、車に付いていたマシンガンを持つ。

「誰が乗ってるんだ?」

「俺だ」

 車を操縦していたのは、クリスだった…

「ジルはどうした?」

「別行動だ」

「お前がそれでいいなら」

 マシンガンで村人を撃ち殺していくと、ようやく静かになった。

 俺は車を降りると、クリスのあらかたの説明をした。

「…なるほどな…寄生虫か…」

「ああ、お前たちは村の掃討に当たってくれ…」

「お前はどうする気だ?」

「俺は城にその忍び込んで調査する…」

 そう言うと俺は城目掛けて走って行く。

 城への橋は閉ざされており、中には入れないようになっていた。

「しかし、俺にはこれがあるんだな」

 フックショットを構えると、城に向かって撃った。

 城に向かって飛んでいくと、俺は中に忍び込んだ。




「例のBSAAはどうした?」
 杖をついている男が周りの男に確認させている。
 男からの確認を受けると、男は苛立ちを覚えていた。
「あれを使わせろ…」
 男はそう言うと、奥に進んで行く。

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