コードギアス~私が目指すのんびりライフの為に~   作:チェリオ

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第142話 「光明…」

 ジルクスタン王国首都内での戦闘は両者の思惑を大きく外れ、戦闘区域は拡大しつつ収まる気配を一向に見えはしなかった。

 シャムナの待ち伏せを直感で脱したアシュレイの活躍により、一気に殲滅or捕縛されることはなく、ニーナたちを逃がしての囮役として戦闘を行ったのだ。

 アシュレイ達は時間稼ぎと言う名のもとで、ナイトメアが有ろうとなかろうとも戦おうとしていた。

 が、そこに援軍が現れた。

 オデュッセウスの命令にて首都に向かったレイラ達。

 指揮能力はコードギアスの中でも上位に入るであろう彼女が、現場指揮官として機能した事でアシュラ隊の戦闘能力も向上。押されつつあった戦況を改善し、味方の被害を押さえつつ作戦行動を継続していた。

 しかしながら被害無しとはいかず、ニーナ達をゲド・バッカにて護衛していたヨハネとシモンの機体は大破炎上。何とか脱出して無事だったものの、シモンは負傷してフランツに担がれている状態。

 ニーナ、ロイド、セシル、咲世子、、フランツ、クザン、ヨハネ、シモンは徒歩にて追ってから逃げている。

 その最中に一緒に居た扇と玉城とは別れてしまい、今はC.C.の指示にてマオと合流して幾分か安全な道を選んで逃げ続けていた。

 

 「ロイドさん、急いで!」

 「わ、解っては居るんだけど…」

 

 ルルーシュほどではないとはいえ、体力的にロイドはもう走る事が出来ずに追手との戦闘の回数が増えつつある。

 追手と言うのは狭い路地などを進んでいるのでナイトメア部隊ではなく、ジルクスタン王国の暗部――クジャパットの指揮下の部隊。

 

 「左に敵らしいのがいるし、後方から来てるのも…って五月蠅い!余計な事をごちゃごちゃと考えるな!!」

 

 敵の意思をギアスを用いて範囲で知る事の出来るマオにより、敵の位置が判明して道を選んでいるのだが、そのギアスはオンオフが利くものではない。さらに敵味方問わず範囲内の人間全てに適応されるので、あらゆる考えが音声となって彼の脳内に響き渡る。

 無数の声の中から敵を識別して必要な情報だけを選別する。

 高い集中力が必要な作業を走りながら行うが、体力の消費に精神的疲労によりどんどんと精度が落ちてゆく。

 先ほどから何度か苛立ちを叫び散らす。

 左の道は避けて右の路地へと逃げ込む。

 大勢の思考に悩まされるマオは頭痛を覚え、酷く表情を歪ませながら頭を押さえる。

 自然と足が止まりかけたのでルネとヨハネが左右から肩を貸す感じで走るのを手助けする。

 走り抜けるとちょっとした小道に出て、周囲の暗さに乗じて駆け抜けようとすると急にライトに照らされて目が暗んで足が止める。

 光源を手で遮りながら目を細めて見つめると、シルエットではあるがゲド・バッカが一機そこに居た。

 すでに両肩の砲門が向けられており、放たれれば全滅は確定している。

 

 『止まれ!止まらんと撃つぞ!!』

 

 こちら武装は残弾に不安があるアサルトライフルのみ。

 道中の戦闘で手榴弾などナイトメアに有効な武装は使い果たしてしまっている。

 状況を打開する術がない以上は指示に従う他なく、そのまま銃を地面に置く。

 

 『ニーナ・アインシュタインというのはどいつだ?』

 「知ってどうするつもりですか?」

 『上より最優先で捕縛するように命令を受けている』

 

 咲世子さんが睨みつけながら問いかけ、セシルさんが庇う様に前に出る。

 ふと、ある光景が過った。

 あの時、ホテルジャックで自らの身を危険に晒して護って下さったオデュッセウスの姿が…。

 恐怖で震える拳をぎゅっと握り締めて、一歩前に踏み出した。

  

 「私がニーナ・アインシュタインです」

 「ニ、ニーナ君!?」

 

 前に出ると同時に護身用に持たされた拳銃を取り出して自身の頭に突き付ける。

 突然の行動に敵だけでなく周囲も驚く。

 

 「私が必要なのでしょう!ならば他の皆さんには手を出さないで下さい。でなければ…」

 

 上からの最優先と言う事は一兵士では私の対応は決めかねれない。

 捕縛を最優先しているのなら死なれるのは非情に不味い事になるだろう。

 私が居なくてもロイドさんやセシルさんが居るのだから情報関係は問題ない。彼らが無事ならば出来得ることは多くある。

 なら自身と天秤に賭けてここは彼らを選ぶ。

 捕まるのは怖いけど、殿下なら絶対に助けに来てくれるはずだから。 

 指先まで震えており、トリガーがその揺れで退かれないかで周囲は戦々恐々であった。

 

 『わ、解った。手出しはしない。だから銃口を降ろしてくれ』

 

 パイロットは脅しではなく本気と捕らえ、死なれたら困ると震え声で制止する。

 コクピットより姿を表し、こちらに来るように促してくる。

 反撃の好機と思われるかも知れないが、高さから銃口を向けても上半身が邪魔して当たらず、咲世子さんが飛び乗ろうとしてもコクピット内に戻られたらおしまいだ。

 覚悟を決めて行くしかないと進もうとしたところ、叫び声が上より響き渡る。

 

 「隙ありいいいいいぃ!!」

 

 声の主は途中で別れてしまった玉城であり、ゲド・バッカが停止していた隣の建物より飛び降り、その勢いも使っての一撃をパイロットに叩き込んだのだ。

 あまりのダメージに気絶し、ガクリとその場に伏す。

 それを確認して玉城は下へとサムズアップし、一緒に居た扇も建物から降りてゲド・バッカに降り立って、玉城とハイタッチする。

 窮地を脱した事でその場にへたり込む。

 小さく笑みを浮かべながら咲世子が手を差し出し、それを掴んで立ち上がる。

 

 「さっさとここを脱出しようぜ」

 「そうはいきませんよ」

 

 玉城の声掛けに全員が頷く中、別の声が入り込む。

 振り返れば追っていたクジャパット達が追い付いており、周囲の建物上部にも展開して銃口を向けていた。

 

 「全く思った以上に手間を掛けさせてくれた」

 「う、動かないで!」

 

 再び銃口を頭に向けたニーナに対し、クジャパットは冷やかな視線を向け、ため息を一つ漏らした。

 まるでその行動を嘲笑うかのように。

 

 「脅しのつもりだろうが私には通用しない。見せ方によっては死人でも生きているようには見せられる。そして生きていると誤認させれれば、オデュッセウスに対して人質には出来るだろ?」

 「―――ッ!?」

 

 すぐさま戦闘態勢に入ろうとした咲世子は手にしていたクナイを投げる事無く制止した。

 目を細めて、相手を睨んでいるがどうも躊躇いが見受けられる。

 同時にクジャパットの瞳が赤く輝いていた。

 

 「くくく、敵と味方を見分けられるかな?撃ち方用意。ただしニーナ・アインシュタインは死体でも使い道がある。殺すなとは言わないが、殺すなら綺麗な状態に見えるようにな」

 

 銃口が殺意を持って向け直される。

 死を感じ取ってここまでかとぎゅっと目を瞑り、最愛の者の名を心の中で叫ぶ。

 

 ―――トンっと鈍くも軽い音が響く。

 

 何の音か分からずにゆっくりと瞼を開けると、頭上を一騎のナイトメアフレームが飛んでいた。

 機械でありながら外観はひとに近い筋肉質なボディを持ち、最高機密に当たるギアス伝導回路を搭載したナイトメアフレーム。

 ダモクレスの戦いの後はアキト達と共に世界を見て回っていた筈の(・・)ネモが操るマークネモ。

 ブロンドヘアのようなスラッシュハーケンが放たれて、周囲の敵兵を生物から肉塊へと押し潰していく。

 鮮血漂うこの異様な戦場にクジャパットは理解できずに立ち竦む。

 

 「一体…何処から…」

 『よっと』

 

 一歩、二歩と下がるクジャパットは軽い掛け声と共にマークネモが潰さないように掴んでおり、一気に形勢が逆転した事と自分の状況に顔を青ざめた。

 身軽に飛び跳ね、静かに着地を決めたマークネモは頭部をこちらに向ける。

 

 『無事なようね。助けに来てあげたわよ』

 「助け…黒の騎士団の援軍?」

 『な訳ないじゃない。私はもう誰にも縛られてない。オデュには借りがあるから散歩がてら来てあげたって訳』

 

 散歩がてらってなどと突っ込みを入れたい気持ちを抑え、助けてくれた彼女に感謝の意を示す。

 追手は部隊は全滅し、隊長を捕縛したとはいえ、依然危険であることは変わりなく、出来得る限り速やかにこの街より脱出したいことろだ。

 

 『これからどうするのよ?』

 「合流出来れば良いのだけど、連絡手段が…」

 「連絡とるのなんて簡単だろ」

 

 ネモの問いに現状の一番の問題を口にする。

 連絡したくてもこちらの通信手段は抑えられており、敵の通信を使えばこちらの動きは筒抜けとなってしまう。

 なのに容易だと言った玉城は気絶したパイロットを退けてコクピットを漁っているようだ。

 下からでは良く見えないのだが、中より通信機らしきものを引っ張っている。

 

 「ゼロ!俺だよ俺、玉城。敵のナイトメアを捕まえて―――」

 「何やってんだ玉城!?敵の通信でべらべらと…お前ってやつはぁ!」

 

 思わず苦笑いを浮かべてしまった。

 確かに連絡を取る事は可能であるけれど、それは全て敵に筒抜けになってしまう。

 敵の通信網をそのまま使って連絡を取る玉城から通信機を取り上げようとする扇の様子を見て、ここに居る全員が苦笑いを浮かべるか頭を押さえていた。

 

 『そうか!その手があったか!!』

 

 活き活きとしたゼロの返信に皆がキョトンとし、首を傾げて疑問符を浮かべる。

 そして敵の周波数を使ってゼロの指示が飛ばされるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 ジルクスタン王国は負けない。

 “予言”と称する六時間前に戻るギアスによって相手の策や動きを知り尽くし、相手の策は意味を為さずに動きは筒抜けで逆にこちらの策に利用したり、奇襲などは博打要素なく行える。

 戦士たちの質は他の国に比べて平均的に上回っているので、多少の戦力差であれば実力にものを言わせて勝利を得る事が可能。

 強い敵が現れても文字通り一騎当千のシャリオがおり、今では本人は信頼出来ないが腕は信用できるブラッドリーもいる。

 今までも(過去)これからも(未来)、そして今回も(現在)敗北する事はない。

 そう信じているし、そう思い込んでいた。

 だが今回に限ってはその考えが揺らぎ始めている。

 相手が攻めて来てから……いや、違うな。超合集国に人質として使えそうだったオデュッセウスを奪還されてからか。

 現在相手は数の差を埋めるように奇策や奇襲などで責め立てようとしていたが、“予言”によって動きを全て知ってから対策を六時間も前から練り上げて上手く罠にはめて行った。

 いつもの相手ならここまでで勝利を収めれた筈だった。

 しかし今回はそんな今まで通りの常識が通じる相手ではない。

 策を破れば次の策でこちらを苦しめ、通信網を封じればこちらの通信網を利用して指示を出す。

 聖神官シャムナはすでに何度自身の命を絶ってギアスを発動させたか分からない。

 発電施設を爆破されて電気系統が封じられたので、部隊を派遣して爆破しようとするナイトメア(ジェレミア機)を追い払い、都市の背後より接近したナイトメア(アーニャ機)には進入できないように部隊を展開して侵入を拒み、通風孔より毒ガスが流されるのであれば注入口と思われる場所を塞いだ。

 他にも幾つもの手段を用いてこちらを不利に立たせてくる敵に対し、幾度と死ぬことで過去に戻り対策を施す。

 今までと何ら変わる事の無いジルクスタンの戦法であるが、何故か勝利の未来が一向に見えない。

 寧ろ敵の策を封じて有利に立ったはずなのに次の策によって不利に立たされる現状に不安を覚える。

 敵の指揮官が優秀な策士であるのか、それとも策を知った上で次の策を用いているのか。

 兎も角粘り強く、諦めが悪く、しつこ過ぎる。

 

 「君は彼らを嘗め過ぎだよ」

 

 Cの世界に接続する為に作り上げた人工的な“門”。

 その入り口たるカプセル状の機器に入っているV.V.が微笑みながら言う。

 彼がコードと記憶を失っていたのは痛手だったが、最低限の機能を有しているので接続に関しては問題ない。

 無理やりにでも言う事を聞かせるつもりであったのに、彼は従順に指示に従ってくれた。

 怖がる素振りもなく、何かしら安心していた様子が不可解であったが、こうなる事を予想していたのだろう。

 六時間以上経過して奪還された事実を知った事もだが、オデュッセウスという人間の強固過ぎる繋がりに気付けなかった事も全てが遅すぎた…。

 

 「えぇ、そのようね」

 

 少し前までアクセスしようとしていたシャムナは、カプセルより上半身を起こしてぽつりと返答する。

 認識の甘さは認めよう。

 オデュッセウスはブリタニア皇族だけでなく、中華連邦やら日本上層部とも仲が良く、ブリタニアに植民地にされていたエリアからも支持を受けていた。

 ゆえに何かあった際には人質としての価値が存在したのだが、それが裏目に出てジルクスタン王国は危機に陥っている。

 

 中華連邦に駐留している黒の騎士団がジルクスタン王国へ向けて進軍を開始したのだ。

 これは中華連邦の独断ではなく、超合集国の多数決による合意による意思。

 ジルクスタンがオデュッセウス達を襲撃した一連の事件を何者かが情報を外へと流した為に、日本の神楽耶、ブリタニアのユーフェミア、中華連邦の天子の三名によって挙げられたジルクスタンに部隊派遣を行う議案が上げられ、即座に採決が行われて即座に可決された。

  

 進軍を開始した中華連邦駐留の黒の騎士団は道中で、他の部隊も合流していって一体いくらの戦力が集まるのか…。

 さらにシュナイゼルが第七艦隊と合流したという情報が入った。

 地上からだけでなく海上からも大部隊がこちらに向かっている。それも指揮官としても政治家としても名高きシュナイゼルの指揮の下でだ。

 数の差は圧倒的な上に指揮官まで最上級の者達を選んで寄越して来ている。

 悪い事と言うのは続くもので、航空艦隊まで向かっているという。

 指揮官は民間からの協力者となっているが、ユーロ圏にてその手腕を振るったマリーベル。

 部隊にはマリーベル貴下の元騎士団にナナリーの親衛隊(ギアスユーザー)、元ラウンズ達まで居るらしい。

 ギアスを使っても、戦士の質が良くても、シャリオが居てもこれは非常に不味い。

 

 「でも問題は無いわ。何故なら計画が完遂されれば全ては上手くいく」 

 

 そう…Cの世界に介入出来、計画が遂行されれば不利な情勢は一気に逆転し、私達は勝利者となる。

 時間さえあればすべてが叶うのだ。

 シャムナは深く深呼吸をし、再びCの世界へのアクセスを試みる。

 全ては国と最愛なるシャリオの為に…。

 

 

 

 

 

 

 『作戦をファイナルに移行する』

 

 敵が使っている周波数よりルルーシュの声がしたと思えば、“ファイナルって何!?”と困惑しているオデュッセウス。

 ファイナルと言うはルルーシュが敵方に何かあると思わせるいつもの手口であり、作戦そのものの事ではない。

 その事はコーネリアなど一部は理解し、オデュッセウスも当然理解出来る立場に居る。

 居るのだが今は絶賛大忙しな戦闘の最中で、思考に集中できずに困惑しているのだ。

 

 『今更何をしても無駄ですよ』

 「そうはいってもしない訳にもいかないしね」

 

 操縦桿を握ると言うよりはキーボードを叩いているというのが正しい作業を何度となく行っているオデュッセウス。

 正直オデュッセウスはランスロット・リベレーションブレイブ ウーティスを使いこなせていない上に、シャリオのナギド・シュ・メインの機体性能に対応仕切れていなかった。

 そもそも待ち伏せされ、近接戦闘に持ち込まれた時点で強力なジャミングシステムとゲフィオンディスターバーを利用したステルス性能は意味を成しておらず、有って無いような鈍い近接戦闘では素早過ぎるナギド・シュ・メインを捉え切れない。

 すでにサブアームに取り付けてあったアサルトライフル全基に鉤爪型のメギドハーケン三基、輻射推進型自在可動有線式右腕部二基を破壊されており、徐々に武装が削られつつあった。

 だが、はいそうですかと負けを認める訳にはいかない。

 なんにしてもルルーシュが頑張っているのだ。

 兄である自分がいち抜けたと諦めるなど出来るわけがない。

 撃破される事を覚悟で残った輻射推進型自在可動有線式右腕部と鉤爪型のメギドハーケンでナギド・シュ・メインを四方から撃ち続ける。

 無策に撃っている訳でなく、撃破を狙いつつも誘導しているのだ。

 いくら機動性が高くとも、逃げ場がなければ避ける事は叶わない。

 ずっと戦闘しながら収拾したデータを計算させ、誘導兵器を操る為にキーボードを叩き続けていた成果をようやく出せる。

 シャリオが気付いたのはそんなオデュッセウスの術中にはまってからであった。

 逃げ場のない有線兵器の配置に、掌のハドロンブラスターまでもが向けられている。

 

 「四方八方からの集中砲火なら!」

 『そんなもので!!』

 

 …ブレた。

 目が霞んだとかと言った類ではなく、ナイトメアフレームが二重にブレたのだ。

 否、二重とか言う話ではなく、突如として分裂したかのようにナギド・シュ・メインが発生(・・)した。

 何が起きたか理解できないオデュッセウスは何かをさせる前にトリガーを引くも、放たれたエネルギーは宙を舞うだけで掠りもしなかった。

 避け切った事でさえ驚くべき事だというのに、さらにナギド・シュ・メインは分身しながら高速移動をして周囲を飛び回る

 

 「質量を持った残像か何かですか!?」

 

 これこそナギド・シュ・メインのみが持つ“メギストスオメガモード”。

 その大きな特徴はランスロット・アルビオンを超える高速性能にある。

 あまりの速さに人間の瞳は追い切れず、機体の後には残像が残って見れるのだ。

 ただし、この機能は搭乗者に大きな負担をかけるために、そう何度も使えるような品物ではない。

 ゆえにこの時点からシャリオは短時間で決着をつけるべく、自身の身体に鞭を打つ。

 驚きの余りに対処しきれなかったオデュッセウスはブレイズルミナスの隙間を狙った攻撃をもろに受けてしまう。

 

 「これは非常に不味いね…」

 

 次々と有線兵器を破壊され、焦りの色をより濃くしながらオデュッセウスは追い切れない敵機に視線を向け、さらに状況が悪化した現状にため息を漏らすのであった…。


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