最近ペースが落ちるわ文章が下手くそだわで待っていただいている読者の皆さんには申し訳ないです。
さて、本編ですが、今回はかなり短めです。それでもええよという方はお進みください。(堕天使書いてますが、アザ○ルやアルマ○スは当然出ません)
「やれやれ、なんでこんな時にはぐれるかね…。ニルヴァーナのせいで匂いが追えねぇよ」
途中、ナツを追っていたのにはぐれたジンヤは森の中で比較的大きめな木に登って匂いを元に探そうとしていた。しかし、木々の生い茂った森がニルヴァーナの発する黒い邪気にあてられ、所々黒く変色し、その影響か嗅覚に支障をきたしていて思ったようにはいかなかった。
『さすれば、ワシの出番じゃな』
「頼む、ナツの魔力を追ってくれ」
『合点承知の助じゃ…むっ!あそこの小川にそれらしい力がある!敵も近い、急いだ方が良かろう』
「助かるぜ、さすが相棒だ」
登っていた木の上から飛び降り、ムササビの如く滑空していった。
その頃、ナツたちは六魔の星霊使いエンジェルを前にナツ、ハッピー、ヒビキがダウンしていて、なぜかウェンディがいなかった。残るルーシィも黄道十二門の星霊を何体も呼び出した影響で魔力切れに近い状態になっていた。
「お、おお…」
「ううっ」
「ふふふっ…大した魔力もなし、相関図も知らない。そんなのでバンバン星霊使ってたらバテるだけだゾ?このまま死になさい!」
「助けて…ジンヤ…」
そのまま振り下ろされようとしていた。が、いつまでたっても痛みがこないことを不思議に思ったルーシィの目の前にヒーローが来ていた。
「すまなかったなルーシィ」
「やっぱり…来てくれたんだ」
「ヒーローってのは遅れてくるもんだろ?」
「1人増えたくらいじゃなにも変わらないゾ、カエルム!」
先ほどまで刀になっていたのは星霊で、今度は砲台のような形に切り替わった。そして距離を取った瞬間、魔法の砲撃が繰り出された。
「死ねぇ!」
「悟空」
『おうよ!仙法・五行の盾!』
地面に突き立てた如意棒の前に魔法陣が現れ、魔導砲からの攻撃を完全に防ぎきった。
「くっ、こうなったら直接切り裂いてやるゾ!」
「……一時撤退だ、ルーシィ」
「えっ!?なんでよ?他のみんなが…」
「そのためだ…それにお前、魔力もほとんど残ってないだろ?」
「逃げても無駄だゾ!」
ナツ、ハッピー、ヒビキを抱えてルーシィとともに森の中に再び姿をくらませた後をエンジェルが追うが、遂には見失ってしまった。
「逃げ足の速い奴ね」
あたりを見回し、姿が確認できず苛立ちを覚えるエンジェルだったが、奥からジンヤが現れたのを確認し、不気味な笑みを浮かべていた。
「ようやく出てきた…他の連中をどこに逃したか話してもらうゾ」
「それを容易く話すほど、俺はバカじゃないんでね」
「お前もさっきのやつらも消してやるわ。これが運命よ」
「…運命を切り開くのは俺たちだ。進むのは意志ある者のみぞ!」
天使と獣人、勝利の星を見るのは果たして…