FAIRY BEAST   作:ぽおくそてえ

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どうもです。今回から六魔将軍編です。(早く投稿できて良かった)
序盤は早めに進むかも?とりあえず本編どうぞです。


第6章 集結!六魔将軍編
第44話 連合集結


街に出かけて数日経った頃、ジンヤは1人、森の中をひたすら歩いていた。オラシオンセイス討伐がギルドに正式に発表され、4つのギルドからメンバーが選ばれ集まるそうだ。フェアリーテイルのメンバーとしてではなく、ギルド合同推薦という形で呼ばれたジンヤは皆より少し早めに着いてしまっていた。

 

「歩いて時間稼いだと思ったんだけどねえ…」

「君がフェアリーテイルのジンヤさんだね?待ってたよ」

「ん?そうだが…」

 

質問をしようとしたところでタイミングよく答えたのはブルーペガサスのトライメンズだった。

 

「百夜のヒビキ」「聖夜のイヴ」「空夜のレン」

「「「3人合わせてトライメンズ」」」

「その口上毎回やってんのか?ご苦労なこって。知ってるようだから簡単に済ますけどジンヤだ、今回はギルド連盟の推薦で来てる」

「そうなんだ、それじゃあ他の人が来るまで待っててくれ」

「そうさせてもらうよ…ふう、よっこいしょういち」

 

近くにあった柱にもたれかかるように座っていると入口の方が少し騒がしくなり、入って来たのはフェアリーテイルのいつもの4人(+1匹)だった。

 

「あ!ジンヤじゃねえか!」

「お前も来ていたんだな」

「ま、フェアリーテイルとしてではないんだがな」

「へぇ、ところであのイケメン3人組は誰?」

「ペガサスの奴らだ。もう1人いると思う」

 

いつもの顔なじみが来たと思ったら美男美女揃いで知られるペガサスの3人がなぜかエルザとルーシィをナンパし始めたのを止めたところ、階段の上から来たのはブルーペガサスの異端児、一夜が降りて来た。

 

「そこまでにして机を片付けたまえ、君たち。そして元気そうだね、ジンヤ君」

「そっちもな。前よりちょっと匂いがきつくなった気もするが…」

「それにしても、相変わらずエルザさんはいいパルファムだ、そこの金髪の君もなかなか…」

「やめてやれ、2人とも引いてる」

 

いつもの癖で女性の匂い、もといパルファムに目のない一夜の暴走を止め、残るギルドを待っているとそこにやって来たのはなんとも懐かしい顔ぶれだった。

 

「せっかく来てやったのに挨拶もなしか?ん?」

「お前、リオン!?ギルドに入ってたのか!」

「グレイか!?」

「あん時の小僧か…それにあの時のゴスロリ女にジュラも来ていたんだな」

「久しいな、ジンヤ殿。前に会ったのはいつだったかな?」

「かれこれ一年以上前だった気がするな。で、残りはケットシェルターの奴らか」

「奴ら、というより1人だと聞いてまぁす」

 

危険な任務にたった1人だけと聞き、どのような人が来るのかと警戒していた。いくら合同任務とはいえ、相手は数はすくないが闇ギルドを束ねるような強敵だ。と、そんな時に入口の方から人が思い切り転びながら入ってくるのが見えた。

 

「あう〜、転んじゃった…。遅れてすいません。ケットシェルターから来ましたウェンディです。よ、よろしくお願いします」

「「子供!?」」

「「女!?」」

「ウェンディ?」

「(あの子、ナツやガジルに似た匂いがする…。どういうこった?)」

 

それぞれが疑問に思うのは仕方ないことだった。目の前にいるのはそこらへんの街にいる普通の女の子だといえば通じそうなくらいな子供だ。

 

「それにしても、ケットシェルターはなんでこんな子を?しかも1人だけなんてどうかしてますわ」

「あ、あの、すいません…」

「あ〜、謝らなくていいから、うん。君は何も悪くない、ok?」

「は、はい」

「しっかりしなさいよウェンディ。それに1人じゃないわよ、ケバい姉さん」

「シャルルついてきたの!?」

 

人と話し慣れてないのか、かなり緊張しきっている少女の後ろから現れたのはハッピーに似た白いネコだった。

 

「ハァ…(もうツッコむ気にもならん)。おい、早く説明を始めてくれ」

「そうしよう。っと、その前にトイレのパルファムを…」

「トイレにパルファムはつけなくてよくねえか?」

 

数分後、トイレから戻った一夜の説明が始まった。曰く、ワーズ樹海という場所にニルヴァーナという魔法があること。それを狙って集まったオラシオンセイスを天馬の飛行艇で殲滅するという作戦のようだ。そのメンバーの毒蛇使いのコブラ、スピード系と思われるレーサー、天眼ホットアイ、心を覗ける女エンジェル、ミッドナイト、そして司令塔のブレインを潰すことが目的だ。

 

「よっしゃああ!俺が全員ぶっとばしてやらぁ!」

「あ、ナツ!」

「仕方ない、追うぞ!」

 

先に飛び出していったナツを追ってみんな飛び出し、残ったのは一夜、ジュラ、ジンヤの3人のみとなってしまった。

 

「全く…」

「メェーン」

「(こいつ…)おい、1つ言っていいか?」

「なんだい?」

「何事だ?」

 

少し間を空け、一夜の胸ぐらを掴んで大声を張り上げた。

 

「テメェ、そんなんで化けたつもりか?バレバレなんだよ、この雑魚が!」


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