コードギアス~私が目指すのんびりライフの為に~ 作:チェリオ
河口湖のホテルジャックから数日が経った今。オデュッセウス・ウ・ブリタニアはユーフェミア・リ・ブリタニアと共に、軍用の鉄道ホームでコーネリア・リ・ブリタニアの見送りに来ていた。
ホームには護衛の数人以外には三十騎以上のサザーランドが並んでいた。この駅よりサザーランドを列車に積み込んでキュウシュウまで運ぶのだ。キュウシュウにもエリア11駐留軍から配置された部隊がいるのだが、今回の相手が相手だけにそれだけでは手が足りない。なんたってあの天子さんが居る大国の中華連邦なのだから。同じアジア系という事で旧日本政府陣の亡命を受け入れたり、ブリタニアを快く思ってない事、亡命した者を表に立たせて日本を傀儡政府にして自国に引き込みたいなどといろいろな思惑を持ってちょくちょくちょっかいを出してくる。そのための増員であり、コーネリアがトウキョウ租界から指揮を執りに行かなければならない理由なのだが。
心配そうな表情で見送るユフィにコーネリアは優しげな笑みを浮かべる。本当に近しい者しか見る事の出来ない表情に私も笑みを零してしまう。
「EUとの戦争もあって我々としてはいつまでもこのエリア11に足止めにされる訳にはいかん。内政を固めて衛星エリアに昇格させたい。その為にはテロリストの撲滅は急務だがリフレインの問題もある。おかげで生産性も落ちている」
「お気をつけて」
「お前もな。もう租界からは出るなよ………兄上もですよ」
「え、私もかい?」
ふたりの愛らしい妹を少し離れた位置で眺めていたら急に声をかけられ驚いてしまう。その様子に呆れ顔を浮かべた後に眉を吊り上げて怒りを露にする。
「当たり前です!というか政庁から一歩も外に出ないで下さい!見張りを師団単位でつけないといけなくなりますから」
「そんなまさか………」
「………はぁ」
割りと本気でため息をつかれるなんて結構傷つくのだが。しかし、まぁ、つかれても仕方はない。本国に居ると思っていた私が勝手にコーネリアの指揮下のエリアに内緒で入ってただけでも問題なのに、河口湖のホテルに護衛を撒いて単独潜入して人質になるという大ポカをやらかしたのだ。良く考えれば『癒しのギアス』を使えば何とか出来た可能性もあったというのに考えがまったく至らなかった。これだけの事を仕出かして厳重注意だけで父上にも報告しないのは本当にありがたい。ただエリア11に居る理由を父上からの勅命で伝えられないというのは心が痛む。特に勅命であるC.C.の捕縛はする気がなかったから日本観光してた分余計にだ。
「兎も角、兄上にはリフレインを任せます。良いですね!」
「それは構わないさ。手段はこちらに任せてくれるのだろう」
「…えぇ、兄上の手腕。見せてもらいもしょう」
そういうとサザーランドを積み終えた最後の列車に乗り込んだ。乗り込む際にギルフォードの姿が見え、妹を任せた意味を兼ねた視線を向けた。気付いた向こうから姿勢を正した見事な敬礼が返される。軍用列車が出発して視界から消えるまでの間はずっと手を振り続けた。
さてと、父上の仕事をサボって観光してた分の仕事はしますか。可愛い妹の頼みだしね。
「ところでユフィはどうするんだい?」
「出来ればお兄様のお仕事を拝見したいのですけれど」
「かまわないよ。では…早速」
エリア11の総督であるコーネリアから頼まれた仕事を完遂する為にコーネリアの言いつけを十分も経たない内に破るのだった。
駅より出て租界の中にある喫茶店でコーヒーに口をつけながら道行く人々を眺める。ゆったりとのんびりとした時の中に至福すら感じるのは私だけなのだろうか。
………店内からの視線が地味にキツイです。
いつもは人の少ないこの喫茶店(抜け出して通ってました)は昼時でもないと言うのにほぼ満員になっている。しかも私とユフィ以外はコーヒーのみの注文。注文した者らは護衛であるユリシーズ騎士団第一中隊十二名である。いつもなら撒こうとするのだが政庁待機を破ったのみならず護衛も付けずにとなると本気でコーネリアに叱られてしまう。それどころか嫌われる可能性もありえると思って撒かずに来たのだ。全員がコーヒーのみ注文したのは護衛対象であるオデュッセウスがいつ動いてもいいように最低限の注文で済ます為だ。本来ならロロもこの場に居ておかしくないのだが白騎士の姿で来る訳にもいかず、本国からのナイトメアの空輸する件もあってここに居ないのだ。
店内の騎士団には警戒を込められた視線で、店長からは店内の雰囲気から常連になりつつある私に不安な視線が、対面に座るユフィからはこんなことしていて良いのかと困惑した視線などが集まっている。
ちなみに私はニットのセーターにジーンズ、黒のニット帽と髭を隠すマスクとサングラスのいつもの黒尽くめで、ユフィは胸元から袖は白色で腰の辺りは黄緑色、足首まで届くスカートはオレンジ色とアニメでスザク君と初めて出会った時の衣装に茶色い帽子を追加した姿でいる。
「さすがに遅いねぇ」
「兄様は何方かをお持ちなのですか?」
「うん、昔からの知り合いと言うかユフィも知っているんじゃないかな」
「私も知っている方…」
「ほら、来たよ」
入り口の扉に取り付けられたベルをカランカランと鳴らして入ってきたのはグレーのレディーススーツを着こなす男性…のように見える赤いショートヘアの女性だった。見覚えのある顔にユフィは『あっ!』と短く声を漏らす。相手は深々と頭を下げてお辞儀をする。
お辞儀をしたのは以前オデュッセウスを取材したメルディ・ル・フェイだった。あの取材以降貴族や大手の社長から取材してくれと依頼され続けた彼女は大手の出版社でも引っ張りだこになり、何処にも属さぬフリーの記者として活躍している。もう八年が過ぎて二十五歳となった彼女は新人臭さが消え去り、ベテランと呼ばれる落ち着きと雰囲気を纏っていた。
「お久しぶりです。殿k―」
「ここではその呼び方は……私のことはオデュと呼んでくれないかな?」
「そのまんまな気もしま…致しますが」
「もっと気楽に接してくれれば良いからね」
「畏まり…分かりました」
ここに呼ぶ為に連絡した昨日なんて『もしもし僕ですけど…』って返事された時には思わず笑ってしまった。返答も返答だったが眠たかったのか凄く声が面倒くさそうだったのだ。普段そんな声色で返事される事もないから凄く新鮮で。当の本人は電話の相手が私と理解した途端に平謝りしていたが…。
困った笑みを浮かべるメルディを席に座るように促し、店長にコーヒーをひとつ注文する。
「さっそくで悪いが例の件は…」
「もうばっちりです。と言っても真偽も定かじゃありませんけど」
「いや、情報は多い事にこした事はないから」
「失礼ですけど普通の人は困りますからね。ただ情報が多いってことはガセネタや曖昧で役に立たない物も含まれているって事ですよ。しかも大概それが九割超えますし」
「?理解したら何となしに解らないかな」
「それだけで情報の真偽を見分けられるのは殿…オデュさんだけだと思いますが」
呆れた顔で見つめられ小首を傾げる。シュナイゼルは勿論、ギネヴィアもそうなんだろうなと思っていたし、自分も大概そうやって見分けてきたので疑問を覚えたのだ。分かっていると思うがこの考え方はおかしいものである。シュナイゼルもギネヴィアも情報を見分ける際には他の情報と比較したり確認作業を行なっている。これが普通なのだがオデュッセウスの場合は原作知識に頼っている。人は自分本位に考える者が多い為にオデュッセウスは自分が普通だと考えているがメルディが正しい。
短いながらもここまでの会話についていけないユフィは先のオデュッセウス以上に首を傾げて不安げな表情をしていた。それに気付いて資料の束を受け取りながら微笑みを向けて安心させようとする。
「説明をしていなかったね。これは彼女に集めてもらった情報なんだ」
「僕が直に。ではなく、僕達フリーの記者のネットワークですけど」
説明しようと言って資料の中身が情報と教えられたが肝心の内容を教えてもらえなかった事に少し残念に思ってしまったが、コーヒーを店長が運んできたので二人が聞かれないように口にしなかった事は、運ばれてきたコーヒーをメルディが受け取ってから気付くのであった。
「で、肝心の中身はコーネリアに頼まれた『リフレインに関連する情報』」
「それでは、これでリフレインは…」
「廃絶…は無理だろう。そこまでは頼めない」
「危険ですからね。調べ上げるにしてもたったひとりの記者が動いたとしても調べ上げられない。途中で捕まって処理されるのがオチでしょう」
「だけど出来うる限りの事はしよう。可愛い妹に頼まれた仕事だしね」
「でも、集めた情報はそれらしい噂程度のものですよ。黒に近いけど危険で確認できないものや単なる噂に近いものまで」
「大丈夫だよ。当てはあるんだ」
時間も時間なので昼食もここで食べようと注文する。私はひとりで出かけて食べ歩きもするので普通に注文するのだが、こういう場にまったく慣れてないユフィはメニュー表を見つつ、書いてある物がどんな食べ物なのか楽しそうに聞き、注文する時は少し照れたように呼びかけて店長に注文していた。その様子に小さな子が初めて注文する時に緊張や恥ずかしがっている感じがしてとても微笑ましかった。
…微笑ましかったんだけれどハチミツたっぷりのホットケーキにフルーツサンド、プリンアラモードにストロベリーサンデー、そしてクリームソーダなど皇室では珍しい料理…というかデザート系ばかり頼んで糖分の取り過ぎではと心配になる。注文してからメルディも気付いたらしく申し訳なさそうに視線が向けられるが、どんなものなのか楽しみにしているユフィを見ていると言うのもどうかなと躊躇ってしまう。写真のサイズがどれぐらいか分かってないんだろうな。これもいい経験になる……んだろうか?とりあえず片手で食べれるサンドイッチを一緒に注文する。
二人は和気藹々と食事する中で資料に目を付けながらサンドイッチを口に運ぶ。さがすのは『警察』とゲットーではなく『租界』の二つのキーワードのみ。アニメ第一期であった『リフレイン』の回を何とか記憶の海から思い出し、ナイトポリスが登場した事と場所が租界内であった事を思い出したのだ。そこまで答えが分かっているのなら簡単に割り出せる。100を超える中で『警察』関係は十二件、『租界』関係で取引場所が租界内というものも含めて三十四件あった。後はブリタニア軍の情報局が掴んだ情報を重ねれば複数の怪しい場所が浮かび上がる。すでに数日前からコーネリアを通して情報は得てすべては記憶している。だから何処が怪しいかも重ねられたのだが、これだけ記憶するとところてん方式で古い記憶が消えてないか心配になる。昔を思い出させてくれるギアスを持っている人居ないかな?
割り出し作業を終えたオデュッセウスは大きく息を吐いて、すでに冷め切ってしまったコーヒーを含む。目の前で女子らしい女の子トークをしている間に割り込める訳もなく、ただ微笑みながら見つめる。もうこれで今日の仕事はほとんど終了した。後は本国より帰還したロロに中隊と共に襲撃&捕縛の指揮を執ってもらおう。人員はコーネリアが用意してくれた信用できると判断された人員とジェレミア卿の純血派に頼もう。ナイトポリスに歩兵では難しいから軍用のナイトメア使用の方向で。
「もう終わったのですかお兄様」
「見当はついたから後は政庁に帰ってからだね」
「だったらいろいろ見て帰りませんか?メルディさんがいろんなお店を知っていらして」
「そうかそうか。なら寄って帰ろうかな」
「はい♪」
嬉しそうなユフィに何か記事のネタにならないかと興味津々のメルディの二人を伴って街へ繰り出す。蛇の道は蛇と言うが情報局に独自の情報ルートを持つ記者と言うのは本当に情報に長けている。これでコーネリアが満足してくれる成果が上がると良いのだけど。まぁ、ユフィの嬉しそうな表情を多く見れた事が私の最大の成果だけれどね。
あぁ…捕縛が終わったらコーネリアに許可を取って法務省との交渉と明日から大変だ。そんな事を思いながら店へと向かって行った先で、女性ばかりの店で肩身の狭い思いをするのであったが、楽しそうな妹の表情を目にすると肩身が狭く感じた思いなど吹き飛んで幸福感だけが支配していった。
トウキョウ租界にある病院には多くの患者が収容された。病院なのだから患者を収容するのはあたりまえで、気にするような事のほうが少ない。今回はそんな稀なケースである。収容されたのが全員薬物中毒者なのだから。
『リフレイン』…
簡単に得られる高揚感や高い依存性を持つ指定薬物の中でもナンバーズが一番使用している薬。効果は過去に戻った幻覚を見ること。常習性が強く、長期の使用で廃人になるという危険な物である。
黒の騎士団のエースである紅月 カレンもその病院を訪れていた。訪れた理由は自身が使用していた訳ではなく、実の母親がリフレインを使用し続け患者として収容されたからである。黒の騎士団は対ブリタニアの戦いを行なう以外にブリタニアの警察が裁けなかった常識的に悪と呼ばれる存在を裁いていた。今回カレン達はリフレインを流している工場を強襲する任務を行なった。そこには大量のリフレインと多くの常習者となった日本人の姿が…。カレンの母親もそこに居たのだ。
父親であるシュタットフェルトの生家に引き取られ、母は使用人として近くに居たので今は『紅月』 カレンではなく、カレン・『シュタットフェルト』として使用人の見舞いという形になっている。今までは昔の男に頼って笑顔でへつらう態度を嫌悪していたが、それが自分の傍に居る為に重責に耐えていた事を知った。病院から出てきたカレンの瞳には涙の跡が残っていた。
ポケットにしまっていた携帯電話が鳴り響き、相手には見えないが袖で涙を拭き取り通話ボタンを押した。
「…もしもし」
『あぁ、カレンか?今大丈夫か?』
電話をかけてきたのは黒の騎士団の副長を務め、黒の騎士団の前身となったレジスタンスグループのリーダーであった扇 要だ。相手が相手なだけに付近を軽く見渡して辺りの確認を行なうが、暗い道には人影すら認められなかった。
「大丈夫。そっちはどうなの?」
『こちらも問題なくだ。リフレインの処分はしたし、その時の動画はネットに流した』
「ブリタニア軍の追撃は?」
『おかしな事だがまったくなしだ。一体全体どうなっているんだか』
「そう…」
黒の騎士団がリフレイン工場に突入した際にはリフレインを扱っていた違法組織とグルだった警官のナイトポリス二機と交戦になった。一機は母を片手に乗せていたゆえに反撃らしい反撃が出来なかったカレンが自分の機体を犠牲にしつつ撃破し、もう一機は最近加入した団員のサザーランドによって簡単に撃破された。そこまでは良かった。直後にグロースターを含むブリタニア軍のナイトメア五騎と歩兵部隊が現れたのだ。歩兵相手なら良いが腕が良い彼とは言え一対五はきつ過ぎる。絶体絶命の状況だったがブリタニア軍は『リフレインを扱っていた犯罪者の確保と常用していたイレブンの保護が最優先』と宣言してこちらには一切手を出してこなかったのだ。
『おかげでこっちは楽に撤退できたんだけどな』
「確かリフレインを扱っていた犯罪組織の一斉摘発だっけ」
『そう報道してたな。おかげでこっちがマークしていた奴らも一気に捕まって…多くの日本人が助かった』
「ええ、ブリタニア様様ね」
ナンバーズとの格差が酷いのは知っている。中には軽い犯罪を犯してもナンバーズは通常の倍以上の判決が下される。カレンの母は判決で懲役二十年が下ったのだが、急に懲役一年と強制で更生施設で治療を受けることに変更されたのだ。会見で発表したユーフェミア副総督は『摘発した常用者の人数があまりに多く、何十年も収容しては生産性が落ちると総督が判断され』と説明していたが、ゼロは何か別の者の差し金だと言っていた。思い当たる相手が居るのだろうが玉城がいくらしつこく聞いても答える事はなかった。
「そういえば彼の様子は?」
『玉城がいらん事をいったからな。気にしてはいないと言っていたけどこっちでも気にしておくよ』
「うん、お願い。こっちも出来る限りカバーするから」
リフレイン回収後に玉城が彼に言ったのだ。『過去を思い出せるリフレインなら記憶を思い出せるんじゃね?』と。彼は記憶を失っていたところをアッシュフォード学園のミレイ・アッシュフォードの口利きもあって保護されたのだ。自身の記憶の為にいろいろしてもらって感謝している彼にとっては使って思い出したい心情があっただろう。しかし彼はそれを拒んだ。そこには禁忌という事もあるだろうが、私に対する遠慮もあったと思う。
電話を切って再び歩を進める。母と平和に暮せる日本に変える為に歩を進めるのだ。
『がんばれ…頑張れカレン。私の娘…』
看護師にクスリの後遺症で会話が出来ず、回復するとしても時間がかかると言われた母が呟いた言葉を思い返しながら。
オデュッセウスは政庁で与えられた執務室に腰を降ろして、備え付けられていた映像回線に目を向けていた。相手はキュウシュウで指揮を執っているコーネリアだった。
『さすがは兄上ですね。数日でこんなにも早くにあれだけの成果を挙げるとは』
「何を言っているんだい?成果を挙げたのは総督であるコーネリアと副総督のユフィになっているだろう」
『表向きは…ですが宜しかったのですか?これは兄上の成果です』
「私は日本に居る事にはなってないのだから受け取る訳にもいかないし、成果に拘っている訳でもないからね」
公式発表もされてない私が日本でリフレインの一斉摘発の指揮を執ったなどと報道するなんて出来る筈はない。成果を欲しない的な発言をしたが正直言って嘘になる。リフレインを廃絶しようと動いて、使用した日本人の罪を軽減したと報道されれば黒の騎士団からの印象は良くなるだろう。もし捕まるような事があってもぞんざいに扱われる事もないだろうし。でも、まぁ、父上に黙ってもらった大きな借りもあるから少しでも返さないとね。
『それはそうとこの前の昼食は何を食べられたのですか?ユフィが嬉しそうにしていましたが』
「この前?」
『私がキュウシュウに向かった日の事です』
「ああ、私はサンドイッチでユフィはデザート類をいっぱい頼んでね。それを楽しそうに、嬉しそうに、美味しそうに食べてたよ」
『……そうですか。政庁で頼まれたのですか?』
「何言っているんだい。政庁のメニューには……………ハッ!?」
『政庁のメニューにはなんです?』
「…な、なんでもないよ…うん」
『兄上…』
「…すみませんでした」
この後一時間はコーネリアに叱られるオデュッセウスであった…。
メルディ・ル・フェイ
第08話 「初めての取材」にて登場したオリジナルキャラクター
もう登場する事はないと思っていたのですが情報機関よりの情報提供者を出そうと思い登場させました。
…他の情報機関のキャラクターといったら黒の騎士団に接触を持とうとしているディートハルト氏しか居ないので…。