リボーン短編集   作:ウンバボ族の強襲

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注意


・俺のディーノはこんなこと言わないならプラウザバック

・俺の山本はこんなこと言わないならプラウザバック




 それもいいというドカスの皆さんはスクアロールしてください。







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ボス誕 2017


「世の中にはいろんな奴がいる……。俺はガキの頃からマフィアのボスなんかやってきて……そりゃ色んな奴を見てきたさ、世界の汚ない面も、薄暗い面も見てきた」

「そっすか……深いっすね……」

「……」

 

 

 何だか嫌な予感がすると沢田綱吉は思っていた。

 

 

「でも、汚い部分ばっか見て、それで絶望するのは俺のガラじゃねぇ。そんな汚くっても苦しくっても、それでもこの世界は捨てたもんじゃないって思うんだ」

「ディーノさん……」

「…………」

「この世界は白と黒だけで割り切れる程単純明快じゃない。この世は楽園でも地獄でもない、灰色なんだ……ってこの年齢になってやっと分かったんだぜ」

「ディーノさんもう三十路っすからねーー」

「ははっ、あっという間だぜ?」

「…………………」

「だから色んな考え方があっていいと俺は思うんだ。なぁ、ツナ?」

「俺に振られても困ります」

「お前は……お前がもし、好きな子がいたら……どこに魅力を感じると思う?」

「好きな子ならずっと前から居ますし。答える意味」

 

 うんうん、わかるわかる、とディーノは重々しく頷いた。

 

 

 

「質問を変えよう、ぶっちゃけお前は―――――スクアーロのどこに魅力を感じる!?」

 

 

「アウトォオオオオオオオオォオオオオオオオオオオ!!!!」

 

 

 完全に人としてアウトな発言だったがディーノに止まる気はないらしかった。

 

 

「確かにスクアーロの強さは凄まじい。しかも利き手が義手であの強さなんだぜ……一体どれほどの努力があったと言うのか……!」

「スクアーロすごいのなー」

「更に片手であの長髪を維持していることが謎めいている……そこがまた……神秘的だと……思わないか?」

「思うのな~~」

「山本相槌を打たなくていいから! だめだぁ……もうディーノさんは手遅れだぁ……!」

「ははっ、ツナは面白いこと言ってるのな!」

 

 山本武、お前もか……と綱吉は心の中で諦めた。

 

 

「流れる銀髪、切れ長な目、陶器のようだが温かみを感じさせる肌。そして目つきはちょっと悪いが銀色に輝く切れ長の目……そう、それらは全て素晴らしい」

「あの聖性すら感じさせるほどに神秘的でどこか侵しがたい神々しさをもう外見に反して中身が非常にガサツなのも可愛いのなー。やたらデカくてダミ声で絶望的に口が悪いのが魅力なのなー。大抵見た人間はSANチェックなのな!」

「薄い胸、細い腰。それらは全て素晴らしい。アレで血の気が多くて喧嘩っ早すぎて何より血を浴びるのが大好きというところが堪らない」

「いい匂いもするのなー!」

「あぁ、そうだな。俺も若い頃はそう思ってた。だけど、きっと違うんだよ」

「……ディーノさん……?」

 

 

 

 

脚、だよ

 

 

「脚……!?」

 

 

 

 

 

 何を言い始めたんだろうなコイツら……と、綱吉は真っ白になった。

 

 

 

 

「最近の俺のムーヴメントは……脚だ!!」

「脚……? スクアーロの……脚!?」

 

 

「考えてみろ……アイツの服装を。ヴァリアー編で出てきた過去話の14歳の頃のバルコニーでの制服、パーティー会場での正装、そしてテュール戦での私服、ゆりかごでのヴァリアー隊服。22歳のリング戦での隊服、継承式での正装、代理戦争編での私服。そして未来編での隊服(2パターン)とパーカーを……」

「ディーノさん……詳しいっすね……」

「アイツの足は基本的に本編では露出されていないんだ! ただ、OVAの慰安旅行で温泉入った時や、ユカタで見れるには見れる」

「……っ!」

 

 

「今気づいたって顔するな山本!! そしてディーノさんのサーチ力って一体何!?」

 

 

「しかしそれはコミックスではない……。つまり、スクアーロの生足を! 俺は! 今の所一度も見ていない!!」

「……温泉にディーノさんは来てなかったのな……!」

「そう! いや、だからこそだ!! 想像の翼をいくらでも広げられる!!」

「もはや変態の域なのなー」

「いいか? 考えてもみろ、アイツは暗殺者だ。メディアコンテンツで暗殺者と言えば、だ」

「やたらとピッチピチで体のラインを出す黒い服着てるのな」

「そう。シルエットとしてラインを出しながらも、そこは大抵レザーかなんかで覆われていて肌は見せないのが暗殺者だ。……と、すると」

「……スクアーロが履いている可能性があるとしたら……」

 

 

 

「「ニーハイだ」」

 

 

 

「履かねぇよ!!」

 

 

 

 

 

「膝から下は全てソックス。だが、口ゴムとボトムスの間にある、わずかな輝き」

「スリスリするも良し、ぺちぺち弾くもまた良し……!」

「生来色白の肌が黒いレザー素材を履く様はまるで一つの絵画のようだとは思わないか?」

「思う……思います……! 願わくば……願わくばそのソックスに指を入れたい! 指を入れてそこからサワサワとスクアーロの筋肉ガッチガチのフトモモを撫でまわしたいのな!!」

「撫でさすりたい!」

「いっそつま先から……つま先から舐めまわしたいのな……!」

「つま先から口に含んで、踵を眺めまわして、ニーハイ脱がして踏まれたい……!」

 

 

 ディーノの思考は既にドMのそっち側まで及んでいた。

 

 

「ともあれ、その絶対領域を観賞するもよし、撫でまわすもよし、ニーハイをつまんでパチパチ鳴らすも良し」

「恐るべしニーハイ……俺には……俺にはその可能性まで思いつかなかったのな……!」

「気にすることじゃねぇよ山本。そうと分かれば早速飲まそう。ここにス●リタスがある。しこたま飲ませて正体不明にすればアイツのことだ、ホイホイやってくれるに違いない!」

「待ってくれディーノさん! カメラを持っていきたいのな!」

「無論装備は全て手配済みだ!」

「流石なのな!」

「さあ行こう……」

 

 

「「俺達の戦場へ!!!!」」

 

 

「って待てぇえええ! 待てこの強●魔共!! それは犯罪だぁあああああああああ!」

 

「なんだよツナ犯罪王だろ? ケチケチすんなって」

「怖いよディーノさん!? 馬なの?! ねぇ馬なの!? 下半身まで馬並みなの!? 凄いな色々!」

「綱……止めないでくれ……お前とは戦いたくない」

「俺を殺してまでスクアーロをレ●プする気かーーーーーーーー!?」

 

 山本は既に抜刀しているし、匣も開けようとしている。臨戦態勢だ。

 

 

「駄目だ! お前ら! 分かってるだろ絶対分かってやってるだろ! 今日は!!

 

 今日は!! アイツの! 主人の!! 誕生日です!!!!」

 

 

 

「……!」

「……!?」

 

 

 

「今気づいたって顔すんなぁあああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 その時、突如として扉が炎上した。

 

 

「ひぃいいいいいいいいい!?」

「大空属性の炎!?」

「この火……まさか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガン首揃えてんじゃねぇか……カス共が」

 

 

 

「ざ、ザンザス!?」

「と、スクアーロ!?!?」

 

 

 

 最悪のタイミングで最悪の本人たち降臨である。

 

 あぁ、コレ聞いてたな。

 コレ確実に聞いてやがったパターンだな……と、綱吉はおもっていたが、予想に反してザンザスは上機嫌だった。その腕に抱かれているスクアーロはと言うと既に泣きそうだ。水の膜が薄く張った銀色の目を真っ赤にして、肌も薄く紅潮させていた。ぐずぐずという音まで聞こえる。つまり、壮絶に、エロい。

 

 だが、カス燕山本と当て馬ディーノの目は、乱された銀糸よりもエロいという色気マックスな表情よりも、下……つまり下半身に目が釘付けになっていた。

 

 

 

 

「「が、ガーターベルト……だと……!?」」

 

 

「クソがぁあああ!! あ゛ぁああああああ! 見るなぁ!! 見るんじゃねぇええええええええ!!」

 

 

 隠そうとムダな試みをするのがエロすぎた。

 山本の目は完全にヤバい人のそれであった。ギラギラ血走っているし実際鼻から血も出ていた。

 ディーノに至っては昇天していた。今にも片腕を突き上げて「我が人生に一片の悔いなし!」と叫んで成仏しそうな勢いである。

 ノンケな綱吉ですら目に毒だ……と思わず同情を禁じえなかった。

 

 と、フリーズした男3人を見たのか満足したらしいザンザスはぶはーーーっ!と豪快に笑った。

 

 

「出直して来やがれカス共が!」

「ボス……俺こんなん嫌だぁ……あ゛ぁぁぁぁ……」

 

 

 べそべそ泣き出した鮫を片手に暗殺部隊の首領はとっとと帰っていった。

 

 

 残されたのはモノも言えなくなった馬と燕の二匹である。

 綱吉はそんな二人の肩をそっと叩いて告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はい、解散」

 

 

 

 

 




Buon Compleanno.XANXUS!!



※この後作戦隊長はボスさんに美味しく頂かれました

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