FAIRY BEAST   作:ぽおくそてえ

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はい、どうもぽおくそてえです。中間テストとレポートというなかなか大変な課題がありましたが、その勉強の合間を縫ってどうにか纏めたものなので文字数も進行速度も遅めで少なめです。次はどうにかなりそうですが…。


第60話 ジンヤvsジェニファー、エルザvsエルザ

「エルザ様が…2人も!?」

「あれはグレイ・ソルージュか?」

「昨日の化け物まで…」

「こいつら全員アースランドの魔導師なのか!?」

 

突然の乱入に驚きの声があちこちから聞こえる。エドエルザも困惑した表情を浮かべている。

 

「仲間はどこだ…ラクリマに変えられた仲間はどこにいるんだぁ、ア!?」

 

グレイの怒りの一撃で次々に兵を吹き飛ばす。それを皮切りにエルザ対エルザがはじまった。

 

「ジェニファー!早くそいつの首を取れ!」

「分かってる!」

 

重量のあるその武器を再び振り下ろそうとしたが、右腕に痛みが走る。ジンヤが骨を折る勢いで握り潰さんとしていた。

 

「やらせるとでも?」

「またあんたか…邪魔しないで欲しいわ」

「無理な話だ。どうしてもって言うなら俺を倒してからにしろや」

「死にたいのかな?」

 

また1つ大きな衝突が起こった。先に攻めたのはジンヤ、お留守になっていた足元を滑るように強襲した。さらに上空に逃げたところに追い打ちをかける。

 

「『毛針千本』!」

「『リトルブラスト』!」

 

硬い体毛に小型ミサイルが飛び乱れ、お互い牽制しあう。

 

「そいつミサイルまで搭載してんのか…遠近両用って厄介この上ないな」

「そっちこそ変身したり針飛ばしたり、妙な術を使うのね。だけど、私の武器に死角はない!」

「かかってきな。その自信、武器ごと粉微塵に砕いてやるぜ」

 

アースランド対エドラス。決戦が始まった。

 

======

 

ルーシィたちは同行しているグレイがなぜここにいるのか不思議に思いながら城を駆け抜けていた。

 

「あの広場のラクリマ?」

「あれが丁度俺とエルザのふたり分だったらしい」

「うっそぉ!あれが!?」

「でもどうやって元に?」

「ガジルが来たんだよ」

「そっか。ガジルもドラゴンスレイヤーだから吸収されなかったのか」

 

彼がジンヤとともに王都まで来て、ラクリマを魔法で元に戻すために動いてる。滅竜魔法の果たす役割は大きい。

 

「オイラみんなのラクリマの場所、分かるよ!」

「マジか!今あいつは広場でラクリマを探すって言って暴れてる。連れて行けるか?」

「任せてよ、行ってくる!」

 

そう言って外に飛び出したハッピーを見送り、近くにあった扉をこじ開ける。そこには気を失ってぐったりとした仲間が見つかった。

 

「ナツ!ウェンディ!大丈夫か、しっかりしろ!!」

「ナツ!起きて!」

「こうなったらエクスボールを飲ませるか。おら、口開けろやナツ!」

「何それ?」

「あ?ジンヤに言われてねえのか?魔法や能力を使えるようにする薬だ」

「あ、そういえばそんなこと言われたし飲まされたような」

 

その薬を無理矢理口にねじ込むと、少し咽せたがなんとかナツが意識を取り戻した。

 

「ゲホッ、ゲホッ!」

「よし、今度はウェンディだ」

「大丈夫、ナツ?」

「と、止めねぇと…」

「へ?ナツ!?」

 

そう呟くと、止める間も無く扉から外へ飛び出して行ってしまった。

 

「ウェンディ!あんた大丈夫?」

「シャルル…た、大変なの。ギルドのみんなが…このままじゃみんな、エクスタリアを破壊するための爆弾がわりにされちゃう!」

 

爆弾の真相、王国の陰謀、仲間の存亡。未来への選択の刻が迫る!




ジェニファーの武器、あれは戦場のヴァルキュリアのイムカの武器『ヴァール』やデビルメイクライシリーズの『カリーナ・アン』を参考にしてます。今の所ミニミサイルとビーム以外に打撃に刃に機関銃にロケランあたりを考えてます(全部出せるとは限りませんが)。

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